2020年第25回G3ファンタジーステークス予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

小倉2歳ステークスの優勝馬メイケイエール、芝1200mオープンを連勝したヨカヨカが出走登録している2020年のファンタジーステークス。ファンタジーステークス登録馬の中から注目馬をピックアップし、馬券になるか分析します。

2020年ファンタジーステークスの注目馬を分析!

ファンタジーステークスの特徴

G3ファンタジーステークスは第5回阪神開催1日目に行われる2歳牝馬限定芝1400mの馬齢定量戦です。本来であれば京都競馬場で開催されますが、2020・2021年と京都競馬場改修工事のため阪神競馬場で行われます。負担重量は54kg。

ファンタジーステークスは国際競走に指定され、外国調教馬は9頭まで優先出走権が与えられます。また阪神ジュベナイルフィリーズのステップレースに指定され、地方所属馬は同レース出走候補馬3頭まで優先出走権が与えられ、ファンタジーステークスで2着以内に入ると同レースへの優先出走権が与えられます。

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2020年ファンタジーステークス出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 デルマカンノン  スピルバーグ 牝2 藤岡佑介 岡田牧場
五十嵐忠 (栗東) Belong to Me 54kg 浅沼廣幸
2 2 フリード No Nay Never 牝2 和田竜二 Lynch Bages Ltd
西園正都 (栗東) War Chant 54kg 岡田繁幸
3 3 ヨカヨカ スクワートルスクワート 牝2 福永祐一 本田土寿
谷潔 (栗東) Danehill Dancer 54kg 岡浩二
4 4 サルビア ダイワメジャー 牝2 幸英明 ノーザンファーム
鈴木孝志 (栗東) Mamool 54kg 岡浩二
5 5 ミニーアイル ミッキーアイル 牝2 藤岡康太 ノーザンファーム
 武幸四郎 (栗東) Petionville 54kg 大野剛嗣
5 6 オパールムーン ヴィクトワールピサ 牝2 横山典弘 前野牧場
昆貢 (栗東) マヤノトップガン 54kg NICKS
6 7 モンファボリ Frankel 牝2 北村友一 ノーザンファーム
須貝尚介 (栗東) Congrats 54kg サンデーレーシング
6 8 メイショウイチヒメ メイショウボーラー 牝2 池添謙一 高昭牧場
飯田祐史 (栗東) スズカマンボ 54kg 松本好雄
7 9 ラヴブケリー カレンブラックヒル 牝2 川田将雅 オリエント牧場
高柳大輔 (栗東) シンボリクリスエス 54kg 水谷昌晃
7 10 メイケイエール ミッキーアイル 牝2 武豊 ノーザンファーム
武英智 (栗東) ハービンジャー 54kg 名古屋競馬
8 11 セレッソフレイム パイロ 牝2 小牧太 宮内牧場
服部利之 (栗東) ダイワメジャー 54kg 三宅勝俊
8 12 オプティミスモ リーチザクラウン 牝2 藤井勘一郎 浜本牧場
石坂公一 (栗東) ダンスインザダーク 54kg 泉一郎

勝ち馬予想に役立つ!ファンタジーステークスの注目馬分析

ヨカヨカ

スクワートルスクワート Marquetry Conquistador Cielo
Regent’s Walk
Lost the Code Lost Code
Smarter By the Day
ハニーダンサー Danehill Dancer デインヒル
Mira Adonde
ハニーバン Unfuwain
Cocotte

ヨカヨカはこれまで3戦3勝。小倉2歳芝1200mオープンのフェニックス賞とひまわり賞を連勝しています。フェニックス賞での勝ち時計は1分7秒9と古馬オープン並みの時計を叩き出しています。

ヨカヨカの父スクワートルスクワートはミスタープロスペクター系の単距離系種牡馬。スクワートルスクワート産駒の芝走破距離も1200m台で、2006年から日本で繋養されていますが未だに重賞勝ちはありません。特別レースの勝ち鞍もこれまで14勝と種牡馬としてはあまり強調できません。

ヨカヨカの母はハ二―ダンサーは短距離馬で未勝利のまま引退。近親に中山大障害を制したレッドキングダムがいますが、他に母系から活躍馬は出ていません。血統内にノーザンダンサーの5×5×4の濃いクロスとデインヒルの血があり本馬のスピード能力を押し上げた格好。

オープン2連勝とはいえ、内1戦は九州産駒限定戦で相手関係が弱かったメンバーでの勝利フェニックス賞を好時計で勝利したにも関わらず小倉2歳ステークスに向かわずひまわり賞へ出走したのは本馬の能力に陣営が限界を感じているからと考えられます。

今回距離が1ハロン伸び、相手関係も強化されます。父を考えても距離延長は決してプラスには働きません。危険な人気馬といって良く、抑えまでの評価です。

メイケイエール

ミッキーアイル ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
スターアイル ロックオブジブラルタル
アイルドフランス
シロインジャー ハービンジャー Dansili
Penang Pearl
ユキチャン クロフネ
シラユキヒメ

メイケイエールは2戦2勝で小倉2歳ステークスの優勝馬。小倉2歳ステークスでは重馬場のため勝ち時計こそ1分9秒6と遅いものの、4番手から力強く抜け出し2着に0.2秒、3着に0.9秒引き離して勝っています。同レースでの上がりも35.1秒でメンバー中最速です。

メイケエールの父はディープインパクト産駒でマイルG1を2勝し、主に短距離からマイルで活躍したミッキーアイル。母シロインジャーはシラユキヒメから連なる白毛馬で本場自体は未勝利も、ダート路線で活躍馬が多数存在しています。

メイケイエールの2戦の勝ち時計が遅いことが不安視されそうですが、サンデーサイレンスの3×4、デインヒルの4×4の濃いクロスを持っており、本来時計勝負に強い血統構成距離延長は父や母系を考えても当然プラスです。今回も勝ち負け。

サルビア

ダイワメジャー サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
スカーレットブーケ ノーザンテースト 
スカーレットインク 
リップスポイズン  Mamool In the Wings
Genovefa
Lips Plane Ashkalani
Royal House

サルビアは2戦2勝。新馬戦、1勝クラス共に芝1400mで、前走の1勝クラスのりんどう賞では稍重の中1分23秒2で走破し、2着に0.8秒差を付けて優勝しています。レースも終始4番手で先行し、メンバー中上がり最速の35.1秒を繰り出しています。

サルビアの父はマイル戦に強いダイワメジャー母リップスポイズンはドイツG2・独1000ギニーの優勝馬。近親にドイツG1ダルマイヤー大賞典優勝馬のラッキーライオンがおり、母系の質は悪くありません。

2戦とも平坦コースで勝利でしたが、基本的にダイワメジャーの血の影響が強いと考えられ阪神の坂も苦にすることはないでしょう。前走2着に負かしたウインスーリールも次走オープンで4着しているので相手が弱かったわけではありません。メイケイエールの対抗。

モンファボリ

Frankel Galileo Sadler’s Wells
Urban Sea
Kind デインヒル
Rainbow Lake 
フォエヴァーダーリング Congrats A.P. Indy
Praise
Darling My Darling Deputy Minister
ローミンレイチェル

モンファボリは2戦1勝。函館新馬戦芝1200mで1分8秒7の好時計で2着に0.9秒も引き離したので函館2歳ステークスで1番人気に押されましたが直線失速して13着、優勝馬に0.8秒も離されています。

モンファボリの父は14戦無敗・G1を10勝した欧州最強馬のフランケル。日本でもソウルスターリングとモズアスコットの2頭のG1馬を出し種牡馬としても成功しています。母フォエヴァーダーリングは米国ダート1400mG2の優勝馬です。

モンファボリは血統内にノーザンダンサーの4×5×5×5とミスタープロスペクターの5×4×5のクロスを持っており、どちらかといとスピードに勝った配合で一本調子。恐らく距離適性も母系からと考えられます。

前走の馬体重が420kgと軽量馬で、今回阪神の急坂攻略がカギ。2走とも逃げに近いレースだったので今回も同じレースをすると目標にされ、直線でまた失速する可能性が十分あります。前走鞍上だった武豊がメイケイエールを選択しているように、今回は見送りが妥当か。

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