2024年第49回GⅠエリザベス女王杯予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2024年エリザベス女王杯の注目馬を分析!

エリザベス女王杯の特徴

GⅠエリザベス女王杯は第3回京都開催4日目に開催される3歳以上牝馬限定芝2200m馬齢定量戦です。負担重賞は3歳54kg、4歳以上56kg。

エリザベス女王杯は国際競走に指定され、外国調教馬は9頭まで優先出走権が与えられます。また地方所属馬は当年の京都大賞典、府中牝馬S、秋華賞のいずれかのレースで2着以内に入った馬に優先出走権が与えられます。

JRA所属馬の場合、レーティング上位5頭及び府中牝馬Sの優勝馬に優先出走権が与えられ、その他は通算獲得賞金+過去1年間の獲得賞金+過去2年間のGⅠ(JpnⅠを含む)の獲得賞金の総計で多い順に出走が可能です。

1年の牝馬No1を決定するレースで、クラッシク路線を歩んだ3歳馬と、古馬の牝馬の実績馬が事実上初対戦するレースで、世代間の実力を見極めが必要です。

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2024年エリザベス女王杯出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 ホールネス Lope de Vega 牝4 坂井瑠星 Mrs V.B. Hutch & Lope de V S.
藤原英昭(栗東) Golan 56kg ゴドルフィン
1 2 ライラック オルフェーヴル 牝5 石川裕紀人 杵臼牧場
相沢郁 (美浦) キングカメハメハ 56kg 芹澤精一
2 3 ルージュリナージュ スピルバーグ 牝5 池添謙一 信岡牧場
宗像義忠 (美浦) ルーラーシップ 56kg 東京ホースレーシング
2 4 コンクシェル キズナ 牝4 岩田望来 ノースヒルズ
清水久詞 (栗東) Galileo 56kg 前田晋二
3 5 モリアーナ エピファネイア 牝4 岩田康誠 ノーザンファーム
武藤善則 (美浦) ダイワメジャー 56kg 高橋文男
3 6 ピースオブザライフ キタサンブラック 牝4 団野大成 ASKSTUD
野中賢二(栗東) シンボリクリスエス 56kg 廣崎智子
4 7 レガレイラ スワーヴリチャード 牝3 C.ルメール ノーザンファーム
木村哲也(美浦) ハービンジャー 54kg サンデーレーシング
4 8 シンリョクカ サトノダイヤモンド 牝4 木幡初也 下河辺牧場
竹内正洋 (美浦) キングカメハメハ 56kg 由井健太郎
5 9 キミノナハマリア ハービンジャー 牝4 鮫島克駿 社台ファーム
千田輝彦 (栗東) ヴィクトワールピサ 56kg 浦野和由
5 10 エリカヴィータ キングカメハメハ 牝5 藤岡佑介 ノーザンファーム
国枝栄 (美浦) フジキセキ 56kg 三木正浩
6 11 スタニングローズ キングカメハメハ 牝5 C.デムーロ ノーザンファーム
高野友和 (栗東) クロフネ 56kg サンデーレーシング
6 12 シンティレーション ロードカナロア 牝5 T.マーカンド ノーザンファーム
池上昌和 (美浦) アグネスタキオン 56kg シルクレーシング
7 13 サリエラ ディープインパクト 牝5 R.ムーア ノーザンファーム
国枝栄 (美浦) Lomitas 56kg シルクレーシング
7 14 ハーパー ハーツクライ 牝4 武豊 ノーザンファーム
友道康夫 (栗東) Jump Start 56kg エムズレーシング
8 15 ゴールドエクリプス ドゥラメンテ 牝5 田口健太 北勝ファーム
大久保龍志(栗東) ハービンジャー 56kg 居城寿与
8 16 ラヴェル キタサンブラック 牝4 川田将雅 ノーザンファーム
矢作芳人 (栗東) ダイワメジャー 56kg キャロットファーム
8 17 コスタボニータ イスラボニータ 牝5 松山弘平 社台ファーム
杉山佳明 (栗東) Kendor 56kg 谷掛龍夫

勝ち馬予想に役立つ!エリザベス女王杯の注目馬分析

レガレイラ

スワーヴリチャード ハーツクライ サンデーサイレンス
アイリッシュダンス
ピラミマ Unbridled’s Song
キャリアコレクション
ロカ ハービンジャー Dansili
Penang Pearl
ランズエッジ ダンスインザダーク
ウインドインハーヘア

レガレイラは昨年のホープフルSの優勝馬。これまで6戦2勝3着1回。春は牡馬クラシックに挑戦し、皐月賞では1番人気6着ダービーで2番人気5着。秋はローズSから始動で1番人気5着と期待を裏切っています。

レイガラの父は大阪杯とジャパンカップを制したスワーヴリチャード。ハービンジャー産駒の母ロカは芝マイルの1勝馬。祖祖母はディープインパクトの母のウインドインハーヘアで、血統内にサンデーサイレンスの3×4のクロスを持ちます。

また母の半妹から今年の桜花賞馬のステレンボッシュ、半弟に青葉賞2着のヴァルコスが出ており、距離適性は父に依存する母系。

6戦全てでメンバー中最速2戦目で前の競馬で3着。以後は後方からの競馬しかしておらず、気性的な問題を抱えている可能性があり、秋華賞をパスしたのも前が止まらない京都芝内回りでは末脚が届かないと判断したから。

エリザベス女王は外回りを使い、ゴール前直線も長いので自慢の末脚を活かせます。また唯一の3歳馬で斤量は54kgでの出走で、GⅠ馬はレガレイラと古馬になってから不振のスタニングローズのみ。しかも例年に比べ重賞勝ち馬も少なくメンバーが手薄です。勝ち負け。

スタニングローズ

キングカメハメハ Kingmambo Mr. Prospector
Miesque
マンファス ラストタイクーン
Pilot Bird
ローザブランカ クロフネ フレンチデピュティ
ブルーアヴェニュー 
ローズバド サンデーサイレンス
ロゼカラー

スタニングローズは2022年の秋華賞馬。これまで16戦5勝2着2回3着1回。重賞は他にフラワーC、紫苑S勝ちがあり、オークスでも2着と、重賞勝利数ではメンバー中最多。ただし古馬になってからは伸び悩み、6戦して掲示板を確保したのは昨年の中山記念5着が最高。

スタニングローズの父はキングカメハメハ。クロフネ産駒の母ローズカサブランカは3勝馬。母の半弟に朝日杯フューチュリティS馬のローズキングダム、祖母ローズバドは重賞2勝と活力ある母系。

前走クイーンSでは57kgのトップハンデを背負い優勝馬とは0.2秒差6着と好走。1、2着馬は51kgで、0.1秒差の3着馬も55kg。同斤量なら優勝していた計算です。また紫苑S、秋華賞勝ち、オークス2着が示す通り、基本的に中距離馬。前走はやや距離不足。

3走前の大阪杯では8着も、強力牡馬相手に0.5秒差なので、メンバーが手薄のエリザベス女王杯なら見直しが必要。当日気配が良さそうなら連下。

ホールネス

Lope de Vega Shamardal Giant’s Causeway
Helsinki
Lady Vettori Vettori 
Lady Golconda 
Missunited Golan Spectrum
Highland Gift
Lets Clic Together Don’t Forget Me
Mombones

ホールネスはこれまで6戦4勝2着1回3着1回。初出走が遅く、4月に未勝利戦から出走し、2戦目から3勝クラスまで3連勝。初重賞で古馬との対戦だったマーメイドSで3着に好走。前走新潟芝2200mLクラスでは1番人気で快勝しています。

ロペデベガの父はストームキャット計で仏国マイルGⅠ2勝。愛国産の母ミスユナイテッドは海外で芝6勝障害6勝。母系の産駒は日本でも走っていますが、活躍馬はいません。ホールネスは血統内にマキャベリアンの4×4の濃いクロスを持ちます。

牝馬の割に530kgの巨漢馬。前走は馬体を14kgも増やして勝利。父はマイラーですが、母が障害馬でスタミナは豊富。2000m以上を中心に使われ、牝馬で2000m以上に距離適性がある馬は少ないので2200mはホールネスに有利。

勝ち鞍は全て左回りですが、2走前の京都開催のマーメイドSでも早い時計に対応しています。ただし、強いメンバーと対戦していないのがネック。抑えまで。

シランケド

デクラレーションオブウォー War Front Danzig
Starry Dreamer
Tempo West Rahy
Tempo
フェアブルーム ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
ビューフェアー Fast Gold
Misty Moon

シランケドはこれまで8戦3勝2着2回3着2回。3歳時に紫苑Sに参戦し、レコード決着のレースで0.3秒差の3着に好走。秋華賞には向かわず休養。今春から芝中距離の条件戦を4戦して2勝2着2回で、前走3勝クラスを快勝しオープン入り。

シランケドの父は欧州中距離GⅠ2勝のデクラレーションオブウォー。母フェアブルームは地方で4勝。祖母ビュフェアーはブラジルでGⅠ4勝の活躍馬。ただし日本での産駒は地方出走馬が多数で、重量勝利馬は無し。

早い時計決着が得意で、ここ2戦は芝2000mで2分を切って走破しています。ただしゴール前直線の短いコースを選んで出走しており、ここ2戦は逃げ。外回りの京都2200mで、初距離となる2200m戦ではマークされる存在で、後続馬に差される可能性が大。見送り。

モリアーナ

エピファネイア シンボリクリスエス Kris S. 
Tee Kay 
シーザリオ スペシャルウィーク
キロフプリミエール 
ガルデルスリール ダイワメジャー サンデーサイレンス
スカーレットブーケ
バシマー Grand Lodge
Bella Vitessa

モリアーナは2023年の紫苑Sの優勝馬。これまで13戦3勝3着2回馬券になった重賞は他にクイーンCと阪神牝馬Sで3着。昨年の秋華賞でも5着しています。ただし、ヴィクトリアマイル、クイーンS、府中牝馬Sとここ3戦は掲示板に入っていません。

モリアーナの父はエピファネイア。ダイワメジャー産駒の母ガルデルスリールは芝マイルの2勝馬。近親にこれといった活躍馬はいません。

芝2000mの紫苑Sでレースレコード勝ち、秋華賞5着、AJCC4着の成績が示す通り、2000m以上レースが合っています。その後はヴィクトリアマイル出走のためにマイルを使っていますが、本来の適正距離ではありません。

芝2200mはAJCC4着で適性を示しており、牡馬相手でもメンバー中最速の脚を使っています。前走府中牝馬Sで3番人気を裏切っているので、今回は人気をかなり落すと思われ、適正距離に戻れば見直しも。馬場が渋った方が走るので、雨が降れば狙い。連下で。

シンショリカ

サトノダイヤモンド ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
マルペンサ Orpen
Marsella
レイカーラ キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
カーラパワー Caerleon
Jabali

シンショリカは前走新潟記念で重賞初制覇。これまで10戦2勝2着1回3着1回2歳時に新馬戦勝利から臨んだ阪神ジュベナイルフィリーズで2着に好走、翌年オークスでも5着。今年は中山牝馬Sで3着重賞8戦目の挑戦でようやく勝利しています。

シンショリカの父はディープインパクト系で菊花賞と有馬記念を制したサトノダイヤモンド。キングカメハメハ策の母レイカーラは芝マイルの5勝馬。母の半兄はマイルチャンピオンシップ馬のダノンシャークで、母系はマイラー。

前走新潟記念は54kgの軽量を活かして先行2番手の押し切り勝ち。ただし今回は56kgを背負い、前走より2kg増。56kgを背負うのは初であり、55kgでも馬券になったことはありません。

また昨年オークス5着と雖も、優勝馬からは1.3秒も離され、同年のエリザベス女王杯でも9着敗退。そのため前走より距離延長は疑問符見送り。

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