2021年第62回G2AJCC予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2021年AJCCの注目馬を分析!

AJCCの特徴

G2アメリカジョッキークラブカップ(以下、AJCC)は第1回中山開催8日目に行われる4歳以上芝2200mで行われている別定戦です。負担重量は4歳牡・騙馬55kg、同牝馬53kg、5歳以上牡・騙馬56kg、同牝馬54kg。過去の重賞勝利により、負担重量が加算されます。

1年以内の牝馬G1を除くG1勝利馬、2kg増

1年以上の牝馬限定G1を除くG1勝利馬、1年以内の牝馬限定G1勝利馬及び牝馬限定を除くG2勝利馬、1kg増(2歳限定を除く)。

国際競走に指定され、外国調教馬は9頭まで優先出走権が与えられます。また地方所属馬は認定馬のみ2頭まで登録できます。

↓過去10年のAJCC入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

2021年AJCC出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 サトノフラッグ ディープインパクト 牡4 戸崎圭太 ノーザンファーム
国枝栄 (美浦) Not For Sale 56kg サトミホースカンパニー
1 2 サンアップルトン ゼンノロブロイ 牡5 柴田善臣 ケイズ
中野栄治 (美浦) キングカメハメハ 56kg 加藤ステーブル
2 3 ノーブルマーズ ジャングルポケット 牡8 高倉稜 タガミファーム
宮本博 (栗東) Silver Hawk 56kg 吉木伸彦
2 4 ヴェルトライゼンデ ドリームジャーニー 牡4 池添謙一 ノーザンファーム
池江泰寿 (栗東) Acatenango 55kg サンデーサイレンス
3 5 ソッサスブレイ  コンデュイット 牡7 木幡巧也 コスモヴューファーム
粕谷昌央 (美浦) スペシャルウィーク 56kg 手嶋康雄
3 6 ベストアプローチ New Approach 騙7 江田照男 Car Colston Hall Stud
小島茂之 (美浦) Efisio 56kg ゴドルフィン
4 7 タガノディアマンテ オルフェーヴル 牡5 津村明秀 新冠タガノファーム
鮫島一歩 (栗東) キングカメハメハ 56kg  鮫島一歩 (栗東)
4 8 ラストドラフト ノヴェリスト 牡5 三浦皇成 社台ファーム
戸田博文 (美浦) ディープインパクト 56kg 社台レースホース
5 9 アリストテレス エピファネイア 牡4 C.ルメール ノーザンファーム
音無秀孝 (栗東) ディープインパクト 55kg 近藤英子
5 10 モズベッロ ディープブリランテ 牡5 北村宏司 村田牧場
森田直行 (栗東) Harlan’s Holiday 56kg キャピタル・システム
6 11 ナイママ ダノンバラード 牡5 柴田大和 道見牧場
武藤善則 (美浦) ジャングルポケット 56kg 岡田繁幸
6 12 ステイフーリッシュ ステイゴールド 牡6 石橋脩 社台ファーム
矢作芳人 (栗東) キングカメハメハ 56kg 社台レースホース
7 13 マイネルハニー マツリダゴッホ 牡8 宮崎北斗 高昭牧場
栗田徹 (美浦) ナリタブライアン 56kg TC・ラフィアン
7 14 ランフォザローゼス キングカメハメハ 牡5 杉原誠人 ノーザンファーム
藤沢和雄 (美浦) ディープインパクト 56kg 窪田芳郎
8 15 ウインマリリン スクリーンヒーロー 牝4 横山武史 コスモヴューファーム
手塚貴久 (美浦) Fusaichi Pegasus 53kg ウイン
8 16 ジェネラーレウーノ スクリーンヒーロー 牡6 武藤雅 新生ファーム
矢野英一 (美浦) ロックオブジブラルタル 56kg Gリビエール・レーシング
8 17 ジャコマル ダノンシャンティ 牡7 田中勝春 新冠橋本牧場
松永幹夫 (栗東) トニービン 56kg 晴間芳次

勝ち馬予想に役立つ!AJCCの注目馬分析

アリストテレス

エピファネイア シンボリクリスエス Kris S. 
Tee Kay 
シーザリオ スペシャルウィーク
キロフプリミエール 
ブルーダイヤモン ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
グレースアドマイヤ トニービン
バレークイーン 

アリストテレスはこれまで9戦3勝2着5回。これまで馬券を外したのはプリンシパルステークスの1回だけ。前走抽選で滑り込んだ菊花賞では重賞経験がないにもかかわらず4番人気に押され、コントレイルとタイム差無し、首差2着と激走しています。

アリストテレスの父はエピファネイア母ブルーダイヤモンドはディープインパクト産駒の未勝利馬も、母の半兄に皐月賞馬のヴィクトリー、G2を3勝、G1で2着2回のリンカーンがいます。

アリストテレスは血統内にサンデーサイレンスの4×3、サドラーズウェルズの4×4の濃いクロス、ヘイルトゥリーズンの5×5のクロスを持っており、さらに母系に入るとスタミナを強化するトニービンも持っています。父も菊花賞馬でスタミナは豊富。

血統的にステイヤーで、なおかつサンデーサイレンスのクロスが濃いため勝負強さも兼ね備えています。ただし過去10年で菊花賞からの直行組での優勝馬は2着が最高。菊花賞馬のフィエールマンも2着でした。

また今年の中山は例年に比べ時計がかかります。アリストテレスの父がエピファネイアなので初の中山で重い芝でも力負けするとは思えませんが、データ的には2、3着候補

サトノフラッグ

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
バラダセール Not For Sale Parade Marshal 
Love for Sale 
La Balada Confidential Talk 
La Baraca 

サトノフラッグは昨年の弥生賞馬でこれまで8戦3勝2着1回3着1回春はコントレイル、サリオスと並び3強の一角とされましたが、皐月賞、ダービー共に惨敗。秋はセントライト記念2着後、菊花賞で3着とそれなりに結果を出しています。

サトノフラッグの父はディープインパクト母パラダセールはアルゼンチンオークスの優勝馬。その母ラバラカや従姉のラベルカもアルゼンチンのG1を制している底力ある母系。母の父ノットフォーセールもアルゼンチンG1ブエノスアイレス大賞を優勝している良血です。

サトノフラッグの半妹サトノレナレスが昨年の阪神ジュベナイルフィリーズで2着と健闘しているように、基本的にはマイラー血統父がディープインパクトなのである程度距離に融通が利く感じです。前走の菊花賞は明らかに距離が長く、2着だったステイヤーのアリストテレスと0.6秒差は仕方がないところ。

中山は4戦2勝2着1回と相性が良く、早い脚が無いサトノフラッグには今の中山の馬場は悪くありません。ただし明け4歳馬は1勝2着4回とAJCCと相性が悪くG2勝ちがあるため+1kgは他の4歳馬より不利アリストテレスと同じく2、3着候補。

ヴェルトライゼンデ

ドリームジャーニー ステイゴールド サンデーサイレンス
ゴールデンサッシュ
オリエンタルアート メジロマックイーン
エレクトロアート 
マンデラ Acatenango  Surumu 
Aggravate 
Mandellicht  Be My Guest 
Mandelauge 

ヴェルトライゼンデはこれまで8戦2勝2着3回3着1回重賞勝ちはありませんが、2歳時にホープフルステークス2着、続くスプリングステークスでも2着、ダービーで3着の後に秋を挟み神戸新聞杯で2着と、重賞で勝ち負けできる実力はあります。

ヴェルトライゼンデの父はG1を3勝したドリームジャーニー。6冠馬のオルフェーヴルの全兄です。ドリームジャーニーから目立った活躍馬は出ていませんが、オルフェーヴルはG1馬や重賞勝ち馬を多数輩出しているのでG1級の産駒が出ても不思議はありません。

ヴェルトライゼンデの母マンデラはドイツで重賞2勝。母としてディープインパクト産駒で種牡馬となったワールドエース、菊花賞馬ワールドプレミアを輩出。また母の半弟にイスパーン賞など海外G1を3勝したマンデュロがおり活力ある母系。

重賞で勝ちきれないのは祖父のステイゴールドの血が原因か。父も祖父も長距離で真価を発揮し、古馬になってももう一段成長。また兄のワールドプレミアも昨年の有馬記念で競合相手に5着と、血統的にはまだまだ見限るのは早計。

前走菊花賞では1、2着馬より先に動いて伸びを欠いたのが敗因神戸新聞杯でも最速の上りを繰り出しているように抑えてこその馬。ただし今の中山の馬場はパワーが必要で、切れ勝負のヴェルトライゼンデには厳しいか。今回は抑えまでの評価です。

ウインマリリン

スクリーンヒーロー グラスワンダー Silver Hawk 
Ameriflora 
ランニングヒロイン サンデーサイレンス
ダイナアクトレス
コスモチェーロ  Fusaichi Pegasus Mr. Prospector 
Angel Fever 
Shorwon  Buena Shore 
April Wonder 

ウインマリリンは昨年のフローラステークスの優勝馬で、オークス2着馬。これまで7戦3勝2着1回。秋はぶっつけで秋華賞に臨みましたが15着に敗退。続くエリザベス襄王杯では9番人気の低評価を覆し4着に好走。3歳世代では最先着なので力があることを証明。

ウインマリリンの父はスクリーンヒーロー母コスモチェーロは1勝馬ですが、ウインマリリンの半兄でG3ラジオNIKKEI賞を優勝したウインマーレライを輩出しています。

ウインマリリンは血統内にダンジグの4×4の濃いクロス、ノーザンダンサーの5×5×5、底力を与えるヘイローの4×5とヘイルトゥリーズンの5×5のクロスを持ち、スピードと勝負強さを感じさせる血統構成。

ダンジグのクロスを持っているのでスピード勝負に強いものの、今の中山の重い馬場で力を発揮できるかは疑問。また過去10年で牝馬が馬券に絡んだこともありません今回は見送り。

ステイフーリッシュ

ステイゴールド サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
ゴールドサッシュ ディクタス 
ダイナサッシュ 
カウアイレーン キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
シルバーレーン Silver Hawk 
Strait Lane 

ステイフーリッシュはこれまで22戦2勝2着4回3着7回3歳時に京都新聞杯勝ちがあります。新馬戦以来重賞しか使っておらず、重賞21戦中12戦で馬券になっている孝行馬。昨年もAJCCで2着、同じ舞台のオールカマーで3着とこの舞台は得意。

ステイフーリッシュの父はステイゴールド。母カウアイレーンは5勝のマイラー。母の半姉にNHKマイルカップ馬のピンクカメオ、半兄にヌレイエフ産駒のブラックホークがスプリンターズステークスと安田記念を制しています

中距離で活躍し、重賞で勝ち切れず、また函館や福島など力のいる馬場で馬券に絡むなどは父ステイゴールドの血が濃い証拠。父は晩成型なので6歳馬でも力の衰えはまだないと考えられます。統計的に3着が多いため、三連複か3連単の3着付けで。

モズッペロ

ディープブリランテ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア
ラヴアンドバブルズ Loup Sauvage 
Bubble Dream
ハーランズルビー Harlan’s Holiday  Harlan 
Christmas in Aiken 
Smiling Eyes  Saint Ballado 
Western Lady 

モズッペロは昨年の日経新春杯の優勝馬。これまで15戦4勝2着3回3着1回。昨年の宝塚記念で3着し、中山外回りは日経賞で2着しているのでコース実績もあり。前走有馬記念では宝塚記念からの直行で14番人気、優勝馬に3.2秒差15着は仕方がないところか。

モズッペロの父はディープインパクト産駒のダービー馬・ディープブリランテ。本馬以外ではセダブリランテスが京成杯を制しています。母ハーランズルビーは米国産の2勝馬で、米ダート1700mG1で2着の実績。血統内にヘイローの4×5×4のクロスを持っています。

モズッペロは父方の血が濃く出ていると考えられ、適距離もダービーディスタンス日経新春杯まで3連勝では上り最速どろんこの宝塚記念で12番人気の低評価にも関わらず後方から伸びて3着確保は悍性が強いヘイローの血の影響か。

前走G1でG2勝ちがあり、今回叩き2戦目で明け5歳馬。母の父ハーランズホリデーはストームバード系でパワーもありますAJCC好走条件すべてに該当します。調教で調子がよさそうなら勝ち負け。

ラストドラフト

ノヴェリスト Monsun Königsstuhl
Mosella 
Night Lagoon Lagunas 
Nenuphar 
マルセリーナ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア
マルバイユ Marju
Nenuphar 

ラストドラフトは昨年のAJCCの3着馬これまで10戦2勝2着2回3着1回3歳時に京成杯を優勝し、中日新聞杯で2着前走アルゼンチン共和国杯でも2着に入るなど、重賞路線で勝ち負けできる力はあります。

ラストドラフトの父は欧州で芝2400mG1を4勝したバラーム系のノヴェリスト。2014年より日本で繋養されていますが重賞勝ちは本馬のみ。母マルセリーナはディープインパクト産駒の桜花賞馬で、他にマーメイドステークスも優勝しています。

2500mでも結果を出しているため距離適性は父からか。明け5歳で馬体が完成し、休養明け叩き3戦目で昨年より上昇が見込めます。また欧州馬の父の血が濃く出ているなら今の中山の馬場も合っていると思われ、昨年2着ステイフーリッシュを基準にすれば逆転も。

古馬になってから重賞3戦ですべて上り3番手以内としまいは堅実。2,3着候補で。

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