2021年中山記念の注目馬を分析!
中山記念の特徴
G2中山記念は第2回中山開催2日目に行われる4歳以上芝1800mの別定戦です。負担重量は2月28日以前の開催なら4歳牡・騙馬55kg、同牝馬53kg、3月以降であれば4歳以上牡・騙馬56kg、同牝馬54kg。過去の重賞勝利実績により負担重量が以下の通りに加算されます。
2kg増・・・過去1年以内に牝馬限定を除くG1勝利馬。
1kg増・・・過去1年以内に牝馬限定G1勝利馬、同G2勝利馬。一年以上前に牝馬限定及び2歳G1を除くG1勝利馬。
国際競走に指定され、外国調教馬は8頭まで優先出走権が与えられます。また地方交流競走に指定され、地方所属馬は大阪杯出走候補馬3頭まで出走登録が可能です。
中山記念は大阪杯へのステップレースに指定され、JRA所属馬であれば優勝馬に、地方所属馬であれば2着以内に入った馬に大阪杯への優先出走権が与えられます。
2021年中山記念出走表
枠番 | 馬番 | 出走馬 | 父 | 馬齢 | 騎手 | 生産牧場 |
所属 | 母の父 | 斤量 | 馬主 | |||
1 | 1 | トーセンスーリヤ | ローエングリン | 牡6 | 横山和生 | エスティファーム |
小野次郎 (美浦) | デュランダル | 56 | 島川隆哉 | |||
2 | 2 | コスモカレンドゥラ | ノヴェリスト | 牡5 | 柴田大和 | ビッグレッドファーム |
田中博康 (美浦) | アグネスタキオン | 56kg | ビッグレッドファーム | |||
3 | 3 | ノーブルマーズ | ジャングルポケット | 牡8 | 高倉稜 | タガミファーム |
宮本博 (栗東) | Silver Hawk | 56kg | 吉木伸彦 | |||
3 | 4 | ケイデンスコール | ロードカナロア | 牡5 | 岩田康誠 | ノーザンファーム |
安田隆行(栗東) | ハーツクライ | 56kg | サンデーレーシング | |||
4 | 5 | マイネルハニー | マツリダゴッホ | 牡8 | 丸山元気 | 高昭牧場 |
栗田徹 (美浦) | ナリタブライアン | 56kg | TC・ラフィアン | |||
4 | 6 | フランツ | ディープインパクト | 牡6 | M.デムーロ | ノーザンファーム |
音無秀孝 (栗東) | ブライアンズタイム | 56kg | 近藤英子 | |||
5 | 7 | バビット | ナカヤマフェスタ | 牡4 | 内田博幸 | 大北牧場 |
浜田多実 (栗東) | タイキシャトル | 56kg | 宮田直也 | |||
5 | 8 | ヒシイグアス | ハーツクライ | 牡5 | 松山弘平 | ノーザンファーム |
堀宣行 (美浦) | Bernstein | 56kg | 阿部雅英 | |||
6 | 9 | サンアップルトン | ゼンノロブロイ | 牡5 | 柴田善臣 | ケイズ |
中野栄治 (美浦) | キングカメハメハ | 56kg | 加藤ステーブル | |||
6 | 10 | ゴーフォザサミット | ハーツクライ | 牡6 | 蛯名正義 | 矢野牧場 |
藤沢和雄 (美浦) | Storm Cat | 56 | 山本英俊 | |||
7 | 11 | クラージュゲリエ | キングカメハメハ | 牡5 | C.ルメール | ノーザンファーム |
池江泰寿 (栗東) | タニノギムレット | 56kg | キャロットファーム | |||
7 | 12 | パンサラッサ | ロードカナロア | 牡4 | 三浦皇成 | 木村秀則 |
矢作芳人 (栗東) | モンジュー | 55kg | 広尾レース | |||
8 | 13 | ウインイクシード | マンハッタンカフェ | 牡7 | 横山武史 | コスモヴューファーム |
鈴木伸尋 (美浦) | ボストンハーバー | 56kg | ウィン | |||
8 | 14 | ショウナンライズ | ダイワメジャー | 牡8 | 大野拓弥 | 下河辺牧場 |
上原博之 (美浦) | Rahy | 56kg | 国本哲秀 |
勝ち馬予想に役立つ!中山記念の注目馬分析
ハビット
ナカヤマフェスタ | ステイゴールド | サンデーサイレンス |
ゴールデンサッシュ | ||
ディアウィンク | タイトスポット | |
セイレイ | ||
アートリョウコ | タイキシャトル | Devil’s Bag |
ウェルシュマフィン | ||
グランスオークス | Nureyev | |
Dry Fly |
ハビットは昨年のラジオNIKKEI賞とセントライト記念の優勝馬。これまで8戦4勝2着2回で、菊花賞では重賞2連勝を買われ3番人気に押されましたが、さすがに距離が長かったか優勝馬コントレイルに2.1秒離され10着に敗れています。
ハビットの父はステイゴールド産駒で宝塚記念馬のナカヤマフェスタ。現役時代に凱旋門賞で2着しています。ハビットの母アートリュオコはタイキシャトル産駒で、地方で短距離を1勝したのみ。血統内にヘイローの4×4の濃いクロスとスペシャル・タッチの5×4のインブリードを持っています。
逃げてなんぼの馬であり、前走有馬記念では強敵相手に逃げるもさすがに相手が悪く優勝馬に1.8秒離され13着。今回は相手関係も楽になり、得意の中距離に戻ります。G2勝ちがあるため同世代より1kg負担重量が重いですが、セントライト記念で同斤量を背負っているので問題ないでしょう。
中山記念は前走G1出走馬が強いので、今回は勝ち負け。
ヒシイグアス
ハーツクライ | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | ||
アイリッシュダンス | トニービン | |
ビューパーダンス | ||
ラリズ | Bernstein | Storm Cat |
La Affirmed | ||
La Marlene | Rainbow Corner | |
La Cardinale |
ヒシイグアスは前走中山金杯重賞初制覇。これまで10戦5勝2着3回で、中山金杯まで3連勝。イシイグアスの父はハーツクライ。母ラズリはアルゼンチン産で同国G3・2勝を含む9勝を挙げた活躍馬。血統内にヘイローの3×5の濃いクロスを持っています。
前走は54kgの軽ハンデでの勝利。今回は56kgと馬齢定量での出走なので真価が問われます。中山は6戦3勝2着2回と相性が良く、中山1800mは4戦1勝2着1回。連を外したのは3歳時に参戦したスプリングステークスのみ。
また中山金杯優勝馬は過去10年で3勝し、例年の中山記念よりメンバーは明らかに手薄。得意な中山コースからも今回も勝ち負けが濃厚。
クラージュゲリエ
キングカメハメハ | Kingmambo | Mr. Prospector |
Miesque | ||
マンファス | ラストタイクーン | |
Pilot Bird | ||
ジュモー | タニノギムレット | ブライアンズタイム |
タニノクリスタル | ||
ビスクドール | サンデーサイレンス | |
フェアリードール |
クラージュゲリエは2018年のラジオNIKKEI杯京都2歳ステークスの優勝馬。これまで9戦2勝2着1回3着1回ですが、札幌2歳ステークス、共同通信杯、そして前走の日経新春杯で3着、皐月賞5着、ダービー6着と常に重賞で上位争いできる実力があります。
クラージュゲリエの父はキングカメハメハ。母ジュモーはタニノギムレット産駒でダートの1700m戦を3勝。クラージュゲリエの半兄にハービンジャー産駒のプフォフェットが京成杯を優勝、ワークフォース産駒のカフジバッカスが地方の名古屋で11勝を挙げています。
前走日経新春杯で先着を許した2頭は共にハンデ53kg、52kgという軽量馬。クラージュゲリエは56kgを背負い0.3秒差なので同斤量なら優勝しています。また57kgを背負い1番人気のヴェロックスには0.7秒差をつけており、実質この馬が一番強かった計算。
今回は走りなれた1800mに戻るものの、小回でこの時期と時計が早い中山で能力を生かし切れるかがカギ。過去10年でキングカメハメハ産駒は1勝を挙げていますが、この時期ミスタープロスペクター系と中山記念は相性が良くありません。3着までの評価です。
ウインイクシード
マンハッタンカフェ | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | ||
サトルチェンジ | Law Society | |
Santa Luciana | ||
イクスキューズ | ボストンハーバー | Capote |
Harbor Springs | ||
クリスティキャット | Majestic Light | |
Toll Booth |
ウインイクシードはこれまで29戦4勝2着6回3着7回。重賞勝ちはありませんが、昨年の中山金杯で2着、今年の中山金杯でも3着しています。
ウインイクシードの父はマンハッタンカフェ。芝・ダート、距離を問わず活躍馬を輩出するサンデーサイレンス系の種牡馬です。母イクスキューズは短距離馬のボストンハーバー産駒ですが、クイーンカップを優勝し、マイルから中距離重賞で勝ち負けしています。
ウインイクシードの過去の成績から見ても適性距離は1800~2000m。直線の短い中山や福島が主戦場で、この距離だと大崩れはしません。また前走の中山金杯で11番人気も優勝馬ヒシイグナスとは0.3秒差で斤量差が2kgあったため、計算上では逆転可能。
また2、3番手で先行できるのも魅力。今回ハビットの逃げが予想されるため、行った行ったの可能性もあります。2、3着候補。
サンアップルトン
ゼンノロブロイ | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | ||
ローミンレイチェル | マイニング | |
One Smart Lady | ||
シナル | キングカメハメハ | Kingmanbo |
マンファス | ||
イブキスタイリスト | トニービン | |
アンバーネックレス |
サンアップルトンはこれまで14戦4勝2着2回3着2回。重賞勝ちはありませんが、2走前のアルゼンチン共和国杯で優勝馬オーソリティに0.3秒差の3着、昨年の日経賞で4着しています。
サンアップルトンの父ゼンノロブロイはサンデーサイレンス直仔で4歳秋に天皇賞秋、ジャパンカップ、有馬記念とG1三連勝をした馬。母シナルはキングカメハメハ産駒でダート中距離を2勝。近親に目立った活躍馬はいません。
基本的に後方から長くいい脚を使って追い込んでくる馬。直線の短い福島でも追い込んで勝利しているのでコース自体は問題ないものの、芝1800mは新馬以来。本来は2000m以上が適鞍。時計が早いこの時期の中山では追い込みが届かない可能性も。前走より相手関係が楽も、良くて3着までの評価。
コメント
[…] GⅡ中山記念 […]