2023年第27回GⅠ NHKマイルカップ予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2023年NHKマイルカップの注目馬を分析!

NHKマイルカップの特徴

GⅠNHKマイルカップは第2回東京開催6日目に行われる3歳限定芝1600mの馬齢定量戦です。負担重量は牡馬57kg、牝馬55kg。国際競走に指定され、外国調教馬は9頭まで優先出走権が与えられます。

JRA所属馬はニュージランドロフィーおよびアーリントンカップで3着以内に入った馬に、地方所属馬は前記以外に桜花賞と皐月賞で2着以内に入った馬に優先出走権が与えられています。それ以外のJRA所属馬は獲得本賞金が多い順に出走が可能です。

最近はオークスでは距離に不安がある桜花賞組や、直線が短い皐月賞を避けHHKマイルカップとダービーを目指す「変則二冠」にチャレンジする牡馬が増えています。

NHKマイルカップに優勝する馬は古馬GⅠ戦線でも優勝争いする可能性が高く、将来性を占う上でも注目の一戦です。

↓過去10年の安田記念入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

【2023年度版】NHKマイルカップ入賞馬データ
過去10年のデータから見る安田記念の入賞馬 NHKマイルカップの枠番・走破時計・馬場・種牡馬(父、母の父)一覧 年 着 枠番 馬名 性齢 斤量 タイム 馬場 父 母の父 2022 1 8 ダノンスコーピオン 牡3 57kg 1.32.3 良...

2023年NHKマイルカップ出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 フロムダスク Bolt d’Oro 牡3 横山和生 Springhouse Farm
森秀行 (栗東) Giant’s Causeway 57kg 藤田晋
1 2 モリアーナ エピファネイア 牝3 横山典弘 ノーザンファーム
武藤善則 (美浦) ダイワメジャー 55kg 高橋文男
2 3 ウンブライル ロードカナロア 牝3 横山武史 ノーザンファーム
木村哲也 (美浦) ファルブラヴ 55kg サンデーレーシング
2 4 ショーモン マインドユアビスケッツ 牡3 鮫島克駿 ノーザンファーム
橋口慎介 (栗東) ディープインパクト 57kg 林瑛子
3 5 シングザットソング ドゥラメンテ 牝3 吉田隼人 白老ファーム
高野友和 (栗東) My Golden Song 55kg 社台レースホース
3 6 エエヤン シルバーステート 牡3 戸崎圭太 須崎牧場
伊藤大士 (美浦) ティンバーカントリー 57kg ニッシンH
4 7 オールパルフェ リアルスティール 牡3 大野拓弥 カタオカファーム
和田雄二 (美浦) ルーラーシップ 57kg 遠藤良一
4 8 セッション シルバーステート 牡3 団野大成 ノーザンファーム
斉藤崇史 (栗東) Dubawi 57kg 林正道
5 9 ナヴォーナ ロードカナロア 牡3 田辺裕信 ノーザンファーム
矢作 芳人(栗東) Soldier Hollow 57kg ラ・メール
5 10 オオバンブルマイ ディスクリートキャット 牡3 武豊 サンデーヒルズ
吉村圭司 (栗東) ディープインパクト 57kg 岡浩二
6 11 シャンパンカラー ドゥラメンテ 牡3 内田博幸 社台ファーム
田中剛 (美浦) Reckless Abandon 57kg 青山洋一
6 12 クルゼイロドスル ファインニードル 牡3 M.デムーロ ダーレー・ジャパン・F
高橋義忠 (栗東) アルカセット 57kg ゴドルフィン
7 13 ドルチェモア ルーラーシップ 牡3 三浦皇成 下河辺牧場
須貝尚介 (栗東) ディープインパクト 57kg スリーエイチレーシング
7 14 ユリーシャ グレーターロンドン 牝3 松山弘平 スカイビーチステーブル
中村 直也(栗東) ハービンジャー 55kg 竹下 佳利
7 15 カルロヴェローチェ シルバーステート 牡3 D.レーン ノーザンファーム
須貝尚介 (栗東) ロックオブジブラルタル 57kg 大野照旺
8 16 タマモブラックタイ デクラレーションオブウォー 牡3 幸英明 タマモ
角田晃一 (栗東) ブラックタイド 57kg 対馬正
8 17 ミシシッピテソーロ ダノンバラード 牝3 柴田大和 リョーケンファーム
畠山吉宏 (美浦) A.P. Indy 55kg 了徳寺健二H
8 18 ダノンタッチダウン ロードカナロア 牡3 川田将雅 ノーザンファーム
安田隆行 (栗東) Dansili 57kg ダノックス

勝ち馬予想に役立つ!NHKマイルカップ注目馬分析

ドルチェモア

ルーラーシップ キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
エアグルーヴ トニービン
ダイナカール
アユサン ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア
バイザキャット Storm Cat
Buy the Firm

ドルチェモアは朝日杯フューチュリティSの優勝馬で、サウジアラビアロイヤルカップも制し、これまで4戦3勝。3ヵ月半の休み明けのニュージーランドトロフィーでも1番人気に推されましたが、逃げてゴール前で失速。優勝馬から0.6秒差の7着に惨敗。

ドルチェモアの父はルーラーシップ。ディープインパクト産駒の母アユサンは桜花賞馬。母の全妹のマウレアはチューリップ賞・紫苑S2着、阪神ジュベナイルフィリーズ3着と、母系はやや早熟

前走のニュージーランドトロフィーは休み明けのせいかゲート入りを渋るなど気持ちが乗っていないにも関わらず、朝日杯フューチュリティS同様にスタートが決まってしまって馬なりでハナに立ち逃げる形に。

もともとNHKマイルカップ出走条件を満たしていてってニュージーランドトロフィーに出走している馬は前走の結果はあまり関係なく、基本叩き台。馬体も+8kgだったので叩いて変わり身か。当日気合が乗っていれば勝ち負け。

エエヤン

シルバーステート ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア
シルヴァースカヤ Silver Hawk
Boubskaia
シルクヴィーナス ティンバーカントリー Woodman
Fall Aspen
シルクフレアー Danzig
Jet Route

エエヤンはニュージーランドトロフィーの優勝馬。これまで5戦3勝3着1回。3戦目の中山芝1600mで未勝利戦を勝ち上がり、その後はニュージーランドトロフィーまで中山芝1600mを3連勝

エエヤンの父はディープインパクト産駒のシルバーステート。ティンバーカントリー産駒の母シルグヴィーナスは未出走馬。エエヤンの半兄でデュランダル産駒のプレイアンドリアルが京成杯を制しています。

前走は2番人気。圧倒的1番人気のドルチェモアが逃げたので、それを見る形で追走。ゴール前ではドルチェモアを外から早め仕掛けで競り落とし、後続の追撃を0.2秒差で退けています。

ただし未勝利戦脱出で500kgあった馬体も、次走で-8kg、前走-10kgと大幅に減らし、前走は目一杯の仕上げだったか。これ以上の上がり目と言う意味では疑問。さらに過去10年でニュージーランドトロフィー優勝馬はNHKマイルカップで馬券に絡んでいません見送り。

オオバンブルマイ

ディスクリートキャット Forestry Storm Cat
Shared Interest
Pretty Discreet Private Account
Pretty Persuasive
ピンクガーベラ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
ルシュクル サクラバクシンオー
アジアンミーティア

オオバンブルマイは京王杯2歳S、前走アーリントンカップで重賞2勝。これまで4戦3勝。唯一の負けは朝日杯フューチュリティSで、5番人気で7着。

オオバンブルマイの父はストームキャット系で米中距離ダートGⅠ1勝馬のディスクリートキャット。ディープインパクト産駒の母ピンクガーベラは未勝利馬。母の全姉は短距離GⅢ2勝のブランボヌール、半弟でキズナ産駒のビアンフェも短距離GⅢ3勝母系は短距離志向

前走アーリントンカップはメンバー中最軽量の426kgで出走。重馬場で前残りの展開の中、中段からメンバー中2番目の脚で追い上げ差し切っているので見た目以上にパワーあり。アーリントンカップ優勝馬は過去10年で2度NHKマイルカップを制しています。

朝日杯フューチュリティSではゲートでチャカ付きで出負けし、ほぼ最後方からの競馬で0.6秒差までで追い上げ。敗因がハッキリしていています。

京王杯2歳Sの勝ち時計は過去10年で2番目に早く、前走のアーリントンカップも重馬場であるにも関わらず過去10年で3番目に早い時計3戦ともGⅠ常連ジョッキーが騎乗して2戦で結果。人気に比べ能力が高く陣営の期待度の高さが分かります。勝ち負け。

タマモブラックタイ

デクラレーションオブウォー War Front Danzig
Starry Dreamer
Tempo West Rahy
Tempo
タマモイヤリング ブラックタイド サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
タマモピアス ミルジョージ
タマモコトブキ

タマモブラックタイはファルコンSの優勝馬でこれまで7戦3勝2着1回昨年7月の小倉芝1200m新馬戦を5番人気で勝ち上がりその後小倉芝1200m1勝クラスを勝ち上がるまで5戦を要しましたが、続くファルコンSを8番人気で連勝しています。

タマモブラックタイの父は欧州芝中距離GⅠ2勝のデクラレーションオブウォー。ブラックタイド産駒のタマモイヤリングは芝短距離の2勝馬。祖母タマモピアスの半兄でクロフネ産駒のアースソニックが京成杯勝ち、計5勝を挙げています。

新潟2歳Sは優勝馬から0.8秒差、ダート1800m1勝クラスは1.6秒差と距離が長くなると着差も開いており、逆に1200・1400mで接戦を演じていることからも、基本的に短距離志向

また馬券になっているレースはいずれも稍重~重で渋った馬場。時計も早くありません。芝の状態が良く毎年時計が早いNHKマイルカップのペースについて来られない可能性が大。見送り。

シングザットソング

ドゥラメンテ キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
アドマイヤグルーヴ サンデーサイレンス
エアグルーヴ
ザガールインザットソング Dixieland Band Northern Dancer
Mississippi Mud
Alysbelle Alydar
Bel Sheba

シングザットソンはフィリーズレビューの優勝馬で、これまで5戦2勝3着1回前走桜花賞では11番人気、優勝馬リバティアイランドから0.8秒差の7着に敗退しています。

シングザットソングの父は皐月賞・ダービーを制したドゥラメンテ。米国産の母ダガールインザットソングは米ダートGⅢ勝ちがある5勝馬。一族に芝中長距離GⅡ2勝のマチカネキンノホシ、エルムS勝ちのマチカネニホンバレ、マーチS馬のサトノティターンがいます。

前走のレース後のコメントでは能力を出し切っての力負け。フィリーズレビュー2着馬だったムーンブローブが桜花賞で17着だったことを考えれば。同レースのレベルは低かったか。今回は牡馬相手でさらにメンバーが強化されます。見送り。

オールパフェ

リアルスティール ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
ラヴズオンリーミー Storm Cat
Monevassia
クイーングラス ルーラーシップ キングカメハメハ
エアグルーヴ
パイクスピーク アグネスタキオン
アルヴァーダ

オールバフェはデイリー杯2歳Sの優勝馬。これまで5戦2勝2着1回。朝日杯フューチュリティSでは果敢に逃げて優勝馬から0.5秒差6着敗退。前走スプリングSでは4番人気も、重馬場に脚を取られ逃げられず7着敗退。

オールパルフェの父はドバイターフ勝ちのリアルスティール。ルーラーシップ産駒の母クイーングラスは芝マイルの2勝馬。近親に活躍馬はいません。血統内にキングマンボの3×4,サンデーサイレンスの3×4の濃いクロスがあり底力を秘めた配合。

デイリー杯の勝ち時計は1分33秒2で、過去10年で2番目に早い時計。前走の敗因もはっきりし、叩き2戦目で前進が見込めます。

またNHKマイルカップでは過去10年で逃げ馬が4頭馬券になっており2勝2着1回3着1回と期待が持てます。ただし、逃げ馬の連対馬は全て1番人気3着馬は6人気だったので、強力な先行力があるとはいえ馬券になるかと言えば疑問。良くて抑えまで。

ダノンタッチダウン

ロードカナロア キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
レディブラッサム Storm Cat
サラトガデュー
エピックラヴ Dansili デインヒル
Hasili 
Leopard Hunt Diesis
Alcando

ダノンタッチダウンはこれまで4戦1勝2着2回。新馬戦から朝日フューチュリティSまで3戦連続マイル戦で、メンバー中上り最速。2歳時にデイリー杯2歳S、朝日フューチュリティSで共に優勝馬から0.1秒差の2着。ただし、ぶっつけで臨んだ前走皐月賞は18着の殿負け。

ダノンタッチダウンの父はロードカナロア母エピクラヴはアイルランド産で仏国芝1800mGⅢの勝ち馬で、芝2000mGⅠでも2着。ダノンタッチダウンの半兄でジャスタウェイ産駒のダノンザキッドはホープフルSの優勝馬。

前走皐月賞は重馬場で先行するものの4コーナー手前で手応えが怪しくなり、優勝馬から5.5秒差。ほとんど競馬になっていません。馬場云々もあります、兄と違いロードカナロア産駒なので距離に限界があるか。

今回は得意のマイル戦に戻り、左回りは新馬戦で経験済み。デイリー杯2歳Sの走破時計は過去10年で3番目に早く、時計勝負にも対応。末脚は強力なのでゴール前直線の長い東京コースは有利です。前走もほとんど走っていないので、疲労も無いと思われます。勝ち負け。

カルロヴェローチェ

シルバーステート ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア
シルヴァースカヤ Silver Hawk
Boubskaia
スサーナトウショウ ロックオブジブラルタル デインヒル
Offshore Boom
シーイズトウショウ サクラバクシンオー
ジェーントウショウ

カルロヴェローチェはこれまで4戦2勝2着1回前走ファルコンSで1番人気に推されていますが、同じ位置にいて先に抜け出した8番人気のタマモブラックタイにハナ差届かず2着3着には0.5秒差を付けています。

カルロヴェローチェの父はディープインパクト産駒で初年度から重賞勝ち馬を出したシルバーステート。ロックオブジブラルタル産駒の母スサーナトウショウは短距離の未勝利馬。母で弟にジャスタウェイ産駒のヴェルテックスが名古屋グランプリを優勝。

祖母は短距離重賞5勝、計7勝を挙げたシーイズトウショウなので基本的に短距離血統。前走は4ヵ月の休養明けで馬体を18kgも増やしての優勝なので、母の父のロックオブジブラルタルの影響が強いか。

新馬戦は1800m勝ち、1勝クラスは中京芝1600mを1分33秒3で好時計勝ちしているので、距離延長は歓迎。父がディープインパクト系なので、重馬場だった前走より切れ味が増します。ファルコンSで1番人気2着だった馬は、NHKマイルカップでは過去10年で1勝3着1回と馬券になっています。連下で。

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