2025年第73回GⅡ日経賞予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2025年日経賞の注目馬を分析!

日経賞の特徴

GⅡ日経賞は第3回中山開催初日に行われる4歳以上芝2500mの別定戦です。負担重量は4歳牡・騙馬56kg、同牝馬54kg。5歳以上牡・騙馬57kg、同牝馬55kg。過去の重賞勝利実績により負担重量が加算されます。加算条件は以下の通り。

2kg増・・・過去1年以内に牝馬限定を除くGⅠ優勝馬。

1kg増・・・過去1年以内に牝馬限定GⅠ優勝馬、同GⅡ優勝馬。一年以上前に牝馬限定及び2歳GⅠを除くGⅠ優勝馬。

国際競走に指定され、外国調教馬は8頭まで優先出走権が与えられます。また地方交流競走に指定され、地方所属馬は天皇賞(春)出走候補馬3頭まで出走登録が可能です。

阪神大賞典は天皇賞(春)へのステップレースに指定され、JRA所属馬であれば優勝馬に、地方所属馬であれば2着以内に入った馬に天皇賞(春)への優先出走権が与えられます。

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2025年日経賞出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 アラタ キングカメハメハ 牡8 大野拓弥 社台ファーム
和田勇介 (美浦) ハーツクライ 57kg 村田能光
2 3 マテンロウレオ ハーツクライ 牡6 横山典弘 野毛牧場
昆貢 (栗東) ブライアンズタイム 57kg 寺田千代乃
2 4 マイネルウィルトス スクリーンヒーロー 牡9 横山武史 ビッグレッドファーム
宮徹 (栗東) ロージズインメイ 57kg TC・ラフィアン
3 5 マキシ エピファネイア 牡5 三浦皇成 ノーザンファーム
辻野泰之(栗東) ディープインパクト 57kg 大島昌也
3 6 ヴェルミセル ゴールドシップ 牝5 津村明秀 岡田スタッド
吉村圭司(栗東) コンデュイット 55kg ノルマンディーTR
4 7 チャックネイト ハーツクライ 騙7 J.モレイラ 社台ファーム
堀宜行(美浦) Dynaformer 57kg 金子真人H
4 8 アーバンシック スワーヴリチャード 牡4 C.ルメール ノーザンファーム
武井亮(美浦) ハービンジャー 58kg シルクレーシング
5 9 マイネルエンペラー ゴールドシップ 牡5 丹内祐次 ビッグレッドファーム
清水久詞(栗東) ロージズインメイ 57kg TC・ラフィアン
5 10 ハヤヤッコ キングカメハメハ 牡9 吉田豊 ノーザンファーム
国枝栄 (美浦) クロフネ 58kg 金子真人H
6 11 ブレイヴロッカー ドゥラメンテ 牡5 石橋脩 社台ファーム
本田優(栗東) Elusive City 57kg 吉田照哉
6 12 マイネルクリソーラ スクリーンヒーロー 牡6 菅原明良 ビッグレッドファーム
中野栄治(美浦) ムタファーウエク 57kg TC・ラフィアン
7 13 ホウオウノーサイド キングカメハメハ 牡6 杉原誠人 岡田スタッド
奥村武(美浦) ヘクタープロテクター 57kg 小笹芳央
7 14 シュヴァリエローズ ディープインパクト 牡8 北村友一 ノーザンファーム
清水久詞 (栗東) evres Rose 58kg キャロットファーム
8 17 バビット ナカヤマフェスタ 牡8 戸崎圭太 大北牧場
浜田多実 (栗東) タイキシャトル 57kg 宮田直也
8 18 リビアングラス キズナ 牡5 松山弘平 ノースヒルズ
矢作芳人(栗東) Curlin 57kg ノースヒルズ

勝ち馬予想に役立つ!日経賞の注目馬分析

アーバンシック

スワーヴリチャード ハーツクライ サンデーサイレンス
アイリッシュダンス
ピラミマ Unbridled’s Song
キャリアコレクション
エッジースタイル ハービンジャー Dansili 
Penang Pearl
ランズエッジ ダンスインザダーク
ウインドインハーヘア

アーバンシックは昨年の菊花賞馬。これまで8戦4勝2着1回。重賞は他にセントライト記念勝ちがあり、京成杯2着、皐月賞4着。前走有馬記念では1番人気に推されましたが、同じ血統背景の従姉の優勝馬ノガレイラに0.5秒離され6着に敗れています。

アーバンシックの父は大阪杯・ジャパンカップを制したハーツクライ系のスワーヴリチャード。ハービンジャー産駒の母エッジースタイルは芝中距離の3勝馬。祖祖母はディープインパクトの母ウインドインハーヘア。

母の姉から同期でホープフルS・有馬記念2冠のレガレイラ、母の妹から桜花賞馬のステレンボッシュが輩出し一族は走ります。血統面からパワー系というよりスライド走法でスタミナロスが少ないステイヤー系。

今回は有馬記念からの休み明け。GⅠ馬なので実質トップハンデの58kgで、前走有馬記念より2kg増。510kg台の雄大な馬体ですが、菊花賞でも57kgなのでスタミナとパワーが問われる中山外回り2500mでは、背負い慣れていない斤量ではやや厳しいか。

また本番は天皇賞春で、ここはあくまで他叩き台。今年はメンバーが手薄も、ここを目標に仕上げてきた馬に脚元をすくわれる可能性があります。連下で。

シュヴァリエローズ

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere 
ヴィアンローズ Sevres Rose Caerleon
Indian Rose
Princesse de Viane Kaldoun
Life On the Road

シュヴァリエローズは昨年の京都大賞典、ステイヤーズSを連勝した重賞2勝馬。これまで31戦5勝2着5回3着2回。長らく低迷も、昨年春から力を付けはじめ、目黒記念でも2着しています。

シュヴァリエローズの父はディープインパクトフランス産の母ヴィアンローズは海外でGⅢ勝ちのある3勝馬。シュヴァリエローズの半姉から函館スプリント2年連続2着のジュビリーヘッドが出ています。そのため距離適性は父から。

前走ステイヤーズSでは2番人気で先行し、2着馬のシルブロンの追撃を凌いで押し切り勝ちラスト1000mを全て11秒のラップで駆け抜けており、長くいい脚を使えるのは父ディープインパクトの影響力が強いと思われます。

GⅡ勝ちなので斤量は今回も前走と同じ58kg。中山の急坂2度越えを克服しているのもプラス。ただし、日経賞では過去10年で有馬記念、AJCC、日経新春杯以外の重賞からの出走馬の優勝は無く、3着まで。また7歳以上の優勝もありません。抑えまで。

ボッケリーニ

キングカメハメハ Kingmambo Mr.Prospector 
Miesque 
マンファス ラストタイクーン 
Pilot Bird 
ポップコーンジャズ ダンスインザダーク サンデーサイレンス
ダンシングキィ
グレイスルーマー トニービン
ディスクジョッキー

ボッケリーニは2020年の中日新聞杯と2022年目黒記念、2023年鳴尾記念の重賞3勝馬。これまで32戦7勝2着12回3着2回。重賞は20戦して馬券になること13回。日経賞は22、23年で連続2着。昨年は1番人気5着しています。

ポッケリーニの父はキングカメハメハ。母ポップコーンジャズはダンスインザダーク産駒の1勝馬。ポッケリーニの全兄は宝塚記念と天皇賞秋を勝ち、JRA最優秀4歳以上牡馬に輝いたラブリーディ。

中山外回り重賞は5戦1勝2着1回。また2400~2500m重賞もGⅠを除けば8戦1勝2着4回3着1回と抜群の安定度。ただし、昨年札幌記念で出走前に右脚跛行を発症し半年休養。前走中山記念では優勝馬から1.1秒離され13着に敗れています。

今回は叩き2戦目で得意な距離、コースに戻りますが、既に9歳スピード勝負になった場合は追走できない可能性が大。ただし、血統的にパワーとスタミナを兼ね備えている雨馬場が荒れた場合は2、3着の可能性も。抑えで。

マテンロウレオ

ハーツクライ サンデーサイレンス Halo
Wishing Well 
アイリッシュダンス トニービン
ビューパーダンス 
サラトガヴィーナス ブライアンズタイム Roberto
Kelley’s Day
レディダンジグ Danzig
Lady’s Secret

マテンロウレオは2022年のきさらぎ賞馬。これまで21戦3勝2着3回3着1回同年末のLクラス勝ちから勝ち星に見放されていますが、同年中日新聞杯、2023年京都記念2着、昨年の中日新聞杯3着、前走AJCC2着と力はあります。

マテンロウレオの父はハーツクライ。ブライアンズタイム産駒の母サラトガヴィーナスはダート短距離の3勝馬。近親に函館記念勝ちのマイスタイル。

馬券になっているのは2000~2200mですが、2023年の天皇賞春で5着、昨年の日経賞でも逃げて4着と、長距離を走れる下地はありますまた昨年の天皇賞春から7か月の休養明けで、重賞2連戦馬券と、ここにきて調子を取り戻しています。

父がハーツクライなので伸び伸び無しれる中山外回りは合っており、母の父ブライアンズタイムからパワーも引き継いでいます。天皇賞春に出走を確実にするには日経賞勝ちが必須。ここを目標に全力で仕上げてくると思われます。勝ち負け。

リビアングラス

キズナ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
キャットクイル Storm Cat 
Pacific Princess 
ディルガ Curlin Smart Strike
Sherriff’s Deputy
Baghdaria ロイヤルアカデミーII
Oatsee

リビアングラスはこれまで15戦4勝2着1回3着1回重賞勝ちはありませんが、2023年の京都新聞杯2着、同年菊花賞で4着その後しばらく低迷していましたが、2月京都芝2200m3勝クラス脱出後、前走京都記念で優勝馬から0.1秒差2着と復調気味。

リビアングラスの父はキズナ。米国産の母ティルガはOP勝ちがある芝中距離の2勝馬。祖母は米国でGⅢ3勝を含む6勝馬。母系は米国でステークスウィナー多数。

菊花賞4着がありますが、母系を考えれば本質的に中距離馬。菊花賞4着後に中山芝2500m3勝クラスを走っていますが、優勝馬から0.7秒差7着に敗れていますまた好走しているのは京都コースと基本平坦馬場向き。見送り。

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