2021年新潟2歳ステークスの注目馬を分析!
新潟2歳ステークスの特徴
G3新潟2歳ステークスは第3回新潟開催12日目に行われる2歳限定芝1600mの馬鈴定量戦です。負担重量は牡馬、牝馬共に54kg、南半球生まれの馬は51kg。国際競走に指定され、外国調教馬は9頭まで出走可能です。
地方所属馬は函館2歳ステークス及びダリア賞で2着までに入った馬は出走可能です。
新潟2歳ステークスで活躍する馬は3歳クラッシック路線、古馬のマイル~中距離路線でも活躍する馬が多く、馬の将来性を占う上でも注目のレースです。
↓過去10年の新潟2歳ステークス入賞馬のデータを見たい方はこちら↓
2021年新潟2歳ステークス出走表
枠番 | 馬番 | 出走馬 | 父 | 馬齢 | 騎手 | 生産牧場 |
所属 | 母の父 | 斤量 | 馬主 | |||
1 | 1 | セリフォス | ダイワメジャー | 牡2 | 川田将雅 | 追分ファーム |
中内田充 (栗東) | Le Havre | 54kg | G1レーシング | |||
2 | 2 | クレイドル | クロフネ | 牝2 | 福永祐一 | ノーザンファーム |
黒岩陽一 (美浦) | ディープインパクト | 54kg | キャロットファーム | |||
3 | 3 | ウインピクシス | ゴールドシップ | 牝2 | 丸山元気 | コスモヴューファーム |
上原博之 (美浦) | ロージズインメイ | 54kg | ウイン | |||
4 | 4 | タガノフィナーレ | エピファネイア | 牝2 | 田辺裕信 | 新冠タガノファーム |
浅見秀一 (栗東) | ハーツクライ | 54kg | 八木良司 | |||
5 | 5 | スタニングローズ | キングカメハメハ | 牝2 | 松山弘平 | ノーザンファーム |
高野友和 (栗東) | クロフネ | 54kg | サンデーレーシング | |||
5 | 6 | オタルエバー | リオンディーズ | 牡2 | 幸英明 | レイクヴィラファーム |
中竹和也 (栗東) | Redoute’s Choice | 54kg | 住谷幾久子 | |||
6 | 7 | クラウンドマジック | エピファネイア | 牡2 | 岩田康誠 | タバタファーム |
加用正 (栗東) | ヴィクトワールピサ | 54kg | 協栄 | |||
6 | 8 | アライバル | ハービンジャー | 牡2 | C.ルメール | ノーザンファーム |
栗田徹 (美浦) | ディープインパクト | 54kg | キャロットファーム | |||
7 | 9 | キミワクイーン | ロードカナロア | 牝2 | M.デムーロ | 追分ファーム |
奥村武 (美浦) | ダイワメジャー | 54kg | 浦邊輝實 | |||
7 | 10 | サイード | キズナ | 牡2 | 戸崎圭太 | 土居牧場 |
角田晃一 (栗東) | ボストンハーバー | 54kg | 前田幸治 | |||
8 | 11 | コムストックロード | シルバーステート | 牝2 | 柴田大和 | ビッグレッドファーム |
中野栄治 (美浦) | Diesis | 54kg | ビッグレッドファーム | |||
8 | 12 | グランドライン | ドゥラメンテ | 牡2 | 三浦皇成 | 松浦牧場 |
高木登 (美浦) | Dylan Thomas | 54kg | ラ・メール |
勝ち馬予想に役立つ!新潟2歳ステークスの注目馬分析
アライバル
ハービンジャー | Dansili | デインヒル |
Hasili | ||
Penang Pearl | Bering | |
Guapa | ||
クルミナル | ディープインパクト | サンデーサイレンス |
ウインドインハーヘア | ||
クルソラ | Candy Stripes | |
Calorica |
アライバルは東京芝1600mの新馬戦を1番人気で優勝。稍重なので勝ち時計は1分36秒8、上りはメンバー中2番目の33.7秒でまとめ、2着に0.4秒差を付けています。
アライバルの父はハービンジャー。ディープインパクト産駒の母クルミナルは桜花賞2着、オークス3着の実績。一つ上の半姉にキングカメハメハ産駒のククナがアルテミスステークスで2着しています。また祖母クルソラはアルゼンチン産で、同国G1を2勝しています。
ハービンジャーはサンデーサイレンス系と相性が良いものの、欧州系の血を持つディープインパクトとの相性はイマイチ。この組み合わせで重賞勝ちはファルコンステークス勝ちのハッピーアワーしかいません。
前走圧勝劇も、まだ弱いメンバーでのもの。また兄弟や母の兄も重賞で一歩届かずと、底力は疑問。血統的な仕上がりの早さで好走の可能性も、連下で。
クレイドル
クロフネ | フレンチデピュティ | Deputy Minister |
Mitterand | ||
ブルーアヴェニュー | Classic Go Go | |
Eliza Blue | ||
オーマイベイビー | ディープインパクト | サンデーサイレンス |
ウインドインハーヘア | ||
オールザウェイベイビー | Grand Slam | |
Lustily |
クレイドルは前走東京芝1600mの新馬戦を2番人気で優勝。勝ち時計は1分35秒4、2着とはタイム差無しで、先行抜け出しして1,3番人気の追撃を凌いだ格好。
クレイドルの父はマイラーを多く出すクロフネ。ディープインパクト産駒のオーマイベイビーは未勝利馬。母の半兄は朝日フューチュリティステークス勝ちのゴスホークケン。
またクレイドルの半兄でパゴ産駒のステラヴェローチェはサウジアラビヤロイヤルカップ勝ち、朝日フューチュリティS2着、皐月賞・ダービーで3着と、底力がある母系。
クロフネ産駒は牝馬の方が走り、前走の走り方からもクロフネの血が濃いと考えられます。血統的にもマイル前後が適鞍。ただし、新潟2歳ステークスで結果を題しているノーザンダンサー系産駒の父はマイル以上で実績のある種牡馬。マイル戦とはいえスタミナ切れの可能性があります。今回は見送り。
セリフォス
ダイワメジャー | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | ||
スカーレットブーケ | ノーザンテースト | |
スカーレットインク | ||
シーフロント | Le Havre | Noverre |
Marie Rheinberg | ||
Freedom Herself | Freedom Cry | |
Redeem Herself |
セリフォスは前走中京芝1600mの新馬戦を1番人気で優勝。勝ち時計は1分35秒0で、2着とは0.2秒差。2番手で先行し、上り34.4秒、メンバー中2番手でまとめています。
セリフォスの父はダイワメジャー。母シーフロントはフランス産の5勝馬。近親にこれといった活躍馬はいません。
父が何に付けてもマイラーのダイワメジャーなのでこの距離は適鞍。また新潟2歳ステークスでダイワメジャー産駒は過去10年で4頭が馬券に絡んでいます。前走の勝ち時計もこの時期としては悪くない数字。今回も勝ち負け。
ウインピクシス
ゴールドシップ | ステイゴールド | サンデーサイレンス |
ゴールデンサッシュ | ||
ポイントフラッグ | メジロマックイーン | |
パストラリズム | ||
コスモアクセス | ロージズインメイ | Devil His Due |
Tell a Secret | ||
コスモスカイライン | グラスワンダー | |
レーシングスパイス |
ウインピクシスは前走福島芝1800mを1番人気で優勝。勝ち時計は1分52秒1、終始2番手で折り合い、2番手に0.6秒差を付けて圧勝しています。
ウインピクシスの父は中長距離G1を6勝したゴールドシップ。ロージズインメイ産駒のコスモアクセスは短距離の4勝馬。近親にこれといった活躍馬はいません。ゴールドシップ×ロージズインメイの組み合わせで且つ母系にロベルトの血を持っているのはオークス馬のユーバーレーベンと同じ。
ゴールドシップが出ると腰が甘く行き脚が付かない産駒が多いのに対し、ウインピクシスの場合は馬体が小さく行き脚が付くのでその父のステイゴールドの血が濃いか。新潟2歳ステークスではステイゴールド系は過去10年で1頭しか馬券に絡んでいないのはネック。
ただし、中距離血統が活躍しているので血統的には悪くなく、前走で逃げ馬が大敗したレースで、2番手追走で押しり後続を引き離しているようにスタミナがあります。連下で。
スタニングローズ
キングカメハメハ | Kingmambo | Mr. Prospector |
Miesque | ||
マンファス | ラストタイクーン | |
Pilot Bird | ||
ローザブランカ | クロフネ | フレンチデピュティ |
ブルーアヴェニュー | ||
ローズバド | サンデーサイレンス | |
ロゼカラー |
スタニングローズは前走阪神芝1600mの未勝利戦を1番人気で優勝。新馬戦でも1番人気で2着だったので、評価通りの勝ち上がり。勝ち時計1分35秒2、2戦共に上り最速です。
スタニングローズの父はキングカメハメハ。クロフネ産駒の母ローザブランカは芝マイルの3勝馬。母の半弟に朝日フューチュリティステークス、ジャパンカップ勝ちのローズキングダム、祖母ローズバド、祖祖母ロゼカラーとも重賞勝ちがある良血です。
スタニングローズの兄弟から重賞勝ちは出ていませんが、複数勝ちを収める産駒が多く、全姉も古馬1600万条件を勝ち上がっているので、血統的にはオープン級。
ただし父キングカメハメハ×母父クロフネは共にスピード&パワー型で、数ある父キングカメハメハの組み合わせでも成功例が少ないタイプ。重賞勝ちはダートのレパードステークスを勝ったハヤヤッコのみ。またキングカメハメハ産駒自体も本レースとの相性は良くありません。抑えまで。
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