2024年第19回GⅢキーランドカップ 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2024年キーランドカップの注目馬を分析!

キーランドカップの特徴

GⅢキーランドカップは第2回札幌開催6日目に行われる3歳以上芝1200mで行われる別定戦です。

負担重量は3歳牡・騙馬53kg、同牝馬51kg、4歳以上牡・騙馬56kg、同牝馬54kg。過去の重賞優勝実績で負担重量が加算されます。加算条件は以下の通り。

3kg増・・・1年以内のGⅠ優勝馬

2kg増・・・1年以内のGⅡ及び牝馬限定GⅠ優勝馬、1年以上前のGⅠ優勝馬

1kg増・・・GⅢ及び牝馬限定GⅡ勝利馬1kg増。1年以上前同GⅡ及び牝馬限定GⅠ優秀馬。

国際競争に指定され外国調教馬は8頭まで優先出走権が与えられます。また指定交流競走として地方所属馬も登録が可能です。

なおキーランドカップ優勝馬にはスプリンターズSの優先出走権が与えられます。

サマースプリントシリーズの第5戦に指定され、着順により1着10点、2着5点、3着4点、4着3点、5着2点、6着以下1点が付与されます。

秋のスプリンターズSのステップレースとして定着し、ここを叩き台として使う有力馬と、サマースプリントシリーズのポイント獲得を狙ってくる馬が出走してくるので馬券の検討が難しいレースです。

↓過去10年のキーランドカップ入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

2024年キーランドカップ出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 オオバンブルマイ ディスクリートキャット 牡4 武豊 サンデーヒルズ
吉村圭司 (栗東) ディープインパクト 57kg 岡浩二
1 2 ナムラクレア ミッキーアイル 牝5 浜中俊 谷川牧場
長谷川浩 (栗東) Storm Cat 55kg 奈村睦弘
2 3 プルパレイ イスラボニータ 騙5 佐々木大輔 社台ファーム
須貝尚介 (栗東) Fusaichi Pegasus 57kg Gリビエール・R
2 4 モリノドリーム モーリス 牝5 C.ルメール 森永牧場
鹿戸雄一(美浦) アドマイヤムーン 55kg 森和久
3 5 シナモンスティック ジョーカプチーノ 牝5 丹内祐次 ビッグレッドファーム
宗像義忠(美浦) マイネルラヴ 55kg ブルースターズファーム
3 6 エイシンスポッター エイシンヒカリ 牡5 J.モレイラ 木田牧場
吉村圭司 (栗東) Barathea 57kg 栄進堂
4 7 マテンロウオリオン ダイワメジャー 牡5 横山典弘 ムラカミファーム
昆貢 (栗東) キングカメハメハ 57kg 寺田千代乃
4 8 ゾンニッヒ ラブリーデイ 牡6 川田将雅 坂東牧場
池江泰寿 (栗東) ディープインパクト 57kg 金子真人H
5 9 エトヴプレ Too Darn Hot 牝3 藤岡佑介 Godolphin
藤岡健一(栗東) Clodovil 53kg H.H.シェイク・ハムダン
5 10 サトノレーヴ ロードカナロア 牡5 D.レーン 白井牧場
堀宜行(美浦) サクラバクシンオー 57kg 里見治
6 11 シュバルツカイザー   Dark Angel 騙6 大野拓弥 Ross Moorhead
大竹正博 (美浦) Nashwan 57kg ゴドルフィン
6 12 ビッグシーザー ビッグアーサー 牡4 坂井瑠星 バンブー牧場
西園正都 (栗東) Tale of Ekati 57kg 幅田昌伸
7 13 ジュビリーヘッド ロードカナロア 牡7 C.ホー ノーザンファーム
安田隆行 (栗東) ディープインパクト 57kg キャロットファーム
7 14 ダノンマッキンリー モーリス 牡3 戸崎圭太 ノーザンファーム
藤原英昭(栗東) Holy Roman Emperor 55kg ダノックス
8 15 オタルエバー リオンディーズ 牡5 松山弘平 レイクヴィラファーム
中竹和也 (栗東) Redoute’s Choice 57kg 住谷幾久子
8 16 セッション シルバーステート 牡4 K.ティータン ノーザンファーム
斉藤崇史 (栗東) Dubawi 57kg 林正道

勝ち馬予想に役立つ!キーランドカップの注目馬分析

ナムラクレア

ミッキーアイル ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
スターアイル ロックオブジブラルタル
アイルドフランス
サンクイーンII Storm Cat Storm Bird
Terlingua
Fountain of Peace Kris S.
Coup de Genie

ナムラクレアは昨年のキーランドカップの優勝馬で、これまで短距離重賞4勝2着5回3着3回。マイル戦以外掲示板を外したことが無い生粋のスプリンター。高松宮記念2年連続2着、昨年のスプリンターズS3着とメンバー中実績No1。

ナムラクレアの父はディープインパクト産駒でマイルGⅠ2勝のミッキーアイル。ストームキャット産駒で米国産の母サンクイーンIIは海外で1勝。母の近親に日本で種牡馬として繋養されているパゴなど、欧州GⅠ馬多数。

前走高松宮記念2着からの始動。昨年はヴィクトリアマイルを使っていましたが、現状マイル戦は層が厚いので完全にスプリンターズSに的を絞ってのローテーション。キーランドカップは定量戦で負担重量は55kg。牝馬ながら常に56kgを背負い実績のあるナムラクレアには有利。勝ち負け。

サトノレーヴ

ロードカナロア キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
レディブラッサム Storm Cat
サラトガデュー
チリエージェ サクラバクシンオー サクラユタカオー
サクラハゴロモ
メガミゲラン シュイディハイツ
モガミゲラン

サトノレーヴは前走函館スプリントSで重賞初制覇。これまで8戦6勝2着1回で、馬券を外したのは3走前の初重賞だった阪急杯のみで、それでも4着。芝1200m戦では馬券を外していません

サトノレーヴの父はロードカナロア。サクラバクシンオー産駒のチリエージェは芝短距離の5勝馬。サトノレーヴの半兄でアドマイヤムーン産駒のハクサンムーンは短距離重賞3勝を含む7勝馬で、スプリンターズSと高松宮記念で2着しています。

前走は2番人気で、2着でトップハンデのウイングレイテストとは2kg差。同じ位置で競馬をし、最後は競り落として0.2秒差なので、同じ斤量なら負けていた計算。

ただし、函館は3戦2勝2着1回、負けてもタイム差無なので洋芝は得意他馬が苦手なようだと、今回も好勝負必至。また前走勝ちでサマースプリントチャンピオンの可能性が残っており、ここは3着以内を確保したいところ。勝ち負け。

オオバンブルマイ

ディスクリートキャット Forestry Storm Cat
Shared Interest
Pretty Discreet Private Account
Pretty Persuasive
ピンクガーベラ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
ルシュクル サクラバクシンオー
アジアンミーティア

オオバンブルマイは2022年京王杯2歳S、2023年のアーリントンCと重賞2勝馬。これまで8戦4勝3着1回で、3着はNHKマイルカップ。今年は海外のマイルGⅠに連続参戦しましたが、いずれも2桁着順で敗れています。

オオバンブルマイの父はストームキャット系で米中距離ダートGⅠ1勝馬のディスクリートキャット。ディープインパクト産駒の母ピンクガーベラは未勝利馬。母の全姉は短距離GⅢ2勝のブランボヌール、半弟でキズナ産駒のビアンフェも短距離GⅢ3勝と母系は短距離志向。

血統的には短距離馬で2歳時に新馬戦、京王杯2歳Sと1400m戦を連勝も、芝1200m戦は初。1年半芝1600マイル戦しか参戦しておらず、いきなり2ハロン距離短縮でスプリント戦のペースに付いて来られるかは疑問。見送り。

モリノドリーム

モーリス スクリーンヒーロー グラスワンダー
ランニングヒロイン
メジロフランシス カーネギー
メジロモントレー
グロリエッテ アドマイヤムーン エンドスウィープ
マイケイティーズ
アズワー Danzig
Magic Slipper

モリノドリームはこれまで16戦5勝2着2回3着1回。未勝利戦脱出まで8戦を要し、芝短距離戦に絞ってからは9戦5勝2着2回重賞は昨年のセントウルSで11番人気で11着。約1年ぶりの重賞挑戦です。

モリノドリームの父はモーリス。アドマイヤムーン産駒のグロリエッテは未勝利馬。母の半兄でジャングルポケット産駒のマジカルポケットが函館2歳S勝ち。はまた母の半姉から高松宮記念3着で6勝を挙げたショウナンアンセムがいます。

モリノドリームは血統内にダンジグの5×3、サンデーサイレンスの4×4の濃いクロスを持ち、母系は短距離血統。

洋芝1200mは5戦全勝。前走函館芝1200mOPでも2番人気で優勝。このレースに登録しているビッグシーザーも参戦しており、同馬59kgで実質は2kgの斤量さで0.4秒差なので、同斤量ならやはりタイム差無。森のドリームにとっては価値ある1勝です。

今回は定量戦なので負担重量は据え置き。一方前走0.4秒差を付けたビッグアーサーが57kgで2kg減。計算上タイム差が無くなります。高松宮記念でビッグアーサーに圧勝しているナムラクレア、函館スプリントS優勝のサトノレーヴが参戦し、メンバーがさらに強化勝ち切るまでは難しく、抑えまで。

ビッグシーザー

ビッグアーサー サクラバクシンオー サクラユタカオー
サクラハゴロモ
シヤボナ Kingmambo
Relish
アンナペレンナ Tale of Ekati  Tale of Ekati
サイレンスビューティ
Maria’s Storm Maria’s Mon
バイユーストーム

ビッグシーザーはこれまで15戦5勝2着2回3着3回重賞勝ちはありませんが、昨年の葵S3着、今年のオーシャンS2着、函館スプリントS3着。また短距離OPを4勝しています。前走6月函館芝1200mOPで59kgを背負い1番人気6着に敗れています。

ビッグシーザーの父はサクラバクシンオー産駒で高松宮記念勝ちを収めたビッグアーサー。米国産の母アンナペレンナはダート中距離で3勝。母の半姉から米GⅠ2勝他重賞6勝のムシャウィッシュ、母の半弟に佐賀記念勝ちのメテオロロジストがいます。

またビッグシーザーは血統内にストームキャットの4×4濃いクロスを持ちます。

前走は59kgを背負い、優勝馬モリノドリームは牝馬で55kg。時計は0.4秒差なので57kgの定量なら同着だった計算。今回は57kgに戻り、洋芝3戦目で慣れも見込めます。実績ではナムラクレアに劣りますが、他の上位馬とは実力伯仲。前走で人気を落としているようなら買い。

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