2021年第22回G1チャンピオンズカップ予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2021年チャンピオンズカップの注目馬を分析!

チャンピオンズカップの特徴

G1チャンピオンズカップは第6回中京開催2日目に行われる3歳以上ダート1800mの馬齢定量戦です。負担重量は3歳牡・騙馬56kg、同牝馬54kg(12月1日以前に開催される場合は各1kg減)、4歳以上牡・騙馬57kg、同牝馬55kg。

国際競走に指定され外国調教馬は8頭まで優先出走権が与えられます。また地方所属馬はJRA選定馬のみ出走可能です。

JRA所属馬の場合、レーティング上位5頭及びみやこステークスと武蔵野ステークスの優勝馬に湯煎出走権が与えられます。それ以外は通算獲得賞金+過去1年の獲得賞金+過去2年のG1レースにおける獲得賞金の総額が高い順に出走権が与えられます。

チャンピオンズカップではレースの賞金以外に、本年度のJRA認定の海外ダートG1及び国内Jpn1優勝馬が3着までに入ると別途報奨金が授与されます。

2013年まで阪神ダート1800mで行われていましたが、2014年より現在と同じ中京ダート1800mで開催されています。

↓過去10年のチャンピオンズカップ入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

2021年チャンピオンズカップ出走表

勝ち馬予想に役立つ!チャンピオンズカップの注目馬分析

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 ソダシ クロフネ 牝3 吉田隼人 ノーザンファーム
須貝尚介 (栗東) キングカメハメハ 55kg 金子真人H
1 2 カジノフォンテン カジノドライヴ 牡5 M.デムーロ 登別上水牧場
山下貴之 (船橋) ベストタイアップ 57kg 吉橋興生
2 3 サンライズノヴァ ゴールドアリュール 牡7 松若風馬 ヤナガワ牧場
音無秀孝(栗東) サンダーガルチ 57kg 松岡隆雄
2 4 インティ ケイホーム 牡7 武豊 山下恭茂
野中賢二 (栗東) Northern Afleet 57kg 武田茂男
3 5 エアスピネル キンングカメハメハ 牡8 藤岡康太 社台ファーム
笹田和秀 (栗東) サンデーレーシング 57kg ラッキーフィールド
3 6 テーオーケインズ  シニスターミニスター 牡4 松山弘平 ヤナガワ牧場
高柳大輔 (栗東) マンハッタンカフェ 57kg 小笹公也
4 7 サンライズホープ マジェスティックウォリアー 牡4 幸英明 ヤナガワ牧場
羽月友彦 (栗東) スペシャルウィーク 57kg 松岡隆雄
4 8 スワーヴアラミス ハーツクライ 牡6 松田大作 白老ファーム
須貝尚介 (栗東) Sligo Bay 57kg NICKS
5 9 オーヴェルニュ  スマートファルコン 牡5 福永祐一 明治牧場
西村真幸 (栗東) タニノギムレット 57kg 杉山忠国
5 10 ケイティブレイブ アドマイヤマックス 牡8 内田博幸 岡野牧場
杉山晴紀(栗東) サクラローレル 58.5kg 瀧本和義
6 11 アナザートゥルース アイルハヴアナザー 騙7 坂井瑠星 岡田スタッド
高木登 (美浦) フジキセキ 57kg ノルマンディーTR
6 12 クリンチャー ディープスカイ 牡6 川田将雅 平山牧場
宮本博 (栗東) ブライアンズタイム 57kg 前田幸治
7 13 チュウワウィザード キングカメハメハ 牡6 戸崎圭太 ノーザンファーム
大久保龍 (栗東) デュランダル 57kg 中西忍
7 14 ダノンファラオ American Pharoah 牡4 横山武史 ノーザンファーム
矢作芳人 (栗東)  El Corredor 57kg ダノックス
8 15 メイショウハリオ パイロ 牡4 浜中俊 三嶋牧場
岡田稲男 (栗東) マンハッタンカフェ 57kg 松本好雄
8 16 カフェファラオ American Pharoah 牡4 C.ルメール Paul P. Pompa
堀宣行 (美浦) More Than Ready 57kg 西川光一

チョウワウィザード

キングカメハメハ Kingmambo Mr.Prospector 
Miesque 
マンファス ラストタイクーン 
Pilot Bird 
チュウワブロッサム デュランダル サンデーサイレンス
サワヤカプリンセス
オータムブリーズ ティンバーカントリー
セプテンバーソング

チョウワウィザードは昨年のチャンピオンズカップの優勝馬。これまで22戦10勝2着4回3着5回本レースの他に地方のダートG1を2勝掲示板を外したのは海外のサウジカップと前々走の帝王賞だけという超堅実派です。

チュウワウィザードの父はキングカメハメハ。デュランダル産駒の母チョウワブロッサムはダート馬で4勝。母の近親に2018年JRAサイユウシュウダートホース・NRAグランプリダートグレード競走特別賞に輝いたルヴァンスレーヴがいます。

母の血にダート馬を多く出し日本のダートG1を6勝したアドマイヤドンを輩出しているティンバーカントリーの血が入っており、ダート適性は母系から。3走前にダート2000mの国際G1ドバイワールドカップで2着に入る大健闘を演じています。

前走4カ月の休養明けで地方統一G1JCBクラシックを使い、3番人気で3着。上がりもメンバー中2番目とまずまずの結果。今回は叩き2戦めで上昇が見込めます。

また前走で先着を許した2頭は出走せず、本レースでも人気が予想されるテーオーケインズに競り勝ち、カジノフォンテン、ケイティブレイブ、ダノンファラオには大差を付けており、ここでは実力上位。勝ち負け。

ソダシ

クロフネ フレンチデピュティ Deputy Minister
Mitterand
ブルーアヴェニュー Classic Go Go
Eliza Blue
ブチコ キングカメハメハ Kingmanbo
マンファス
シラユキヒメ サンデーサイレンス
ウェイブウインド

ソダシは今年の桜花賞馬でこれまで8戦6勝芝重賞を5勝していますが、ダートは今回が初前走の秋華賞で1番人気でしたが、最後の直線で失速の10着。レース後ゲートで花鼻をぶつけ歯がぐらつくほどお大けがを負い、ハミが噛めなかったことが判明実力負けではありません。

ソダシの父は芝・ダートでG1勝ちしたクロフネ。キングカメハメハ産駒の母ブチコはダート中距離の4勝馬。母の半姉でクロフネ産駒のユキチャンがダート2100mの地方G3関東オークスを優勝し、NRA最優秀牝馬に輝いています。

また母ブチコの姉でクロフネ産駒のマシュマロにキングカメハメハを付けたハヤヤッコがレパードステークスを勝っているように、本来ダート色が強い母系ソダシ自身も前脚で搔き込む走法なのでダート適性はあります。しかも今回負担重量が54kgと、他馬に比べ軽量です。

ただし今回は古馬ダートの一級線との対戦。札幌記念でG1古馬を撃破したと言っても、芝とダートでは勝手が違い、芝のG1馬でもダートで勝ち負けではありません。能力や底力をも詰めても強気には押せず、抑えまで。

テーオーケインズ

シニスターミニスター Old Trieste A.P. Indy
Lovlier Linda
Sweet Minister The Prime Minister
Sweet Blue
マキシムカフェ マンハッタンカフェ サンデーサイレンス
サトルチェンジ
カフェピノコ ジェイドロバリー
ピノシェット

テーオーケインズは今年の大井G1帝王賞の優勝馬。これまで14戦7勝2着2回3着2回。昨年末から力を付けており、今年はオープン、アンタレスステークス、帝王賞と3連勝を飾っています。

テーオーケインズの父はエーピーインディ系のシニスターミニスターで、日本で走る産駒はほぼダート。マンハッタンカフェ産駒のマキシマムカフェは未勝利馬。母系に一昔前に日本でダート馬を多く輩出したジェイドロバリーの血があり、血統的にもダート馬。

前走4カ月休養明けを使ったJCBクラシックで1人気に押されましたが、優勝馬から0.4秒離され4着。帝王賞で2000mを優勝しているものの重の軽い馬場、本質的には1800mが良い馬なので、前走ダート2100mは少々長かったか。

実際に、今年3連勝はいずれも重・不良と力が要らない馬場パサパサで力のいる馬場で一級線を相手した場合は疑問符。前走のJCBクラシックでは同じ位置にいたチョウワウィザードと競り合いで先着を許しています連下で。

カフェファラオ

American Pharoah Pioneerof the Nile エンパイアメーカー
Star of Goshen 
Littleprincessemma Yankee Gentleman 
Exclusive Rosette 
Mary’s Follies More Than Ready サザンヘイロー 
Woodman’s Girl 
Catch the Queen Miswaki 
Wave to the Queen 

カフェファラオは今年のフェブラリーステークスの優勝馬。これまで9戦5勝重賞は他にユニコーンステークスとシリウスステーク勝ちがあります。昨年も3歳でチャンピオンズカップに2番人気で出走しましたが6着に敗れています

カフェファラオの父は米国クラシック三冠でブリダーズカップ・クラシックも制したアメリカンファラオ。母メアリーズフォリーズは米国産で重賞2勝を含む4勝馬で、産駒は全てダート重賞を優勝しています。

フェブラリーステークス後にかしわ記念を使い1番人気押されるも、船橋の特殊なコースに脚質が合わず優勝馬から1.1秒も離され5着に敗退。前走函館記念で芝のレースに挑戦しましたが、58.5kgのトップハンデを背負い0.7秒差の9着に敗退とちぐはぐな競馬。

今回は4カ月半の休養明けでぶっつけ本番。ポン掛けするタイプですが、この馬の場合は競走能力より砂を被るとひるむ精神力が問題真ん中の枠を引くと能力が発揮できない可能性があります。抑えまで。

エアスピネル

キングカメハメハ Kingmambo Mr.Prospector 
Miesque 
マンファス ラストタイクーン 
Pilot Bird 
エアメサイア サンデーサイレンス Halo
Wishing Well 
エアデジャヴー ノーザンテースト 
アイドリームドアドリーム 

エアスピネルは今年のフェブラリーステークスの2着馬。これまで28戦4勝2着7回3着5回4中3勝は芝マイル重賞で、芝のG1でも2着2回。2年前からダート路線に切り替え、ダート重賞勝ちこそないないものの、ダート重賞8戦し2着4回3着1回と走ります。

エアスピネルの父はキングカメハメハサンデーサイレンス産駒の母エアメアイアは秋華賞馬。祖母エアデジャヴーはクイーンステークス馬でオークス2着の実績。近親に皐月賞と菊花賞を制したエアシャカールがいる良血。

既に8歳馬ですが、前走武蔵野ステークスでも2着ただし、基本的にマイラーで、古馬になって馬券になったのは1400~1600m。それ以上だと掲示板にすら載っていません。チャンピオンカップは1800mで適距離より1ハロン長く振り。今回は見送り。

インティ

インティは2019年のフェブラリーステークスの優勝馬。これまで20戦7勝2着1回3着4回フェブラリーステークス優勝後勝ち星はありませんが、2019、2020年のチャンピオンズカップで共に3着しており侮れない存在です。

インティの父はミスタープロスペクター系でゴーンウエストを父に持つケイホーム。母キティはダート1800mを中心に4勝で、距離適性は母系から。近親からは活躍馬は出ておらず、血統内のミスタープロスペクターの3×4の濃いクロスが能力を押し上げている格好です。

基本的に逃げないと脆い馬でしたが、今年のフェブラリーステークスから脚質変更をしており、2走前のかしわ記念では小回りで圧倒的に先行有利な船橋で後方から追い込み3着。前走の盛岡マイルチャンピオンシップでも中段から差して3着。共にメンバー中最速の脚を使っています。

今回はゴール前直線の長い中京コースで脚質変更後の差し脚が活かせます。勝ち星が無く人気薄なら妙味。連下で。

クリンチャー

ディープスカイ アグネスタキオン サンデーサイレンス
アグネスフローラ
アビ Chief’s Crown
Carmelized
ザフェイツ ブライアンズタイム Roberto
Kelley’s Day
ミスシャグラ Danzig
Dusty Dollar

クリンチャーはこれまで30戦6勝2着5回3着4回。芝でも菊花賞2着、京都記念勝ちがある実力馬ですが、昨年春からダート路線に変更。昨年末のみやこステークスでダート重賞初優勝今年は地方のG3佐賀記念と名古屋大賞典を連勝し、帝王賞で3着に入っています。

クリンチャーの父はNHKマイルカップとダービーの変則2冠馬のディープスカイ。その父アグネスタキオン同様に、ダート適性の高い産駒を送り出す種牡馬です。ブライアンズタイム産駒の母デフェイツは1勝馬。ブライアンズタイムは芝・ダート共に走る産駒を出す万能系種牡馬で距離適性は母の父から。

4ヵ月の休養明けの前走みやこステークスでは1番人気でしたが、優勝馬メイショウハリオから0.8秒離され6着に敗退。母系にブライアンズタイムの血があり、基本的に叩き良化型。また芝馬だったに関わらず軽いダートだと力が発揮できないので、パサパサの馬場が理想です。良馬場なら連下で。

ウェステールンド

ネオユニヴァース サンデーサイレンス Halo
Wishing Well 
ポインテッドパス Kris 
Silken Way 
ユーアンミー Marquetry  Conquistador Cielo 
Regent’s Walk 
Archimillionnaire  Medaille d’Or 
Conqueluche 

ウェステールンドはこれまで37戦6勝2着10回3着10回重賞勝ちは2020年のアンタレスステークスだけですが、ダート重賞はこれまで15戦して1勝2着4回3着3回掲示板を外したのはわずか3回2018年のチャンピオンズカップでは2着に入っています。

ウェスタールンドの父は皐月賞・ダービーの二冠馬ネオユニヴァース。母ユーアンミーは海外でG3勝ちがある5勝馬。ウェスタールンドの全姉に阪神ジュベナイルフィリーズ3着のミクロコスモスがいます。

ダートの追い込み馬でパワーと瞬発力に秀で、直線だけ勝負をする馬そのため消耗が少なく年齢的な衰えは有りません。昨年来のダート戦でも全てメンバー中上り3番手以内。前走の浦和記念もメンバー中上り最速です。年齢的に人気落ちなら妙味。連下で。

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