2025年第20回GⅠヴィクトリアマイル予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2025年ヴィクトリアマイルの注目馬を分析!

ヴィクトリアマイルの特徴

GⅠヴィクトリアマイルは第2回東京開催最終日に行われる4歳以上牝馬限定芝1600mの馬齢定量戦です。負担重量は56kg。国際競走に指定され、外国馬の出走馬は9頭まで優先出走権が与えられます。

JRA所属馬はレーティング上位5位以内、及び阪神牝馬S及び福島牝馬S1着の馬に優先出走権が与えられます。それ以外の馬は獲得本賞金+1年間の収得賞金+過去2年内のGⅠ及びJpnⅠの収得賞金の合計で高い順に出走可能です。

地方所属馬は阪神牝馬S、福島牝馬S、高松宮記念、大阪杯のいずれかのレースで2着以内に入った馬に優先出走権が与えられます。

なおヴィクトリアマイルで1~3着に入った馬にフランスのマイルG1ジャックルマロワ賞の優先出走権が与えられます。

↓過去10年のヴィクトリアマイル入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

2025年ヴィクトリアマイル出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 クリスマスパレード キタサンブラック 牝4 石川裕紀人 ノーザンファーム
加藤士津八(美浦) Blame 56kg G1レーシング
1 2 ステレンボッシュ エピファネイア 牝4 戸崎圭太 ノーザンファーム
国枝栄(美浦) ルーラーシップ 56kg 吉田勝己
2 3 アルジーヌ ロードカナロア 牝5 D.レーン ケイアイファーム
中内田充正(栗東) ディープインパクト 56kg ロードホースクラブ
2 4 サフィラ ハーツクライ 牝4 松山弘平 ノーザンファーム
池添学(栗東) Lomitas 56kg シクルレーシング
3 5 ラヴェル キタサンブラック 牝5 津村明秀 ノーザンファーム
矢作芳人 (栗東) ダイワメジャー 56kg キャロットファーム
3 6 ミアネーロ ドゥラメンテ 牝5 M..ディー ノーザンファーム
林徹(美浦) Pulpit 56kg シルクレーシング
4 7 ワイドラトゥール カルフォルニアクローム 牝4 北村友一 フジワラファーム
藤原英昭(栗東) アグネスタキオン 56kg 幅田昌伸
4 8 カヨウネンカ ゴールドシップ 牝6 木幡初也 ミルファーム
斎藤誠(美浦) ゼンノエルシド 56kg ミルファーム
5 9 アドマイヤマツリ キタサンブラック 牝4 田辺裕信 スマイルファーム
宮田敬介(美浦) アドマイヤムーン 56kg 近藤旬子
5 10 ボンドガール ダイワメジャー 牝4 武豊 ノーザンファーム
手塚貴久(美浦) Tizway 56kg 藤田晋
6 11 シングザットソング ドゥラメンテ 牝5 斎藤新 白老ファーム
高野友和 (栗東) My Golden Song 56kg 社台レースホース
6 12 シランケド デクラレーションオブウォー 牝5 M..デムーロ 下河辺トレーニングC
牧浦充徳(栗東) ディープインパクト 56kg ニッシンH
7 13 ビヨンドザヴァレー イスラボニータ 牝5 菱田裕二 社台ファーム
橋口慎介(栗東) Galileo 56kg 社台レースホース
7 14 マサノカナリア シルバーステート 牝4 横山典弘 猪野毛牧場
藤野健太(栗東) メイショウボーラー 56kg 猪野毛雅人
7 15 ソーダズリング ハーツクライ 牝5 坂井瑠星 社台ファーム
音無秀孝(栗東) シンボリクリスエス 55kg 社台レースホース
8 16 クイーンズウォーク キズナ 牝4 川田将雅 ノーザンファーム
中内田充正(栗東) Harlington 56kg サンデーレーシング
8 17 アスコリピチェーノ ダイワメジャー 牝4 C.ルメール ノーザンファーム
黒岩陽一(栗東) Danehill Dancer 56kg サンデーレーシング
8 18 アリスヴェリテ キズナ 牝5 池添謙一 ノースヒルズ
中竹和也 (栗東) Cozzene 56kg 加藤誠

勝ち馬予想に役立つ!ヴィクトリアマイルの注目馬分析

アスコリピチェーノ

ダイワメジャー サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
スカーレットブーケ ノーザンテースト
スカーレットインク
アスコルティ Danehill Dancer デインヒル
Mira Adonde 
リッスン Sadler’s Wells
Brigid

アスコリピチェーノは2023年の阪神ジュベナイルフィリーズの優勝馬で、JRA最優秀2歳牝馬。これまで8戦5勝2着2回。重賞は新潟2歳S勝ち、桜花賞、NHKマイルCは共に2着。京成杯オータムHを勝ち、前走サウジのGⅡ1351ターフスプリントも優勝。唯一馬券を外したのは初海外の2走前のみ。

アスコリピチェーノの父はダイワメジャー。デインヒルダンサー産駒の母アスコルティは短距離の2勝馬。祖母リッスンは海外のマイルGⅠ馬、母の半妹にディープインパクト産駒のタッチングピーチがローズS勝ち、同半弟のサトノクルーズが菊花賞で2着。

今回のヴィクトリアマイル出走メンバーの中ではマイル実績は断トツ。3歳で古馬の牡馬と対戦して勝ちを納め、前走では海外でも優勝と精神的にも牝馬とは思えないほどタフ。

父がダイワメジャーなので生粋のマイラーですが、ダイワメジャー産駒で古馬GⅠを制したのは4歳春の高松尾宮記念勝ちのコパノリチャードのみ基本的に成長はピークで、これ以上の上昇は見込めませんが、高い水準で能力をキープするので接戦は可能。連下で。

ステレンボッシュ

エピファネイア シンボリクリスエス Kris S. 
Tee Kay 
シーザリオ スペシャルウィーク
キロフプリミエール 
ブルークランズ ルーラーシップ キングカメハメハ
エアグルーヴ
ランズエッジ ダンスインザダーク
ウインドインハーヘア

ステレンボッシュは昨年の桜花賞馬。これまで9戦3勝2着3回3着2回。重賞は他に阪神ジュベナイルフィリーズ、オークス2着、秋華賞、香港ヴァーズ3着。前走大阪杯では3番人気も、ゴール前で伸びず優勝馬ベラジオオペから1.1秒差の13着惨敗。

ステレンボッシュの父はエピファネイア。ルーラーシップ産駒の母ブルークランズは芝中距離の3勝馬。母の半姉から昨年のホープフルS・有馬記念の優勝馬レガレイラ、菊花賞馬のアーバンシックが出ています。またステレンボッシュはサンデーサイレンスの4×4の濃いクロスを持ちます。

基本的に後方待機の馬。前走大阪杯はレース前にテンションが上がり、最後にガス欠。血統的に中長距離向きも、気性面で2000m以下が適鞍か。実際に2~3歳春のマイル路線では負けても着差は0.1秒以内、4戦中3戦であがり33秒台を使っています。そのため前走より距離短縮はプラス。

叩き2戦目で、中1か月半のローテーションも無理は無く、今まで戦ってきた相手と比べれば牝馬限定戦の今回は一枚落ち。対抗のアスコリピチェーノは桜花賞で競り勝っています。前走の敗戦が尾を引かず、ガス抜きになっていれば勝ち負け。

ボンドガール

ダイワメジャー サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
スカーレットブーケ ノーザンテースト 
スカーレットインク 
コーステッド Tizway Tiznow
Bethany
Malibu Pier Malibu Moon
Blue Moon

ボンドガールはこれまで9戦1勝2着5回3着1回重賞勝ちは無いものの、新馬戦以外全て重賞で、秋華賞でも2着。今年は東京新聞杯で2着し、前走阪神牝馬Sでは1番人気も、優勝馬サフィラから0.2秒差5着と5戦振りに馬券を外しています。

ボンドガールの父はダイワメジャー米国産の母コーステッドは米GⅠBCジュヴェナイルフィリーズターフで2着している2勝馬。ボンドガールの半兄でハーツクライ産駒のダノンベルーガが共同通信杯勝ち、ドバイターフで2着。血統的にも重賞級。

前走は14頭立ての10番の外枠。終始外を回され距離ロス。1,2着馬は内ラチを走れたので、負けは位置取りの差。ボンドガール自身はメンバー中2番ものあがり32秒9の脚を使っており力負けではありません。

ただし、父がダイワメジャーで既に馬体は完成し、成長の上積みは望めずまた切れで勝負するタイプで、ゴール前直線の長い東京だと足の使いどころが難しいと思われます。勝ち切れない癖も付いており、連下で。

サフィラ

ハーツクライ サンデーサイレンス Halo
Wishing Well 
アイリッシュダンス トニービン
ビューパーダンス 
サロミナ Lomitas Niniski 
La Colorada 
Saldentigerin  タイガーヒル 
Salde 

サフィラは前走阪神牝馬S勝ちで重賞初制覇。これまで11戦3勝2着1回3着3回2歳時はアルテミスSで2着に入り、阪神ジュベナイルフィリーズでは1番人気4着、その後は暫く低迷。昨年秋から条件クラスで馬券に絡むと調子を取り戻し、4戦連続で馬券。

サフィラの父はハーツクライ母サロミナはドイツオークス馬、祖母サルデは違う父からもドイツオークス馬のセリエンホルデを輩出。

またサフィラの全兄は朝日杯フューチュリティスS他重賞4勝、皐月賞・ダービー2着のサリオオス、半姉でディープインパクト産駒のサラキアが府中牝馬S勝ち、エリザベス女王杯・有馬記念で2着、同じくサリエラがローズSで2着という良血

父が晩成型のハーツクライで、兄弟も古馬になってから重賞路線で活躍する馬が多いので、サフィラもようやく馬体に身が入った印象。前走の阪神牝馬Sの勝ち時計も芝1600m戦になった中ではトップタイ。また2番手で競馬をし、あがりも33秒3と切れ味もあります。

ただし、ゆったりしたローテーションも昨秋から既に5戦を消化し、恐らく前走でピークに持ってきているため上積みは望み薄阪神ジュベナイルフィリーズで1番人気の逸材も、今の段階でGⅠとなると少々厳しい印象。見送り。

アルジーヌ

ロードカナロア キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
レディブラッサム Storm Cat
サラトガデュー
キャトルフィーユ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
ワンフォーローズ Tejano Run
Saucyladygaylord

アルジーヌは昨年のターコイズSの優勝馬。これまで12戦6勝2着1回3着1回で、掲示板を外していませんここ5戦連続で馬券になり、昨年のクイーンSで3着、Lクラス勝ちがあり、前走阪神牝馬Sではタイム差無しの2着

アルジーヌの父はロードカナロアディープインパクト産駒の母キャトルフィーユはクイーンSの勝馬で4勝。母の半姉に中山牝馬S連覇のレディアルバローザ、同半妹にフラワーC馬のエンジェルフェイスがいます。基本的に母系は芝のマイラー。

前走はターコイズS勝ちから中4ヵ月の休み明け。ターコイズSから馬体重+12kgとやや余裕残し。それでも差のないレースをしているので、今回は上積みが望めます。東京は初も、中京芝1600mは3戦2勝で、左回りも問題ありません。

ただし、父はミスタープロスペクター系のロードカナロア。ヴィクトリアマイルとミスタープロスペクター系の相性は悪く、過去10年で馬券になっているのは4頭だけで、優勝は絶対能力が違うアーモンドアイのみ。またGⅠ初で流れに付いて来られるか疑問。見送り。

シラケンド

デクラレーションオブウォー War Front Danzig
Starry Dreamer
Tempo West Rahy
Tempo
フェアブルーム ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
ビューフェアー Fast Gold
Misty Moon

シラケンドは前走中山牝馬Sで重賞初制覇。これまで10戦5勝2着2回3着1回で、新馬戦以外馬券を外しておらず中山牝馬Sまで3連勝を飾っています。

シランケドの父は米芝中距離GⅠ2勝のデクラレーションオブウォー。ディープインパクト産駒の母フェアブルームは地方で4勝。祖母ビーフェアーはアルゼンチンでGⅠ3勝を含む5勝馬。一族に地方で10勝以上している馬が2頭。

レースは2000mを中心も未勝利戦は芝1400m戦。前走で1800m戦に対応でき、実走距離より走破距離が必要な東京マイルも対応可能か。また2000m戦ですが、4回も走破時計が2分を切っており、時計勝負が得意。例年早い時計決着のヴィクトリアマイルに合っています。

能力は高いものの、気性が激しく1戦の消耗が激しい馬2~3ヵ月空けたローテーションが組まれ、今回は中2か月と予定通り。この激しい気性が、ペースが早いマイル戦でプラスに働く可能性もあります。連下の穴で。

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