京都金杯の特徴
G3京都金杯は4歳以上芝1600mで行われるハンデキャップ競争です。2011年は京都競馬場改修工事に伴い、代替開催として第1回中京開催所に行われます。国際競走に指定され、外国調教馬は9頭馬で優先出走権が与えられます。また地方所属馬は認定馬のみ2頭まで登録できます。
JRAのレースは通常週末の土日に開催されますが、金杯は基本的に1月5日に開催されます。そのため調教日程を調整する必要があり、当日の馬の仕上げ具合が成績を左右します。
2021年京都金杯出走登録馬一覧表
枠番 | 馬番 | 出走馬 | 父 | 馬齢 | 騎手 | 生産牧場 |
所属 | 母の父 | 斤量 | 馬主 | |||
1 | 1 | ケイアイノーテック | ディープインパクト | 牡6 | 藤岡佑介 | 隆栄牧場 |
平田修 (栗東) | Smarty Jones | 57kg | 亀田和弘 | |||
1 | 2 | ケイデンスコール | ロードカナロア | 牡5 | 岩田康誠 | ノーザンファーム |
安田隆行(栗東) | ハーツクライ | 56kg | サンデーレーシング | |||
2 | 3 | ロードマイウェイ | ジャスタウェイ | 牡5 | 松若風馬 | ロードホースクラブ |
杉山 晴紀(栗東) | ジャングルポケット | 57kg | ケイアイファーム | |||
2 | 4 | ピースワンパラディ | ジャングルポケット | 牡5 | 福永祐一 | 高山牧場 |
大竹正博 (美浦) | アグネスデジタル | 56kg | 長谷川成利 | |||
3 | 5 | メイケイダイハード | ハードスパン | 牡6 | 酒井学 | 浦河小林牧場 |
中竹和也 (栗東) | キングカメハメハ | 55kg | 名古屋競馬場 | |||
3 | 6 | レッドアネモス | ヴェクトワールピサ | 牝5 | 吉田隼人 | 社台ファーム |
友道康夫 (栗東) | サクラバクシンオー | 55kg | 東京ホースレーシング | |||
4 | 7 | スマートオーディン | ダノンシャンティ | 牡8 | 荻野極 | スカイビーチステーブル |
池江泰寿 (栗東) | Alzao | 57kg | 大川徹 | |||
4 | 8 | レッドガラン | ロードカナロア | 牡6 | 北村友一 | 社台ファーム |
安田隆行 (栗東) | シンボリクリスエス | 56kg | 東京ホースレーシング | |||
5 | 9 | ブラックムーン | アドマイヤムーン | 牡7 | 幸英明 | タバタファーム |
西浦勝一 (栗東) | ジェネラス | 56kg | HimRockRacing.H | |||
5 | 10 | ブラックムーン | アドマイヤムーン | 牡7 | 武豊 | タバタファーム |
西浦勝一 (栗東) | ジェネラス | 56kg | HimRockRacing.H | |||
6 | 11 | ボンセルヴィーソ | ダイワメジャー | 牡7 | 鮫島克駿 | 白井牧場 |
池添学(栗東) | サクラローレル | 55kg | 名古屋友豊(株) | |||
6 | 12 | ラセット | モンテロッソ | 牡6 | 加藤祥太 | 三好牧場 |
庄野靖志 (栗東) | アグネスタキオン | 55kg | 桂土地 | |||
7 | 13 | エントシャイデン | ディープインパクト | 牡6 | 川須栄彦 | ノースヒルズ |
矢作芳人 (栗東) | サクラバクシンオー | 56kg | 前田幸治 | |||
7 | 14 | タイセイビジョン | タートルボウル | 牡4 | 石橋脩 | ノーザンファーム |
西村真幸 (栗東) | スペシャルウィーク | 56kg | 田中成奉 | |||
8 | 15 | サトノアーサー | ディープインパクト | 牡7 | 坂井瑠星 | ノーザンファーム |
池江泰寿 (栗東) | Redoute’s Choice | 56.5kg | サトミホースカンパニー | |||
8 | 16 | トリプルエース | Shamardal | 牡4 | 団野大成 | Godolphin |
斉藤崇史(栗東) | サンデーサイレンス | 55kg | ゴドルフィン |
勝ち馬予想に役立つ!京都金杯の注目馬分析
シュリ
ハーツクライ | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | ||
アイリッシュダンス | トニービン | |
ビューパーダンス | ||
エーゲリア | Giant’s Causeway | Storm Cat |
Mariah’s Storm | ||
Girl of Gold | Seeking the Gold | |
Fantastic Girl |
シュリはこれまで8戦5勝2着1回で、8戦全てで1番人気。重賞経験はありませんが、前走で京都金杯と関連性が高いリステッドクラスのリゲルステークスを優勝しています。
シュリの父はハーツクライ。母エーゲリアは米国産で未勝利。母の父は欧州芝中距離G1を6勝したジャイアンツコーズウェイ。シュリの半兄にタニノギムレット産駒のジャンナがダート中距離5勝、サクラバクシンオー産駒のグレイトチャーターが短距離で5勝を挙げています。
シュリの母系にはスピード能力が赤いストームバードやシーキングザゴールドが入り、さらにロベルトの3×5の濃クロスとグロースタークの4×5も入っているので底力も十分。
中京芝1600mは3戦2勝。前々走では3勝クラスですが57kgを背負い1分32秒8の好時計で優勝しています。1番人気でリステッドクラスを勝っていても重賞実績がないため、前走と据え置きの56kgのハンデで出走できるのは有利。過去の傾向から考えても勝ち負け。
ピースワンパラディ
ジャングルポケット | トニービン | カンパラ |
Severn Bridge | ||
ダンスチャーマー | Nureyev | |
Skillful Joy | ||
クリアソウル | アグネスデジタル | Crafty Prospector |
Chancey Squaw | ||
キャトルセゾン | サンデーサイレンス | |
エミネントガール |
ピースワンパラディは12戦5勝2着3回3着2回。重賞勝ちはありませんが、3歳時に青葉賞で3着、昨年のエプソムカップでは2番人気に押されましたが結果は7着。前走東京芝1600mのリステッドクラスを1番人気、1分32秒8の好時計で優勝しています。芝1600mは4戦負けなし。
ピースワンパラディの父はダービーとジャパンカップを優勝したジャングルポケット。母クリアソウルはマイル戦を1勝したのみ。近親にこれといった活躍馬はいませんが、JRA・地方ともにそれなりに勝ち上がっています。
ピースワンパラディは15戦全てが左回りという典型的なサイスポー。中京マイルも4戦2勝2着2回と連を外していません。前々走、前走でリステッドグラスを1番人気で2着、1着する実力がありながら、重賞勝ちが無いので前走と同じ56kgで出走できるのは有利です。
ただしジャングルポケット産駒は2014年以降重賞で馬券になっていません。2、3着候補。
タイセイビジョン
タートルボウル | Dyhim Diamond | Night Shift |
Happy Landing | ||
Clara Bow | Top Ville | |
Kamiya | ||
ソムニア | スペシャルウィーク | サンデーサイレンス |
キャンペンガール | ||
ドリームスケイプ | エルコンドルパサー | |
ドリームビジョン |
タイセイジジョンはこれまで8戦3勝2着2回。京王杯2歳ステークスとアーリントンカップで重賞2勝を挙げており、G1朝日杯フューチュリティステークスでサリオスに0.3秒差2着、NHKマイルカップではラウダシオンに0.3秒差で4着しています。
タイセイビジョンの父はノーザンダンサー系で仏国マイルG1ジャンプラ賞勝ちのタートルボウル。日本では本馬以外に中距離重賞3勝のトリンオフを輩出しています。母ソムニアは短距離の1勝馬。近親にダートG1を4勝したユートピア、芝G3を2勝したアロハドリームがいます。
タイセイビジョンの母はスペシャルウィークやエルコンドルパサーなどクラッシックでっぃスタンス向きの血が重ねられていますが、マイル路線で好成績を挙げているように影響力は父のタートルボウル。
秋初戦で古馬初対戦の富士ステークスでは4番人気で0.6秒差5着、前走マイルチャンピオンシップでは優勝馬グランアレグリアの1.2秒離、同じ3歳馬のサリオスからも0.8秒離され14着と大敗。現時点で古馬と力さがあるのは明らか。
重賞2勝しているため馬齢定量より1kg重い56kgのハンデは、前走マイルチャンピオンシップでの大敗から見ても見込まれた感じです。連下が妥当か。
サトノアーサー
ディープインパクト | ディープインパクト | Halo |
Wishing Well | ||
ウインドインハーヘア | Alzao | |
Burghclere | ||
キングスローズ | Redoute’s Choice | デインヒル |
Shantha’s Choice | ||
Nureyev’s Girl | Nureyev | |
Lakab |
サトノアーサーはこれまで21戦5勝2着5回3着4回、複勝率66.7%。2018年のエプソムカップ、昨年の関屋記念と重賞2勝しており、重賞は11戦2勝2着2回3着1回。前走G1馬3頭が出走した富士ステークスで1番人気に押されましたが、優勝馬から0.9秒差9着に大敗しています。
サトノアーサーの父はディープインパクト。母キングローズはニュージーランド産で同国3歳牝馬チャンピオンに輝いています。血統内にノーザンダンサーの5×5×4の濃いクロス、リファールの4×5のクロスを持っており成長力のある血統。
中京コースは初ですが、コース形態が似ている東京や新潟の重賞で勝っているので問題ありません。
今回トップハンデの57.5kgを背負いますが、同斤量を背負ったオープン・リステッドクラスで5戦0勝2着2回3着3回と馬券を外していないので極端な差は出ないでしょう。とはいえ勝ち切れていないのは確か。2、3着候補。
ケイアイノーテック
ディープインパクト | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | ||
ウインドインハーヘア | Alzao | |
Burghclere | ||
ケイアイガーベラ | Smarty Jones | Elusive Quality |
I’ll Get Along | ||
アンナステルツ | Danzig | |
Edge |
ケイアイノーテックはこれまで23戦3勝2着2回3着2回、2018年のG1NHKマイルカップの優勝馬ですが、それ以降勝ち星を挙げていません。前々走富士ステークスで15戦ぶりに3着に入り馬券になりましたが、前走マイルチャンピオンシップでは13着に大敗しています。
ケイアイノーテックの父はディープインパクト。母ケイアイガーベラはJRAダート重賞2勝を含む9勝馬。ケイアイノーテックの全兄フィアスインパクトは豪州芝マイルG1を2勝しています。
前走のマイルチャンピオンシップでは大敗していますが、今年は芝1600mの重賞を5戦して3戦で掲示板を確保。その中1回は58kgを背負った安田記念で、1分32秒3の好時計で走破しているので能力はあります。それより1kg軽い今回はケイアイノーテックには有利。3着付けで。
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