2022年チャレンジカップの注目馬を分析!
チャレンジカップの特徴
GⅢチャレンジカップは第6回阪神開催初日に行われる3歳以上芝2000mの別定戦です。負担重量は3歳牡・牝馬55kg、同牝馬53kg(同レースが11月に施行される場合は各1kg現)、5歳以上牡・騙馬56kg、同牝馬54kg。
過去のGⅠ及びGⅡの勝利実績により負担重量が加算され、1年内GⅠ勝利馬2kg増、1年1内のGⅡ及び牝馬限定GⅠ、2年以内のGⅠ勝利馬1kg増(いずれも2歳GⅠ1は除く)。
国際競走に指定され、外国調教馬は8頭まで優先出走権が与えられます。また地方交流競走に指定され認定馬のみ2頭まで登録できます。
過去に何度か開催時期と距離が変更になっており、2011年以前は秋初戦に、2012年から16年は年末に距離1800mで、2017年より現在と同じ年末2000mで行われています。
↓過去10年のチャレンジカップ入賞馬のデータを見たい方はこちら↓
2022年チャレンジカップ出走表
枠番 | 馬番 | 出走馬 | 父 | 馬齢 | 騎手 | 生産牧場 |
所属 | 母の父 | 斤量 | 馬主 | |||
1 | 1 | レッドベルオーブ | ディープインパクト | 牡4 | 福永祐一 | ノーザンファーム |
藤原英昭 (栗東) | Unbridled’s Song | 56kg | 東京ホースレーシング | |||
2 | 2 | ルビーカサブランカ | キングカメハメハ | 牝5 | 川田将雅 | ノーザンファーム |
須貝尚介 (栗東) | ダンスインザダーク | 54kg | 金子真人H | |||
3 | 3 | エヒト | ルーラーシップ | 牡5 | 田中勝春 | 白井牧場 |
森秀行 (栗東) | ディープインパクト | 56kg | 平井裕 | |||
3 | 4 | サンレイポケット | ジャンブルポケット | 牡7 | 和田竜二 | 様似共栄牧場 |
高橋義忠 (栗東) | ワイルドラッシュ | 56kg | 永井啓弍 | |||
4 | 5 | ビーアストニッシド | アメリカンペイトリオット | 牡3 | 岩田康誠 | ヴェルサイユファーム |
飯田雄三 (栗東) | ネオユニヴァース | 56kg | 村中徹 | |||
4 | 6 | エアファンディタ | ハットトリック | 牡5 | 川須栄彦 | Sekie Y & Tsunebumi Y |
池添学 (栗東) | エンパイアメーカー | 56kg | ラッキーフィールド | |||
5 | 7 | メイショウテンゲン | ディープインパクト | 牡5 | 松山弘平 | 三嶋牧場 |
池添兼雄 (栗東) | フレンチデピュティ | 56kg | 松本好雄 | |||
5 | 8 | タイセイモンストル | ルーラーシップ | 牡5 | 坂井瑠星 | 社台ファーム |
矢作芳人 (栗東) | ダンスインザダーク | 56kg | 田中成奉 | |||
6 | 9 | ブラヴァス | キングカメハメハ | 牡6 | R.ムーア | ノーザンファーム |
友道康夫 (栗東) | ディープインパクト | 56kg | 佐々木主浩 | |||
6 | 10 | ソーヴァリアント | オルフェーヴル | 牡4 | C.ルメール | 社台ファーム |
大竹正博 (美浦) | シンボリクリスエス | 56kg | 社台レースホース | |||
7 | 11 | パトリック | ワークフォース | 牡6 | 藤岡佑介 | 松田牧場 |
岡田稲男 (栗東) | ディープインパクト | 56kg | カナヤマH | |||
7 | 12 | ヒンドゥタイムズ | ハービンジャー | 騙6 | 武豊 | ノーザンファーム |
斉藤崇史 (栗東) | ディープインパクト | 56kg | シクルクレーシング | |||
8 | 13 | ディアマンミノル | オルフェーヴル | 牡5 | 荻野極 | 村下農場 |
本田優 (栗東) | デヒア | 56kg | 吉岡實 | |||
8 | 14 | ニホンピロスクーロ | ニホンピロアワーズ | 騙5 | 吉田隼人 | 友田牧場 |
服部利之 (栗東) | デヒア | 56kg | 小林英一 |
勝ち馬予想に役立つ!チャレンジカップの注目馬分析
ソーヴァリアント
オルフェーヴル | ステイゴールド | サンデーサイレンス |
ゴールデンサッシュ | ||
オリエンタルアート | メジロマックイーン | |
エレクトロアート | ||
ソーマジック | シンボリクエスエス | Kris S. |
Tee Kay | ||
スーア | Fairy King | |
Bold Starlet |
ソーヴァリアントは昨年のチャレンジカップの優勝馬。これまで10戦4勝2着2回3着1回。チャレンジカップ以来となる前走オールカマーで2番人気でしたが、レース中に心房細動を起こし13着に敗退しています。
ソーヴァリアントの父はオルフェーヴル。シンボリクリスエス産駒の母ソーマジックは桜花賞3着馬。ソーヴァリアントの半姉にディープインパクト産駒で愛知杯を勝ち、秋華賞2着、ヴィクトリアマイルカップ3着のマジックキャッスル。
オールカマーで起こした心房細動は競走能力が落ちるものではないので結果は度外視。昨年より負担重量が1kg増えますが、馬体も500kgを超え、2着に0.6秒差を付けて圧勝しているので問題は無いと考えられます。またメンバーも昨年と同レベル。順調なら勝ち負け。
ヒンドゥタイムズ
ハービンジャー | Dansili | デインヒル |
Hasili | ||
Penang Pearl | Bering | |
Guapa | ||
マハーバーラタ | ディープインパクト | サンデーサイレンス |
ウインドインハーヘア | ||
マハーブ | Nureyev | |
Personal Business |
ヒンドゥタイムズは一昨年のチャレンジカップの3着馬。これまで17戦5勝2着3回3着3回。今年は小倉記念から復帰し、10番人気も2着好走。前走京都大賞典では4着に入っています。
ヒンドゥタイムズの父はハービンジャー。ディープインパクト産駒の母マハーバーラタはダートで1勝のみ。祖祖母は米国GⅠ馬も、近親に活躍馬はいません。血統内にノーザンダンサーの5×3の濃いクロスを持ちます。
今回は叩き3戦目。重賞7戦して掲示板に載ること5回とGⅢなら上位争いをする実力があります。ただし、小倉大賞典では優勝馬か0.8秒差、京都大賞典でも0.7秒差と爆発力に欠けます。勝ち切るには難しいタイプ。抑えで。
ビーアストニッシド
アメリカンペイトリオット | War Front | Danzig |
Starry Dreamer | ||
Life Well Lived | Tiznow | |
Well Dressed | ||
マオリオ | ネオユニヴァース | サンデーサイレンス |
ポインテッドパス | ||
ジョウノファミリー | キングカメハメハ | |
エビスファミリー |
ビーアストニッシドは今年のスプリングSの優勝馬。これまで10戦2勝2着1回3着2回。重賞は他にラジオNIKKEI杯京都2歳Sで2着、共同通信杯で3着。3冠レース全てに参戦するも全て2桁着順に惨敗。
ビーアストニッシドの父は米国芝マイルGⅠ勝ちのあるダンジグ系のアメリカンペイトリオット。JRAの重賞勝ち馬はビーアストニッシドが初。ネオユニヴァース産駒の母マオリオは未出走馬。母の半妹にフェアリーS勝ちのライジングリーズン。
スプリングS勝ち以降好走歴が無く、距離が延びるごとに着差が広がっています。菊花賞から距離が大幅に短縮されるのはプラスですが、基本的にマイラー血統で2000mも長い印象。見送り。
サンレイポケット
ジャングルポケット | トニービン | カンパラ |
Severn Bridge | ||
ダンスチャーマー | Nureyev | |
Skillful Joy | ||
アドマイヤパンチ | ワイルドラッシュ | Wild Again |
Rose Park | ||
ロイヤルカード | サンデーサイレンス | |
アドマイヤラピス |
サンレイポケットは2021年の新潟記念の優勝馬。これまで28戦5勝2着4回3着5回。重賞は他に2020年新潟記念、今年の京都記念、鳴尾記念で3着し、2021年には天皇賞秋とジャパンカップで4着しています。
サイレントポケットの父はダービーとジャパンカップを制したジャングルポケット。母アヂマイヤパンチは未勝利馬。母の半弟に中長距離GⅡ2勝のアドマイヤデウスがいます。母系はステイヤーズステークス2着のアドマイヤラピスを祖としスタミナ豊富。
典型的なサウスポーで2020年春から一貫して左回りしか走っていませでしたが、今年は右回りもチャレンジし掲示板に2度載っています。3年連続参戦となった新潟記念では2番人気も、トップハンデが堪え8着敗退。今回は前走より負担重量が1.5kg減るのはプラス。
ただしチャレンジカップは7歳以上の高齢馬は苦戦気味。過去10年で優勝歴はありません。抑えまで。
レッドベルオーブ
ディープインパクト | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | ||
ウインドインハーヘア | Alzao | |
Burghclere | ||
レッドファンタジア | Unbridled’s Song | Unbridled |
Phone Chatter | ||
Cat Chat | Storm Cat | |
Phone Chatter |
レッドベルオーブは2020年のデイリー杯2歳Sの優勝馬で、同年の朝日杯フューチュリティSで3着。ただし、古馬になってからは重賞で入着歴無し。2走前の小倉芝1800mOPで圧勝も、前走毎日王冠では優勝馬サリオスか2.1秒も離され殿負け。
レッドベルオーブの父はディープインパクト。母レッドファンタジアは未勝利馬。母の半姉に米国ダート1800mGⅠスピンスタースS他重賞3勝のインランジェリーがいる良血。母系にディープインパクトと相性が良いストームキャットの血も入っています。
またレッドベルオーブの全兄にデイリー杯2歳S勝ちのレッドベルジュール、ハーツクライ産駒の半弟レッドベルアームが今年のシンザン記念で3着と、母系の影響力が強く、自身もデイリー杯2歳Sでレースレコードを作っているように基本的にマイラー。2000mは距離が長い印象。見送り。
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