2022年第82回G1菊花賞予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2022年のGⅠ菊花賞は第4回阪神開催7日目に行われる3歳限定芝3000mの定量戦です。本来は京都競馬場で開催されますが、同競馬場改修工事のため阪神競馬場で代替開催されます。

負担重量は牡馬57kg、牝馬55kg。なお繁殖能力を喪失している騙馬は出走出来ません。国際競走に指定され、外国調教馬は9頭まで出走可能です。

牡馬クラシック三冠最後のレースであり、JRA所属馬であれば桜花賞・皐月賞・オークス・ダービーの1着馬、セントライト記念と神戸新聞杯で3着までに入った馬に菊花賞への優先出走権が与えられています。

また地方所属馬であれば桜花賞・皐月賞・NHKマイルカップ・オークス・ダービーの2着まで、およびセントライト記念と神戸新聞杯で3着までに入った馬に菊花賞への優先出走権が与えられています。

古くから「もっとも強い馬が勝つ」と言われるレースであり、3歳馬にとっては過酷な3000mというスタミナとスピード、そして勝負根性が試されるため、実際に過去の優勝馬は古馬になっても一級線で活躍する馬がほとんどです。

↓過去10年の菊花賞入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

2022年菊花賞出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 ガイアフォース キタサンブラック 牡3 松山弘平 追分ファーム
杉山晴紀 (栗東) クロフネ 57kg KRジャパン
1 2 シェルビーズアイ ハービンジャー 牡3 松田大作 桑田牧場
武英智 (栗東) ゼンノロブロイ 57kg 桑田牧場
2 3 プラダリア ディープインパクト 牡3 池添謙一 オリエント牧場
池添学 (栗東) クロフネ 57kg 名古屋友豊
2 4 ボルドグフーシュ スクリーンヒーロー 牡3 吉田隼人 社台ファーム
宮本博 (栗東) Layman 57kg 社台レースホース
3 5 ヤマニンゼスト シンボリクリスエス 牡3 武豊 錦岡牧場
千田輝彦 (栗東) ディープインパクト 57kg 土井肇
3 6 ビーアストニッシド アメリカンペイトリオット 牡3 岩田康誠 ヴェルサイユファーム
飯田雄三 (栗東) ネオユニヴァース 57kg 村中徹
4 7 アスクワイルドモア キズナ 牡3 岩田望来 社台ファーム
藤原英昭 (栗東) ゼンノロブロイ 57kg 廣崎利洋HD
4 8 マイネルトルファン オルフェーヴル 牡3 丹内祐次 TC・ラフィアン
高木登 (美浦) ロージズインメイ 57kg ビッグレッドファーム
5 9 シホノスペランツァ ブラックタイド 牡3 浜中俊 レイクヴィラファーム
寺島良 (栗東) シンボリクリスエス 57kg 村瀬寛紀
5 10 セイウンハーデス シルバーステート 牡3 幸英明 鮫川啓一
橋口慎介 (栗東) マンハッタンカフェ 57kg 西山茂行
6 11 ドゥラドーレス ドゥラメンテ 牡3 横山武史 ノーザンファーム
宮田敬介 (美浦) ハービンジャー 57kg 吉田勝己
6 12 ヴェローナシチー エピファネイア 牡3 川田将雅 カミイスタット
佐々木晶 (栗東) ゼンノロブロイ 57kg 友駿ホースクラブ
7 13 ディナースタ ドゥラメンテ 牡3 横山和生 クラウン日高牧場
辻野泰之 (栗東) Unbridled’s Song 57kg ノルマンディーTR
7 13 アスクビクターモア ディープインパクト 牡3 田辺裕信 社台ファーム
田村康仁 (美浦) Rainbow Quest 57kg 廣崎利洋HD
7 14 ポッドボレット ジャスタウェイ 牡3 坂井瑠星 社台ファーム
辻野泰之 (栗東) Medaglia d’Oro 57kg 小川眞査雄
8 15 フェーングロッテン ブラックタイド 牡3 松若風馬 ノーザンファーム
宮本博 (栗東) キングヘイロー 57kg サンデーレーシング
8 15 ジャスティンパレス ディープインパクト 牡3 鮫島克駿 ノーザンファーム
杉山晴紀 (栗東) Royal Anthem 57kg 三木正浩
8 16 セレシオン ハーツクライ 牡3 福永祐一 ノーザンファーム
友道康夫 (栗東) Candy Stripes 57kg キャロットファーム

勝ち馬予想に役立つ!重賞菊花賞の注目馬分析

アスクビクターモア

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
カルティカ Rainbow Quest Blushing Groom
I Will Follow
Cayman Sunset Night Shift
Robinia

アスクビクターモアは弥生賞の優勝馬で、ダービーでは3着。これまで8戦3勝2着1回3着1回馬券を外したのは皐月賞5着だけで、全レースで掲示板を確保前走菊花賞トライアルのセントライト記念でも優勝馬とタイム差無しで2着しています。

アスクビクターモアの父はディープインパクト。母カルティカは英国産の1勝馬。アスクビクターモアでデインヒルダンサー産駒の半兄ケマーが欧州スプリントGⅠ2勝。

前走のセントライト記念は1番人気いつも通り3番手で追走し、ゴール前直線で抜け出したところ、強襲してきたガイアフォースに首差差された結果。3着馬には0.5秒差を付けているので、優勝馬以外では役者が1枚上。

ガイアフォースが夏を使い菊花賞出場には3着以内必須の仕上げに対し、賞金的に出走が確実なアスクビクターモアは余裕残しの仕上げ。叩き2戦目で上昇の余地があります。

ただし、父がディープインパクトで母の父が凱旋門賞馬のレインボークエストなので適距離は中から中長距離。父がディープインパクトなので距離はこなせると考えられますが、バリバリのステイヤーと言うわけではないので血統的には絶対視できません。連下で。

ガイアフォース

キタサンブラック ブラックタイド サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア
シュガーハート サクラバクシンオー
オトメゴコロ
ナターレ クロフネ フレンチデピュティ
ブルーアヴェニュー 
ロージーチャーム ダンスインザダーク
クリスマスローズ

ガイアフォースは前走菊花賞トライアルのセントライト記念を優勝。これまで5戦3勝2着2回先行馬でありながら、5戦共メンバー中2番手以内の上りを繰り出しており、末脚は堅実です。

ガイアフォースの父は菊花賞馬で中長距離GⅠ7勝のキタサンブラック。クロフネ産駒の母ナターレは地方のマイル路線で9勝。血統内にノーザンダンサーの5×5×4のクロスを持ちます。

母の父はクロフネですが、母の母の父はステイヤーを多く出す菊花賞馬のダンスインザダーク。母は地方時代にダート2100mを優勝しており、母系はスタミナがあります。父、母系とも菊花賞馬の血が入っており血統的にステイヤー。

春2回、夏競馬で2戦使っていますが、中1.5か月という菊花賞を意識したゆったりしたローテーションが組まれています。ただし、前走セントライト記念では菊花賞出走の権利獲得のために完璧な仕上げ。さらに中1か月のローテーションで調子をキープできるかが課題。調子が良さそうなら勝ち負け。

ジャストインパレス

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
パレスルーマー Royal Anthem Theatrical
In Neon
Whisperifyoudare Red Ransom
Stellar Affair

ジャストインパレスは菊花賞トライアルの神戸新聞杯の優勝馬。これまで6戦3勝2着1回2歳時に新馬戦・1勝クラスを1番人気で連勝し、ホープフルSではキラーアビリティに0.2秒差2着の実績。春のクラシック2戦は共に9着と惨敗しています。

ジャスティンパレスの父はディープインパクト。母パレスルーマーは米国産で海外5勝。母の父ロイヤルアンセムは芝中長距離G13勝。ジャスティンパレスの半兄でオルフェーヴル産駒のアイアンバローズはステイヤーズS、阪神大賞典で2着の実績。2歳時から2000m戦を使っており、血統的にステイヤー。

前走神戸新聞では5番人気。先行して直線抜け出す強い競馬で、2着に0.6秒差の完勝。とは言え、皐月賞馬もダービー馬も出走しておらず、重賞勝ち馬は青葉賞勝ちのプラタリアのみという例年に比べ小粒のメンバー相手でのもの。前走の結果をそのまま鵜吞みにはできません。

菊花賞では神戸新聞杯組の成績が良く過去10年で6勝を挙げていますが、神戸新聞杯優勝馬がそのまま菊花賞を制したのは1番人気で優勝した場合のみそれ以外の優勝馬は馬券を外しています。良くて抑えまで。

ヴェローナシチー

エピファネイア シンボリクリスエス Kris S. 
Tee Kay 
シーザリオ スペシャルウィーク
キロフプリミエール 
アモーレエテルノ ゼンノロブロイ サンデーサイレンス 
ローミンレイチェル
ヒカルアモーレ クロフネ
グレイトフィーヴァー

ヴェローナシチーはこれまで8戦1勝2着3回3着3回。春のクラッシック路線で京成杯3着、京都新聞で2着の実績ダービーへは向かわず、必勝を期して中京芝2000mリステッドクラスに出走しましたが、ここでも2着と勝ち切れません

ヴェローナシチーの父はエピファネイア。ゼンノロブロイ産駒のアモーレエテルノは地方の2勝馬。母系はそこそこ走る産駒は輩出しますが、重賞では勝ち切れません。サンデーサイレンスの4×3の濃いクロス、ヘイルトゥリーズンの5×5のクロスを持ちます。

8戦中7戦でメンバー中上り3番手以内と底力はあるもの、勝ち切れないは血統的に気性難からか。4ヵ月の休養明けの前走神戸新聞杯では3番人気。ただし自慢の末脚は鳴りを潜め、優勝馬ジャスティンパレスから0.8秒差5着に惨敗。

父が菊花賞馬のエピファネイア、母の父が天皇賞春でも2着があるゼンノロブロイなので芝3000mをこなせる可能性はありますが、気性的に抑えきれない可能性が。今回は見送り。

ボルドグフーシュ

スクリーンヒーロー グラスワンダー Silver Hawk 
Ameriflora 
ランニングヒロイン サンデーサイレンス
ダイナアクトレス
ボルドグザグ Layman サンデーサイレンス
ライール
Belga Wood Woodman
Madame Belga

ボルドグフーシュは神戸新聞杯の3着馬で菊花賞の出走権獲得。これまで8戦3勝3着3回2歳時から芝2000m以上を使われ、春は京都新聞杯で3着。神戸新聞杯までの5戦全てでメンバー中最速の末脚を使っています。

ボルドグフーシュの父はスクリーンヒーロー母ボルドグザグは仏国芝GⅢを優勝した3勝馬。血統内にサンデーサイレンスの3×3の濃いクロスを持ちます。

菊花賞では神戸新聞杯3着馬が過去10年で2回優勝。両馬共に神戸新聞杯では3番人気、9番人気の低評価だったのでボルドグフーシュも期待が持てます。

ただしスクリーンヒーロー産駒は中~中京距離は強いものの、3000m超のレースでは重賞勝ち馬が出ていません。菊花賞でも3着が最高。母系もステイヤーとは言えません。良くて抑えまで。

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