2024年マーチステークスの注目馬を分析！
マーチステークスの特徴
GⅢマーチステークスは第3回中山開催2日目に行われる4歳以上ダート1800mのハンデキャップ戦です。過去1年以内に1回以上出走歴がある馬のみ出走登録が可能です。
国際競走に指定され、外国馬調教馬は8頭まで優先出走権が与えられます。また地方交流競走に指定され、4頭まで出走登録が可能です。
↓過去10年のマーチステークス入賞馬のデータを見たい方はこちら↓
2024年マーチステークス出走表
| 枠番 | 馬番 | 出走馬 | 父 | 馬齢 | 騎手 | 生産牧場 |
| 所属 | 母の父 | 斤量 | 馬主 | |||
| 1 | 1 | ヴァルツァーシャル | マクフィ | 牡5 | 斎藤新 | 梅田牧場 |
| 高木登 (美浦) | エンパイアメーカー | 57kg | 西森功 | |||
| 2 | 2 | キタノリューオー | ジョーカプチーノ | 牡6 | 原優介 | 見上牧場 |
| 萱野 浩二 (美浦) | ブライアンズタイム | 57kg | 北所 直人 | |||
| 3 | 3 | キタノヴィジョン | メイショウボーラー | 牡7 | 石川裕紀人 | 北星村田牧場 |
| 萱野浩二 (美浦) | サンデーサイレンス | 57kg | 北所直人 | |||
| 3 | 4 | ウェルカムニュース | サトノアラジン | 牡5 | 戸崎圭太 | ノーザンファーム |
| 池江泰寿（栗東） | フレンチデピュティ | 57kg | 吉田勝己 | |||
| 4 | 5 | ニューモニュメント | ヘニーヒューズ | 牡8 | 小崎綾也 | 高橋義浩 |
| 小崎憲 (栗東) | アドマイヤムーン | 58kg | 前田葉子 | |||
| 4 | 6 | ラインオブソウル | シニスターミニスター | 牡5 | 松若風馬 | グランド牧場 |
| 音無秀孝（栗東） | スマートボーイ | 54kg | 吉澤H | |||
| 5 | 7 | ゴールドハイアー | ヘニーヒューズ | 牡6 | 津村明秀 | 北勝ファーム |
| 大久保 龍志(栗東) | ハービンジャー | 57kg | 居城 寿与 | |||
| 5 | 8 | ダノンブレット | キングカメハメハ | 牡6 | 岩田望来 | 社台ファーム |
| 菊沢隆徳（美浦） | ハーツクライ | 54kg | ダノックス | |||
| 6 | 9 | クリノドラゴン | アスカクリチャン | 牡6 | 田口貫太 | 宝寄山拓樹 |
| 大橋勇樹 (栗東) | ロージズインメイ | 57kg | 栗本博晴 | |||
| 6 | 10 | ホウオウルバン | キズナ | 牡6 | 内田博幸 | 岡田スタッド |
| 池上昌和 (美浦) | Gilded Time | 56kg | 小笹芳央 | |||
| 7 | 11 | キリンジ | キズナ | 牡4 | 和田竜二 | サンデーヒルズ |
| 佐々木晶三（栗東） | ルーラーシップ | 57kg | 岡浩二 | |||
| 7 | 12 | ブライアンセンス | ホッコータルマエ | 牡4 | 横山武史 | 谷川牧場 |
| 斎藤誠(美浦) | ブライアンズタイム | 57kg | 林正道 | |||
| 8 | 13 | ミトノオー | ロゴタイプ | 牡4 | 木幡巧也 | 築紫洋 |
| 牧光二（美浦） | Thunder Gulch | 57.5kg | ロイヤルパーク | |||
| 8 | 14 | ペイシャエス | エスポワールシチー | 牡5 | 横山和生 | 高村伸一 |
| 小西一男 (美浦) | ワイルドラッシュ | 58kg | 北所直人 |
勝ち馬予想に役立つ！マーチステークスの注目馬分析
ブライアンセンス
| ホッコータルマエ | キングカメハメハ | Kingmambo |
| マンファス | ||
| マダムチェロキー | Cherokee Run | |
| Cherokee Dame | ||
| ヒラボクビジン | ブライアンズタイム | Roberto |
| Kelley’s Day | ||
| オリジナルスピン | Machiavellian | |
| Not Before Time |
ブライアンセンスはこれまで9戦4勝2着1回3着1回。新馬戦から全てダート戦で、前走初重賞挑戦だった東海Sで4着するまで、全て馬券の馬主孝行馬。東海Sでは5番人気も、メンバー中2番目の上りを繰り出し、優勝馬から0.5秒差4着まで追い上げています。
ブライアンセンスの父は国内ダートGⅠ10勝のホッコータルマエ。ブライアンズタイム産駒のヒラボクビジンはダート中距離の4勝馬。母の半弟にダート重賞6勝、全10勝インカテレーション。血統内にミスタープロスペクターの3×5の濃いクロスを持ちます。
ブライアンセンス父も母も1800m以上で活躍しているため、マーチSの1800mは適鞍。ただし、ホッコータルマエ産駒は2017年から走っていますが地方で活躍する馬が多く、地方重賞3勝も未だにJRAダート重賞の勝ち馬は無し。
また未勝利戦で中山ダート1800m戦を勝ち上がっていますが、それ以後はゴール前直線が長く末脚が活かしやすい東京と京都がメイン。ゴール前に急坂があり先行馬の止まりやすいとはいえ最後の直線が短い中山では脚を余す可能性が。さらに前走より負担重量が1kg増えるのもマイナス。連下で。
ウェルカムニュース
| サトノアラジン | ディープインパクト | サンデーサイレンス |
| ウインドインハーヘア | ||
| マジックストーム | Storm Cat | |
| Foppy Dancer | ||
| レジェンドトレイル | フレンチデピュティ | Deputy Minister |
| Mitterand | ||
| ハッピートレイルズ | ポツセ | |
| ロイコン |
ウェルカムニュースはこれまで15戦5勝2着2回3着2回。重賞歴は昨年の7番人気だった東海Sで優勝馬から1.1秒離された4着。その後はダート中距離1800mOP・Lクラスを6戦し1勝2着1回3着1回の成績。
ウェルカムニュースの父はディープインパクト産駒で安田記念勝ちのサトノアラジン。フレンチデピュティ産駒の母レジェンドトレイルは未出走馬。
母の半姉にマイルチャンピオンシップ勝ちで全10勝を挙げ、JRA最優秀4歳以上牝馬に輝いたシンコウラブリィ、京都牝馬S勝ちのハッピーパス、半兄にエプソムC勝ちのタイキマーシャル、中京記念勝ちのロードクロノスなどまた祖母は一族は重賞で活躍する馬が多数。
ただし一族の活躍馬は大抵芝馬。父が芝馬にも関わらず、ダート馬なのは母の父のフレンチデピュティの血の影響力が大きいからか。
中山ダート1800mは2戦1勝で、1勝は1勝クラスでのもの。主戦場は京都、中京など地ゴール前直線が長いコースで、ある程度先行してスタミナを活かして雪崩れ込むレースがほとんどで決め手に欠けます。
また今回のハンデは57kgで前走と同じ。前走同斤量で、ゴール前で競り負けたことからも、スタミナがあっても最後の踏ん張りが必要な中山では競り負けする可能性が大。見送り。
ダイシンピスケス
| マジェスティックウォリアー | A.P. Indy | Seattle Slew |
| Weekend Surprise | ||
| Dream Supreme | Seeking the Gold | |
| Spinning Round | ||
| ダンシングキャンディ | アグネスタキオン | サンデーサイレンス |
| アグネスフローラ | ||
| フレンドレイ | デインヒル | |
| マーチンミユキ |
ダイシンピスケスはこれまで33戦5勝2着5回3着6回。長らく2勝クラスで低迷していましたが、昨年末から調子を上げ、3戦前に逃げに転向してからLクラスまで3連勝。
ダイシンピスケスの父はＡ.Ｐ.インディ系のマジェスティックウォリアー。アグネスタキオン策のダンシングキャンディは未勝利馬。また一族に高松宮記念勝ちのファストフォース、新潟記念勝ちのアデイインザライフ、障害馬でハンシンスプリングＪ勝ちのバアゼルリバー。
中山1800mは2走前に3勝クラスで勝ち上がっていますが、その時は不良馬場。ただしコース形態が似ている阪神で近走2勝を挙げています。また今回のハンデは前走より2kg増えて57kgですが、馬体重は500kgあり、4戦連続58kgを背負い2勝2着2回。パワーが必要なこの時期の中山ダートでも対応可能。
脚質的にも小回りの中山向き。勝ち負け。
ヴァルツァーシャル
| マクフィ | Dubawi | Dubai Millennium |
| Zomaradah | ||
| Dhelaal | Green Desert | |
| Irish Valley | ||
| バイカターキン | エンパイアメーカー | Unbridled |
| Toussaud | ||
| アブラシオ | グラスワンダー | |
| ジュウジホウセキ |
ヴァルツァーシャルはこれまで18戦5勝2着2回3着2回。重賞は3戦して2022年のユニコーンＳ3着が最高。昨年のマーチＳで3番人気も15着敗退。2走前に中山ダート1800Ｌ2着、前走も1月中山ダート1800OPで優勝を飾っています。
ヴァルツァーシャルの父はミスタープロスペクター系で欧州芝マイルＧⅠ2勝のマクフィ。エンパイアメーカー産駒の母バイカターキンは未出走馬。一族にこれといった活躍馬はいません。
主戦場を東京ダートマイル、中山ダート1800ｍ戦に置いており、中山ダート1800m戦は6戦2勝2着2回と得意。前走も時計が掛かる1月の中山を後方からまくって2着に0.2秒差を付けているようにパワーがあります。
今回のハンデは前走と同じ57kg。砂が乾いて先行馬がスタミナ切れを起こす展開なら突っ込んでくる可能性が大。連下で。
キタノリューオー
| ジョーカプチーノ | マンハッタンカフェ | サンデーサイレンス |
| サトルチェンジ | ||
| ジョープシケ | フサイチコンコルド | |
| ジョーユーチャリス | ||
| キングスベリー | ブライアンズタイム | Roberto |
| Kelley’s Day | ||
| ビビットダンサー | マルゼンスキー | |
| ラッセラー |
キタノリューオーはこれまで25戦5勝2着3回3着3回。重賞歴は昨年のアンタレスＳで13番人気の11着。ここ2戦中山ダート1800m戦で好成績を挙げ、2走前のLクラスで優勝。前走OPでは2着しています。
キタノリューオーの父はNHKマイルカップ勝ちのジョーカプチーノ。ブライアンズタイム産駒の母モリトオウカは地方で1勝。近親にこれといった活躍馬はおらず、一族は地方馬が多数。父は芝馬なのでダート適性は母のブライアンズタイムから。
近2走は本レースに登録のヴァルツァーシャルと着順が入れ替わる形。共にまくる競馬で、2走前の優勝時はメンバー中上り2番目、前走は上り最速の脚を使っています。
前走はキタノリューオー58kgに対し、ヴァルツァーシャルは57kgで着は0.2秒差。今回のハンデは57kgで前走より1kg減。片やヴァルツァーシャルは今回も57kなので同斤量なら接戦可能。抑えで。
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