2020年第66回G2オールカマー予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2020年第66回G2オールカマー予想 注目出走馬分析

今年の天皇賞春を制し、長距離G1を3勝しているフィエールマンや、同レース3着のミッキースワロー、G1出走機会3戦連続2着のカレンブーケドールなど登録している2020年のオールカマー。オールカマー出走登録馬の中から注目馬をピックアップし、馬券になるか分析します。

オールカマーの特徴

G2オールカマーは第4回中山開催7日目に行われる3歳以上芝2200mで行われる別定戦です。負担重量は3歳牡・騙馬53kg、同牝馬51kg、4歳以上牡・騙馬56kg、牝馬54kg。過去の重賞成績により負担重量が加算され、過去1年以内にG1勝利馬は2kg増、同G2及び牝馬限定G1勝利馬は1kg増、1年以上前のG1勝利馬は1kg増。

国際交渉に指定され外国調教馬は9頭まで優先出走権が、また地方交流競走にも指定され地方所属馬は2頭まで登録できます。

オールカマー優勝馬には、同年の天皇賞秋の優先出走権が与えられます。他の重賞よりも実績馬の加算斤量が少なく、ゆったりしたローテションが組めるため天皇賞秋を目指す有力馬がたたき台として出走してくるレースです。

過去10年のオールカマー入賞馬のデータを見たい方はこちら

2020年オールカマー出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 クレッシェンドラヴ ステイゴールド 牡6 内田博幸 木村秀則
林徹 (美浦) Sadler’s Wells 56kg 広尾レース
2 2 サンアップルトン ゼンノロブロイ 牡4 柴田善臣 ケイズ
中野栄治 (美浦) キングカメハメハ 56kg 加藤ステーブル
3 3 ミッキースワロー トーセンホマレボシ 牡6 横山典弘 野田みづき
菊沢隆徳 (美浦) ジャングルポケット 57kg ノーザンファーム
4 4 センテリュオ ディープインパクト 牝5 戸崎圭太 ノーザンファーム
高野友和 (栗東) エンドスウィープ 55kg キャロットファーム
5 5 ジェネラーレウーノ スクリーンヒーロー 牡5 三浦皇成 新生ファーム
矢野英一 (美浦) ロックオブジブラルタル 56kg Gリビエール・レーシング
6 6 アウトライアーズ ヴィクトワールピサ 牡6 丸田恭介 ノーザンファーム
小島茂之 (美浦) フレンチデピュティ 56kg 丸山担
7 7 ステイフーリッシュ ステイゴールド 牡5 田辺裕信 社台ファーム
矢作芳人 (栗東) キングカメハメハ 56kg 社台レースホース
8 8 カレンブーケドール ディープインパクト 牝4 津村明秀 社台ファーム
国枝栄 (美浦) Scat Daddy 54kg 鈴木隆司
8 9 ミッキースワロー トーセンホマレボシ 牡6 北村宏司 野田みづき
菊沢隆徳 (美浦) ジャングルポケット 57kg ノーザンファーム

勝ち馬予想に役立つ!オールカマーの注目馬分析

フィエールマン(発熱のため回避)

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere
リュヌドール Green Tune Green Dancer
Soundings
Luth d’Or Noir Et Or
Viole d’Amour

フィエールマンは菊花賞と天皇賞春連覇と長距離G1を3賞10戦5勝2着2回3着1回で、馬券を外したのは凱旋門賞と有馬記念のみ。その有馬記念でも4着しています。

中山芝2200mは昨年AJCCで優勝馬シャケトラとタイム差無し馬券を外した2戦以外は全て着差0.4秒以内と大差勝ちや大差負けはありません。勝ち方に派手さはありませんが、ゴール前で先頭馬をしっかり捉える強力な末脚の持ち主で、10戦中6戦で上がり最速しかも持続する長い末脚が特徴。

フィエールマンに父はディープインパクト母リュヌドールはフランス生産馬で、イタリア牝馬限定G1リディアテシオ賞の勝ち馬。その父グリーントューンはフランスの2000ギニーの勝ち馬と底力があります。

菊花賞と天皇賞勝ちのため長距離馬に見られがちですが、母系は1600~2000mのマイラーフィエールマンは父ディープインパクトの血が強く、本来なら中距離くらいが一番力を発揮できる血統背景です。

今回はトップハンデの58kgですが、天皇賞春で同斤量を背負って買っているので特に問題ありません。メンバーも少なく紛れが起こりにくいので、連を外すことはまずないでしょう。

カレンブーケドール

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere
ソラリア Scat Daddy ヨハネスブルグ
Love Style
So Linda Seeker’s Reward
So Posh

カレンブーケドールはこれまで10戦2勝ですが、オークス、秋華賞、ジャパンカップで全て2着馬券を外したのはわずか1回という抜群の安定性を誇ります。しかも秋華賞と前走の京都記念で負けた相手が宝塚記念圧勝のクロノジェネシスなので牝馬の中でも上位の力があることは間違いありません。

カレンブーケドールの父はディープインパクト母ソラリアはアルゼンチン産で、同国G1を3勝した活躍馬。母の父はフロリダダービー馬スキャットダディで、史上13頭目の米クラッシク三冠を制覇したジャスティファイを送り出しています。

勝ち味に遅いものの血統上は2000~2400mくらいがちょうど良く、馬場が渋ってもスキャットダディの血が強いらしくしぶとく伸びてきます。中山は紫苑ステークスで3着も、優勝馬とは0.1秒差、1:58.4の好時計で走っています。

目標はエリザベス女王杯と思われ、ここはたたき台。京都記念から7カ月も空いているのでレース感が戻っているかがカギ。馬体が仕上がっているようならフィエールマンの対抗です。

ミッキースワロー

トーセンホマレボシ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア
エヴリウィスパー ノーザンテースト
クラフテイワイフ
マドレボニータ ジャングルポケット トニービン
ダンスチャーマー
ツィンクルブライド Lyphard
デビルズブライド

ミッキースワローはこれまで20戦5勝で、セントライト記念、七夕賞、日経賞と重賞3勝。前走天皇賞春では中盤からしぶとく脚を伸ばしフィエールマンから0.4秒差で3着しています。堅実な末脚が武器で、20戦中16戦で上り3位以内、9戦で上がり最速です。

ミッキースワローの父はディープインパクトを父に持つトーセンホマレボシ。京都新聞杯をレコード勝ちし、ダービーで0.1秒差3着も、その後故障で引退。半兄に天皇賞秋など重賞4勝したトーセンジョーダンがいる良血です。

ミッキースワローの母マドレボニータは未出走も、祖母ツィンクルブライドは桜花賞2着馬、半姉にデイリー杯2歳ステークス、シンザン記念を勝ち高松宮記念2着だったペールギュントがいます。本質的に母系はマイラー血統ですが、母の父ジャグルポケットがスタミナを補強しています。

天皇賞秋より距離短縮は好材料も、直線の短い中山で長期休養明けだと反応が悪く取りこぼす可能性があります。またフィエールマンとは天皇賞秋で0.4秒差なので、1kg斤量差があっても計算上は逆転できません。今回は連下扱いが妥当です。

ジェネラーレウーノ

スクリーンヒーロー グラスワンダー Silver Hawk
Ameriflora
ランニングヒロイン サンデーサイレンス
ダイナアクトレス
シャンハイロック ロックオブジブラルタル デインヒル
Offshore Boom
ニシノローズ Storm Cat
Barmistress

ジェネラーレウーノはこれまで9戦4勝。3歳時にG3京成杯、G2セントライト記念を勝ち、皐月賞でも3着と中山は得意2019年のAJCCでは優勝馬シャケトラ、2着馬フィエールマン相手に0.4秒差4着しています。

ジェネラーレウーノの父はG1馬2頭を送り題しているスクリーンヒーロー。母シャンハイロックは地方で1勝母の父ロックオブジブラルタルは欧州マイルG1を7連勝した名馬です。

血統内にノーザンダンサーの5×5×5×5×5と、ダンジグの4×4というノーザンダンサー系の非常に濃いクロスを持っており、さらにヘイルトゥリーズンとヒズマジェスティの5×5を持っているという超近親配合。ただし過去の走破距離を見る限りスクリーンヒーローの血が濃いと考えられます。

中山が得意なのは分かりますが、今回は1年半以上も間隔が空いていますレース感が戻るとは考えられません。また相手も強力です、今回は見送りが賢明でしょう。

ステイフーリッシュ

ステイゴールド サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ゴールドサッシュ ディクタス
ダイナサッシュ
カウアイレーン キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
シルバーレーン Silver Hawk
Strait Lane

ステイフーリッシュはこれまで20戦2勝で、3歳時に京都新聞杯を優勝しています。新馬戦以外全て重賞を使っており、19戦中11戦で3着以内と50%以上の確率で馬券になっています。ただし、G1には力が足りず、2歳時のホープフルステークスで3着以外は全て掲示板を外しています。

ステイフーリッシュの父は長距離に強いステイゴールド。母カウアイレーンはマイル戦で5勝しオープン勝ちもある活躍馬。祖母シルバーレーンからスプリンターズステークスと安田記念を勝ったブラックホーク、NHKマイルカップ勝ちのピンクカメオがおり母系は基本的にマイラー血統です。

父が中距離以上を得意とするステイゴールドなので、今回はこちらの血が出たとみてよいでしょう。実際に好走しているのは2000mです。前走決して得意な距離とは言えない2500mの目黒記念をトップハンデで3着しており、自力があることは間違いありません。

今回は得意な距離に戻っており、好材料。父がステイゴールドなので馬場が渋っても走ります。雨が降って馬場が渋るようなら出番がある1頭です。

ここをクリックすると他の重賞の【注目出走馬分析】を検索できます。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました