2023年第83回GⅠ菊花賞予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2023年菊花賞の注目馬を分析!

菊花賞の特徴

GⅠ菊花賞は第2回京都開催7日目に行われる3歳限定芝3000mの定量戦です。負担重量は牡馬57kg、牝馬55kg。なお繁殖能力喪失の騙馬は出走出来ません。国際競走に指定され、外国調教馬は9頭まで出走可能です。

JRA所属馬であれば桜花賞・皐月賞・オークス・ダービーの1着馬、セントライト記念と神戸新聞杯で3着までに入った馬に菊花賞への優先出走権が与えられています。

また地方所属馬なら桜花賞・皐月賞・NHKマイルカップ・オークス・ダービーの2着まで、及びセントライト記念と神戸新聞杯で3着までに入った馬に菊花賞への優先出走権が与えられています。

牡馬クラシック三冠最後のレースで、古くから「もっとも強い馬が勝つ」と言われています。3歳馬には過酷な3000mというスタミナとスピード、そして勝負根性が試されるため、実際に過去の優勝馬は古馬になっても一級線で活躍する馬がほとんどです。

↓過去10年の菊花賞入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

2023年菊花賞出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 トップナイフ デクラレーションオブウォー 牡3 横山典弘 杵臼牧場
昆貢 (栗東) スピニングワールド 57kg 安原浩司
1 2 ウインオーディン エピファネイア 牡3 三浦皇成 コスモヴューファーム
鹿戸雄一 (美浦) フジキセキ 57kg ウイン
2 3 シーズンリッチ ドゥラメンテ 牡3 角田大河 ノーザンファーム
久保田貴 (美浦) ハーツクライ 57kg 宇田豊
2 4 ダノントルネード ハーツクライ 牡3 西村淳也 ノーザンファーム
中内田充正 (栗東) Manhattan Rain 57kg ダノックス
3 5 パクスオトマニカ ヴィクトワールピサ 牡3 田辺裕信 ノーザンファーム
久保田貴 (美浦) ディープインパクト 57kg 窪田芳郎
3 6 リビアングラス キズナ 牡3 坂井瑠星 ノースヒルズ
矢作芳人(栗東) Curlin 57kg ノースヒルズ
4 7 タスティエーラ サトノクラウン 牡3 J.モレイラ ノーザンファーム
堀宣行 (美浦) マンハッタンカフェ 57kg キャロットファーム
4 8 サヴォーナ キズナ 牡3 池添謙一 高昭牧場
中竹和也 (栗東) スニッツェル 57kg 加藤誠
5 9 ノッキングポイント モーリス 牡3 北村宏司 ノーザンファーム
木村哲也 (美浦) キングカメハメハ 57kg サンデーレーシング
5 10 マイネルラウレア ゴールドシップ 牡3 岩田望来 ビッグレッドファーム
宮徹 (栗東) ロージズインメイ 57kg TR・ラフィアン
6 11 サトノグランツ サトノダイヤモンド 牡3 川田将雅 ノーザンファーム
友道康夫 (栗東) Oratorio 57kg 里見 治
6 12 ハーツコンチェルト ハーツクライ 牡3 松山弘平 ハシモトファーム
武井亮 (美浦) Unbridled’s Song 57kg グリーンファーム
7 13 ナイトインロンドン グレーターロンドン 牡3 和田竜二 坂東牧場
大竹正博(美浦) メジロマックイーン 57kg 窪田芳郎
7 14 ソールオリエンス キタサンブラック 牡3 横山武史 社台ファーム
手塚貴久 (美浦) Motivator 57kg 社台レースホース
8 15 ファントムシーフ ハービンジャー 牡3 武豊 谷川牧場
西村真幸 (栗東) Medaglia d’Oro 57kg ターフ・スポート
8 16 ショウナンバシット シルバーステート 牡3 M.デムーロ ノーザンファーム
須貝尚介 (栗東) Medaglia d’Oro 57kg 国本哲秀
8 17 ドゥレッツァ ドゥラメンテ 牡3 C.ルメール ノーザンファーム
尾関知人(美浦) More Than Ready 57kg キャロットファーム

勝ち馬予想に役立つ!菊花賞の注目馬分析

ソールオリエンス

キタサンブラック ブラックタイド サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア
シュガーハート サクラバクシンオー
オトメゴコロ
スキア Motivator モンジュー
Out West
Light Quest クエストフォーフェイム
Gleam of Light

ソールオリエンスは皐月賞馬でダービーでは1番人気で首差2着。これまで5戦3勝2着2回。重賞は他に京成杯勝ち、休み明けの前走セントライト記念では1番人気で2着しています。

ソールオリエンスの父は中長距離GⅠ7勝のキタサンブラック。仏国産の母スキアはGⅢ勝ちがある3勝馬。ソールオリエンスの半兄にディープインパクト産駒で富士S優勝、ドバイターフ2着のヴァンギャルドがいます。

前走は4コーナーで外に振られ距離ロスが生じ、さらに優勝馬の末脚に屈する形で0.3秒差を付けられています。優勝馬レーベンスティールは夏も使われ、休養明けのソールオリエンスにはやや不利な恰好。3着馬には0.2秒差を付けています。

ただし、前走でダービー出走時と馬体重が同じ。また前走後「体型に比べ距離が持った」というコメントから、基本的に中距離馬の可能性が大。能力は高いので対応は可能と考えられますが、本格的なスタミナ勝負になった場合はゴール前で失速する可能性も。抑えまで。

タスティエーラ

サトノクラウン Marju ラストタイクーン
Flame of Tara
ジョコンダII Rossini
La Joconde
パルティトゥーラ マンハッタンカフェ サンデーサイレンス
サトルチェンジ
フォルテピアノ フレンチデピュティ
キョウエイフォルテ

タスティエーラはダービー馬で、皐月賞でも2着。これまで5戦3勝2着1回。重賞は他に弥生賞を3番人気で制しています。

タラスティエーラの父は宝塚記念馬のサトノクラウン。マンハッタンカフェ産駒の母パルティトゥーラはマイルの3勝馬。母系から天皇賞秋を制したトーセンジョーダン、カンパニーなどマイル~中距離の重賞で活躍する馬が多数。

先行して持続するスピードが持ち味。末脚が目を見張るソールオリエンスと成績自体は遜色ありません。ただし、父系も母系も中距離馬で、血統的に距離不安。またダービーからの直行で組は、過去10年で昨年のジャスティンパレスの3着1回が最高。異例のローテーションがどう出るか。抑えまで。

サトノグランツ

サトノダイヤモンド ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
マルペンサ Orpen
Marsella
チェリーコレクト Oratorio Danehill
Mahrah
Holy Moon エルナンド
Centinela

サトノグランツは京都新聞杯、神戸新聞杯とGⅡ2勝。これまで7戦4勝2着1回ダービーでは7番人気で11着と惨敗しています。前走神戸新聞杯では先行抜け出した人気薄のサヴォーナをメンバー中2番目の上がり33秒1の末脚で捉えています

サトノグランツの父はディープインパクト産駒で菊花賞と有馬記念勝ちのサトノダイヤモンド。アイルランド産のチェリーコレクトはイタリアで重賞2賞を含む8勝馬。母の兄弟に海外GⅠ勝ち馬が2頭。サトノグランツの半姉でディープインパクト産駒のダイアナブライトがクイーン賞勝ち。

新馬戦以外、上りはメンバー中3番手以内と末脚は安定ダービーでも上りはメンバー中2番目で、最後方付近にいたサトノグランツ向きのレースではなかった印象。また中長距離で安定した末脚を繰り出しており、父が菊花賞馬からも距離延長は歓迎の口。

過去10年で神戸新聞杯組から菊花賞馬が5頭出ており、中長距離GⅡ2勝のサトノグランツなら菊花賞でも好走する可能性が大。勝ち負け。

ハーツコンチェルト

ハーツクライ サンデーサイレンス Halo
Wishing Well 
アイリッシュダンス トニービン
ビューパーダンス 
ナスノシベリウス Unbridled’s Song Unbridled
Trolley Song
Cradlesong Pine Bluff
Happy Tune

ハーツコンチェルトはこれまで7戦1勝2着1回3着2回重賞は東京スポーツ杯2着、青葉賞2着。青葉賞で出走権を得たダービーでは6番人気も、優勝馬タラスティエーラ、2着馬ソールオリエンスに肉薄するタイム差無しの3着。2着馬とはハナ差です。

ハーツコンチェルトの父はハーツクライ。アンブライドルズソング産駒の母ナスノシベリウスは芝マイルの3勝馬で、産駒は全て中央で2勝以上を挙げていますが、目立った活躍は出ていません。血統内にヘイローの3×5の濃いクロスを持ちます。

前走神戸新聞杯ではダービーでの成績が評価され1番人気も、5着敗退。ただし優勝馬とは0.1秒差1~9着馬まで上がり33秒台と上り勝負になったため、中段からレースを進めたハーツコンチェルトにとっては不利な展開。

2400m戦は3戦連続で優勝馬とは0.1秒以内。父は長距離馬を多数出すハーツクライで菊花賞向き。また母の父がブルードメサイアとしても大舞台に強いアンブライドルズソングなので、血統的に底力を秘めています。

ただし、過去10年で神戸新聞杯組から菊花賞で馬券になったのは、どうレースで3着以内5着だったハーツコンチェルトには嫌なデータです。抑えまで。

ドゥレッツァ

ドゥラメンテ キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
アドマイヤグルーヴ サンデーサイレンス
エアグルーヴ
モアザンセイクリッド More Than Ready  サザンヘイロー
Woodman’s Girl
Danalaga デインヒル
Tamarino

ドゥレッツァはこれまで5戦4勝3着1回新馬戦から全て1番人気で、未勝利戦から3勝クラスまで4連勝。連勝中はメンバー中上りも1番。前走新潟芝2200m3勝クラスを古馬相手に0.1秒差を付けて完勝しています。

ドゥレッツァの父は牡馬春クラシック2冠のドゥラメンテ。豪州産の母モアザンセイクリッドはGⅠニュージーランドオークス他重賞3勝を含む5勝馬。血統内にヘイローの4×4の濃いクロスを持ちます。

父ドゥラメンテは菊花賞馬のタイトルホルダーを輩出。菊花賞でも好走する可能性を秘めています。またこの時期に古馬混合3勝クラス優勝は、3歳重賞勝ちに匹敵する能力があることの証明。ただし過去10年で条件戦からの挑戦馬は2着が最高。重賞未経験のドゥレッツァにはやや不利。連下で。

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