2022年秋華賞の注目馬を分析!
秋華賞の特徴
2022年の秋華賞は第4回阪神開催4日目に3歳限定阪神芝2000mの定量戦で行われます。本来なら京都競馬場開催ですが、同競馬場改修工事に伴い阪神競馬場で代替開催されます。負担重量は55kg。
牝馬クラッシック三冠レースの最終レースで、紫苑SよびローズSの3着馬まで、桜花賞とオークスの優勝馬、皐月賞・ダービー・NHKマイルカップの2着までの馬に優先出走権が与えられています。出頭数は最大18頭。また国際競走に指定され、外国調教馬は9頭まで優先出走権が与えられます。
2022年秋華賞出走表
勝ち馬予想に役立つ!秋華賞の注目馬分析
枠番 | 馬番 | 出走馬 | 父 | 馬齢 | 騎手 | 生産牧場 |
所属 | 母の父 | 斤量 | 馬主 | |||
1 | 1 | ウインエクレール | ディープインパクト | 牝3 | 松岡正海 | ウイン |
畠山吉宏 (美浦) | アドマイヤコジーン | 55kg | コスモヴューファーム | |||
1 | 2 | ライラック | オルフェーヴル | 牝3 | M.デムーロ | 杵臼牧場 |
相沢郁 (美浦) | キングカメハメハ | 55kg | 芹澤精一 | |||
2 | 3 | タガノフィナーレ | エピファネイア | 牝3 | 鮫島克駿 | 新冠タガノファーム |
中村直也 (栗東) | ハーツクライ | 55kg | 八木良司 | |||
2 | 4 | ラブパイロー | パイロ | 牝3 | 酒井学 | トラストスリーファーム |
大和田成 (美浦) | アドマイヤマックス | 55kg | 増田陽一 | |||
3 | 5 | ストーリア | リオンディーズ | 牝3 | 松山弘平 | 宮内牧場 |
杉山晴紀 (栗東) | ジャングルポケット | 55kg | ロードホースクラブ | |||
3 | 6 | メモリーレゾン | オルフェーヴル | 牝3 | 古川吉洋 | 下河辺牧場 |
長谷川浩 (栗東) | ノボジャック | 55kg | シンザンクラブ | |||
4 | 7 | スタニングローズ | キングカメハメハ | 牝3 | 坂井瑠星 | ノーザンファーム |
高野友和 (栗東) | クロフネ | 55kg | サンデーレーシング | |||
4 | 8 | ナミュール | ハービンジャー | 牝3 | 横山武史 | ノーザンファーム |
高野友和 (栗東) | ダイワメジャー | 55kg | キャロットファーム | |||
5 | 9 | スターズオンアース | ドゥラメンテ | 牝3 | C.ルメール | 社台ファーム |
高柳瑞樹 (美浦) | Smart Strike | 55kg | 社台レースホース | |||
5 | 10 | アートハウス | スクリーンヒーロー | 牝3 | 川田将雅 | 三嶋牧場 |
中内田充 (栗東) | ヴィクトワールピサ | 55kg | H.H.シェイク・ファハド | |||
6 | 11 | エグランタイン | キズナ | 牝3 | 池添謙一 | ノースヒルズ |
笹田和秀 (栗東) | Distorted Humor | 55kg | ノースヒルズ | |||
6 | 12 | ウォーターナビレラ | シルバーステート | 牝3 | 武豊 | 伏木田牧場 |
武幸四郎 (栗東) | キングヘイロー | 55kg | 山岡正人 | |||
7 | 13 | エリカヴィータ | キングカメハメハ | 牝3 | 福永祐一 | ノーザンファーム |
国枝栄 (美浦) | フジキセキ | 55kg | 三木正浩 | |||
7 | 14 | ブライトオンベイス | キタサンブラック | 牝3 | 秋山真一郎 | 岡田牧場 |
清水久詞 (栗東) | Miswaki | 55kg | ヒダカ・ブリーダーズ・U | |||
8 | 15 | サウンドビバーチェ | ドゥラメンテ | 牝3 | 岩田望来 | 三嶋牧場 |
高柳大輔 (栗東) | Johan Cruyff | 55kg | 増田雄一 | |||
8 | 16 | プレサージュリフト | ハービンジャー | 牝3 | 戸崎圭太 | ノーザンファーム |
木村哲也 (美浦) | ディープインパクト | 55kg | サンデーレーシング |
スターズオンアース
ドゥラメンテ | キングカメハメハ | Kingmambo |
マンファス | ||
アドマイヤグルーヴ | サンデーサイレンス | |
エアグルーヴ | ||
サザンスターズ | Smart Strike | Mr. Prospector |
Classy’n Smart | ||
スタセリタ | Monsun | |
Soignee |
スターズオンアースは桜花賞・オークスの優勝馬。これまで7戦3勝2着3回3着1回と馬券を外していません。
スターズオンアースの父は牡馬クラシック2冠のドゥラメンテ。英国産の母サザンスターズは海外1勝馬。祖母は米国エクリプス最優秀牝馬でGⅠ6勝のスタセリア、母の半妹は阪神ジュベナイルフィリーズ・オークスを優勝したフランケル産駒のソウルスターリング。
血統内にミスタープロスペクターの4×3の濃いクロスを持ちます。
使うと筋肉が硬直しやすいミスタープロスペクター系。オークスから秋華賞直行は近年の成功パターン。オークスもメンバー中最速の脚を繰り出し、唯一の33秒台とオークスのメンバーでは能力が1枚上。牝馬3冠達成は濃厚か。勝ち負け。
スタニングローズ
キングカメハメハ | Kingmambo | Mr. Prospector |
Miesque | ||
マンファス | ラストタイクーン | |
Pilot Bird | ||
ローザブランカ | クロフネ | フレンチデピュティ |
ブルーアヴェニュー | ||
ローズバド | サンデーサイレンス | |
ロゼカラー |
スタニングローズはオークスの2着馬で、前走秋華賞トライアルの紫苑Sを優勝しフラワーカップに続き重賞2勝目。これまで9戦4勝2回3着1回で、掲示板を外していません。
スタニングローズの父はキングカメハメハ。クロフネ産駒の母ローズカサブランカは3勝馬。母の半弟に朝日杯フューチュリティS馬のローズキングダム、祖母ローズバドは重賞2勝と活力ある母系。
前走の紫苑Sではオークスより14kgも馬体を大きくして出走。開幕週の絶好の馬場で軽快に逃げる2番人気のサウンドビバーチェを2,3番手で追走しゴール前で差し切り勝ち。後半早いラップで3番手以下の先行馬が脱落する中での勝利なので底力があります。
距離は違えども阪神は4戦3勝と好相性。坂のあるコースは得意です。ただしオークスではスタニングローズに軽く差し切られているため、先行してどこまで粘れるか。連下で。
アートハウス
スクリーンヒーロー | グラスワンダー | Silver Hawk |
Ameriflora | ||
ランニングヒロイン | サンデーサイレンス | |
ダイナアクトレス | ||
パールコード | ヴィクトワールピサ | ネオユニヴァース |
ホワイトウォーターアフェア | ||
マジックコード | Lost Code | |
Beautiful Pet |
アートハウスは秋華賞トライアルのローズSの優勝馬。これまで5戦3勝。春はオークスと関連が深い忘れな草賞を1番人気で優勝したためオークスで2番人気に推されましたが、早め仕掛けで直線失速。優勝馬から1秒も離され7着に惨敗しています。
アートハウスの父はスクリーンヒーロー。ヴィクトワールピサ産駒の母パールコードは秋華賞とフローラSで2着がある2勝馬。母の半姉のシークレットコードは阪神ジュベナイルフィリーズ2着と、GⅠに一歩届かない母系。
前走の中京開催のローズSで1番人気。勝ち時計1分58秒5は早く、オークスとは違っ直線早め先頭で押し切り勝ち。2着でメンバー中最速の脚を使った2番人気のサリエラを半馬身差凌いでいます。
ただし、オークス後に「乗り難しい馬」というコメントがあり、メンバーが強化される秋華賞で同じ競馬ができるかは疑問。抑えまで。
ナミュール
ハービンジャー | Dansili | デインヒル |
Hasili | ||
Penang Pearl | Bering | |
Guapa | ||
サンブルエミューズ | ダイワメジャー | サンデーサイレンス |
スカーレットブーケ | ||
ヴィートマルシェ | フレンチデピュティ | |
キョウエイマーチ |
ナミュールはチューリップ賞の優勝馬で、オークス3着馬。これまで6戦3勝3着1回。33秒台の末脚が武器で阪神ジュベナイルフィリーズと桜花賞で1番人気に推されましたが、4着、10着と馬券を外しています。
ナミュールの父はハービンジャー。ダイワメジャー産駒のサンブルエミューズは短距離の3勝馬。祖母は桜花賞馬のキョウエイマーチで、母の半妹でオルフェーヴル産駒のマルシュロレーヌが米国ブリダーズカップディクタス他地方重賞を4勝しています。
オークスからの直行で、マイラー血統の本馬にとって距離短縮はプラス。今回も末脚勝負に徹すると考えられます。また秋華賞ではハービンジャー産駒は過去10年で2頭が馬券になっており、2017年にディアドラが優勝しています。ハービンジャー産駒の成長力を加味し、勝ち負け。
ピンハイ
ミッキーアイル | ディープインパクト | サンデーサイレンス |
ウインドインハーヘア | ||
スターアイル | ロックオブジブラルタル | |
アイルドフランス | ||
レイテッド | ジャングルポケット | トニービン |
ダンスチャーマー | ||
タックスシェルター | フジキセキ | |
タックスヘイブン |
ピンハイはこれまで4戦1勝2着1回。チューリップ賞で2着し桜花賞への出走権を得て、同レース13番人気も5着しオークスへ。オークスでも13番人気でしたが4着と好走しています。4戦全てでメンバー中2番手以内の脚を使っています。
ピンハイの父はディープインパクト産駒でマイルGⅠ2勝のミッキーアイル。ジャングルポケット産駒の母レイテッドは地方で3勝。近親にこれといった活躍馬はいません。血統内にサンデーサイレンスの3×4、ヌレイエフの4×4の濃いクロスを持ちます。
良質なミッキーアイル産駒は短距離傾向。2400mのオークスで4着と好走できたのは母系にスタミナ強化のトニービンが入り、末脚勝負に徹したから。ただし馬体が完成した場合は、血統的にスプリンターになる可能性が大。秋華賞は阪神開催2週目で馬場が良く、前が止まりません。見送り。
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