2025年第171回GⅠ天皇賞(秋)予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2025年天皇賞(秋)の注目馬を分析!

天皇賞(秋)の特徴

GⅠ天皇賞(秋)は第4回東京開催8日目に行われる3歳以上芝2000mの馬齢定量戦です。負担重量は3歳牡・騙馬56kg、同牝馬54kg、4歳以上牡・騙馬58kg、同牝馬56kg。

なお天皇賞(秋)は以下に該当している馬が優先的に出走出来ます。

  1. 国内レーティング上位5位以内で、牡・騙馬110ポンド、牝馬106ポンド以上の競走馬。
  2. 出走登録している外国調教馬(最大9と頭まで)
  3. オールカマー・毎日王冠・京都大賞典で1着となったJRA所属馬
  4. オールカマー・毎日王冠・京都大賞典のいずれかで2着以内に入った地方所属馬。

それ以外は通算獲得賞金+過去1年間の獲得賞金+過去2年内のGⅠ及びJpnⅠの獲得賞金の総和で金額上位順に出走できます。

ジャパンカップ、有馬記念と共に秋の古馬三冠レースの初戦であり、秋の中距離最強馬を決める1戦です。

↓過去10年の天皇賞(秋)入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

2025年天皇賞(秋)出走表

出走馬 馬齢 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
アーバンシック スワーヴリチャード 牡4 ノーザンファーム
武井亮(美浦) ハービンジャー 58kg シルクレーシング
エコロヴァルツ ブラックタイド 牡4 下河辺牧場
牧浦充徳(栗東) キングカメハメハ 57kg 原村正紀
クイーンズウォーク キズナ 牝4 ノーザンファーム
中内田充正(栗東) Harlington 56kg サンデーレーシング
コスモキュランダ アルアイン 牡4 ビッグレットファーム
加藤士津八(美浦) Southern Image 58kg ビッグレットファーム
ジャスティンパレス ディープインパクト 牡6 ノーザンファーム
杉山晴紀(栗東) Royal Anthem 58kg 三木正浩
ショウナンラプンタ キズナ 牡4 社台ファーム
高野友和(栗東) Zensational 58kg 国本哲秀
シランケド デクラレーションオブウォー 牝5 下河辺トレーニングC
牧浦充徳(栗東) ディープインパクト 55kg ニッシンH
セイウンハーデス シルバーステート 牡6 鮫川啓一
橋口慎介 (栗東) マンハッタンカフェ 57kg 西山茂行
ソールオリエンス キタサンブラック 牡5 社台ファーム
手塚貴久 (美浦) Motivator 58kg 社台レースホース
タスティエーラ サトノクラウン 牡4 ノーザンファーム
堀宣行 (美浦) マンハッタンカフェ 58kg キャロットファーム
ブレイディヴェーグ ロードカナロア 牝7 ノーザンファーム
宮田敬介(美浦) ディープインパクト 56kg サンデーレーシング
ホウオウビスケッツ マインドユアビスケッツ 牡5 岡田スタッド
奥村武 (美浦) ルーラーシップ 58kg 小笹芳央
マスカレードボール ドゥラメンテ 牡3 社台ファーム
手塚貴久(美浦) ディープインパクト 57kg 社台レースホース
ミュージアムマイル リオンディーズ 牡3 ノーザンファーム
高柳大輔(栗東) ハーツクライ 57kg サンデーレーシング
メイショウタバル ゴールドシップ 牡4 三嶋牧場
石橋守(栗東) フレンチデピュティ 57kg 松本好雄
ロードデルレイ ロードカナロア 牡5 ケイアイファーム
中内田充正(栗東) ハーツクライ 58kg ロードホースクラブ

勝ち馬予想に役立つ!天皇賞(秋)の注目馬分析

タスティエーラ

サトノクラウン Marju ラストタイクーン
Flame of Tara
ジョコンダII Rossini
La Joconde
パルティトゥーラ マンハッタンカフェ サンデーサイレンス
サトルチェンジ
フォルテピアノ フレンチデピュティ
キョウエイフォルテ

タスティエーラは2023年のダービー馬で、前走4月香港のクリーンエリザベス2世Cを制してGⅠ2勝目。これまで12戦4勝3着1回3着1回で、牡馬三冠の皐月賞と菊花賞で2着、昨年9番人気だった天皇賞秋でも2着しています。

タスティエーラの父は宝塚記念馬のサトノクラウン。マンハッタンカフェ産駒の母パルティトゥーラはマイルの3勝馬。母系から天皇賞秋を制したトーセンジョーダン、カンパニーなどマイル~中距離の重賞で活躍する馬が多数。

昨年は惨敗した天皇賞春からぶっつけでドウデュースの2着、しかも時計は1分57秒5とポン駆けするタイプ。ローテーション的にも昨年と同じで、しかも芝2000mGⅠは5戦2勝2着1回3着1回と得意。

昨年はドウデュースが抜けた存在で、今年もGⅠ馬が多数出走ですが抜けた存在がいない状態。このメンバーなら能力的にも最右翼。勝ち負け。

メイショウタバル

ゴールドシップ ステイゴールド サンデーサイレンス 
ゴールデンサッシュ 
ポイントフラッグ メジロマックイーン 
パストラリズム 
メイショウツバクロ フレンチデピュティ  Deputy Minister 
Mitterand 
ダンシングハピネス ダンスインザダーク
メイショウサチカゼ

メイショウタバルは前走宝塚記念でGⅠ初制覇。これまで11戦5勝。重章は他に昨年の毎日杯、神戸新聞杯勝ちがあります。

メイショウタバルの父はゴールドシップ。フレンチデピュティ産駒のメイショウツバクロは中央1勝・地方1勝。母の半兄でグラスワンダー産駒のメイショウカンパクが京都大賞典他全6勝を挙げています。またメイショウタバルはサンデーサイレンスの3×4の濃いクロスを持ちます。

気性面に難ありでレースは逃げ。ただし、重馬場には滅法強く、重賞勝ちは全て稍重~重。前走宝塚記念も7番人気の低評価にもかららず、大阪杯を連覇し昨年の宝塚記念3着の1番人気ベラジオオペラをゴール前直線で3馬身も突き放しています。

今回は2年連続で高速決着の東京芝2000mで、基本逃げるメイショウタバルには展開的に不利。さらに同型馬のホウオウビスケッツも参戦。また血統的にももう少し距離が欲しい所。雨が降って馬場が悪化すれば出番も、良馬場なら見送り。

ミュージアムマイル

リオンディーズ キングカメハメハ Kingmambo 
マンファス 
シーザリオ スペシャルウィーク
キロフプリミエール
ミュージアムヒル ハーツクライ サンデーサイレンス
アイリッシュダンス
ロレットチャペル フレンチデピュティ
サンタフェトレイル

ミュージアムマイルは今年の皐月賞馬。これまで8戦4勝2着1回3着1回。2歳時に朝日杯フューチュリティSで2着し、2番人気のダービーでは6着秋初戦の前走セントライト記念では1番人気で重賞2勝目

ミュージアムスマイルの父は朝日杯フューチュリティS馬のリオンディーズ、ハーツクライ産駒の母ミュージアムヒルは芝マイルの3勝馬。祖母の半兄に重賞2勝のキンスグトレイル。

また母系からシンコウラブリー他重賞勝ち馬多数。ミュージアムマイルは血統内にサンデーサイレンスの4×3の濃いクロスを持ちます。

前走は直線で内から抜け出したヤマニンブーリエを外から徐々に加速して詰め寄り、最後は瞬発力の違いで差し切る貫録勝ち同世代で中距離戦ならレースセンス共に明らかに一枚上手。血統的もマイラーなので、前走より距離短縮、斤量1kg減は明らかにプラス

皐月賞ではレースレコード1分57秒なので、ここ2年早い時計決着の天皇賞秋にも十分対応可能。また3歳馬は過去10年で春のGⅠ3歳GⅠを制したエフフォーリア、イクノイックスの2頭が天皇賞秋を優勝ミュージアムスマイルも十資格があります。勝ち負け。

ジャスティンパレス

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
パレスルーマー Royal Anthem Theatrical
In Neon
Whisperifyoudare Red Ransom
Stellar Affair

ジャスティンパレスは2023年の天皇賞春の優勝馬。これまで21戦5勝2着2回3着3回天皇賞春以降、勝ち鞍はありませんが、23年の宝塚記念3着、ワールドレコードだった同年天皇賞秋で2着。今年の宝塚記念でも3着しています。

ジャスティンパレスの父はディープインパクト。母パレスルーマーは米国産で海外5勝。母の父ロイヤルアンセムは芝中長距離G13勝。ジャスティンパレスの半兄でオルフェーヴル産駒のアイアンバローズはステイヤーズS、阪神大賞典で2着。血統的にステイヤー。

後方から確実に詰め寄って来るタイプ。あまり馬券になっていないので目立ちませんが、2023年の天皇賞春優勝以降GⅠのみ出走し、重馬場だった24年の宝塚記念以外は6着以内をキープ。スタミナがあるため、消耗戦になった時に馬券になっています。

この秋GⅠ3戦して引退予定今回はメイショウタバル、ホウオウビスケッツの2頭の逃げ馬が出走するため、一昨年の天皇賞秋のようなハイペースが予想されます。そのため消耗戦になれば再び3着以内も。抑えで。

アーバンシック

スワーヴリチャード ハーツクライ サンデーサイレンス
アイリッシュダンス
ピラミマ Unbridled’s Song
キャリアコレクション
エッジースタイル ハービンジャー Dansili 
Penang Pearl
ランズエッジ ダンスインザダーク
ウインドインハーヘア

アーバンシックは昨年の菊花賞馬。これまで10戦4勝2着1回3着1回。重賞は他にセントライト記念勝ちがあり、京成杯2着。今年は日経賞で復帰し1番人気も3着。天皇賞春はパスして臨んだ前走宝塚記念では6番人気も、優勝馬から2.4秒も離され14着惨敗。

アーバンシックの父は大阪杯・ジャパンカップを制したハーツクライ系のスワーヴリチャード。ハービンジャー産駒の母エッジースタイルは芝中距離の3勝馬。祖祖母はディープインパクトの母ウインドインハーヘア

母の姉から同期でホープフルS・有馬記念2冠のレガレイラ、母の妹から桜花賞馬のステレンボッシュが輩出し一族は走ります。血統面からパワー系というよりスライド走法でスタミナロスが少ないステイヤー系。

前走はスライド走法のアーバンシックが苦手な重馬場、日経賞も稍重だったのでここ2戦は能力を発揮できないレースが続いています。前走以外は新馬戦からメンバー中3番手以内の脚を使い、末脚は堅実。ただし、切れる脚ではなく長くいい脚を使うタイプ。

3歳時の皐月賞で1分57秒5の時計がありますが、今年の皐月賞馬のミュージアムマイルの時計は1分57秒。切れ味勝負になった場合はスライド走法のアーバンシックは競り負けます。恐らく目標は次走のジャパンカップで、今回は叩き台の公算が大。見送り。

ソールオリエンス

キタサンブラック ブラックタイド サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア
シュガーハート サクラバクシンオー
オトメゴコロ
スキア Motivator モンジュー
Out West
Light Quest クエストフォーフェイム
Gleam of Light

ソールオリエンスは2023年の皐月賞馬で、同年のダービーは2着、菊花賞は3着。これまで15戦3勝2着3回3着1回。重賞は他に京成杯勝ちがあり、セントライト記念2着昨年の宝塚記念で2着しています。

ソールオリエンスの父は中長距離GⅠ7勝のキタサンブラック。仏国産の母スキアはGⅢ勝ちがある3勝馬。ソールオリエンスの半兄にディープインパクト産駒で富士S優勝、ドバイターフ2着のヴァンギャルドがいます。

皐月賞勝ち以降勝ち星は無く古馬になって馬券になったのは重馬場だった昨年の宝塚記念のみ。気性的な問題で成績が安定しません。

今年は京都記念、大阪杯、宝塚記念の3戦で後方からの競馬を試し、京都記念と大阪杯でメンバー中上り最速、宝塚記念でも2番目の脚を使っていますが、優勝馬から0.4秒、0.7秒、1秒と回を追うごとに離されています。今回のレースで一変はさすがに厳しい印象。見送り。

ブレイディヴェーグ

ロードカナロア キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
レディブラッサム Storm Cat
サラトガデュー
インナーアージ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
ミュージカルウェイ Gold Away
Mulika

ブレイディヴェーグは2023年のエリザベス女王杯の優勝馬。これまで11戦4勝2着2回。重賞は他に23年ローズS2着、昨年の府中牝馬S優勝。今年は既に4戦し東京新聞杯4着、ドバイターフ7着、安田記念4着、前走新潟記念6着と馬券になっていません。

ブレイディヴェーグの父はロードカナロア。ディープインパクト産駒の母インナーアージは芝中距離の4勝馬。母の全妹はオークス・秋華賞2冠のミッキークイーン。祖母ミュージカルウェイは海外で重賞3勝を含む8勝馬。

エリザベス女王杯勝ちがあるとはいえ、ロードカナロア産駒なので接戦を演じているのは1600~1800m戦。前走新潟記念はGⅢ戦にも関わらず掲示板を外しています。今回は牡馬GⅠ馬が揃った一級線との対戦で、距離適性を考えれば明らかに不利。見送り。

マスカレードボール

ドゥラメンテ キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
アドマイヤグルーヴ サンデーサイレンス
エアグルーヴ
マスクオフ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
ビハインドザマスク ホワイトマズル
ヴアインゴールド

マスカレードボールは共同通信杯の勝馬。これまで6戦3勝2着3回3着1回皐月賞では3着、前走ダービーでは2着し、クロワデュノールに0.1秒差まで詰め寄っています。

マスカレードボールの父は牡馬春2冠のドゥラメンテ。ディープインパクト産駒の母マスクオフは芝短距離の1勝馬。マスカレードボールの1上の半姉でルーラーシップ産駒のマスクトディーヴァはローズS、阪神牝馬S勝ちで秋華賞2着、ヴィクトリアマイル3着。

また祖母ビハインドザマスクは短距離重量3勝を含む10勝馬。一族にダートGⅢ2勝のサンライズソニアがいます。マスカレードボールは血統内にサンデーサイレンスの3×3、ミスタープロスペクターの4×4の濃いクロスを持ちます。

母系は短めのマイラーで強力な末脚が武器。父ドゥラメンテはマイル~中長距離馬まで出しており、脚質は母から、距離適性は父から。母系に東京に強いダンシングブレーヴの血も入っています。

また左回りは4戦3勝2着1回と得意。皐月賞ではミュージアムマイルに上手く乗られた感がありますが、2着のクロワデュノールには首差と肉薄あがりもミュージアムマイルより早いので、展開次第では逆転できた可能性があります。

得意なコースならダービーの時のように逆転も期待大。連下で。

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