2024年第85回G1オークス予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2024年オークスの注目馬を分析!

オークスの特徴

GⅠオークスは第2回東京開催10日目に行われる3歳牝馬限定芝2400mの馬齢定量戦です。正式名は優駿牝馬。牝馬クラシック3冠レースの一つであり、牡馬のダービー(日本優駿)と並び最も権威あるレースで優勝馬は「樫の女王」と称えられます。負担重量は55kg。

オークスの出走条件は①花賞5着以内②フローラS2着以内③スイートピーS1着馬に優先出走権が与えられ、それ以外は獲得本賞金の高い順位に出走が可能。残りは抽選。

また国際競走に指定され、外国調教馬は9頭まで優先出走権が与えられます。地方所属馬は上記出走条件の①~③に該当する馬が出走可能です。

なおオークスの1~3着馬にはその年の秋に仏国牝馬限定芝2400mGⅠヴェルメイユ賞への優先出走権が与えられます。

牡馬クラッシクの皐月賞が2000m、ダービーが2400mで距離延長が400mに対し、桜花賞が1600m、オークスは2400mと距離が一気に800mも延長します。多くが桜花賞からの参戦ですが、距離適性では他の路線組も台頭しやすく馬券の検討が難しいレースです。

↓過去10年のオークス入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

2024年オークス出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 ミアネーロ ドゥラメンテ 牝3 津村明秀 ノーザンファーム
林徹(美浦) Pulpit 55kg シルクレーシング
1 2 クイーンズウォーク キズナ 牝3 川田将雅 ノーザンファーム
中内田充正(栗東) Harlington 55kg サンデーレーシング
2 3 エセルフリーダ キタサンブラック 牝3 武藤雅 社台ファーム
武藤善則(美浦) ハービンジャー 55kg 高橋文男
2 4 パレハ サトノクラウン 牝3 田辺裕信 平山牧場
新谷功一(栗東) ディープインパクト 55kg 中村忠彦
3 5 コガネノソラ ゴールドシップ 牝3 石川裕紀人 ビッグレッドファーム
菊沢隆徳(美浦) ロージズインメイ 55kg ビッグレッドファーム
3 6 サンセットビュー ドゥラメンテ 牝3 三浦皇成 千代田牧場
新谷功一(栗東) Tapit 55kg 飯田貴大
4 7 ステレンボッシュ エピファネイア 牝3 戸崎圭太 ノーザンファーム
国枝栄(美浦) ルーラーシップ 55kg 吉田勝己
4 8 ホーエリート ルーラーシップ 牝3 原優介 白老ファーム
田島俊明(美浦) ステイゴールド 55kg 吉田晴哉
5 9 ラヴァンダ シルバーステート 牝3 岩田望来 森永聡
中村直也(栗東) ベーカバド 55kg 森永聡
5 10 アドマイヤベル スワーヴリチャード 牝3 横山武史 ノーザンファーム
加藤征弘(美浦) Numerous 55kg 近藤旬子
6 11 ヴィントシュティレ モーリス 牝3 北村宏司 ノーザンファーム
古賀慎明(美浦) Monsun 55kg キャロットファーム
6 12 チェルヴィニア ハービンジャー 牝3 C.ルメール ノーザンファーム
木村哲也(美浦) キングカメハメハ 55kg サンデーレーシング
7 13 スウィープフィート スワーヴリチャード 牝3 武豊 聖心台牧場
庄野靖志(栗東) ディープスカイ 55kg YGGホースクラブ
7 14 ライトバック キズナ 牝3 坂井瑠星 レイクヴィラファーム
茶木太樹(栗東) Exceed And Excel 55kg 増田和啓
7 15 サフィラ ハーツクライ 牝3 松山弘平 ノーザンファーム
池添学(栗東) Lomitas 55kg シクルレーシング
8 16 ショウナンマヌエラ ジャスタウェイ 牝3 岩田康誠 静内フジカワ牧場
高野友和(栗東) シンボリクリスエス 55kg 国本哲英
8 17 タガノエルピーダ キズナ 牝3 M.デムーロ 新冠タガノファーム
斉藤崇史(栗東) キングカメハメハ 55kg 八木良司
8 18 ランスオブクイーン タリスマニック 牝3 横山和生 フジワラファーム
奥村豊(栗東) マンハッタンカフェ 55kg 五影慶則

勝ち馬予想に役立つ!オークスの注目馬分析

ステレンボッシュ

エピファネイア シンボリクリスエス Kris S. 
Tee Kay 
シーザリオ スペシャルウィーク
キロフプリミエール 
ブルークランズ ルーラーシップ キングカメハメハ
エアグルーヴ
ランズエッジ ダンスインザダーク
ウインドインハーヘア

ステレンボッシュは前走桜花賞で2番人気から優勝。これまで5戦3勝2着2回で、2走前の阪神ジュベナイルフィリーズでも2着しています。

ステレンボッシュの父はエピファネイア。ルーラーシップ産駒の母ブルークランズは芝中距離の3勝馬。母の半姉から昨年のホープフルSの優勝馬レガレイラが出ています。またステレンボッシュはサンデーサイレンスの4×4の濃いクロスを持ちます。

父、母の父共に距離延長は歓迎。前走阪神ジュベナイルフィリーズで後塵を拝したアスコリピチェーノをゴール前で下し、そのアスコリピチェーノはNHKマイルカップで牡馬相手に2着と、能力的にこの世代トップクラス。例年桜花賞上位馬がオークスでも好走。マイナスになるような要素は無く、勝ち負け。

タガノエルピーダ

キズナ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
キャットクイル Storm Cat 
Pacific Princess 
タガノレヴェントン キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
フィバリッシュ トニービン
ヘバ

タガノエルピーダはオークスと関連が深い忘れな草賞の優勝馬。これまで4戦2勝3着1回。2歳時に新馬戦勝ちから臨んだ朝日杯フューチュリティSで牡馬相手に3着しています。

タガノエルピーダの母はキズナ。キングカメハメハ産駒の母タガノレヴェントンは未勝利馬。タガノエルピーダの半兄に武蔵野S勝ち、マイルチャンピオンシップ2着のタガノトネール、デイリー杯2歳S勝ちのタガノエスプレッソ。母系は父の影響を受けやすいタイプ。

チューリップ賞で1番人気も前で粘り切れず、優勝馬スウィープフィートから0.5秒差4着と桜花賞出走チケットの奪取を失敗。

ただし、前走忘れな草賞では1番人気でしっかり期待に応え、2着馬に0.4秒差を付けています。忘れな草賞からオークスで馬券になる馬は1番人で1着が条件なので無事クリア。時計も1分59秒4の好時計で、あがりもメンバー中最速。

朝日杯フューチュリティS優勝馬のジャンタルマンタルはNHKマイルCでもぶっちぎりで優勝。戦った相手を考えればここでも能力上位オークス好走の条件は揃っており、勝ち負け。

ライトバック

キズナ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
キャットクイル Storm Cat 
Pacific Princess 
インザスポットライト Exceed And Excel デインヒル
Patrona
Naruko Street Cry
Lake Toya

ライトバクは桜花賞の3着馬でこれまで4戦2勝3着1回。2歳時にアルテミスSで3番人気の4着、2月に京都芝1600mLクラス勝ちがあります。

ライトバックの父はキズナ。愛国産の母インザスポットライトは海外で3勝。祖母の半弟に仏国芝中距離GⅠ勝ちのソベツ、遠縁に皐月賞他重賞3勝のディーマジェスティがいます。

2歳8月新馬戦で芝1800mを1番人気で優勝し、血統的に距離延長は歓迎。4戦共上りは33~32秒台と末脚は強力。前走桜花賞のあがりメンバー中最速で、唯一の32秒台。最後方から追い上げ、優勝馬ステレンボッッシュとは0.1秒差、2着のアスコリピチェーノとは首差。

ステレンボッシュの上りは33秒4に対しライトバックは32秒8なので、もう少し距離があれば逆転していた計算。ただしステレンボッシュはアスコリピチェーノを競り落として優勝が確実になった時点で手綱を緩めているのでめい一杯追ってはいません。

血統的に距離適性があり、桜花賞3着馬までは例年オークスで好走しているのでライトバックも条件は揃っています。ただし、レース後のコメントでも課題はテンションとあり、距離が長いと折り合いを欠いてしまい、道中スタミナをロスする可能性もあります。連下で。

スウィープフィート

スワーヴリチャード ハーツクライ サンデーサイレンス
アイリッシュダンス
ピラミマ Unbridled’s Song
キャリアコレクション
ビジュートウショウ ディープスカイ アグネスタキオン
Penang Pearl
スイープトウショウ エンドスウィープ
タバサトウショウ

スウィープフィートはチューリップ賞優勝馬で、これまで7戦2勝2着2回3着1回。桜花賞では6番人気で、ほぼ最後方から競馬でメンバー中2番目の脚を使い優勝馬ステレンボッシュから0.2秒差の4着まで追い上げています。

スウィープフィートの父は大阪杯・JCを制したスワーヴリチャード。ディープスカイ産駒の母ビジュートウショウはダート短距離の1勝馬。祖母はJRA最優秀4歳牝馬に輝き秋華賞、宝塚記念、エリザベス情報杯勝ちのスイープトウショウ。

ただし祖母から目立った活躍馬は出ておらず、重賞勝ちはスウィープフィートが初。スウィープフィートは血統内にサンデーサイレンスの3×4の濃いクロスを持ちます。

血統から見れば中距離馬で、距離延長は歓迎。東京は初ですが、後方からの競馬なのでゴール前直線の長い同コースを脚質的に合っています。ただし、前走同じ位置で競馬をして先着を許したライトバックには上りで0.2秒差を付けられ先着を許しています。

また未勝利戦脱出以降、昨年末から毎月1戦ずつ使っており、疲労が蓄積している可能性もあり上がり目は疑問。抑えまで。

アドマイヤベル

スワーヴリチャード ハーツクライ サンデーサイレンス
アイリッシュダンス
ピラミマ Unbridled’s Song
キャリアコレクション
ベルアリュールII Numerous Mr. Prospector
Number
Mare Aux Fees Kenmare
Feerie Boreale

アドマイヤベルはフローラSの優勝馬で、これまで4戦2勝2着1回3着1回。1勝クラスから3戦連続2000m。前走フローラSでは2番人気でしたが、2着馬に1馬身差を付け完勝。勝ち時計も1分59秒の好時計勝ち。

アドマイヤベルの父は大阪杯とジャパンカップを優勝したスワーヴリチャード。愛国産の母ベルアリュールⅡは海外GⅢ2勝を含む4勝馬。アドマイヤベルの半姉でステイゴールド産駒のアドマイヤリードがヴィクトリアマイル勝ちを含む6勝。また母の一族は海外ステークスウィナー多数。

前走は11秒台のラップが5回もある厳しい流れで中段を進み、ゴール前で抜け出す強い競馬。母系はマイラーも、父が中長距離馬のスワーヴリチャードなので距離が持つ印象。ただし血統的にベストは2000m付近で2400m戦はやや距離が長いか。血統的にオークスに絞ったローテーションは好感も抑えまで。

クイーンズウォーク

キズナ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
キャットクイル Storm Cat 
Pacific Princess 
ウェイヴェルアベニュー Harlington Unbridled
Serena’s Song
Lucas Street Silver Deputy
Ruby Park

クイーンズォークはクイーンCの優勝馬。これまで4戦2勝2着1回桜花賞では3番人気でしたが、最後の直線で同じ位置にいた1、2着馬のようには伸びず0.6秒差の8着惨敗。

クイーンズウォークの父はキズナカナダ産の母ウェイヴェルアベニューは米GⅠBCフィリー&メアスプリントの優勝馬で全7勝の活躍馬。クイーンズウォークの半兄でフランケル産駒のグレナディアガーズが朝日杯フューチュリティSと阪神Cを優勝しています。

前走は2枠でレース中は終始包まれる形。最後の直線で内ラチ沿いを縫うため脚を使ったといえ、最後に空いたスペースへ切り込んで伸びきれていません。未勝利1800m戦を能力の違いで勝っても、上位同士の戦いではフランケル産駒の兄グレナディアガーズと同様に母系の影響され距離に壁か。見送り。

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