2020年第68回G2府中牝馬ステークス予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

阪神ジュベナイルフィリーズ優勝馬ダノンファンタジー、オークス馬ラヴィズオンリーユーと同世代2頭のG1馬が出走登録している2020年の府中牝馬ステークス。府中牝馬ステークスに出走登録している馬の中から注目馬をピックアップし、馬券になるか分析します。

2020年府中牝馬ステークスの注目馬を分析!

府中牝馬ステークスの特徴

G2府中牝馬ステークスは第4回東京開催3日目に行われる3歳以上牝馬限定芝1800mの別定戦です。負担重量は3歳52kg、4歳以上54kg。過去の重賞勝利実績により負担重量が加算され過去1年以内のG1勝利馬2kg増、1年以上前のG1勝利馬および1年以内のG2勝利馬1kg増。

また国際競争に指定され、外国調教馬は9頭まで優先出走権が与えられます。

エリザベス女王杯のステップレースに指定され、JRA所属馬は1着馬に同レースの優先出走権が与えられます。地方所属馬はエリザベス女王杯出走候補馬3頭まで府中牝馬ステークスに優先的に出走でき、2着以内に同レースへの優先出走権が与えられます。

エリザベス女王杯、およびマイルチャンピオンシップへのたたき台のレースとして定着しており、牝馬限定のため実力馬にとって他のレースに比べ組みやすいためG1級の馬が多数出走します。

過去10年の府中牝馬ステークス入賞馬のデータを見たい方はこちら

2020年府中牝馬ステークス出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 シゲルピンクダイヤ ダイワメジャー 牝4 幸英明 天羽牧場
渡辺薫彦 (栗東) High Chaparral 54kg 森中蕃
2 2 ダノンファンタジー ディープインパクト 牝4 川田将雅 ノーザンファーム
中内田充 (栗東) Not For Sale 55kg ダノックス
3 3 フェアリーポルカ ルーラーシップ  牝4 和田竜二 ノーザンファーム
西村真幸(栗東) アグネスタキオン 54kg 山本剛士
4 4 サラキア ディープインパクト 牝5 北村友一 ノーザンファーム
池添学 (栗東) Lomitas 54kg シルクレーシング
5 5 ラヴズオンリーユー ディープインパクト 牝4 M.デムーロ ノーザンファーム
矢作芳人 (栗東) Storm Cat 54kg DMMドリームクラブ
6 6 シゲルピンクダイヤ ダイワメジャー 牝4 内田博幸 天羽牧場
渡辺薫彦 (栗東) High Chaparral 54kg 森中蕃
7 7 トロワゼトワル ロードカナロア 牝5 横山典弘 社台ファーム
安田隆行 (栗東) ハーツクライ 54kg 社台レースホース
8 8 サムシングジャスト ヴィクトワールピサ 牝4 松山弘平 那須野牧場
松田国英 (栗東) タイキシャトル 54kg グリーンファーム

勝ち馬予想に役立つ!府中牝馬ステークスの注目馬分析

ラヴィズオンリーユー

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
ラヴズオンリーミー  Storm Cat  Storm Bird
Terlingua
Monevassia  Mr. Prospector 
Miesque 

ラヴズオンリーユーは昨年のオークス馬。オークスまで4連勝で、全て上がり最速をマークしています。休み明けぶっつけで臨んだエリザベス女王杯でも3着しており、実力は折り紙付き。

同じぶっつけで臨んだヴィクトリアマイルではさすがに歯が立たず優勝馬に1.2秒離されて7着でした。しかし続く鳴尾記念では実質トップハンデでタイム差無し2着と、牡馬と対戦しても勝ち負けできることを証明しています。

ラヴズオンリーユーの父はディープインパクトラヴズオンリーミーが未出走ながらその母はキングマンボの全妹母の父はディープインパクトとニックスのストームキャットという超良血。ラヴズオンリーユーの全兄はドバイターフを制したリアルスティールなので、適距離は本来2000m前後。

鳴尾記念参戦後きっちりと休養を取っており、昨年不完全燃焼で3着だったエリザベス女王杯のステップとしてぜひ勝って駒を進めたいところ直線が長い東京芝1800mは脚質や血統背景から考えても最適体調さえ万全なら、メンバー的にもまず負けないでしょう。

ダノンファンタジー

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere 
ライフフォーセール Not For Sale  Parade Marshal 
Love for Sale 
Doubt Fire  Ski Champ 
My Little Life 

ダノンファンタジーは2018年の阪神ジュベナイルフィリーズの優勝馬。これまで11戦5勝で他にファンタジーステークス、チューリップ賞、ローズステークスと重賞3勝しています。今まで秋華賞以外は全て掲示板に載っているので、牝馬では明らかに実力上位。

ダノンファンタジーの父はディープインパクト母ライフフォーセールはアルゼンチンG1ラプタラオークスやブエノスアイレス大賞を優勝した中距離馬で9戦8勝。母の父ナットフォーセールもブエノスアイレス大賞を勝ったG1馬です。

母の父ナットフォーセールは基本的にマイラーで、産駒の大半もマイラーです。ダノンファンタジーが強い競馬をしているのは1600m前後と母系の影響を強く受けています。

ローズステークスで1800mを勝っているので府中牝馬ステークスでも距離は持つと思いますが、基本的にギリギリの感があります。また今年のヴィクトリアマイルで5着と4歳世代で最先着でしたが、実績からすると成長力という面でイマイチの感が否めません。

血統内に勝負根性や成長力を秘める血が無いので、4歳時点で完成している可能性があります。能力は高いので、このメンツでも十分勝負できると思いますが勝ち切るとなるとどうか。2、3着候補とみます。

サラキア

ディープインパクト ディープインパクト Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
サロミナ Lomitas Niniski 
La Colorada 
Saldentigerin  タイガーヒル 
Salde 

サラキアは17戦3勝重賞勝ちはありませんが、3歳時にローズステークス、4歳時にエプソムカップで2着しており重賞でも勝ち負けできる実力があります。前走小倉日経オープンで2年ぶりの勝利を挙げての参戦です。

サラキアの父はディープインパクト母サロミナはドイツオークス馬で、サラキアの半弟はG1朝日杯フューチュリティステークス馬で先週の毎日王冠を圧勝したサリオスです。サリオスの父がハーツクライなので、血統構成も3/4同じです。

昨年府中牝馬ステークスと同じ舞台のエプソムカップで2着しているのでコース適性は実証済み。しかし、エリザベス女王杯では脚部不安で調整不足のラヴィズオンリーユーに負けているので力関係で逆転できるかというと疑問。成績もムラがあるので抑えまでの評価です。

トロワゼトワル

ロードカナロア キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
レディブラッサム Storm Cat
サラトガデュー
セコンドピアット ハーツクライ サンデーサイレンス
アイリッシュダンス
エービーヌードル  Alphabet Soup 
Rasant 

トロワゼロイヤルは20戦6勝昨年と今年の京成杯オータムハンデキャップを優勝馬しています。今年のヴィクトリアマイルで逃げて4着し、東京コースと同じゴール前直線が長い新潟の関屋記念でも逃げて0.2秒差の2着に粘っており、自力強化が伺えます。

トロワゼロイヤルの父はロードカナロア。母セコンドピアットは1000万下の3勝馬。祖母エーピーヌードルは米国でG3勝ちの7勝馬と母系の質は悪くありません。母の父がハーツクライですが、これまでの成績を見る限りロードカナロアの影響が強いと判断できます。

これまでの勝ち鞍は1200~1600mで今回初の1800m前走2番手に抑える競馬で結果を出しているので、ある程度距離は持つと考えられますが能力をフルに発揮できるかは疑問。父ロードカナロアは安田記念を勝ってますが心肺機能が驚異的に高かっただけで、基本的に短距離馬です。

自分のペースが保てないと2桁着順という脆さがあり、今回は少頭数でG1馬2頭の目標にされるためプレッシャーがあります。不利な条件が多く、今回は見送り。

フェアリーポルカ

ルーラーシップ キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
エアグルーヴ トニービン
ダイナカール
フェアリーダンス アグネスタキオン サンデーサイレンス
アグネスフローラ
フェアリードール Nureyev 
Dream Deal 

フェアリーポルカは11戦4勝で、今年に入り中山牝馬ステークス、福島牝馬ステークスとG3を連勝。昨年はオークスと秋華賞に参戦制定ますが、共に16着とG1では一歩足りない印象です。

フェアリーポルカの父はルーラーシップ母フェアリーダンスは未勝利で繁殖に上がっていますが、祖母フェアリードールからエリザベス女王杯馬トゥザビクトリーをはじめトゥザグローリー、サイレントディール、デニムアンドルビーなど重賞勝ち馬がずらりと並ぶ良血です。

血統内にヌレイエフの5×3の濃いクロスを持っており、父ルーラーシップ、母の父アグネスタキオンからもスピードとパワーを感じさせる配合で、過去の成績からも1800~2000mがベスト。東京コースはフローラステークスで0.1秒差5着の実績があり問題ありません。

前走クイーンステークスで6着に敗れていますが、トップハンデを背負い0.2秒差なので実際は勝っていても不思議はない着順。今回は前走より2kg軽くなります。捨てる要素が少なく、GI馬2頭以外では実力上位。2、3着候補。

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