G3福島牝馬ステークスの出走馬を分析
福島牝馬ステークスの特徴
G3福島牝馬ステークスは福島第1回開催5日目に行われる4歳以上牝馬限定の芝1800mの別定戦です。負担重量は54kg。獲得本賞金3000万円超えの日本馬は本賞金が2000万円を超えるごとに負担重量が1kgずつ加算されます。
国際競走に指定され、外国調教馬は8頭まで優先出走権が与えられます。外国馬はG1勝利馬5kg増、G2勝利馬3kg増、G2勝利馬1kg増。
地方所属馬はヴィクトリアマイル出走候補馬3頭まで出走登録が可能です。
ヴィクトリアマイルのトライアルレースに位置付けられ、JRA所属は1着まで、地方所属馬は2着までにヴィクトリアマイルの優先出走権が与えられます。
↓過去10年の福島牝馬ステークス入賞馬のデータを見たい方はこちら↓
2021年福島牝馬ステークス出走表
枠番 | 馬番 | 出走馬 | 父 | 馬齢 | 騎手 | 生産牧場 |
所属 | 母の父 | 斤量 | 馬主 | |||
1 | 1 | リュヌルージュ | モンテロッソ | 牝6 | 鮫島克駿 | 坂東牧場 |
斉藤崇史 (栗東) | メジロマックイーン | 54kg | 窪田芳郎 | |||
1 | 2 | ムジカ | エピファネイア | 牝3 | 秋山真一郎 | ケーエスHD |
鈴木孝志 (栗東) | ディープインパクト | 55kg | 前谷武志 | |||
2 | 3 | パッシングスルー | ルーラーシップ | 牝5 | 津村明秀 | ノーザンファーム |
黒岩陽一 (美浦) | クロフネ | 54kg | キャロットファーム | |||
2 | 4 | ロザムール | ローズキングダム | 牝5 | 北村宏司 | 静内坂本牧場 |
上原博之 (美浦) | Caerleon | 54kg | 栗山良子 | |||
3 | 5 | クラヴァシュドール | ハーツクライ | 牝4 | 藤岡佑介 | 下河辺牧場 |
中内田充 (栗東) | Giant’s Causeway | 54kg | 山紫水明 | |||
3 | 6 | フィリアプーラ | ハービンジャー | 牝5 | 菊沢一樹 | ノーザンファーム |
菊沢隆徳(美浦) | サンデーサイレンス | 54kg | キャロットファーム | |||
4 | 7 | ミスニューヨーク | キングズベスト | 牝5 | 加藤翔太 | 高昭牧場 |
杉山晴紀 (栗東) | マンハッタンカフェ | 54kg | 高昭牧場 | |||
4 | 8 | シゲルピンクダイヤ | ダイワメジャー | 牝5 | 和田竜二 | 天羽牧場 |
渡辺薫彦 (栗東) | High Chaparral | 54kg | 森中蕃 | |||
5 | 9 | アブレイズ | キズナ | 牝4 | 藤井勘一郎 | ノースヒルズ |
池江泰寿 (栗東) | ジャングルポケット | 54kg | 前田幸貴 | |||
5 | 10 | アバルラータ | ディープブリランテ | 牝7 | 吉田隼人 | 岡田牧場 |
鮫島一歩 (栗東) | エルコンドルパサー | 54kg | 安原浩司 | |||
6 | 11 | ディアンドル | ルーラーシップ | 牝5 | 団野大成 | ノーザンファーム |
奥村豊 (栗東) | スペシャルウィーク | 55kg | シルクレーシング | |||
6 | 12 | サンクテュエール | ディープインパクト | 牝4 | 杉原誠人 | ノーザンファーム |
藤沢和雄 (美浦) | Canadian Frontier | 54kg | キャロットファーム | |||
7 | 13 | ドナアトラエンテ | ディープインパクト | 牝5 | 川田将雅 | ノーザンファーム |
国枝栄 (美浦) | Bertolini | 53kg | サンデーレーシング | |||
7 | 14 | アフランシール | ハーツクライ | 牝5 | 丸田恭介 | ノースヒルズ |
尾関知人 (美浦) | サクラバクシンオー | 54kg | 前田幸治 | |||
8 | 15 | カリオストロ | エイシンフラッシュ | 牝4 | 亀田温心 | タバタファーム |
加用 正(栗東) | フジキセキ | 54kg | HimRockRacing.H | |||
8 | 16 | パラスアテナ | ルーラーシップ | 牝4 | 坂井瑠星 | 木村秀則 |
高柳瑞樹 (美浦) | スペシャルウィーク | 54kg | 広尾レース |
勝ち馬予想に役立つ!福島牝馬ステークスの注目馬分析
シゲルピンクダイヤ
ダイワメジャー | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | ||
スカーレットブーケ | ノーザンテースト | |
スカーレットインク | ||
ムーンライトベイ | High Chaparral | Sadler’s Wells |
Kasora | ||
ムーンライトダンス | Sinndar | |
Style of Life |
シゲルピンクダイヤはこれまで15戦1勝2着3回3着3回。2戦目で未勝利戦を脱出後は使うレース全てが重賞。桜花賞2着、秋華賞3着の実績があり、2戦前の中日新聞杯でも2着しています。
シゲルピンクダイヤの父はダイワメジャー。母ムーンライトベイは未出走馬。母の父ハイシャパラルはサドラーズウェルズ産駒で英愛両国のダービーをはじめ欧米G1を6勝した名馬。ダイワメジャー産駒はマイラーが多い中、2000mの距離が持つのはこの血の影響か。
前走愛知杯では4番人気も9着に敗退。2000mで実績があるものの、ダイワメジャー産駒は本質的にマイラー。そのため前走より200m距離短縮の1800mは本馬にはプラス。またコース形態が似ている中山でもG3マイル戦で3着、5着しているので問題ないでしょう。
ただし成績の安定度に欠けるのが難点。連下で。
ドナアトラエンテ
ディープインパクト | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | ||
ウインドインハーヘア | Alzao | |
Burghclere | ||
ドナブリーニ | Bertolini | Danzig |
Aquilegia | ||
Cal Norma’s Lady | リファーズスペシャル | |
June Darling |
ドナアトラエンテはこれまで10戦4勝2着4回3着1回。出走機会全て1番人気で、前走初重賞の中山牝馬ステークスでも1番人気でしたが、優勝馬から0.9秒離され9着に惨敗しています。
ドナアトラエンテの父はディープインパクト。母ドナブリーニは英国産で英国芝1200mG1の優勝馬。ドナブリーニの産駒にドナアトランテの全姉に京都牝馬ステークスと関屋記念を優勝したドナウブルー、牝馬三冠馬でG1を7勝したジェンティルドンナがいる良血。
前走の敗因は不良馬場。切れ味が身上のディープインパクト産駒は基本的に滑る馬場が苦手。福島は初ですが、コース形態が似ている中山芝1800mの条件戦で1勝2着1回しているので問題ないでしょう。良馬場なら勝ち負け。
パラスアテナ
ルーラーシップ | キングカメハメハ | Kingmambo |
マンファス | ||
エアグルーヴ | トニービン | |
ダイナカール | ||
ステラリード | スペシャルウィーク | サンデーサイレンス |
キャンペンガール | ||
ウェルシュステラ | Zafonic | |
カタリスト |
パラスアテナはこれまで9戦2勝2着2回3着1回。3歳時に紫苑ステークスで2着し、秋華賞では12番人気も優勝馬ディアリングタクトに0.3秒差の4着しています。
パラスアテナの父はルーラーシップ。スペシャルウィーク産駒の母ステラリードは函館2歳Sの勝ち馬。古馬になっても走り続けましたが、この勝利以降勝ち星を挙げていません。
パラスアテナは父ルーラーシップの血が強く出ており、血統内にミスタープロスペクターの4×5、ノーザンダンサーの5×5のクロスを持つことからも瞬発力とスピードに秀でた馬。秋華賞以来3戦連続メンバー中あがり3番手。
ただし、条件戦では現状3勝クラスを脱していません。今回は別定戦で古馬牝馬重賞路線の常連が揃います。長くいい脚が持ち味なので、切れ味が必要な福島は不利。1番人気だったラジオNIKKEI賞では優勝馬ハビットに0.9秒離され4着でした。今回は見送り。
ミスニューヨーク
キングズベスト | Kingmambo | Mr.Prospector |
Miesque | ||
Allegretta | Lombard | |
Anatevka | ||
マンハッタンミート | マンハッタンカフェ | サンデーサイレンス |
サトルチェンジ | ||
ダノンエトランゼル | Broken Vow | |
リージェンエトランジェール |
ミスニューヨークはこれまで11戦4勝。重賞は紫苑ステークス、秋華賞で共に5着。続くエリザベス女王杯では10着に敗退。前走中山芝1800の3勝クラスを1番人気で順調に勝ち上がっています。
ミスニューヨークの父はキングマンボ産駒でダービー馬エイシンフラッシュを送り出しているキングズベスト。マンハッタンカフェ産駒の母マンハッタンミートはマイルの1勝馬。近親にこれといった活躍馬はいません。
良馬場での優勝もありますが、父がパワータイプなので好走しているのは稍重や重など荒れた馬場。後方から長い脚で追い込む馬なので直線が短い福島では脚を余す可能性が大。今回は見送り。
ロザムール
ローズキングダム |
キングカメハメハ | Kingmambo |
マンファス | ||
ローズバド | サンデーサイレンス | |
ロゼカラー | ||
グレートテン | Caerleon | Nijinsky |
Foreseer | ||
アイヴォリーイメージ | Sir Ivor | |
Chalfont Place |
ロザムールはこれまで19戦4勝2着2回3着4回。重賞は2戦し、初戦の中山金杯では14番人気も4着に好走。次走の中山牝馬ステークスでは優勝馬ランブリングアレーにタイム差無しで2着しています。
ロザムールの父は朝日フューチュリティステークスとジャパンカップを勝ったローズキングダム。母グレートテンは南関東のマイル路線で5勝。近親に函館2歳ステークスを優勝したモエレジーニアス、愛国オークス馬のダンスデザインがいます。
未勝利戦脱出後は一貫してマイル路線逃げており、中山芝1800mの3勝クラスでも逃げ勝っています。前走で中山金杯は優勝馬から0.5秒差。優勝馬は次走の中山記念も連勝しており、出走メンバーも重賞の常連という強いメンバーでの4着は価値あり。
また福島牝馬ステークスは中山牝馬ステークスのリベンジマッチの様相が強く、同レース好走馬が馬券に良く絡みます。今回も勝ち負け。
コメント
[…] GⅢ福島牝馬S […]