2023年第30回GⅡ青葉賞予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2023年青葉賞の注目馬を分析!

青葉賞の特徴

GⅡ青葉賞は第2回東京開催3日目に行われる3歳限定芝2400mの馬齢定量戦です。負担重量は牡馬・騙馬は56kg、牝馬は54kg。ダービーのトライアルレースで、2着までにダービーの優先出走権が与えられます。

地方所属馬はダービー出走候補馬のみ2頭、および2歳JRAGⅠ優勝馬に優先出走権が与えられ、3歳重賞優勝馬にも出走資格が与えられます。また国際競走に指定され、外国調教馬は9頭まで優先出走権が与えられます。

ダービーと同じ距離コースで施行されますが、第1回以降青葉賞からダービー馬は出ていません。成長段階の牡馬には2400mは長距離戦に相当し、ダービーまで中3週では疲労が回復しなのが理由。

ただし、過去の青葉賞優勝馬の中にはシンボリクリスエス、ゼンノロブロイ、フェノーメノなど古馬の中長距離GⅠを複数勝つ馬も輩出しているので、出走馬のレベルが低いわけではありません。

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2023年青葉賞出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 マイネルエンペラー ゴールドシップ 牡3 和田竜二 ビッグレッドファーム
清水久詞(栗東) ロージズインメイ 56kg TC・ラフィアン
2 2 ティムール キズナ 牡3 三浦皇成 社台ファーム
中竹和也 (栗東) Tapit 56kg 前田幸治
2 3 ヨリマル リアルスティール 牡3 菅原明良 川越ファーム
上村洋行 (栗東) ダンシングブレーヴ 56kg 辻子依旦
3 4 ハーツコンチェルト ハーツクライ 牡3 松山弘平 ハシモトファーム
武井亮 (美浦) Unbridled’s Song 56kg グリーンファーム
3 5 アームブランシュ キズナ 牡3 吉田豊 社台ファーム
竹内正洋 (美浦) キングカメハメハ 56kg 古川一弘
4 6 グランヴィノス キタサンブラック 牡3 D.レーン ノーザンファーム
友道康夫 (栗東) Machiavellian 56kg 佐々木主浩
4 7 ニシノレヴナント ネロ 牡3 大野拓弥 タツヤファーム
上原博之 (美浦) コンデュイット 56kg 西山茂行
5 8 ヒシタイカン モーリス 牡3 M.デムーロ ノーザンファーム
堀宣行 (美浦) ステイゴールド 56kg 阿部雅英
5 9 シャドウソニック エピファネイア 牡3 坂井瑠星 社台ファーム
辻野泰之(栗東) キングヘイロー 56kg 飯塚 知一
6 10 サヴォーナ キズナ 牡3 池添謙一 高昭牧場
中竹和也 (栗東) スニッツェル 56kg 加藤誠
6 11 スキルヴィング キタサンブラック 牡3 C.ルメール ノーザンファーム
木村哲也 (美浦) シンボリクリスエス 56kg キャロットファーム
7 12 アサカラキング キングヘイロー 牡3 石川裕紀人 場 協和牧場
斎藤誠(美浦) キズナ 56kg 山口 雄司
7 13 メイテソーロ ミッキーロケット 牡3 川田将雅 アイズスタッド
武市康男 (美浦) リンカーン 56kg 了德寺健二H
8 14 マサハヤウォルズ マインドユアビスケッツ 牡3 永野猛蔵 社台ファーム
今野貞一(栗東) ディープインパクト 56kg 中村 政夫
8 15 ロゼル シルバーステート 牡3 津村明秀 杵臼牧場
大和田成 (美浦) タイキシャトル 56kg 田中純一

勝ち馬予想に役立つ!青葉賞の注目馬分析

スキルヴィング

キタサンブラック ブラックタイド サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア
シュガーハート サクラバクシンオー
オトメゴコロ
ロスヴァイセ シンボリクエスエス Kris S. 
Tee Kay 
ヴァイスハイト アドマイヤベガ
ソニンク

スキルヴィングはこれまで3戦2勝2着1回新馬戦から芝2000m以上を使い、上りは33秒台が2度、前走東京芝2400mも34秒でまとめ2着に0.5秒差を付けて優勝しています。

スキルヴィングの父は中長距離GⅠ7勝のキタサンブラック。シンボリクリスエス産駒の母ロスヴァイセはダート短距離の3勝馬。スキルヴィングは血統内にサンデーサイレンスの3×4のクロスを持ちます。

また祖母ヴァイスハイトの半弟でシンボリクリスエス産駒のランフォルセがエルムS他地方重賞3勝、アグネスタキオン産駒のノーザンリバーがJRA・地方含め重賞6勝。母系から秋華賞・ナッソーS勝ちのディアドラ、ダービー馬のロジユニヴァースなど重賞級多数。

母は短距離のダート馬も、血統構成は2400m向き父キタサンブラックは逃げ馬ですが昨年イクノイックス、今年の皐月賞馬ソールオリエンスと2頭のGⅠ馬を輩出し、どちらも末脚を武器にする馬。3戦のレースぶりからもスキルヴィングもキタサンブラックの血の影響が強いと考えられます。

前走で青葉賞と同じコースを経験済みは大きなアドバンテージ。中2か月半で臨戦態勢も理想的。勝ち負け。

サヴォーナ

キズナ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
キャットクイル Storm Cat 
Pacific Princess 
テイケイラピッド スニッツェル Redoute’s Choice 
Snippets’ Lass
ラプーマ Lord at War
Raise a Holme

サヴォーナはこれまで7戦2勝2着2回3着1回未勝利戦脱出まで4戦を要し、京成杯では4着。その後は芝2400m戦を3戦して2着2回、前走は上がり33.5秒でまとめ2勝目を挙げています。

サヴォーナの父はキズナ。スニッツェル産駒の母テイケイダビットは芝短距離の1勝馬。近親に馬はいません。

距離を伸ばして成績が安定していますが、3走前にスキルヴィングと対戦して力負け。後の2戦も走破時計は遅く、しかも10月から1ヵ月ごとにレースを行っているため上がり目は疑問見送り。

ハーツコンチェルト

ハーツクライ サンデーサイレンス Halo
Wishing Well 
アイリッシュダンス トニービン
ビューパーダンス 
ナスノシベリウス Unbridled’s Song Unbridled
Trolley Song
Cradlesong Pine Bluff
Happy Tune

ハーツコンチェルトはこれまで4戦1勝3着1回新馬戦は中京芝2000mを1番に気で優勝。次走の東京スポーツ杯2歳Sは1番人気で0.2秒差3着、その後ホープフルSで0.5秒差7着、皐月賞トライアルの若葉Sは1番人気も0.3秒差4着。

ハーツコンチェルトの父はハーツクライ。アンブライドルズソング産駒の母ナスノシベリウスは芝マイルの3勝馬。母の産駒は全て中央で2勝以上、ハーツコンチェルトの全姉ナスノシンフォニーが3勝、アレグロモデラートが2勝もOPまでは出世していません。

4戦とも強敵相手位に上りはメンバー中2番手以内。ゴール前直線の長い中京・東京では上り33秒台。ハーツクライ産駒なので前2走の中山・阪神芝2000mは小回りで脚を余したと考えられます。

また父は中長距離向き、母の父アンブライドルズソングもクラシックディスタンス向きの配合なので距離延長はプラス前走は+12kgの大幅馬体増があっため、叩き2戦目の今回は走り頃か。連下で。

グランヴィノス

キタサンブラック ブラックタイド サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア
シュガーハート サクラバクシンオー
オトメゴコロ
ハルーワスウィート Machiavellian Mr. Prospector
Coup de Folie
ハルーワソング Nureyev
Morn of Song

グランヴィノスはこれまで2戦1勝2歳時に10月阪神芝2000mを単勝1.3倍の1番人気、上り33秒8でまとめて優勝。次走のラジオNIKKEI杯京都2歳Sでも1人気でしたが、優勝馬から0.5秒離され6着に敗れています。

グランヴィノスの父は中長距離GⅠ7勝のキタサンブラック。マキャヴェリアン産駒の母ハルーワスウィートは短距離の5勝馬。グランヴィノスは血統内にヘイローの4×4×5、の濃いクロスを持ちます。

グランヴィノスの半姉でディープインパクト産駒のヴェルシーナはヴィクトリアマイル2勝、同ヴィブロスは秋華賞とドバイターフ、ハーツクライ産駒のシュヴァルグランはジャパンカップ優勝とGⅠ馬が兄妹にいる良血。

キタサンブラックは昨年のイクノイックス、今年の皐月賞馬ソールオリエンスと2頭のGⅠ馬を輩出していますが、どちらもこの時期は「完成途上」。兄妹も3歳秋を越えてから本格化しています。またグランヴィノスの前走のコメントも「成長を待つ」と言う内容。

5ヵ月の休養でどれだけ馬体がしっかり出来ているかがカギ。将来性に期待も、ここは連下まで。

サトノトルネード

ハーツクライ サンデーサイレンス Halo
Wishing Well 
アイリッシュダンス トニービン
ビューパーダンス 
タイタンクイーン Tiznow  Cee’s Tizzy 
Cee’s Song 
Ensnare  Seeking the Gold 
トラップパス 

サトノトルネードはこれまで2戦1勝。2歳10月の東京芝2000m新馬戦は2番人気も優勝馬から1.2秒離され6着惨敗。前走2月東京芝2400m未勝利戦は1番人気、勝ち時計2分25秒9、上り34秒9、2着に0.1秒差を付けています。

サトノトルネードの父はハーツクライ。ティズナウ産駒の母タイタンクイーンは米国産の未勝利馬。サトノトルネードの半兄にリーガルランサム産駒のストロングタイタンが鳴尾記念勝ち他7勝、オルフェーヴル産駒のギルテッドミラーが武蔵野S勝ち他4勝。一族は走ります。

サトノトルネードは前走で馬体を10kg増やし、今回は叩き2戦目で走り頃。ただし、早い流れを経験していない前走新馬・未勝利戦の馬は、青葉賞では過去10年で1頭しか馬券になっていません。見送り。

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