2024年第44回GⅠジャパンカップ予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2024年ジャパンカップの注目馬を分析!

ジャパンカップの特徴

GⅠジャパンカップは第5回東京開催8日目に行われる3歳以上芝2400mの馬齢定量戦です。負担重量は3歳牡・騙馬56kg、同牝馬54kg、4歳以上牡・騙馬58kg、牝馬56kg。日本初の国際競走であり、出走登録した外国調教馬は10頭まで優先出走権が認められます。

また英国キングジョージョージ6世&クイーンエリザベスS及び仏国凱旋門賞の1、2着馬、愛国アイリッシュチャンピオンS・独国バーデン大賞、米国アーリントンミリオン及びブリダーズカップ・ターフの1着馬に優先出走権が与えられます。

JRA所属馬はレーティング上位5頭に優先出走権が与えられ、その他は通算獲得賞金+過去1年の獲得賞金+過去2年のGⅠレースにおける獲得賞金の総額が高い順に出走権が与えられます。また地方所属馬は選定馬のみ出走可能です。

近年は日本の高速馬場を嫌い有力外国馬の出走は激減し、過去10年で外国調教馬が馬券に絡んだことはありません。またJRA所属馬も同時期にジャパンカップより賞金が高い香港国際競走に出走する馬が多数おり、出走馬のレベルが低下傾向です。

↓過去10年のジャパンカップ入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

2024年ジャパンカップ出走登録馬一覧表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 ゴリアット Adlerflug 騙4 C.スミヨン  
グラファール(独) Shamardal 58kg P.ウルマン男爵
2 2 ブローザホーン エピファネイア 牡5 菅原明良 岡田スタツド
中野栄治(栗東) デュランダル 58kg 岡田牧雄
3 3 ドウデュース ハーツクライ 牡5 武豊 ノーザンファーム
友道康夫 (栗東) Vindication 58kg キーファーズ
3 4 ジャスティンパレス ディープインパクト 牡5 C.デムーロ ノーザンファーム
杉山晴紀(栗東) Royal Anthem 58kg 三木正浩
4 5 シュトルーヴェ キングカメハメハ 騙5 鮫島克駿 追分ファーム
堀宣行(美浦) ディープインパクト 58kg 木村克子
4 6 ダノンベルーガ ハーツクライ 牡5 松山弘平 ノーザンファーム
堀宣行 (美浦) Tizway 58kg ダノックス
5 7 シンエンペラー Siyouni 牡3 坂井瑠星 Ecurie Des Monceaux
矢作芳人(栗東) Galileo 56kg 藤田晋
5 8 オーギュストロダン ディープインパクト 牡4 R.ムーア Coolmore 
オブライエン(愛) Galileo 58kg M.テイバー,
6 9 チェルヴィニア ハービンジャー 牝3 C.ルメール ノーザンファーム
木村哲也(美浦) キングカメハメハ 54kg サンデーレーシング
6 10 ドゥレッツァ ドゥラメンテ 牡4 W.ビュイック ノーザンファーム
尾関知人(美浦) More Than Ready 58kg キャロットファーム
7 11 カラテ トゥザグローリー 牡7 杉原誠人 中地康弘
高橋祥泰 (美浦) フレンチデピュティ 58kg 小田切光
7 12 ソールオリエンス キタサンブラック 牡4 横山武史 社台ファーム
手塚貴久 (美浦) Motivator 58kg 社台レースホース
8 13 ファンタスティックムーン Sea The Moon 牡4 R.ピーヒュレク  
シュタインベルク(独) Jukebox Jury 58kg リバティR2021
8 14 スターズオンアース ドゥラメンテ 牝5 川田将雅 社台ファーム
高柳瑞樹 (美浦) Smart Strike 56kg 社台レースホース

勝ち馬予想に役立つ!ジャパンカップの注目馬分析

ドウデュース

ハーツクライ サンデーサイレンス Halo
Wishing Well 
アイリッシュダンス トニービン
ビューパーダンス 
ダストアンドダイヤモンズ Vindication Seattle Slew
Strawberry Reason
Majestically Gone West
Darling Dame

ドウデュースは前走の天皇賞秋を制し、4年連続GⅠ勝利の偉業を達成。これまで15戦7勝2着1回3着1回。重賞は他に2021年朝日杯フューチュリティS、2022年ダービー、2023年京都記念、有馬記念勝ち

ドウデュースの父はハーツクライ母ダストアンドダイヤモンズは海外重賞2勝を含む6勝馬。血統内に大種牡馬リファールの濃いクロスを持ちます。

前走天皇賞秋では絶妙なペースで逃げ粘るホウオウビスケッツが逃げ粘り、それを捉えて抜け出したタスティエーラをメンバー中あがり最速の32秒5の脚で差し切り勝ち勝時計も1分57秒3と早く、現役世代最強を証明。

今年は古馬王道を歩んで引退を表明。またジャパンカップ勝ちが無く、叩き2戦目のここが本命の勝負所古馬になってマイラー気味の体型も、ダービーや過去の成績からも、前走より距離延長はプラスです。メンバー構成からも勝ち負け。

チェルヴァニア

ハービンジャー Dansili デインヒル
Hasili 
Penang Pearl Bering
Guapa 
チェッキーノ キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
ハッピーパス サンデーサイレンス
ハッピートレイルズ

チェルヴァニアは今年のオークス、秋華賞を制した牝馬クラシック2冠馬。これまで6戦4勝2着1回2歳時にアルテミスS勝ちがあります。前走秋華賞はオークスから直行。1番人気に応え、2着ボンドガールに0.3秒差を付け1分57秒1の好時計勝ち。

チェルヴィニアの父はハービンジャーキングカメハメハ産駒の母チェッキーノはフローラSの勝ち馬でオークスでも2着。チェルヴィニアの一つ上の半兄でモーリス産駒のノッキングポイトが新潟記念を優勝しています。

また母の全兄は3歳重賞2勝のコディーノ、祖母ハッピーパスは京都牝馬S勝ちがある5勝馬、近親にフィリーズレビュー勝ちのサブライムアンセムがいるなど、一族は走ります。

前走秋華賞の勝ち時計は過去10年でミッキークイン、ショウナンパンドラに次ぐ3番目で、昨年ジャパンカップで2着したリバティアイランドより3秒も早い時計。ショウナンパンドラは古馬になってジャパンカップを制しており、古馬GⅠ馬相手でも十分対抗できる能力を秘めています。

ただしオークス勝ちがあるとはいえ血統的には2000m前後が良く、古馬相手に2400mはやや長すぎ重賞も牝馬限定戦しか経験しておらず、強力牡馬相手では一枚割引か。見送り。

スターズオンアース

ドゥラメンテ キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
アドマイヤグルーヴ サンデーサイレンス
エアグルーヴ
サザンスターズ Smart Strike Mr. Prospector
Classy’n Smart
スタセリタ Monsun
Soignee

スターズオンアースは2022年の牝馬春クラシック2冠馬。これまで13戦3勝2着5回3着4回古馬になってから勝ち鞍はありませんが、国内GⅠ7戦して全て馬券前走初の海外だった3月のドバイシーマクラシックでは3番人気8着に敗れています

スターズオンアースの父は牡馬クラシック2冠のドゥラメンテ。英国産の母サザンスターズは海外1勝馬。祖母は米国エクリプス最優秀牝馬でGⅠ6勝のスタセリア、母の半妹でフランケル産駒のソウルスターリングが阪神ジュベナイルフィリーズ・オークスを優勝。

血統内にミスタープロスペクターの4×3の濃いクロスを持ちます。

前走はスターズオンアースの主戦騎手だったルメールがレース前に骨折して乗り替わりで、レースもチグハグ。そのため成績は度外視。今回は8か月の休養明けですが、昨年もヴィクトリアマイル3着からジャパンカップで3着しているのでポン駆けが利きます。

またオークス勝ち、昨年の有馬記念2着が示すようにこの距離は得意。昨年有馬記念でドウデュースに惜敗からも、メンバー中実力上位。連下で。

ジャスティンパレスは2023年の春の天皇賞馬。これまで16戦5勝2着2回3着2回。重賞は他に2022年神戸新聞杯勝ちがあり、同年菊花賞3着。2023年阪神大賞典優勝、同年宝塚記念3着、天皇賞秋でイクノイックスの2着の実績。

ジャスティンパレスの父はディープインパクト。母パレスルーマーは米国産で海外5勝。母の父ロイヤルアンセムは芝中長距離G13勝。ジャスティンパレスの半兄でオルフェーヴル産駒のアイアンバローズはステイヤーズS、阪神大賞典で2着。血統的にステイヤー。

前走天皇賞秋では後方からの競馬で、メンバー中2番目の脚を使い同期のドウデュースから0.3秒差の4着。もともと長距離志向の馬なので、前走より距離延長はプラス昨年から重馬場だった宝塚記念以外はメンバー中3番手以内の脚を使っており、末脚は堅実です。連下で。

ブローザホーン

エピファネイア シンボリクリスエス Kris S. 
Tee Kay 
シーザリオ スペシャルウィーク
キロフプリミエール 
オートクレール デュランダル サンデーサイレンス
サワヤカプリンセス
ジョイアサーティン フォーティナイナー
アサーテイン

ブローザホーンは今年の宝塚記念の優勝馬。これまで22戦7勝2着3回3着4回。重賞は他に今年の日経新春杯勝ちがあり、阪神大賞典で3着、天皇賞春で2着。秋初戦の前走京都大賞典では1番人気の期待を裏切り、優勝馬から2.4秒差の殿負けを喫しています。

ブローザホーンの父はエピファネイア。デュランダル産駒の母オートクレールは芝マイルの4勝馬。近親にこれといった活躍馬はいません。ブローザホーンは血統内にサンデーサイレンスの4×3の濃いクロスを持ちます。母はマイラーも、走破距離からで血の影響は父から。

前走はレース中にハミを取らず。追い切りの反応もイマイチだったので本来の力を発揮していません。京都大賞典からジャパンカップは既定路線。距離適性は高く、この中間でどれだけ変わるか。420kg台ですが、馬場が渋った時の方が持ち味を発揮しています。

ただし、東京は新馬戦以来、しかも左回りはこの1戦しか体験していないのはマイナス抑えまで。

ソールオリエンス

キタサンブラック ブラックタイド サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア
シュガーハート サクラバクシンオー
オトメゴコロ
スキア Motivator モンジュー
Out West
Light Quest クエストフォーフェイム
Gleam of Light

ソールオリエンスは昨年の皐月賞馬。これまで11戦3勝2着3回3着1回。重賞は他に京成杯勝ちがあり、ダービー2着、セントライト記念2着、菊花賞3着。その後不振が続くものの、今年の宝塚記念で2着と好走。前走天皇賞秋では7番人気で7着敗退。

ソールオリエンスの父は中長距離GⅠ7勝のキタサンブラック。仏国産の母スキアはGⅢ勝ちがある3勝馬。ソールオリエンスの半兄にディープインパクト産駒で富士S優勝、ドバイターフ2着のヴァンギャルドがいます。

ダービー2着や菊花賞3着はありますが、血統的に長めのマイラー。前走距離2ハロン延長はマイナスまた前走ドウデュースには完敗しており、逆転できる可能性はほとんどありません。見送り。

ドゥレッツァ

ドゥラメンテ キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
アドマイヤグルーヴ サンデーサイレンス
エアグルーヴ
モアザンセイクリッド More Than Ready  サザンヘイロー
Woodman’s Girl
Danalaga デインヒル
Tamarino

ドゥレッツァは昨年5連勝で菊花賞を制覇。これまで9戦5勝2着1回3着1回今年は金鯱賞2着後に天皇賞春に出走も15着、5.6秒差の大差負け。前走8月英インターナショナルに挑戦し、5番人気で5着。ただし優勝馬から8馬身差以上を付けられています。

ドゥレッツァの父は牡馬春クラシック2冠のドゥラメンテ。豪州産の母モアザンセイクリッドはGⅠニュージーランドオークス他重賞3勝を含む5勝馬。血統内にヘイローの4×4の濃いクロスを持ちます。

菊花賞勝ちがあるとはいえ、馬券になっているのは2000~2200m。本来は中距離馬の可能性が大。ただし、古馬になって金鯱賞でプログノーシスに切れけして0.8秒差を付けられており、瞬発力勝負は苦手か。登録メンバーは瞬発力勝負型が多く、ここでは割引。見送り。

オーギュストロダン

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere 
ロードデントロン Galileo Sadler’s Well
Urban Sea
Halfway To Heaven Pivotal
Cassandra Go

オーギュストロダンは2023年英・愛ダービーを制し、同年のBCターフを含め、これまで海外GⅠを6勝前走連覇を掛けたアイルランドチャンピオンステークスでは首差2着の惜敗実績では出走メンバー中No.1。

オーギュストロダンの父はディープインパクガリレオ産駒の母ロードデンドロンは欧州中距離GⅠ3勝を含む5勝馬。母の全妹マジカルはGⅠ6勝を含む12勝馬で、祖母も愛国ギニーを含むGⅠ3勝馬という超良血。

馬場適性を考慮し、凱旋門賞へは向かわずジャパンカップへ。父がディープインパクトなので日本の軽い芝への馬場適性は見込めますが、日本馬が好走するドバイシーマCで12着に敗退しているのが気がかり。欧州芝2400mで好成績は、ディープインパクトより母の父にガリレオの血が強い可能性。

過去10年ジャパンカップで外国馬招待馬の連対もありません。超大物ですが、抑えまで。

ゴリアット

Adlerflug In the Wings Sadler’s Wells
High Hawk
Aiyana ラストタイクーン
Alya
Gouache Shamardal Giant’s Causeway
Helsinki
Guantana Dynaformer
Guadalupe

ゴリアットは今年の英キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスの優勝馬。これまで10戦6勝2着2回前走仏国ロンシャンの2200mGⅡ勝ちで弾みをつけての参戦です。

ゴリアットの父は独中長距離GⅠ2勝のアドラーフルーク。祖母の兄弟にドイツのGⅠ馬が多数。

ドイツ馬ですが、走っているのは芝が重いフランスそのため日本の軽い芝には対応できない可能性が大。見送り。

ファンタスティックムーン

Sea The Moon Sea The Stars Cape Cross
Urban Sea
Sanwa Monsun
Sacarina
Frangipani Jukebox Jury A.P. Indy
Dhelaal
Firedance Lomitas
Fraulein Tobin

ファンタスティックムーンはドイツからの招待馬で、2023年ドイツダービーと今年のバーデン大賞のGⅠ2勝馬。これまで14戦7勝2着3回3着1回前走凱旋門賞は10番人気で9着今回のジャパンカップがラストランです。

ファンタスティックムーンの父はドイツダービー馬のシーザムーン。ドイツ生産馬の母フランジュパニは1勝馬。近親にこれといった活躍馬はいません。

馬券を外しているのは馬場の重い凱旋門賞過去のジャパンカップではバーデン大賞を制した外国馬が好走しているので、ファンタスティックムーンは該当します。当日調子が良さそうなら穴で。

↓ここをクリックすると他の重賞の【データ】【注目出走馬分析】を検索できます。↓

コメント

タイトルとURLをコピーしました