2022年中山記念の注目馬を分析!
中山記念の特徴
G2中山記念は第2回中山開催2日目に行われる4歳以上芝1800mの別定戦です。負担重量は2月28日以前の開催なら4歳牡・騙馬55kg、同牝馬53kg、3月以降であれば4歳以上牡・騙馬56kg、同牝馬54kg。過去の重賞勝利実績により負担重量が以下の通りに加算されます。
2kg増・・・過去1年以内に牝馬限定を除くG1勝利馬。
1kg増・・・過去1年以内に牝馬限定G1勝利馬、同G2勝利馬。一年以上前に牝馬限定及び2歳G1を除くG1勝利馬。
国際競走に指定され、外国調教馬は8頭まで優先出走権が与えられます。また地方交流競走に指定され、地方所属馬は大阪杯出走候補馬3頭まで出走登録が可能です。
中山記念は大阪杯へのステップレースに指定され、JRA所属馬であれば優勝馬に、地方所属馬であれば2着以内に入った馬に大阪杯への優先出走権が与えられます。
2022年中山記念出走表
枠番 | 馬番 | 出走馬 | 父 | 馬齢 | 騎手 | 生産牧場 |
所属 | 母の父 | 斤量 | 馬主 | |||
1 | 1 | ソッサスブレイ | コンデュイット | 騙8 | 柴田大和 | コスモヴューファーム |
粕谷昌央 (美浦) | スペシャルウィーク | 56kg | 手嶋康雄 | |||
1 | 2 | トーラスジェミニ | キングズベスト | 牡6 | 西村淳也 | 川上牧場 |
長谷川浩 (栗東) | マンハッタンカフェ | 56kg | 小桧山悟 (美浦) | |||
2 | 3 | ガロアクリーク | キンシャサノキセキ | 牡5 | 田辺裕信 | 笠松牧場 |
上原博之 (美浦) | Kingmambo | 56kg | 水上行雄 | |||
2 | 4 | ヒュミドール | オルフェーヴル | 騙6 | M.デムーロ | 宮内牧場 |
小手川準 (美浦) | チチカステナンゴ | 56kg | サンライズ | |||
3 | 5 | パンサラッサ | ロードカナロア | 牡5 | 吉田豊 | 木村秀則 |
矢作芳人 (栗東) | モンジュー | 56kg | 広尾レース | |||
3 | 6 | レッドサイオン | ロードカナロア | 牡6 | 木幡育也 | ノーザンファーム |
藤沢和雄 (美浦) | アアグネスタキオン | 56kg | 東京レーシング | |||
4 | 7 | ウインイクシード | マンハッタンカフェ | 牡8 | 松岡正海 | コスモヴューファーム |
鈴木伸尋 (美浦) | ボストンハーバー | 56kg | ウィン | |||
4 | 8 | マルターズディオサ | キズナ | 牝5 | 戸崎圭太 | 天羽禮治 |
手塚貴久 (美浦) | Grand Slam | 54kg | 藤田在子 | |||
5 | 9 | ゴーフォザサミット | ハーツクライ | 牡7 | 北村宏司 | 矢野牧場 |
藤沢和雄 (美浦) | Storm Cat | 56kg | 山本英俊 | |||
5 | 10 | ルフトシュトローム | キンシャサノキセキ | 牡5 | 石橋脩 | ノーザンファーム |
堀宣行 (美浦) | キングカメハメハ | 56kg | サンデーレーシング | |||
6 | 11 | カラテ | トゥザグローリー | 牡6 | 菅原明良 | 中地康弘 |
高橋祥泰 (美浦) | フレンチデピュティ | 56kg | 小田切光 | |||
6 | 12 | アドマイヤハダル | ロードカナロア | 牡4 | 横山武史 | ノーザンファーム |
大久保龍 (栗東) | ディープインパクト | 55kg | 近藤旬子 | |||
7 | 13 | ワールドリバイバル | エピファネイア | 牡4 | 津村明秀 | 天羽牧場 |
牧田和弥 (栗東) | アグネスタキオン | 56kg | 鈴木昭和 | |||
7 | 14 | コントラチェック | ディープインパクト | 牝6 | 丸山元気 | ノーザンファーム |
藤沢和雄(美浦) | Halling | 54kg | キャロットファーム | |||
8 | 15 | ダノンザキッド | ジャスタウェイ | 牡4 | 川田将雅 | ノーザンファーム |
安田隆行 (栗東) | Dansili | 55kg | ダノックス | |||
8 | 16 | ワールドウインズ | ルーラーシップ | 騙5 | 田中勝春 | 藤原牧場 |
武幸四郎 (栗東) | フジキセキ | 56kg | 川勝裕之 |
勝ち馬予想に役立つ!中山記念の注目馬分析
ダノンザキッド
ジャスタウェイ | ハーツクライ | サンデーサイレンス |
アイリッシュダンス | ||
シビル | Wild Again | |
Wild Again | ||
エピックラヴ | Dansili | デインヒル |
Hasili | ||
Leopard Hunt | Diesis | |
Alcando |
ダノンザキッドは2020年JRA最優秀2歳牡馬。2歳時に新馬、東京スポーツ杯2歳ステークス、ホープフルステークスの3連勝。3歳春は順調さを欠き、皐月賞では1番人気も15着惨敗。その後骨折が判明。秋は富士ステークス4着、マイルチャンピオンシップで3着に入っています。
ダノンザキッドの父はジャスタウェイ。母エピクラヴはアイルランド産でフランス芝1800mG3の勝ち馬で、芝2000mG1サンタラリ賞でも2着。ダノンザキッドの半兄でディープブリランテ産駒のミッキーブリランテは阪急杯2着の実績。
前走マイルチャンピオンシップでは優勝馬グランアレグリアから0.2秒差。2着シュネルマイスターとは0.1秒差と2歳チャンピオンの維持を見せた格好。上りも1,2着馬に次ぐ3番目と末脚の強力さは健在です。
今年の中山記念登録メンバー中唯一のGⅠ馬であり、中山記念は前走GⅠだった馬が過去10年で6勝を挙げています。また斤量も前走より1kg軽くなるのは有利。前走よりメンバーも手薄です。今回は勝ち負け。
カラテ
トゥザグローリー | キングカメハメハ | Kingmambo |
マンファス | ||
トゥザヴィクトリー | サンデーサイレンス | |
フェアリードール | ||
レディーノパンチ | フレンチデピュティ | Deputy Minister |
Mitterand | ||
レイサッシュ | パラダイスクリーク | |
ゴールデンサッシュ |
カラテは昨年の東京新聞杯の優勝馬。これまで28戦6勝2着1回3着1回。6勝中5勝が1600m戦。その内、中山で3勝を挙げています。前走の東京新聞杯では2番人気で3着し、マイル戦は走ります。
カラテの父はキングカメハメハ産駒で中長距離重賞5勝のトゥザグローリー。フレンチデピュティ産駒の母レディーノパンチは未出走馬。母系からステイゴールド、ドリームパスポート、ショウナンパンドラなど活躍馬を多数輩出。成績からも母の父フレンチデピュティが強く出ているタイプ。
未勝利戦で芝2000mを勝ち上がっていますが、良績は芝1600mに集中。中山芝1600mは外周りですが、芝1800m戦は内回り。コーナーがきつく、重賞は東京・新潟のようなワンターンで好成績を挙げている本馬には不利。また前走GⅠ・中山金杯以外の重賞組の成績も良くありません。見送り。
アドマイヤダハル
ロードカナロア | キングカメハメハ | Kingmambo |
マンファス | ||
レディブラッサム | Storm Cat | |
サラトガデュー | ||
スウェアトウショウ | ディープインパクト | サンデーサイレンス |
ウインドインハーヘア | ||
タバサトウショウ | ダンシングブレーヴ | |
サマンサトウショウ |
アドマイヤダハルはこれまで8戦3勝2着1回。3歳時に皐月賞トライアルの若葉ステークスを勝ち、本番の皐月賞で4着。ダービーでは3番人気に推されましたが、距離に限界があり17着に敗退。夏から秋は休養に充て、今回が叩き3戦目。
アドマイヤダハルの父はロードカナロア。ディープインパクト産駒のスウェアトウショウは未勝利馬。母の半姉は中距離GⅠ3勝のスウィープトウショウ。
前走休み明け叩き2戦目の前走東京芝2000mリステッドクラスで1分57秒の好時計で2着に入っています。父がロードカナロアなので前走より距離短縮はプラス。ただし、まだ古馬一線級と戦っておらず、前走重賞以外から中山記念で馬券になった馬は過去10年で1頭のみ。今回は見送り。
パンタラッサ
ロードカナロア | キングカメハメハ | Kingmambo |
マンファス | ||
レディブラッサム | Storm Cat | |
サラトガデュー | ||
ミスペンバリー | モンジュー | Sadler’s Wells |
Floripedes | ||
Stitching | ハイエステイト | |
Itching |
パンタラッサは昨年の福島記念で重賞初制覇。これまで18戦4勝2着4回。重賞は他に3歳時にラジオNIKKEI賞で2着に入っています。
パンサラッサの父はロードカナロア。モンジュー産駒の母ミスペンバリーは未勝利馬。パンタラッサの上にディープインパクト駒のエタンダールが青葉賞2着、デメシオンが阪神牝馬馬特別3着と、重賞でもそこそこの成績。
4勝は全て芝2000m。前走有馬記念では8番人気でしたが、さすがに初距離の上、相手が悪く13着に敗退。距離短縮の今回はプラスも、過去に中山を5走って掲示板に載ったことがありません。今回は見送り。
ウインイクシード
ウインエクシードは昨年の3着馬。これまで35戦4勝2着7回3着8回。重賞勝ちはありませんが、中山金杯で2、3着の実績があり、今年は6着からの再挑戦です。
ウインイクシードの父は万能系種牡馬のマンハッタンカフェ。ボストンハーバー産駒の母イクスキューズはデイリー杯クイーンカップの優勝馬。ウインイクシードの半妹でゴールドシップ産駒のウインキートスが目黒記念を優勝しています。
中山や福島が主戦場で、中山芝1800~2000mに限れば11戦1勝2着4回3着3回と大崩れしません。今年の中山金杯ではいつもの先行策が取れずに優勝馬から0.5秒差。ただし2着とは0.1秒差と好走の範囲。中山記念は前走中山金杯組が強いので、本馬には有利。
年齢的に勝ち切れないまでも、2、3着ならあり。抑えで。
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