2021年第62回G1宝塚記念予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2021年宝塚記念の注目馬を分析!

宝塚記念の特徴

G1宝塚記念は第3回阪神開催6日目に行われる芝2200mの馬齢定量戦です。負担重量は3歳牡・騙馬53kg、同牝馬51kg、4歳以上牡馬58kg、同牝馬56kg。

秋競馬の有馬記念と同様に出走馬はファン投票で決まり、ファン投票の上位10位以内なら優先的に出走できます。それ以外は通算収得賞金+過去1年の収得賞金+過去2年のG1での収得賞金の総額が高い順に出走ができます。また国際競走に指定され、外国調教馬は最大8頭まで優先出走権が与えられます。

宝塚記念優勝馬には同年米国ブリダーズカップ・チャレンジ、豪州コックスプレートへの優先出走権が授与されます。2019年にはリスグラシューがこの優先出走権を使い、豪州コックスプレートを優勝しています。

大阪杯、天皇賞春と共に春の古馬三冠レースの最終戦ですが、馬が苦手な高温多湿の雨季に開催されるため、ファン投票で選出されても馬の消耗を嫌う陣営は出走を辞退するケースが多いレース。そのため有馬記念に比べ盛り上がりに欠けます。

ちなみに秋の古馬三冠(天皇賞秋、ジャパンカップ、有馬記念)は過去にテイエムオペラオーとゼンノロブロイが達成していますが、春の古馬三冠レースはまだ1頭も達成していません。

↓過去10年の宝塚記念入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

2021年宝塚記念出走登録馬一覧表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 ユニコーンライオン No Nay Never 牡5 坂井瑠星 Desert Star Phoenix Jvc
矢作芳人 (栗東) High Chaparral 58kg ライオンレースホース
2 2 レイパパレ ディープインパクト 牝4 川田将雅 ノーザンファーム
高野友和 (栗東) クロフネ 56kg キャロットファーム
3 3 メロディーレーン  オルフェーヴル 牝5 幸英明 岡田スタッド
森田直行 (栗東) Motivator 58kg 岡田牧雄
4 4 ワイプティアーズ ダイワメジャー 牡6 和田竜二 社台ファーム
加用正 (栗東) Fusaichi Pegasus 58kg 吉田照哉
4 5 アドマイヤアルバ ハーツクライ 騙5 酒井学 ノーザンファーム
須貝尚介 (栗東) Bernstein 58kg 近藤旬子
5 6 シロニイ   キングカメハメハ 牡7 松若風馬 ノーザンファーム
池江泰寿 (栗東) サンデーサイレンス 58kg 金子真人H
5 7 クロノジェネシス パゴ 牝5 C.ルメール ノーザンファーム
斉藤崇史 (栗東) クロフネ 56kg サンデーレーシング
6 8 カデナ ディープインパクト 牡7 松山弘平 グランド牧場
中竹和也 (栗東) フレンチデピュティ 58kg 前田幸治
6 9 アリストテレス エピファネイア 牡4 武豊 ノーザンファーム
音無秀孝 (栗東) ディープインパクト 58kg 近藤英子
7 10 カレンブーケドール ディープインパクト 牝5 戸崎圭太 社台ファーム
国枝栄 (美浦) Scat Daddy 56kg 鈴木隆司
7 11 モズベッロ ディープブリランテ 牡5 池添謙一 村田牧場
森田直行 (栗東) Harlan’s Holiday 58kg キャピタル・システム
8 12 ミスマンマミーア ダニノギムレット 牝6 岩田望来 新生ファーム
寺島良 (栗東) サンデーサイレンス 56kg 吉田勝利
8 13 キセキ ルーラーシップ 牡7 福永祐一 下河辺牧場
角居勝彦 (栗東) ディープインパクト 58kg 石川達絵

勝ち馬予想に役立つ!宝塚記念の注目馬分析

クロノジェネシス

パゴ Nashwan Blushing Groom
Height of Fashion
Moonlight’s Box Nureyev
Coup de Genie 
クロノロジスト クロフネ フレンチデピュティ
ブルーアヴェニュー 
インディスユニゾン サンデーサイレンス
ラスティックベル 

クロノジェネシスは昨年の宝塚記念優勝馬で、これまでG1を3勝2着3回3着3回。昨年は牝馬ながら春秋グランプリ制覇を達成しています。前走のドバイシーマクラシックでは1番人気、世界の強豪相手にフランスダービー馬ミシュリフ相手に首差2着と実力は一級品。

クロノジェネシスの父は凱旋門賞他1600~2400mの欧州G1を5勝したパゴ。クロフネ産駒の母クロノロジストはダートマイルを2戦して引退。クロノジェネシスの半姉でハービンジャー産駒のノームコアがヴィクトリアマイルを制しています。本馬は父パゴの影響が大。

血統内にミスタープロスペクターの4×4の濃いクロスと、ヘイローの5×4を持ち、重馬場でも好走するのはミスタープロスペクター系のパワーの賜物か。例年雨季で馬場が荒れる宝塚記念ですが、今年は京都競馬場改修工事で連続開催のためその傾向は顕著。重馬場が得意な本場にはうってつけの舞台。

これまで掲示板を外したことは無く、14戦して馬券を外したのは1戦のみ。戦ってきた相手から考えても、今回宝塚記念出走メンバーは手薄馬券を外すと可能性は低く、今回も勝ち負け。

レイパパレ

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere 
シェルズレイ クロフネ フレンチデピュティ
ブルーアヴェニュー
オイスターチケット ウイニングチケット
ナムラビアリス

レイパパレは6戦無敗で前走大阪杯でG1初制覇。クラッシック三冠馬で1番人気のコントレイル、短距離G1・3勝のグランアレグリアの追撃をものともせず、自身は逃げてメンバー中上り最速。2着馬モズッペロに0.7秒差を付ける圧勝劇。

レイパパレの父はディープインパクト。母シェルズレイは3勝馬もチューリップ賞とローズステークスで2着の実績。母の全弟にNHKマイル2着、ダービー3着のブラックシェル。またレイパパレの全兄はG2ホープフルステークス、G3CBC賞勝ちのシャイニングレイ。

五代までクロスが無いアウトブリードで母系はマイラー気味に出ますが、本馬の場合は馬体が小柄からも分かるようにディープインパクトの影響が強いと考えられます。

今回は前走よりさらに1ハロン距離が伸びますが、母系にスタミナ強化のトニービンが入っているのでこなせると思われます。また前走重馬場でも上り最速をマークしているように、ディープインパクト産駒の割に荒れた馬場を苦にしません勝ち負け。

カレンブーケドール

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
ソラリア Scat Daddy ヨハネスブルグ
Love Style
So Linda Seeker’s Reward
So Posh

カレンブーケドールはこれまで15戦2勝2着7回3.着3回重賞勝ちはありませんが、これまで重賞を10戦して全て掲示板を確保、内7回で馬券になっています。G1はオークス、秋華賞、ジャパンカップで2着、前走の天皇賞春でも牝馬ならが3着と抜群の安定性を誇ります。

カレンブーケドールの父はディープインパクト母ソラリアはアルゼンチン産で、同国G1を3勝した活躍馬。母の父はフロリダダービー馬スキャットダディで、史上13頭目の米クラッシク三冠を制覇したジャスティファイを送り出しています。

前走天皇賞春で66年ぶりに牝馬で馬券になるなど、非常に高い身体能力を誇るのは父ディープインパクト譲り。今回距離が2200mに短縮されるのは大きなプラスです。またディープインパクト産駒の割に荒れた馬場も苦にしません。

ただし、クロノジェネシスとは4戦して1勝3敗。オークス以来先着していないので格付けは終わっています。連下で。

キセキ

ルーラーシップ キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
エアグルーヴ トニービン
ダイナカール
ブリッツフィナーレ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア
ロンドンブリッジ ドクターデヴィアス
オールフォーロンドン 

キセキは2017年の菊花賞馬で、今回唯一の牡馬G1馬。これまで28戦4勝2着6回3着5回で、G1で2着4回3着3回と高い能力を秘めています。すでに7歳馬ですが、前走香港で行われたクイーンエリザベス2世カップでも4着と好走。ただし、1~3着は日本のG1馬で、参加した日本馬の中ではどん尻

キセキの父はルーラーシップ。母キブリッツフィナーレは未出走も、祖母ロンドンブリッジはオークス馬ダイワエルシエーロ、アーリントンカップを勝ったビッグプラネット、中京記念勝ちのグレーターロンドンを輩出し、血統的には中距離馬。

父ルーラーシップの気性難が遺伝し、逃げるか追い込むか、外を回るかの極端なレースか現状できません。昨年の宝塚記念2着は、馬場が悪く馬が足元を気にして逆に集中して走ったため。基本的にあてにできません。

また昨年秋以降来掲示板に載ることはあっても馬券に絡んでおらず、一級線に比べると年齢的な力の衰えは否めません。今回は見送り。

アリストテレス

エピファネイア シンボリクリスエス Kris S. 
Tee Kay 
シーザリオ スペシャルウィーク
キロフプリミエール 
ブルーダイヤモン ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
グレースアドマイヤ トニービン
バレークイーン 

アリストテレスは昨年の菊花賞馬2着馬で、これまで12戦4勝2着5回。今年はAJCCを優勝するも、続く阪神大賞典では1番人気7着に惨敗前走天皇賞春では2番人気に推されましたが、優勝馬ワールドプレミアに0.5秒差、3着カレンブーケドールに首差4着に敗退。

アリストテレスの父はエピファネイア。母ブルーダイヤモンドはディープインパクト産駒の未勝利馬も、母の半兄に皐月賞馬のヴィクトリー、G2を3勝、G1で2着2回のリンカーンがいる良血。

アリストテレスは血統内にサンデーサイレンスの4×3、サドラーズウェルズの4×4の濃いクロス、ヘイルトゥリーズンの5×5のクロスを持っており、さらに母系に入るとスタミナを強化するトニービンも持っています。父も菊花賞馬で血統的にはスタミナは豊富。

前走鞍上のルメールのコメントでは、まだ馬体が緩く現状は2400m前後が適鞍らしく、距離短縮はプラス。ただしエンジンの掛かりが遅いため、直線が短く瞬発力とパワー勝負になりやすい阪神内回りは不向き連下まで。

モズッペロ

ディープブリランテ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア
ラヴアンドバブルズ Loup Sauvage 
Bubble Dream
ハーランズルビー Harlan’s Holiday  Harlan 
Christmas in Aiken 
Smiling Eyes  Saint Ballado 
Western Lady 

モズッペロは昨年の宝塚記念の3着馬で、前走大阪杯でも2着を確保。これまで18戦4勝2着4回3着1回で、重賞は他に昨年の日経新春杯優勝、日経賞で2着の実績古馬になってからはクラシックディスタンスを中心に使われています。

モズッペロの父はディープインパクト産駒でダービー馬のディープブリランテ。本馬以外ではセタブリランテスが金杯を優勝。母ハーランズルビーは米国産の2勝馬で、米ダート1700mG1で2着の実績。

ディープインパクト系産駒の割に荒れた馬場が得意で、めげずに図太く伸びてくるのが本馬の持ち味基本的に後方から追い込む馬で展開次第前が総崩れになった場合は突っ込んできます昨年同様馬場が渋っていたら買い。

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