2024年第61回GⅡ弥生賞予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2024年弥生賞の注目馬を分析!

弥生賞の特徴

GⅡ弥生賞は第2回中山開催4日目に行われる3歳限定芝2000mの馬齢定量戦です。負担重量は牡・騙馬56kg、牝馬54kg。国債競走に指定され、外国調教馬は9頭まで優先出走権が与えられます。

また地方所属馬は皐月賞出走候補馬のみ2頭まで、JRA2歳GⅠ優勝馬に優先出走権が与えられます。

皐月賞のトライアルレースに指定され、3着までに入った馬に皐月賞への優先出走権が与えられます。

皐月賞と同じコースで、トライアルの中では皐月賞までの間隔が一番長く、かつては皐月賞馬を占う上で重要なレースでした。しかし中山芝2000mの条件戦やOP戦が増え、尚且つ2歳GⅠホープフルSから皐月賞直行のケースもあり、その重要性が近年希薄化。

ここ10年では弥生賞優勝馬から皐月賞馬は出ず、タイトルホルダーとタラスティエーラの2着が最高。ただしタイトルホルダーとアスクビクターモアが菊花賞を、マカヒキとタラスティエーラがダービー、サトノクラウンが宝塚記念を制し、同世代の出世レースなのは変わりません。

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2024年弥生賞出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 アドミラルシップ ゴールドシップ 牡3 戸崎圭太 杵臼牧場
相沢郁(美浦) キングカメハメハ 57kg 芹澤精一
2 2 レッドテリオス ジャスタウェイ 牡3 津村明秀 社台ファーム
古賀慎明(美浦) Efisio 57kg 東京レーシング
3 3 シュバルツクーゲル キズナ 牡3 西村淳也 白老ファーム
鹿戸雄一(美浦) Monsun 57kg GⅠレーシング
4 4 エコロレイズ アメリカンペイトリオット 牡3 横山和生 太平牧場
岩戸孝樹(美浦) ディープインパクト 57kg 原村正紀
5 5 シンエンペラー Siyouni 牡3 川田将雅 Ecurie Des Monceaux
矢作芳人(栗東) Galileo 57kg 藤田晋
6 6 トロヴァトーレ レイデオロ 牡3 C.ルメール ノーザンファーム
鹿戸雄一(美浦) エンパイアメーカー 57kg サンデーレーシング
6 7 コスモキュランダ アルアイン 牡3 M.デムーロ ビッグレットファーム
加藤士津八(美浦) Southern Image 57kg ビッグレットファーム
7 8 シリウスコルト マクフィ 牡3 三浦皇成 千代田牧場
宗像義忠(美浦) ゼンノロブロイ 57kg 飯田正剛
7 9 ダノンエアズロック モーリス 牡3 R.キング ノーザンファーム
堀宜行(美浦) Fastnet Rock 57kg ダノックス
8 10 ファビュラススター エピファネイア 牡3 横山武史 岡田スタッド
萩原清(美浦) グラスワンダー 57kg 前田幸貴
8 11 ニシノフィアンス サトノダイヤモンド 牡3 内田博幸 フクオカファーム
竹内正洋(美浦) ルーラーシップ 57kg 西山茂行

勝ち馬予想に役立つ!弥生賞の注目馬分析

シンエンペラー

Siyouni Pivotal Polar Falcon
Fearless Revival
Sichilla デインヒル
Slipstream Queen
Starlet’s Sister Galileo Sadler’s Wells
Urban Sea
Premiere Creation Green Tune
Allwaki 

シンエンペラーはNIKKEI杯京都2歳Sの優勝馬で、ホープフルSで2着。これまで3戦2勝2着1回前走はゴール前200mで先頭に立ったところを残り50mで紅一点のレガレイラの強襲に遭い、0.1秒差負け。

シンエンペラーの父はヌレイエフ系で仏国2歳芝1400mGⅠ勝ちのシユーニ。アイルランド産の母スターレッツシスターは未勝利馬。シンエンペラーの一つ上の全兄は凱旋門賞他欧州芝GⅠ3勝のソットサス、半姉にBCフィリー&メアターフ他GⅠ4勝のシスターチャーリーという良血。

またシンエンペラーは血統内にミスタープロスペクターの5×5×5×5、ノーザンダンサーの5×5×5、ミスワキの4×4の濃いクロスを持つ近親配合。

皐月賞出走へは本賞金を満たしているため、前走後は直行と思われていたところを弥生賞へ。しかし能力的にも目標は皐月賞で、ここは叩き台の意味合いが濃厚本番に向け別の走り方を試す可能性もあるため、全力では来ないと思われます。連下で。

トロヴァトーレ

レイデオロ キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
ダドラーダ シンボリクリスエス
レディブロンド
ライツェント スペシャルウィーク サンデーサイレンス
キャンペンガール
ソニンク Machiavellian
Sonic Lady

トロヴァトーレは中山芝2000mの9月新馬戦12月1勝クラスを共に単勝1倍台の圧倒的な1番人気で連勝。前走の勝ち時計は2分00秒4、上りはメンバー中最速の33秒9、2着に0.3秒差を付けての楽勝です。

トロヴァトーレの父はホープフルS、ダービー、天皇賞秋を制したレイデオロ。エンパイアメーカー産駒の母シャルマントは未勝利馬。母の半姉は秋華賞とナッソーS勝ちのディアドラ、シャルマントの半兄でルーラーシップ産駒のフリームファクシがきさらぎ賞勝ち。

また母系からダービー馬のロジユニヴァース、ダート重賞4勝のランフォルセ、同6勝のノーザンリバーなど活躍馬多数

前走は馬体を成長させての勝利。馬体重も前走で490kg台に乗せており、負担重量が1kg増えても対応可能。馬場の状態は違いますが前走の勝ち時計はホープフルSと0.1秒差しかありません。先行しながらゴール前直線で鋭い脚が使えるのも中山向き。勝ち負け。

サンライズジパング

キズナ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
キャットクイル Storm Cat 
Pacific Princess 
サイマー Zoffany Dansili
Tyranny
Serisia Exit to Nowhere
Seralia

サンライズジパングはこれまで6戦2勝2着1回3着1回。地方GⅢJCB1歳優駿で2着し、2走前のホープフルSでは13番人気ながら3着と激走。前走京都芝2000mLクラスを1番人気できっちり勝ち上がっています。

サンライズジパングの父はキズナ。アイルランド産の母サイマーは海外で2勝。母の半兄コントリビューターはオーストラリアのマイルGⅠ2勝を含む6勝馬。

前走は重馬場で時計が遅く、それでも上りはメンバー中最速。ただし、6戦して芝でも上りは35秒後半がやっと。基本的にパワータイプで、バテないスタミナがあっても切れる脚が無いので、スローペースで上り勝負になりやすい弥生賞では切れ負けの可能性が大。今回は見送り。

ダノンエアズロック

モーリス スクリーンヒーロー グラスワンダー
ランニングヒロイン
メジロフランシス カーネギー
メジロモントレー
モシーン Fastnet Rock デインヒル
Piccadilly Circus 
Sumehra ストラヴィンスキー
Miss Priority 

ダノンエアズロックは東京芝1800mの6月新馬戦、10月Lクラスを連勝。2戦共勝ち時計は1分48秒1~2、前走は先行して上りはメンバー中最速の32秒7を繰り出しています。

ダノンエアズロックの父はモーリスファストネットロック産駒の母モシーンはオーストラリアでGⅠ4勝を含む8勝馬。ダノンエアズロックの半姉でディープインパクト産駒のプリモシーンがマイル重賞3勝、ヴィクトリアマイルでも2着に入っています。

母系がマイラー気味。父がモーリスなので現段階では2000mはギリギリ。東京の勝ち時計はさほど早くなく、自らが作ったスローペースで勝ち上がっているので、距離延長となる今回はマイナス。スタミナ勝負になった時には息切れの可能性が大。見送り。

ファビュラススター

エピファネイア シンボリクリスエス Kris S. 
Tee Kay 
シーザリオ スペシャルウィーク
キロフプリミエール 
ヴンダーゾンネ グラスワンダー Silver Hawk
Ameriflora
キョウテイタイヨウ フォーティナイナー
West Turn

ファビュラススターはこれまで2戦2勝。10月東京芝1600m新馬戦を射4番位人気で勝ち上がり、前走1月中山芝2000mでは後方からまくって優勝。あがりはメンバー中2番目の35秒、勝ち時計1分59秒8は、2週間前のホープフルSの勝ち時計を上回っています。

ファビュラススターの父はエピファネイア。グラスワンダー産駒の母ヴンダーゾンネはダート短距離の3勝馬。母の半兄でダンスインザダーク産駒のインタータイヨウが地方GⅢ兵庫チャンピオンシップ勝ち他、ダートで8勝を挙げています。ファビュラススターは血統内にロベルトの4×4のクロスを持ちます。

母系は短距離系も、距離を伸ばしで高パフォーマンスを発揮していることからも、影響力は父系から。父が仕上がり早のエピファネイアで、前走で中山2000mと57kgの斤量を克服。特別捨てる要素もありません。皐月賞出走へは3着必須。きっちり仕上げてくると思われます。連下で。

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