2021年第25回G1 NHKマイルカップ予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2021年NHKマイルカップの注目馬を分析!

NHKマイルカップの特徴

G1NHKマイルカップは第2回東京開催6日目に行われる3歳限定芝1600mの馬齢定量戦です。負担重量は牡馬57kg、牝馬55kg。国際競走に指定され、外国調教馬は9頭まで優先出走権が与えられます。

JRA所属馬はニュージランドロフィーおよびアーリントンカップで3着以内に入った馬に、地方所属馬は前記以外に桜花賞と皐月賞で2着以内に入った馬に優先出走権が与えられています。それ以外のJRA所属馬は獲得本賞金が多い順に出走が可能です。

最近はオークスでは距離に不安がある桜花賞組や、直線が短い皐月賞を避けHHKマイルカップとダービーを目指す「変則二冠」にチャレンジする牡馬が増えています。

NHKマイルカップに優勝する馬は古馬G1戦線でも優勝争いする可能性が高く、将来性を占う上でも注目の一戦です。

↓過去10年のNHKマイルカップ入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

2021年NHKマイルカップ出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 レイモンドバローズ  ヴィクトワールピサ 牡3 浜中俊 社台ファーム
上村洋行 (栗東) Medaglia d’Oro 57kg 猪熊広次
1 2 アナザーリリック リオンディーズ 牝3 津村明秀 ノーザンファーム
林徹 (美浦) サクラバクシンオー 55kg シルクレーシング
2 3 ルークズネスト モーリス 牡3 幸英明 ノーザンファーム
浜田多実 (栗東) ディープインパクト 57kg 窪田芳郎
2 4 バスラットレオン キズナ 牡3 藤岡佑介 三嶋牧場
矢作芳人 (栗東) New Approach 57kg 広尾レース
3 5 リッケンバッカー  ロードカナロア 牡3 横山武史 岡田牧場
西村真幸 (栗東) City Zip 57kg 安原浩司
3 6 シティレインボー エピファネイア 牡3 三浦皇成 深見富朗
池添兼雄 (栗東) フジキセキ 57kg 三嶋牧場
4 7 タイムトゥヘヴン ロードカナロア 牡3 M.デムーロ オリオンファーム
戸田博文 (美浦) アドマイヤベガ 57kg DMMドリームクラブ
4 8 グレナディアガーズ Frankel 牡3 川田将雅 ノーザンファーム
中内田充 (栗東) Harlington 57kg サンデーレーシング
5 9 ゴールドチャリス  トゥザワールド 牝3 田中勝春 ノーザンファーム
武幸四郎 (栗東) Rainbow Quest 55kg フィールドレーシング
5 10 ソングライン  キズナ 牝3 池添謙一 ノーザンファーム
林徹 (美浦) シンボリクリスエス 55kg サンデーレーシング
6 11 ヴェイルネビュラ  ロードカナロア 牡3 戸崎圭太 ノーザンファーム
大竹正博 (美浦) ハーツクライ 57kg 吉田勝己
6 12 ランドオブリバティ ディープインパクト 牡3 石橋脩 社台ファーム
鹿戸雄一 (美浦) Dubawi 57kg 吉田照哉
7 13 ホウオウアマゾン キングカメハメハ 牡3 武豊 ノーザンファーム
矢作芳人 (栗東) アグネスタキオン 57kg 小笹芳央
7 14 ショックアクション キズナ 牡3 田辺裕信 千代田牧場
根本康広 (美浦) タニノギムレット 57kg 犬塚悠治郎
7 15 シュネルマイスター Kingman 牡3 C.ルメール Northern Farm
手塚貴久 (美浦) Soldier Hollow 57kg サンデーレーシング
8 16 ロードマックス ディープインパクト 牡2 岩田望来 ケイアイファーム
藤原英昭 (栗東) Dubawi 57kg ロードホースクラブ
8 17 グレイイングリーン ディープインパクト 牡3 武藤雅 追分ファーム
池江泰寿 (栗東) Closing Argument 57kg 青芝商事
8 18 ピクシーナイト モーリス 牡3 福永祐一 ノーザンファーム
音無秀孝 (栗東) キングヘイロー 57kg シルクレーシング

グレナディアガーズ

Frankel Galileo Sadler’s Wells
Urban Sea
Kind デインヒル
Rainbow Lake 
ウェイヴェルアベニュー Harlington Unbridled
Serena’s Song
Lucas Street Silver Deputy
Ruby Park

グレナディアガーズは昨年の朝日フューチュリティステークスの優勝馬。これまで5戦2勝2着2回で、前走のファルコンステークスでは57kgを背負い、優勝馬ルーズネクストとはタイム差無し頭差2着走破時計1分20秒1は同レースが1400mで施行されて以来最速

グレナディアガーズの父は14戦無敗、欧州中長距離G1を10勝したフランケル。母ウェイヴェルアベニューは米国ダート1400mG1ブリーダーズカップ・フィリー&メアスプリントの優勝馬という良血。距離適性は母系から。

朝日フューチュリティの走破時計も過去10年で最も早く、スピード能力に秀でた馬。前走は優勝馬より1kg斤量が重くたたき合いで首の上げ下げによる結果。同斤量なら優勝しています。ただし、スローペースだと折り合いを欠く性格。

今回の有力馬は強力な逃げ、先行馬が多く、折り合いを欠くことは無いでしょう。スピードを活かし持久戦の走りになれば勝ち負け。

バスラットレオン

キズナ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
キャットクイル Storm Cat 
Pacific Princess 
バスラットアマル  New Approach Galileo
Park Express
ザミリア Cape Cross
Angelic Sounds

バスラットレオンは前走ニュージーランドトロフィーで重賞初優勝。逃げ勝った前走の走破時計1分33秒1は過去10年で2番目に早い時計で、2着に0.9秒差を付ける圧勝劇。これまで7戦3勝3着3回で、掲示板を外したのは芝2000mのラジオNIKKEI賞2歳ステークスだけ。それでも6着。

バスラットレオンの父はキズナ母バスラットアマルは英国産の未勝利馬も、母の半姉シリアスアティテュードは英国芝短距離G1を優勝。同馬からステイゴールド産駒でオールカマー他重賞3勝のスティッフェリオが出ています。

父キズナと違い3勝は全て逃げ切り勝ちスピード任せなのは母系にあるニューアプローチやグリーンデザートの血の影響か。気持ちよく逃げた時は強いものの、2、3番手でレースを進めた場合はそのままなだれ込み。父と違い切れる脚はありません

今回は有力メンバーのほとんどが逃げ、先行馬。基本的に先手を取り自分のペースが保てるかがカギ。NHKマイルカップでニュージーランドトロフィー組の成績は良く、能力を出し切れば馬券内。

シュネルマイスター

Kingman Invincible Spirit Green Desert
Rafha
Zenda Zamindar
Hope
セリエンホルデ Soldier Hollow In the Wings
Island Race
Saldenehre Highest Honor
Salde

シェネルマイスターはこれまで3戦2勝2着1回前走弥生賞では優勝馬タイトルホルダーに0.2秒差で2着。1番人気のダノンザキッドを首差退けています。タイトルホルダーは皐月賞でも2着しているので強いメンバーでの2着。

シュネルマイスターの父は欧州芝マイルG1を4連勝したキングマン母セリエンホルデはドイツオークスの優勝馬という良血。四肢が長いものの胴が詰まっておりいかにもマイラーらしい体系のため、恐らく距離適性は父系から。

血統内にクリスの4×5の濃いクロス、ノーザンダンサーの5×5のクロスを持っており、母系にサドラーズウェルズの血が入っているので弥生賞の結果はこの血のおかげ。今回は適距離のマイル戦に戻りますが、スピード馬が揃っているので時計勝負を経験していない本馬は不利見送り。

ホウオウアマゾン

キングカメハメハ Kingmambo Mr.Prospector 
Miesque 
マンファス ラストタイクーン 
Pilot Bird 
ヒカルアマランサス アグネステキオン サンデーサイレンス
アグネスフローラ
スターミー A.P. Indy
Caerlina

ホウオウアマゾンはこれまで6戦3勝2着2回2歳時にレコード決着となったデイリー杯2歳ステークスでタイム差無し頭差2着の実績があり、前走アーリントンカップを1番人気で優勝朝日フューチュリティステークスにも参戦し、この時は0.7秒差の9着に敗退しています。

ホウオウアマゾンの父はキングカメハメハアグネスタキオン産駒の母ヒカルアラマンサスは京都牝馬ステークス勝ちでヴィクトリアマイルでも2着の実績。母の半弟に金鯱賞勝ちで宝塚記念、天皇賞春で2着しているカレンミロティックがいます。

父キングカメハメハ、母の父アグネスタキオンなのでパワータイプ。またマイル戦でレコード決着を経験しているのも本馬の強みアーリントンカップ優勝馬のNHKマイルカップでの成績は過去10年で優勝が1回あるのみで、アーリントンカップ組は3着が多い傾向。3着候補。

ルークズネスト

モーリス スクリーンヒーロー グラスワンダー
ランニングヒロイン
メジロフランシス カーネギー
メジロモントレー
ヴィラ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア
サミットヴィル Grand Lodge
Tina Heights

ルークズネストは前走ファルコンステークスで重賞初優勝。これまで4戦2勝2着2回で、重賞は他にシンザン記念で2着。この2戦で今回人気のになるグレナディアガーズ、バスラットレオンに先着しています。

ルークズネストに父はマイルG1を6勝したモーリス。ディープインパクト産駒の母ヴィラは未勝利も、祖母サミットヴィルは英国芝マイルG3の勝ち馬。ただし母系からこれといった活躍馬は出ていません。

前走で早い時計にも対応しており、グレナディアガーズとたたき合いになってもひるまない勝負根性を持ち合わせているのは父モーリス譲りか。血統内にサンデーサイレンスの4×3の濃いクロスと、ダンジグのクロスを持っているので時計勝負はうってつけの配合。

マイル戦も1勝2着2回なので距離延長も問題ないでしょう。また前走は逃げているものの、シンザン記念では控えの競馬で2着し、バレスラットレオンに競り勝っているのも強み。連下で。

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