2021年チャレンジカップの注目馬を分析!
チャレンジカップの特徴
G3チャレンジカップは第6回阪神開催初日に行われる3歳以上芝2000mの別定戦です。負担重量は3歳牡・牝馬55kg、同牝馬53kg(同レースが11月に施行される場合は各1kg現)、5歳以上牡・騙馬56kg、同牝馬54kg。
過去のG1及びG2の勝利実績により負担重量が加算され、1年内G1勝利馬2kg増、1年1内のG2及び牝馬限定G1、2年以内のG1勝利馬1kg増(いずれも2歳G1は除く)。
国際競走に指定され、外国調教馬は8頭まで優先出走権が与えられます。また地方交流競走に指定され認定馬のみ2頭まで登録できます。
過去に何度か開催時期と距離が変更になっており、2011年以前は秋初戦に、2012年から16年は年末に距離1800mで、2017年より現在と同じ年末に2000mで行われています。
↓過去10年のチャレンジカップ入賞馬のデータを見たい方はこちら↓
2021年チャレンジカップ出走表
枠番 | 馬番 | 出走馬 | 父 | 馬齢 | 騎手 | 生産牧場 |
所属 | 母の父 | 斤量 | 馬主 | |||
1 | 1 | ジェラルディーナ | モーリス | 牝3 | 福永祐一 | ノーザンファーム |
斉藤崇史 (栗東) | ディープインパクト | 53kg | サンデーレーシング | |||
2 | 2 | カツジ | ディープインパクト | 牡6 | 岩田康誠 | 岡田スタッド |
池添兼雄 (栗東) | ホワイトマズル | 56kg | カナヤマH | |||
3 | 3 | メイショウオーパス | メイショウボーラー | 牡6 | 幸英明 | 高昭牧場 |
飯田祐史 (栗東) | マンハッタンカフェ | 56kg | 松本好雄 | |||
4 | 4 | マイネルウィルトス | スクリーンヒーロー | 牡5 | M.デムーロ | ビッグレッドファーム |
宮徹 (栗東) | ロージズインメイ | 56kg | TC・ラフィアン | |||
5 | 5 | スカーフェイス | ハーツクライ | 牡5 | 団野大成 | グランド牧場 |
橋田満 (栗東) | クロフネ | 56kg | グランド牧場 | |||
6 | 6 | ヒートオンビート | キングカメハメハ | 牡4 | 川田将雅 | 社台ファーム |
友道康夫 (栗東) | ディープインパクト | 56kg | 社台レースホース | |||
6 | 7 | ペルシアンナイト | ハービンジャー | 牡7 | 岩田望来 | 追分ファーム |
池江泰寿(栗東) | サンデーサイレンス | 56kg | G1レーシング | |||
7 | 8 | マイネルフラップ | ヴィクトワールピサ | 牡5 | 国分優作 | ビッグレッドファーム |
梅田智之 (栗東) | ロージズインメイ | 56kg | TC・ラフィアン | |||
7 | 9 | アルジャンナ | ディープインパクト | 牡4 | 武豊 | ノーザンファーム |
池江泰寿 (栗東) | Tiz Wonderful | 56kg | 吉田勝己 | |||
8 | 10 | モズナガレボシ | グランプリボス | 牡4 | 松山弘平 | 谷川牧場 |
荒川義之 (栗東) | クロフネ | 56kg | キャピタル・システム | |||
8 | 11 | ソーヴァリアント | オルフェーヴル | 牡3 | C.ルメール | 社台ファーム |
大竹正博 (美浦) | シンボリクリスエス | 55kg | 社台レースホース |
勝ち馬予想に役立つ!チャレンジカップの注目馬分析
ソーヴァリアント
オルフェーヴル | ステイゴールド | サンデーサイレンス |
ゴールデンサッシュ | ||
オリエンタルアート | メジロマックイーン | |
エレクトロアート | ||
ソーマジック | シンボリクエスエス | Kris S. |
Tee Kay | ||
スーア | Fairy King | |
Bold Starlet |
ソーヴァリアントはこれまで8戦3勝2着2回3着1回。夏に1、2勝クラスを連勝し、前走セントライト記念では4角で抜け出すも、ゴール手前でアサマイタズラに強襲され首差2着。上りはメンバー中2番目なので、優勝馬の切れ味に屈した格好です。
ソーヴァリアントの父はオルフェーヴル。シンボリクリスエス産駒の母ソーマジックは桜花賞3着馬。ソーヴァリアントの半姉にディープインパクト産駒で愛知杯を勝ち、昨年の秋華賞2着、今年のヴィクトリアマイルカップ3着のマジックキャッスルがいます
姉マジックキャッスルと同じく8戦して掲示板を外したのは失格となった1戦だけという堅実派。菊花賞優先出走権をパスして臨む一戦で、姉の能力と比較すればG3くらいは突破しておきたいところ。勝ち負け。
ジェラルディーナ
モーリス | スクリーンヒーロー | グラスワンダー |
ランニングヒロイン | ||
メジロフランシス | カーネギー | |
メジロモントレー | ||
ジェンティルドンナ | ディープインパクト | サンデーサイレンス |
ウインドインハーヘア | ||
ドナブリーニ | Bertolini | |
Cal Norma’s Lady |
ジェラルディーナはこれまで9戦4勝2着1回3着1回。2歳時に阪神ジュベナイルフィリーズに出走していますが、この時はソダシの0.5秒差の7着。次走で惨敗したため休養に入り、夏競馬参戦で3連勝を飾りオープン入りしています。
ジェラルディーナの父はモーリス。ディープインパクト産駒の母ジェンティルドンナは牝馬三冠を含むG1を7勝の顕彰馬。父も母も海外G1勝ちがあり、G1計13勝の血を持つ良血馬。血統内にサンデーサイレンスの奇跡の血量4×3を持っています。
前々走、前走で上り33秒台、共にメンバー中最速という切れ味勝負の馬。8戦全て1600~1800mのマイル戦で、2000mは今回が初。ただし、血統面から距離延長は問題ありません。モーリス産駒は現3歳馬がファーストクロップですが、既に海外を含めると2頭もG1馬を送り出しています。
走りからすると母の父ディープインパクトが強く、連続開催で馬場が荒れている今の阪神はやや不利。良馬場且つ、外枠で馬場が良い外目を通れれば勝ち負け。
ペルシアンナイト
ハービンジャー | Dansili | デインヒル |
Hasili | ||
Penang Pearl | Bering | |
Guapa | ||
オリエントチャーム | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | ||
ニキーヤ | Nureyev | |
Reluctant Guest |
ペルシアンナイトは2017年のマイルチャンピオンシップの優勝馬で、3年連続同レースで馬券になっている古豪。ただしマイルチャンピオンシップ優勝以降勝ち星が無く、前々走の札幌記念で3着に入り、一年ぶりに馬券に絡んでいます。
ペルシアンナイトの父はハービンジャー。母オリエントチャームはJRA最優秀ダートホースに輝いたゴールドアリュールの全妹で、自身は芝のマイル戦で4勝。兄弟に根岸ステークス勝ちでマイルチャンピオンシップ3着のゴールスキーがおり距離適性は母系から。
前走天皇賞秋では13番人気も7着に健闘。優勝馬から0.8秒離されていますが、走破時計は1分58秒7、上りもメンバー中2番目の33.1秒を繰り出しているように7歳馬でも一級線の力は維持しています。
ただし、好走している距離と馬場が限られており、阪神は6戦1勝2着1回で、4歳時に大阪杯で2着して以来、掲示板さえ載っていません。今回は見送り。
マイネルウィルトス
スクリーンヒーロー | グラスワンダー | Silver Hawk |
Ameriflora | ||
ランニングヒロイン | サンデーサイレンス | |
ダイナアクトレス | ||
マイネボヌール | ロージズインメイ | Devil His Due |
Tell a Secret | ||
コスモフォーチュン | マイネルラヴ | |
グレースマリヤ |
マイネルウィルトスはこれまで30戦5勝2着8回3着11回。長らく3勝クラスを彷徨っていましたが、この春に3勝クラス、オープンを連勝。その後重賞を3戦し、函館記念8着、札幌記念4着、前走アルゼンチン共和国杯では2着と急激に実力を付けています。
マイネルウィルトスの父はスクリーンヒーロー。ロージズイン名産駒の母マイネルボヌールは旧1000万下の4勝馬。祖母コスモフォーチュンは北九州記念を優勝しています。
稍重~不良は7戦2勝2着1回3回、また洋芝は1勝クラスで2戦し2着1回3着1回と力のいる馬場は得意。
前走で57.5kgのトップハンデのオーソリティに次ぐ56kgを背負っても2着に入るなどパワーもあり、力のいる今の阪神の馬場は有利。またオーソリティは次走のジャパンカップで2着に入り、オーソリティを基準にすればG3は勝てる能力はあります。連下で。
ヒートオンビート
キングカメハメハ | Kingmambo | Mr.Prospector |
Miesque | ||
マンファス | ラストタイクーン | |
Pilot Bird | ||
マルセリーナ | ディープインパクト | サンデーサイレンス |
ウインドインハーヘア | ||
マルバイユ | Marju | |
Nenuphar |
ヒートオンビートはこれまで15戦4勝2着6回3着1回。前々走の目黒記念で2着に入り、その時の上りは32.4秒。夏は全休で、4ヵ月の休み明けの京都大賞典では2番人気にされましたが、優勝馬マカヒキから0.6秒離され8着に敗れています。
ヒートオンビートの父はキングカメハメハ。ディープインパクト産駒の母マルセリーナは桜花賞馬。ヒートオンビートの半兄にノヴェリスト産駒のラストドラフトが京成杯勝ち、アルゼンチン共和国杯でも2着に入っているように、父の影響を受けやすい母系です。
2400m以上では8戦2勝2着4回と得意も、今回の芝2000mは新馬戦以来。ただし、阪神2000mはゴール前の急坂を2度駆け上がることになるので、2400mを走り切れるスタミナとパワーが必要で本馬に有利。さらに前走は目黒記念より+14kgと明らかに太目残りです。叩き2走目で搾れていれば連下。
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