2023年第76回GⅢ鳴尾記念予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2023年鳴尾記念の注目馬を分析!

鳴尾記念の特徴

2023年のGⅢ鳴尾記念は第3回阪神開催1日目に3歳以上芝2000mの別定戦で行われます。負担重量は3歳牡・騙馬53kg、同牝馬51kg。4歳以上牡・騙馬57kg、同牝馬55kg、過去の重賞勝利実績で負担重量が加算されます。加算条件は以下の通り。

2kg増・・・1年以内に牝馬限定を除くGⅠ勝利馬。

1kg増・・・1年以内に牝馬限定GⅠ及び牝馬限定を除くGⅡ優勝馬、1年以上前に牝馬限定を除くGⅠ優勝馬(2歳戦を除く)

国際競争に指定され、外国調教馬は8頭まで優先出走権が与えられます。地方所属は認定馬のみ2頭まで出走登録できます。

↓過去10年の鳴尾記念入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

2023年鳴尾記念出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 グラティアス ハーツクライ 牡5 北村友一 ノーザンファーム
加藤征弘 (美浦) Lizard Island 57kg スリーエイチレーシング
2 2 カラテ トゥザグローリー 牡7 菅原明良 中地康弘
高橋祥泰 (美浦) フレンチデピュティ 57kg 小田切光
2 3 ディアマンミノル オルフェーヴル 牡6 藤岡康太 村下農場
本田優 (栗東) デヒア 57kg 吉岡實
3 4 フェーングロッテン ブラックタイド 牡4 松若風馬 ノーザンファーム
宮本博 (栗東) キングヘイロー 57kg サンデーレーシング
3 5 モズベッロ ディープブリランテ 牡7 幸英明 村田牧場
森田直行 (栗東) Harlan’s Holiday 57kg キャピタル・システム
4 6 インプレス キズナ 牡4 鮫島克駿 社台ファーム
佐々木晶 (栗東) Dr Fong 57kg 前田幸治
4 7 マリアエレーナ  クロフネ 牝5 松山弘平 日高大洋牧場
吉田直弘 (栗東) ディープインパクト 55kg 金子真人H
5 8 ワンダフルタウン ルーラーシップ 牡5 和田竜二 ノーザンファーム
高橋義忠 (栗東) ディープインパクト 57kg 三田昌宏
5 9 アドマイヤハダル ロードカナロア 牡4 岩田望来 ノーザンファーム
大久保龍 (栗東) ディープインパクト 57kg 近藤旬子
6 10 サトノクルース ディープインパクト 牡7 荻野極 ノーザンファーム
池江泰寿 (栗東) Sadler’s Wells 57kg サトミホースカンパニー
6 11 ヒンドゥタイムズ ハービンジャー 騙7 武豊 ノーザンファーム
斉藤崇史 (栗東) ディープインパクト 57kg シクルクレーシング
7 12 ボッケリーニ  キングカメハメハ 牡7 浜中俊 ノーザンファーム
池江泰寿 (栗東) ダンスインザダーク 57kg 金子真人H
7 13 マイネルファロン ステイゴールド 牡8 坂井瑠星 ビッグレッドファーム
手塚貴久 (美浦) ロージズインメイ 57kg TC・ラフィアン
8 14 ソーヴァリアント オルフェーヴル 牡5 C.ルメール 社台ファーム
大竹正博 (美浦) シンボリクリスエス 57kg 社台レースホース
8 15 スカーフェイス ハーツクライ 牡7 西村淳也 グランド牧場
橋田満 (栗東) クロフネ 57kg グランド牧場

勝ち馬予想に役立つ!鳴尾記念の注目馬分析

ソーヴァリアント

オルフェーヴル ステイゴールド サンデーサイレンス
ゴールデンサッシュ
オリエンタルアート メジロマックイーン
エレクトロアート 
ソーマジック シンボリクエスエス Kris S. 
Tee Kay 
スーア  Fairy King 
Bold Starlet 

ソーヴァリアントは2021、22年のチャンピオンズカップを連覇。これまで12戦5勝2着2回3着1回前走中山記念では1番人気でしたが、優勝馬ヒシイグナスから0.8秒離され9着と惨敗。

ソーヴァリアントの父はオルフェーヴル。シンボリクリスエス産駒の母ソーマジックは桜花賞3着馬。ソーヴァリアントの半姉にディープインパクト産駒で愛知杯を勝ち、秋華賞2着、ヴィクトリアマイルカップ3着のマジックキャッスル。

新馬戦からチャンピオンズカップを初制覇するまで11戦連続でメンバー中上り3番手以内も、ここ3戦は自慢の末脚が活かせていない印象。前走中山記念では前走より12kg増で、過去の最重量より8kg多いため太め残りだったか。

またゲートでテンションが上がり、追い出しでも反応が無かったという前走後のコメントからも、父オルフェーヴルの気性難が出ている可能性があります。

今回は連覇したチャンピオンズカップと同じ阪神芝2000m。セントライト記念2着、オールカマー13着から中3ヵ月でチャンピオンシップを制しているため、ローテーション的にも問題ありません。当日テンションが上がらなければ勝ち負け。

フェーングロッテン


ブラックタイド
サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere 
ピクシーホロウ キングヘイロー ダンシングブレーヴ
グッバイヘイロー
ラインレジーナ サクラバクシンオー
シンコウエンジェル

フェーングロッテンは昨年のラジオNIKKEI賞の優勝馬。これまで12戦3勝2着2回3着4回。菊花賞では15着惨敗も、芝2000mの重賞を3戦して2着1回3着1回と全て馬券になっています。

フェーングロッテンの父はディープインパクトの全兄のブラックタイド。キングヘイロー産駒の母ピクシーホロウは芝マイルの3勝馬。フェーングロッテンの半兄でモーリス産駒のピクシーナイトがスプリンターズSを優勝。

前走金鯱賞では3番人気。果敢に逃げてレースの主導権を握るも、1番人気でプログノーシスの決め手にやられ0.1秒差2着の惜敗。3着アラタは0.2秒差を付けています。前々走の中山金杯でも時計差無し頭差3着なので、逃げが板に付いたか。

斤量57kgは前走で、阪神2000mは未勝利戦と1勝クラスで経験積み。今回も逃げが予想され、芝が早い阪神初日開催の鳴尾記念は有利。馬券内。

マリアエレーナ

クロフネ フレンチデピュティ Deputy Minister
Mitterand
ブルーアヴェニュー Classic Go Go
Eliza Blue
テンダリーヴォイス ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
ミスアンコール キングカメハメハ
ブロードアピール

マリアエレーナは昨年の小倉記念の優勝馬。これまで19戦5勝2着4回3着7回重賞は他に昨年の愛知杯・マーメイドSで2着、今年の愛知杯で3着。前走大阪杯では競合相手に5着を確保。

マリアエレーナの父は芝・ダート兼用のクロフネ。ディープインパクト産駒の母テンダリーヴォイスは芝マイルの2勝馬。母の全弟はダービー馬のワグネリアン。クロフネ産駒の割に2000mで活躍していることからも、母の父ディープインパクトの血の影響力が大。

前走大阪杯で1分57秒9、小倉記念で1分57秒4と時計勝負は得意。前走大阪杯でもジャックドールが作る速いペースを後方から追い上げ5着しています。ただし1~3着馬とは0.5秒差なので展開が向いた可能性が大。

2走前の金鯱賞ではフェーングロッテンが作ったスローペースで決め手が活かせず優勝馬からは0.7秒、フェーングロッテンからも0.6秒引き離され惨敗しています。今回も同馬ペースを握ると考えられ、展開次第のダニマリアエレーナは脚を余す可能性が大。前走より斤量1kg減は有利も、抑えまで。

カラテ

カラテは2021年の東京新聞杯、昨年の新潟記念、前走の新潟大賞典とGⅢを3勝。これまで35戦8勝2着2回3着1回4回のGⅠでは掲示板に載っていませんが、GⅡ〜Ⅲでは8戦して3勝2着2回3着1回と堅実です。

カラテの父はキングカメハメハ産駒で中長距離重賞5勝のトゥザグローリー。フレンチデピュティ産駒の母レディーノパンチは未出走馬。母系からステイゴールド、ドリームパスポート、ショウナンパンドラなど活躍馬を多数輩出。

競走成績からも父トゥザグローリーより母の父フレンチデピュティが強く出ているタイプ。馬格も530kgもあり、前走ではGⅠ馬並みの59kgのトップハンデを背負いながら、56kgのセイウンバーデスとの長い追い比べを制し、しかも上りはメンバー中最速。3着以下には1秒4も引き離しています。

今回は前走より斤量が2kgも減基本的に左回りに良績が集中しているモノの、右回りの京成杯オータムハンデで5着、中山記念でも2着しています。今回はフェーングロッテンの逃げが予想され、マークする形なら前走の再現も。勝ち負け。

ポッケリーニ

キングカメハメハ Kingmambo Mr.Prospector 
Miesque 
マンファス ラストタイクーン 
Pilot Bird 
ポップコーンジャズ ダンスインザダーク サンデーサイレンス
ダンシングキィ
グレイスルーマー トニービン
ディスクジョッキー

ポッケリーニは2020年の中日新聞杯、昨年の目黒記念と重賞2勝馬。これまで24戦6勝2着8回3着2回GⅠ2戦は2桁着順も、GⅡ〜GⅢは10戦して2勝2着5回3着1回で、掲示板を外したのは1度だけ。

ポッケリーニの父はキングカメハメハ。母ポップコーンジャズはダンスインザダーク産駒の1勝馬。ポッケリーニの全兄に宝塚記念と天皇賞秋を勝ち、JRA最優秀4歳以上牡馬に輝いたラブリーディ。

先週の目黒記念も登録していましたが、斤量59.5kgとGⅠ馬並みの酷量の評価だったため1周スライド。今回は他馬と同じ57kgで、前走より1kg減。クラス1落ちと有利。

ただし、昨年より2200~2500mを中心に使われ、今回は400mも距離が短縮。どちらかと言うと時計が掛かる馬場で良績を挙げており、芝が軽い阪神初日時計に対応できるかは疑問。今回は見送り。

↓ここをクリックすると他の重賞の【データ】【注目出走馬分析】を検索できます。↓

コメント

タイトルとURLをコピーしました