2022年チャンピオンズカップの注目馬を分析!
チャンピオンズカップの特徴
GⅠチャンピオンズカップは第6回中京開催2日目に行われる3歳以上ダート1800mの馬齢定量戦です。負担重量は3歳牡・騙馬56kg、同牝馬54kg(12月1日以前に開催される場合は各1kg減)、4歳以上牡・騙馬57kg、同牝馬55kg。
国際競走に指定され外国調教馬は8頭まで優先出走権が与えられます。また地方所属馬はJRA選定馬のみ出走可能です。
JRA所属馬の場合、レーティング上位5頭及びみやこステークスと武蔵野ステークスの優勝馬に湯煎出走権が与えられます。それ以外は通算獲得賞金+過去1年の獲得賞金+過去2年のGⅠレースにおける獲得賞金の総額が高い順に出走権が与えられます。
チャンピオンズカップではレースの賞金以外に、本年度のJRA認定の海外ダートGⅠ及び国内JpnⅠ優勝馬が3着までに入ると別途報奨金が授与されます。
2013年まで阪神ダート1800mで行われていましたが、2014年より現在と同じ中京ダート1800mで開催されています。
↓過去10年のチャンピオンズカップ入賞馬のデータを見たい方はこちら↓
2022年チャンピオンズカップ出走表
枠番 | 馬番 | 出走馬 | 父 | 馬齢 | 騎手 | 生産牧場 |
所属 | 母の父 | 斤量 | 馬主 | |||
1 | 1 | グロリアムンディ | キングカメハメハ | 牡4 | D.ムーア | ノーザンファーム |
大久保龍 (栗東) | Blu Air Force | 57kg | 吉田和美 | |||
1 | 2 | サンライズホープ | マジェスティックウォリアー | 牡5 | 幸英明 | ヤナガワ牧場 |
羽月友彦 (栗東) | スペシャルウィーク | 57kg | 松岡隆雄 | |||
2 | 3 | ハピ | キズナ | 牡3 | 横山典弘 | ノースヒルズ |
大久保龍 (栗東) | キングカメハメハ | 56kg | 寺田寿男 | |||
2 | 4 | スマッシングハーツ | ヘニーヒューズ | 牡6 | 鮫島克駿 | ノースヒルズ |
新谷功一 (栗東) | ゼネラリスト | 57kg | 前田幸治 | |||
3 | 5 | ジュンライトボルト | キングカメハメハ | 牡5 | 石川裕紀人 | ノーザンファーム |
友道康夫 (栗東) | スペシャルウィーク | 57kg | 河合純二 | |||
3 | 6 | レッドガラン | ロードカナロア | 牡7 | 斎藤新 | 社台ファーム |
安田隆行 (栗東) | シンボリクリスエス | 57kg | 東京ホースレーシング | |||
4 | 7 | オーヴェルニュ | スマートファルコン | 牡6 | C.ルメール | 明治牧場 |
西村真幸 (栗東) | タニノギムレット | 57kg | 杉山忠国 | |||
4 | 8 | サンライズノヴァ | ゴールドアリュール | 牡8 | 松若風馬 | ヤナガワ牧場 |
音無秀孝(栗東) | サンダーガルチ | 57kg | 松岡隆雄 | |||
5 | 9 | ノットゥルノ | ハーツクライ | 牡3 | 武豊 | 下河辺牧場 |
音無秀孝 (栗東) | Unbridled’s Song | 56kg | 金子真人H | |||
5 | 10 | クラウンプライド | リーチザクラウン | 牡3 | 福永祐一 | 社台ファーム |
新谷功一 (栗東) | キングカメハメハ | 56kg | 吉田照哉 | |||
6 | 11 | バーデンヴァイラー | ドゥラメンテ | 牡4 | D.レーン | ノーザンファーム |
斉藤崇史 (栗東) | フレンチデピュティ | 57kg | キャロットファーム | |||
6 | 12 | テーオーケインズ | シニスターミニスター | 牡4 | 松山弘平 | ヤナガワ牧場 |
高柳大輔 (栗東) | マンハッタンカフェ | 57kg | 小笹公也 | |||
7 | 13 | シャマル | スマートファルコン | 牡4 | 川田将雅 | 岡田スタッド |
松下武士 (栗東) | アグネスデジタル | 57kg | 金山敏也 | |||
7 | 14 | タガノビューティー | ヘニーヒューズ | 牡5 | 石橋脩 | 新冠タガノファーム |
西園正都 (栗東) | スペシャルウィーク | 57kg | 八木良司 | |||
8 | 15 | サクラアリュール | ゴールドアリュール | 牡7 | 酒井学 | 谷岡牧場 |
村山明 (栗東) | Gulch | 57kg | さくらコマース | |||
8 | 16 | レッドソルダード | マジェスティックウォリアー | 騙4 | 丸山元気 | ノーザンファーム |
奥村豊 (栗東) | キングカメハメハ | 57kg | 東京ホースレーシング |
勝ち馬予想に役立つ!チャンピオンズカップの注目馬分析
テーオーケインズ
シニスターミニスター | Old Trieste | A.P. Indy |
Lovlier Linda | ||
Sweet Minister | The Prime Minister | |
Sweet Blue | ||
マキシムカフェ | マンハッタンカフェ | サンデーサイレンス |
サトルチェンジ | ||
カフェピノコ | ジェイドロバリー | |
ピノシェット |
テーオーケインズは昨年のチャンピオンズカップの優勝馬。これまで10戦2勝2着2回。GⅠは他に昨年の大井GⅠ帝王賞勝ち、前走JCBクラシックでは単勝1.8倍の1番人気に応え2着馬クラウンプライドに0.4秒差を付けて貫録勝ち。
テーオーケインズの父はエーピーインディ系のシニスターミニスターで、日本で走る産駒はほぼダート。マンハッタンカフェ産駒のマキシマムカフェは未勝利馬。母系に一昔前に日本でダート馬を多く輩出したジェイドロバリーの血があり、血統的にもダート馬。
昨年は2着馬のチョウワウィザードに1秒差を付けて圧勝。そのチョウワウィザードは引退し、フェブラリーSを連覇したカフェファラオも骨折で参戦せずと、昨年に比べメンバーがかなり手薄。ダート馬は5歳からが充実期。前走の調子さえ維持していれば今年も圧勝か。勝ち負け。
クラウンプライド
リーチザクラウン |
スペシャルウィーク | サンデーサイレンス |
キャンペンガール | ||
クラウンピース | Seattle Slew | |
クラシッククラウン | ||
エミーズプライド | キングカメハメハ | Kingmambo |
マンファス | ||
エミーズスマイル | アグネスタキオン | |
エミスフェール |
クラウンプライドはドバイGⅡUAEダービーの優勝馬。これまで7戦3勝2着2回。国内では2走前に船橋GⅡ日本テレビ盃で2着し、前走JCBクラシックでテーオーケインズ相手に2着しています。
クラウンプライドの父はスペシャルウィーク産駒で重賞2勝のリーチザクラウン。キングカメハメハ産駒の母エミーズプライドは地方の9勝馬。血統内にサンデーサイレンスの3×4、ミスタープロスペクターの4×4の濃いクロスがあります。母系にアグネスタキオンの血があり、同馬の馬場適性は母系から。
前走JCBクラシックでは終始逃げ。テーオーケインズに道中しっかりマークされ、直線抜け出したところを並走されてあっさり交わされている同馬との力差は明らか。短期間で逆転できるとは思えません。
交わされても最後まであきらめずに走っているところに好感が持てますが、今回はゴール前直線が長い中京コース。さらに他馬のマークもきつくなります。見送り。
ジュンライトボルト
キングカメハメハ | Kingmambo | Mr. Prospector |
Miesque | ||
マンファス | ラストタイクーン | |
Pilot Bird | ||
スペシャルグルーヴ | スペシャルウィーク | サンデーサイレンス |
キャンペンガール | ||
ソニックグルーヴ | フレンチデピュティ | |
エアグルーヴ |
ジュンライトボルトは今年のシリウスSで重賞初挑戦、初制覇。これまで24戦6勝2着5回3着2回。6勝中5勝が左回り。ダートは3走前からで、ダートに限れば3戦2勝2着1回と底を見せていません。
ジュンライトボルトの父はキングカメハメハ。スペシャルウィーク産駒の母スペシャルグルーヴは未勝利馬。祖祖母はオークス・天皇賞秋を制したエアグルーヴ。ジュンライトボルトの半兄でロードカナロア産駒のグルーヴィットが中京記念を優勝しています。
ハンデ戦のシリウスSでは56kg。中京巧者のオーヴェルニュは58kgを背負い0.4秒差の3着。計算上同斤量なら際どい勝負だったので、それほど強かったわけではありません。さらに今回はメンバー強化。斤量も1kg増とマイナス材料も。さらに過去10年でシリウスS組は馬券にならず。見送り。
オーヴェルニュ
スマートファルコン | ゴールドアリュール | サンデーサイレンス |
ニキーヤ | ||
ケイシュウハーブ | ミシシッピアン | |
キョウエイシラユキ | ||
ギュイエンヌ | タニノギムレット | ブライアンズタイム |
タニノクリスタル | ||
スギノトヨヒメ | フジキセキ | |
トヨマル |
オーヴェルニュは東海Sと平安Sで重賞2勝。これまで30戦8勝2着4回3着1回。中京コース巧者で、同コースのダート重賞は6戦2勝2着1回3着1回。昨年のチャンピオンズカップでは5番人気で6着。
オーヴェルニュの父は地方ダート重賞を19勝したスマートファルコン。タニノギムレット産駒の母オーヴェルニュの母ギュイエンヌはダート短距離の3勝馬。オーヴェルニュの半兄に地方で14勝を挙げたスニッツェル産駒のバズーカがいます。
前走JCBクラシックでは6番人気で6着。テーオーケインズから1.2秒差も付けられていますが、中京競馬場以外では重賞の入着歴が無いので度外視。今回は得意の中京に戻ります。
昨年のチャンピオンズカップで先着を許したメンツはテーオーケインズ、サンライズノヴァのみ。サンライズノヴァは0.1秒差で、同馬は近走不振なので逆転は可能です。ただしテーオーケインズとは力差があり、年齢的にも逆転は困難か。連下で。
ノットゥルノ
ハーツクライ | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | ||
アイリッシュダンス | トニービン | |
ビューパーダンス | ||
シェイクズセレナーデ | Unbridled’s Song | Unbridled |
Trolley Song | ||
Desert Stormer | Storm Cat | |
Breezy Stories |
ノットゥルノは今年のジャパンダートダービーの優勝馬。これまで8戦3勝2着2回。前走日本テレビ盃では4番人気も、優勝馬から1.6秒差も付けられ7着と惨敗しています。
ノットゥルノの父はハーツクライ。アンブライドルズソング産駒のシェイクズセレナーデは米国で3勝。祖母はBCスプリントを制し、姉から米GⅠ2勝のベターラッキーが出ています。
ジャパンダートダービーは不良馬場で脚抜きが良く、本来ダート馬ではないハーツクライ産駒には合っていた印象。時計が掛かる地方のダート重賞では2戦共優勝馬から1秒以上離されており、生粋のダート場ではない印象。生粋のダート馬が揃う本レースでは出番なしか。見送り。
ハピ
キズナ | ディープインパクト | サンデーサイレンス |
ウインドインハーヘア | ||
キャットクイル | Storm Cat | |
Pacific Princess | ||
クイーンパイレーツ | キングカメハメハ | Kingmambo |
マンファス | ||
カリフォルニアネクター | Stormy Atlantic | |
Absolute Nectar |
ハピはこれまで7戦3勝2着1回3着1回。重賞勝ちはありませんが、レパードS3着、シリウスSで3着。前走みやこステークスでは4着も、重賞3戦で全て着差は0.1秒差。7戦中6戦でメンバー中上り最速をマークしています。
ハピの父はキズナ。キングカメハメハ産駒の母クイーンパイレーツは未勝利馬。祖母カルフォルニアネクターは米ダートGⅡ勝ちを含む5勝馬。血統内にストームキャットの3×4の濃いクロスを持っています。
今回はGⅠなので前走に比べ+2kg。斤量56kgでLクラス勝ちがあり、レパードSでも3着しているので斤量負けの心配は無し。またゴール前直線が長い中京コースは末脚勝負のハピには有利。連下で。
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