【2022年度版】毎日王冠入賞馬データ

重賞レースの注目馬分析

過去10年のデータから見る毎日王冠の入賞馬

毎日王冠の枠番・走破時計・馬場・種牡馬(父、母の父)一覧

枠番 馬名 性齢 斤量 タイム 馬場 母の父
2021 1 1 シュネルマイスター 牡3 56kg 1.44.8 Kingman Soldier Hollow
2 5 ダノンキングリー 牡5 58kg 1.44.8 ディープインパクト Storm Cat
3 4 ポタジェ 牡4 56kg 1.45.0 ディープインパクト Awesome Again
2020 1 7 サリオス 牡3 54kg 1.45.5 稍重 ハーツクライ Lomitas
2 5 ダイワキャグニー 騙6 56kg 1.46.0 キングカメハメハ サンデーサイレンス
3 6 サンレイポケット 牡5 56kg 1.46.0 ジャングルポケット ワイルドラッシュ
2019 1 8 ダノンキングリー 牡3 54kg 1.44.4 ディープインパクト Storm Cat
2 3 アエロリット 牝5 55kg 1.44.6 クロフネ ネオユニヴァース
3 4 インディチャンプ 牡4 58kg 1.44.8 ステイゴールド キングカメハメハ
2018 1 6 アエロリット 牝4 55kg 1.44.5 クロフネ ネオユニヴァース
2 4 ステルヴィオ 牡3 55kg 1.44.7 ロードカナロア ファルブラヴ
3 1 キセキ 牡4 58kg 1.44.7 ルーラーシップ ディープインパクト
2017 1 6 リアルスティール 牡5 57kg 1.45.6 ディープインパクト Storm Cat
2 8 サトノアラジン 牡6 58kg 1.45.6 ディープインパクト Storm Cat
3 6 グレーターロンドン 牡5 56kg 1.45.8 ディープインパクト ドクターデヴィアス
2016 1 7 ルージュバック 牝4 54kg 1.46.6 稍重 マンハッタンカフェ Awesome Again
2 6 アンビシャス 牡5 57kg 1.46.6 ディープインパクト エルコンドルパサー
3 1 ヒストリカル 牡7 56kg 1.47.1 ディープインパクト ノーザンテースト
2015 1 8 エイシンヒカリ 牡4 56kg 1.45.6 ディープインパクト Storm Cat
2 4 ディサイファ 牡6 57kg 1.45.8 ディープインパクト Dubai Millennium
3 5 イスラボニータ 牡4 57kg 1.45.8 フジキセキ Cozzene
2014 1 2 エアソミュール 牡5 56kg 1.45.2 ジャングルポケット サンデーサイレンス
2 4 サンレイレーザー 牡5 56kg 1.45.2 ラスカルスズカ Cozzene
3 5 スピルバーグ 牡5 56kg 1.45.2 ディープインパクト Lycius
2013 1 6 エイシンフラッシュ 牡6 58kg 1.46.7 キングズベスト プラティニ
2 8 ジャスタウェイ 牡4 56kg 1.46.8 ハーツクライ Wild Again
3 7 クラレント 牡4 56kg 1.46.8 ダンスインザダーク ダンシングブレーヴ
2012 1 2 カレンブラックヒル 牡3 56kg 1.45.0 ダイワメジャー Grindstone
2 4 ジャスタウェイ 牡3 54kg 1.45.0 ハーツクライ Wild Again
3 4 タッチミーノット 牡6 56kg 1.45.1 ダンスインザダーク Mr. Prospector

毎日王冠入賞馬と前走の人気・着順一覧

人気 馬名 前走 人気
2021 1 1 シュネルマイスター 安田記念 4 3
2 2 ダノンキングリー 安田記念 8 1
3 4 ポタジェ 新潟大賞典 1 2
2020 1 1 サリオス ダービー 2 2
2 4 ダイワキャグニー エプソムカップ 9 1
3 5 サンレイポケット 新潟記念 5 3
2019 1 1 ダノンキングリー ダービー 3 2
2 2 アエロリット 安田記念 3 2
3 3 インディチャンプ 安田記念 3 3
2018 1 1 アエロリット 安田記念 5 2
2 3 ステルヴィオ ダービー 6 6
3 6 キセキ 宝塚記念 2 8
2017 1 3 リアルスティール 中山記念 2 8
2 5 サトノアラジン 安田記念 5 1
3 4 グレーターロンドン 安田記念 6 4
2016 1 1 ルージュバック エプソムカップ 1 1
2 3 アンビシャス 宝塚記念 3 16
3 11 ヒストリカル エプソムカップ 8 6
2015 1 1 エイシンヒカリ エプソムカップ 2 1
2 4 ディサイファ 札幌記念 5 1
3 7 イスラボニータ 中山記念 7 3
2014 1 8 エアソミュール 札幌記念 5 5
2 11 サンレイレーザー 関屋記念 11 7
3 5 スピルバーグ OP 1 1
2013 1 4 エイシンフラッシュ クイーンエリザベス2世C 4 3
2 6 ジャスタウェイ 関屋記念 6 2
3 5 クラレント エプソムカップ 4 1
2012 1 1 カレンブラックヒル NHKマイルカップ 1 1
2 12 ジャスタウェイ ダービー 15 11
3 9 タッチミーノット 新潟記念 9 2

 

毎日王冠と馬券の傾向

過去10年の集計より。

人気と馬券

1番人気 7勝2着0回3着0回、連対率7割、複勝率7割

2番人気 0勝2着2回3着0回、連対率3割、複勝率3割

3番人気 1勝2着2回3着1回、連対率3割、複勝率4割

1番人気7勝も、勝つか馬券に絡まないかという極端な結果連軸として信用できますが、馬券的な妙味は薄2、3番人気は連対率3割、複勝率もさほど変わらず信用ができません。基本的に毎日王冠で人気になる馬は過去G1で好走しているので、前走の結果が如実に反映。

これらの馬は秋のGⅠ出走の獲得賞金が足りていることが多く、完全に仕上げ来ていません。毎日王冠1番人気で優勝しているのは、過去東京1600~2000mを好走しコース適性が高い馬。コース実績が無く上位人気に押されているなら、再検討。

一方で2桁人気が馬券に絡んだ年は過去10年で3回、その内2回が馬連。ただし馬連で1~5番人気以内で収まった年が7回3連複まで1~5番人気で収また年が4回もあるので基本的に馬券は堅め。基礎能力が高い馬が出走するので、極端な人気が突っ込むのは稀。

狙いは4~9番人気で、過去にGⅠ出走歴があるものの、秋のGⅠ出走に賞金が足りない馬。或いは3歳クラシック路線で菊花賞に向かわず天皇賞秋やマイルチャンピオンシップを目指している馬です。

前走と馬券

夏を休養に当て毎日王冠を秋初戦にする馬が多く、毎日王冠と同じ東京で行われる安田記念とエプソムカップから出走している馬が馬券に多く絡みます。

安田記念    2勝2着3回3着2回

エプソムカップ 3勝2着1回3着2回

同じコース・距離で行われるエプソムカップ組が3勝と好相性。秋のGⅠへの出走にはエプソムカップ優勝の賞金だけでは足りず、ここでも本気で仕上げてきて来ます。安田記念組で馬券に絡んでいる馬はコース適性が高く、全頭前走で掲示板に載っています。

また3歳で毎日王冠に出走し馬券に絡む馬は前走ダービーかNHKマイルに出走と、素質が必要。条件戦やオープン戦からの格上挑戦は過去10年で3着が1回だけなので、非常にハイレベルなGⅡです。

血統と馬券

サンデーサイレンス系   20頭

ミスタープロスペクター系   4頭

ノーザンダンサー系      4頭

トニービン系         2頭

開幕週で芝が軽いため、スピード能力に秀でたサンデーサイレンス系種牡馬を父に持つ馬が30頭中20頭、全体の2/3を占めます。その中でディープインパクト産駒が11頭と過半数を占めて他を圧倒。

他にサンデーサイレンス系種牡馬で複数頭馬券になっているのはハーツクライ3頭、ダンスインザダーク2頭。軽い芝が得意でスライド走法の産駒を多く出す種牡馬が大多数を占めます。

他はミスタープロスペクター系、ノーザンダンサー系が共に4頭で、ミスタープロスペクター系でなら全てキングマンボの血を持っています。

性齢と馬券

3歳     4勝2着2回2着0回、占有率20.0%

4歳     3勝2着1回3着5回、占有率30.0%

5歳     2勝2着4回3着3回、占有率30.0%

6歳     1勝2着3回3着1回、占有率16.7%

7歳以上   0勝2着0回3着1回、占有率3.3%

馬券の占有率は低いものの、3歳馬が4勝2着2回。全体からすると出走数が少ないことから考えるとハイアベレージ。3歳馬で馬券に絡んでいる馬は、前走3歳GⅠに出走しているので、この条件を満たして出てきたら買い。

4、5歳馬の占有率は変わりませんが、連軸は5歳馬。ここで賞金を加算しないとGⅠに出走できない馬が多く、本気度が違います。

一方、開幕週で芝が早いためスピード能力が落ちてくる6歳以上の馬の成績が良くありません6歳以上で馬連に絡んだ馬は、過去東京コースのGⅠで連対した馬か、東京マイル重賞を勝っています

なお、過去10年で馬券になった牝馬はアエロリットとルージュバックのみ。両馬とも過去に東京開催のGⅠで馬券になり、かつ東京マイル戦を優勝しています。

毎日王冠のレース及びコースの攻略法

毎日王冠はコーナーを3つ回る東京競馬場芝1800mのAコースを使用して行われます。

スタートはスタンド向こう側、芝1800m専用の引き込み線から。スタートから最初のコーナーまでの156mと極端に短く、ポジション争いは熾烈。テンから早い展開になります。そのため外から被せられる1枠は不利。過去10年で3着が3回と馬連で馬券になっていません。

第3個オーナーまでのバックストレッチは542mと非常に長く、跳びが大きな馬にはスピードが出しやすいコース。第3コーナー手前で高低差1.5mの坂を上りますがさほど気にする必要はありません。この坂を上ると第4コーナーを過ぎるまで長い下り坂で加速が付けやすい構造。

第4コーナーを回ると最後の直線は525mと長く、差し・追い込みが有利。ただし第4コーナーを過ぎた直後に高低差2.1mの上り坂が待ち構えているので、勝負は坂を上り切った残り2ハロン。ここからゴールまでの約400mは平坦です。

東京の最後が長いため騎手同士が互いにけん制し合い追い出しが遅くなる傾向があります。また毎日王冠は開幕週に行われるため芝の状態が絶好で、前がなかなか止まりません。実際に過去10年で逃げ切り勝ちが2回、2着2回3着1回と、2回に1回馬券に絡んでいます。

さらに芝が速いため、先行馬でも33秒台の上りを繰り出します。基本的に馬場が悪化しない限り追い込み一気は難しく、差し馬ならコンスタントに33秒前半の上りを繰り出せる馬でなければ馬券になりません。

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