2020年第74回G2セントライト記念予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

弥生賞を勝ち三強の一角と目され皐月賞5着のサトノフラッグ、スプリングステークスを優勝し皐月賞3着だったガロアクリーと、中山G2皐月賞トライアルを制した両雄が出走登録している2020年のセントライト記念。セントライト記念登録馬の中から注目馬をピックアップし、馬券になるか分析します。

2020年セントライト記念の注目馬を分析!

セントライト記念の特徴

G2セントライト記念は第4回中山開催5日目に行われる3歳限定芝2200mの馬齢定量戦です。負担重量は牡・騙馬56kg、牝馬54kg。菊花賞のトライアルレースに指定され、3着までに同レースの優先出走権が与えられます。

JRA所属馬であれば春のクラッシックレース及びNHKマイルカップの2着以内の馬に、セントライト記念への優先出走権が与えられます。また国際競争に指定され、外国調教馬は9頭まで優先出走権が与えられます。指定交流競走にも指定され、地方所属馬は最大3頭まで出走登録が可能です。

過去10年のセントライト記念入賞馬のデータを見たい方はこちら

2020年セントライト記念出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 ピースディオン ロジユニヴァース 牡3 田辺裕信 秋田牧場
大竹正博 (美浦) サニングデール 56kg 久米田正平
2 2 ラインハイト ハーツクライ 牡3 北村友一 ノーザンファーム
石坂正 (栗東) パントレセレブル 56kg キャロットファーム
3 3 マイネルソラス ゴールドシップ 牡3 丹内祐次 荻伏三好ファーム
和田正一 (美浦) ロージズインメイ 56kg TC・ラフィアン
4 4 フィリオアレグロ ディープインパクト 牡3 M.デムーロ ノーザンファーム
堀宣行 (美浦) Rossini 56kg サンデーレーシング
5 5 ダノンファスト キングカメハメハ 牡3 横山典弘 社台ファーム
菊沢隆徳 (美浦) ファルブラヴ 56kg ダノックス
5 6 バビット ナカヤマフェスタ 牡3 内田博幸 大北牧場
浜田多実 (栗東) タイキシャトル 56kg 宮田直也
6 7 ガロアクリーク キンシャサノキセキ 牡3 川田将雅 笠松牧場
上原博之 (美浦) Kingmambo 56kg 水上行雄
6 8 リスペクト エピファネイア 牡3 C.ルメール 白井牧場
奥村武 (美浦) ステイゴールド 56kg 石川達絵
7 9 サトノフラッグ ディープインパクト 牡3 戸崎圭太 ノーザンファーム
国枝栄 (美浦) Not For Sale 56kg サトミホースカンパニー
7 10 ヴァルコス ノヴェリスト 牡3 三浦皇成 ノーザンファーム
友道康夫 (栗東) ダンスインザダーク 56kg 佐々木主浩
8 11 ココロノトウダイ エイシンフラッシュ 牡3 丸山元気 ノーザンファーム
手塚貴久 (美浦) アグネスタキオン 56kg 星野壽市
8 12 サペラヴィ ローズキングダム 牡3 石橋脩 サンシャイン牧場
相沢郁 (美浦) マンハッタンカフェ 56kg 伊達敏明

勝ち馬予想に役立つ!セントライト記念の注目馬分析

サトノフラッグ

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
バラダセール Not For Sale Parade Marshal 
Love for Sale 
La Balada Confidential Talk 
La Baraca 

サトノフラッグは6戦3勝で弥生賞の優勝馬。コントレイル、サリオスと共に3強の一角と目されましたが、1、2着と結果を出した前2頭と異なり、サトノフラッグは皐月賞5着、ダービー11着と完全に差を付けられる結果に。

サトノフラッグの父はディープインパクトサトノフラッグの母パラダセールはアルゼンチンオークスの優勝馬。その母ラバラカや従姉のラベルカもアルゼンチンのG1を制している良血です。

中山2000mで2勝と中山で結果を出しています。ただしディープインパクト産駒の割に時計勝負に弱く、早い時計を持っていません。実際に結果を出しているレースはある程度馬場です。秋の長雨で芝が重ければ出番がありますが、晴れてパンパン馬場なら惨敗の可能性も。

見直しで人気が出そうですが、菊花賞出走への賞金は足りているのでやや余裕の仕上げも考えられます。馬券は抑えまでの評価です。

ガロアクリーク

キンシャサノキセキ フジキセキ サンデーサイレンス
ミルレーサー
ケルトシャーン Pleasant Colony 
Featherhill 
ゴールドレリック Kingmambo Mr.Prospecter
Miesque
Gold Bust  Nashwan 
Riviere D’or 

ガロアクリークは6戦2勝でG2スプリングステークスの優勝馬。トライアルの勝ち馬にも関わらず皐月賞では8番でしたが3着馬。ダービーでもコントレイルに0.9秒差を付けられ6着でしたが、サリオスに続く3番手グルプとは0.1秒差しかないので世代トップクラスの実力なのは間違いありません。

ガロアクリークの父は短距離馬のキンシャサノキセキ。母ゴールドレトリックは米国産の未勝利馬ですが、祖母ゴールドバストゥの近親には海外のG1勝利馬が多数並びます。

ガロアクリークの場合、父キンシャサノキセキではなく母の父キングマンボの血が強く出ていると考えられ、適距離は1800~2400m。決して短距離馬ではありません。これまで6戦中4戦で上り3位以内。稍重の皐月賞でも後方から追い上げて3着しているようにパワータイプです。

血統から菊花賞へ向かうとは考えられず、結果次第で天皇賞秋出走の可能性が大。ここはコース適性からも勝ちに来ると考えられます。連軸で。

ヴァルコス

ノヴェリスト Monsun Königsstuhl
Mosella 
Night Lagoon Lagunas 
Nenuphar 
ランズエッジ ダンスインザダーク サンデーサイレンス
ダンシングキイ
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 

ヴァルコスはこれまで7戦2勝2着2回。ダービートライアルの青葉賞2着馬で、本番のダービーでは6番人気でしたがコントレイルに1.4秒離され14着に惨敗しています。

ヴァルコスの父ノヴェリストは欧州芝2400mのG1を4勝したドイツの名馬。日本で種牡馬として結果を出しているハービンジャーが作ったキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスのレコードを更新しています。

ヴァルコスの母ランズエッジは未勝利馬ですが、その母ウインドインハーヘアはディープインパクトの母。母の父がサンデーサイレンス系のダンスインザダークなので、母は3/4ディープイントと同じ血統背景です。母系にはレイデオロ、ゴルドブリッツなど活躍馬多数。

父、母の父を見てもステイヤータイプであり、坂を2度登りフロックが多い中山コースの中では馬の実力の真価が問われる外回り2200mはプラス。前々で競馬ができ、早い上がりを使えるのもプラスです。ただし勝ち味に遅いので優勝は疑問。抑えまでの評価です。

ハビット

ナカヤマフェスタ ステイゴールド サンデーサイレンス
ゴールデンサッシュ
ディアウィンク タイトスポット
セイレイ
アートリョウコ タイキシャトル Devil’s Bag
ウェルシュマフィン
グランスオークス Nureyev
Dry Fly

ハビットはこれまで5戦3勝2着2回。前走3歳限定ハンデキャップ戦ラジオNIKKEI賞で53kgを背負い逃げて優勝。2着馬に0.8秒差を付けて圧勝しています。

ハビットの父ナカヤマフェスタはステイゴールド産駒で宝塚記念を優勝。凱旋門賞でも頭差で2着。3歳時にはセントライト記念も優勝しています。母アートリョウコはタイキシャトル産駒で、地方のダート短距離を1勝しただけで引退。距離適性は父譲り。

血統内にヘイローの4×4、スペシャルの5×4を持っており、レースで逃げて早い時計で上がっているのはヘイローの血が濃いからか。

勝利を挙げているのは平坦コースで、今回は坂を2度登る中山2200mですが、ステイゴールドの血が強く出ていれば問題ありません。ただし、ほぼ全てのレースで逃げているようにステイゴールド特有の気性難を抱え抑えが利かないタイプか。ペース配分が難しい馬の可能性があり抑えまで。

フィリオアレグロ

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere
ジョコンダII Rossini Miswaki
Touch of Greatness
La Joconde Vettori
Lust

フィリオアレグロこれまで3戦1勝3着2回。共同通信杯と青葉賞で共に3着し、2着のヴァルコスとは首差です。

フィリオアレグロの父はディープインパクト母ジョコンダIIはアイルランド産の2勝馬ですが、産駒にモンジューを父に持ち宝塚記念、香港ヴァースを勝ったサトノクラウン、英国短距離G1チェヴァリーパークステークス勝ちのライトニングパークを輩出しています。

ただし、この母系はディープインパクトとの相性が悪いようで産駒は大抵1、2勝止まり。フィリオアレグロの全兄のサトノヴィクトリーも旧500万下クラスで2勝と精彩を欠いています。

オアレグロは青葉賞で優勝馬と差のない競馬をしているので兄より素質はあるでしょうが、それでも底力は疑問。実際に青葉賞2着のヴァルコスはダービーで惨敗しています。また3戦とも東京で、トリッキーな中山を経験していないのもマイナス。今回は見送りが妥当。

ダノンファスト

キングカメハメハ Kingmambo Mr.Prospector 
Miesque 
マンファス ラストタイクーン 
Pilot Bird 
ダンスファンタジア ファルブラヴ Fairy King
Gift of the Night
ダンスインザムード サンデーサイレンス
ダンシングキイ

ダノンファストはこれまで7戦3勝2着2回3着2回と馬券を外していません勝ち上がりは全てダートで、前走2勝クラスのダート1700mを1番人気で優勝し上がり最速。これまで新馬戦以外は全て上がり最速と末脚は強力です。

ダノンファストの父はキングカメハメハ母ダンスファンタジアはG3フェアリーステースの優勝馬で全3勝。その母ダンスインザムードはG1桜花賞、ヴィクトリアマイルを勝ち天皇賞秋やマイルチャンピンシップでも2着している名牝です。

ダノンファストの全兄に船橋で10勝を挙げ現在も活躍中のキングアンドアイがおり、キングカメハメハの血と相性が良いことは間違いありません。ダノンファストはノーザンダンサーの5×5×4×5の濃いクロスを持ち、力強さと成長力を感じさせる血統です。

母系からダノンファストの適距離は2000mまでと考えられますが、祖母ダンスインザムードはオークスでも4着。ダートをこなしていることから芝・ダート兼用のキングカメハメハの血が濃いと考えられ、2400mまでなら対応できると考えられます。穴に狙える1頭です。

ここをクリックすると他の重賞の【注目出走馬分析】を検索できます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました