2023年第67回GⅢ阪急杯予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2023年阪急杯の注目馬を分析!

阪急杯の特徴

GⅢ阪急杯は第1回阪神開催6日目に行われる4歳以上芝1400mの別定戦です。負担重量は牡・騙馬57kg、同牝馬55kg。過去の重賞勝利実績で負担重量が加算されます。加算される負担重量は以下の通り。

2kg増・・・1年以内に牝馬限定を除くGⅠ優勝馬

1kg増・・・1年以内に牝馬限定GⅠ優勝馬、同牝馬限定を除くGⅡ優勝馬、1年以上前に牝馬限定を除くG1優勝馬。

国際競走に指定され、外国調教馬は9頭まで優先出走権が与えられます。また地方交流競走に指定され、地方所属馬は3頭まで出走登録できます。

なおJRA所属で阪急杯を優勝すると、当年の高松宮記念への優先出走権が与えられます。また地方所属馬は2着までに入ると高松宮記念に出走登録できます。

↓過去10年の阪急杯入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

2023年阪急杯表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 メイショウベンガル クロフネ 牡6 高倉稜 多田善弘
松永昌博 (栗東) マーベラスサンデー 57kg 松本好雄
1 2 メイショウチタン ロードカナロア 牡6 荻野極 松田牧場
本田優 (栗東) マイネルラブ 57kg 松本好雄
2 3 サトノラムセス  ルーラーシップ 牡5 池添謙一 下河辺牧場
橋口慎介 (栗東) ディープインパクト 57kg サトミホースカンパニー
2 4 ホープフルサイン モンテロッソ 牡7 幸英明 日進牧場
本間忍 (美浦) グラスワンダー 57kg アドバンス・サッポロ
3 5 ダディーズビビッド キズナ 牡5 浜中俊 上水牧場
千田輝彦 (栗東) フレンチデピュティ 57kg 田島大史
3 6 ロードベイリーフ ヴァンセンヌ 牡6 酒井学 大北牧場
森田直行 (栗東) キングカメハメハ 56kg ロードホースクラブ
4 7 グレナディアガーズ Frankel 牡5 岩田望来 ノーザンファーム
中内田充 (栗東) Harlington 57kg サンデーレーシング
4 8 ショウナンアレス  リオンディーズ 牡5 戸崎圭太 ノーザンファーム
池添兼雄 (栗東) フジキセキ 57kg 国本哲秀
5 9 メイショウケイメイ  ワークフォース 牝7 角田大河 富田牧場
南井克巳 (栗東) デュランダル 54kg 松本好雄
5 10 リレーションシップ ルーラーシップ 牡6 岩田康誠  ノーザンファーム
須貝尚介 (栗東) ハーツクライ 57kg 吉田勝己
6 11 アグリ カラヴァッジオ 牡4 横山和生 ノーザンファーム
安田隆行 (栗東) War Front 57kg 三木正浩
6 12 ミッキーブリランテ ディープブリランテ 牡7 和田竜二 ノーザンファーム
矢作芳人 (栗東) Dansili 57kg 野田みづき
7 13 ラルナブリラーレ ハーツクライ 牝6 鮫島克駿 社台ファーム
石坂公一 (栗東) アルムタワケル 55kg 社台レースホース
7 14 グレイイングリーン ディープインパクト 牡5 団野大成 追分ファーム
池江泰寿 (栗東) Closing Argument 57kg 青芝商事
8 15 ホウオウアマゾン キングカメハメハ 牡6 国分優作 ノーザンファーム
矢作芳人 (栗東) アグネスタキオン 57kg 小笹芳央
8 16 ルプリュフォール ロードカナロア 騙7 横山典弘 社台ファーム
松永幹夫 (栗東) サンデーサイレンス 57kg 名古屋友豊

勝ち馬予想に役立つ!阪急杯の注目馬分析

グレナディアガーズ

Frankel Galileo Sadler’s Wells
Urban Sea
Kind デインヒル
Rainbow Lake 
ウェイヴェルアベニュー Harlington Unbridled
Serena’s Song
Lucas Street Silver Deputy
Ruby Park

グレナディアガーズは2020年の朝日フューチュリティSの優勝馬。これまで12戦3勝2着3回3着2回。重賞は他に2021年の阪神カップ勝ちがあり、3歳時はファルコンS2着、NHKマイルカップ、京成杯オータムハンデで3着しています。

グレナディアガーズの父は14戦無敗、欧州中長距離GⅠ10勝のフランケル。母ウェイヴェルアベニューは米国ダート1400mGⅠブリーダーズカップ・フィリー&メアスプリントの優勝馬という良血。距離適性は母系から。

前走連覇を狙った阪神カップではコース巧者のダイアトニックと鼻差2着良績は1400~1600mに集中し、芝1400m戦は5戦2勝2着3回のパーフェクト。スピードに秀でた馬で、新馬戦を除き芝1400m戦は1分20秒前半で走破しています。

また阪急杯は馬齢定量戦なので、GⅠ・Ⅱ勝ちがあり、能力的に頭抜けているグレナディアガーズが他馬と同斤量で出走できるのは有利勝ち負け。

アグリ

カラヴァッジオ Scat Daddy ヨハネスブルグ
Love Style
Mekko Hokte Holy Bull
Aerosilver
オールドタイムワルツ War Front Danzig
Starry Dreamer
Together Galileo
Shadow Song

アグリはこれまで8戦4勝2着1回3着2回重賞実績はありませんが、昨年夏から条件クラスを3連勝。前走の阪神芝1400m3勝クラスの走破タイムは翌週行われた阪神カップの勝ち時計と同じです。

アグリの父はストームキャット系で欧州短距離GⅠ2勝のカラヴァッジオ。母オールドタイムワルツはGⅠクイーンエリザベス2世チャレンジCSを勝ち、GⅠ2着5回の3勝馬という良血。

阪神芝1400mは3戦2勝3着1回と得意。ただし今回が重賞初挑戦で、阪急杯では前走条件戦からの出走馬が馬券になったのは5頭しかなく、1勝2着1回3着3回なのでかなり分が悪い印象。今回も重賞経験馬が多数出走するため、ペースについて来られるかがカギ。

また前走の勝ち時計が翌週の阪神カップと同じでも、今回は前走に比べ1kg増。グレナディアガーズは前走と同斤量なので、計算上ではに0.2秒及びません。抑えまで。

ホウオウアマゾン

キングカメハメハ Kingmambo Mr.Prospector 
Miesque 
マンファス ラストタイクーン 
Pilot Bird 
ヒカルアマランサス アグネステキオン サンデーサイレンス
アグネスフローラ
スターミー A.P. Indy
Caerlina

ホウオウアマゾンは2021年のアーリントンカップの優勝馬。これまで16戦3勝2着4回3着1回。重賞は他にデイリー杯2歳S、2021年の阪神カップ、2022年のマイラーズCとGⅡで2着3回2021年のスワンSで3着の実績。ただしここ4戦は2桁着順と精彩を欠いています

ホウオウアマゾンの父はキングカメハメハアグネスタキオン産駒の母ヒカルアラマンサスは京都牝馬S勝ちでヴィクトリアマイルでも2着の実績。母の半弟に金鯱賞勝ちで宝塚記念、天皇賞春で2着しているカレンミロティック。距離適性馬は母から。

馬券になっているのは馬体重512kgまで。秋3戦は518~520kgなのでやや重め残り。ただし、疲れが蓄積しやすいキングカメハメハ産駒の典型で、前走根岸Sから中4週では疲れが抜け切っていない可能性が。絞るために調教でオーバーワークになる場合も。

近走の着差から成長のピークは過ぎていることも考えられます。不安要素が多く見送り。

ルプリュフォール

ロードカナロア キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
レディブラッサム Storm Cat
サラトガデュー
マイノチカラ サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
シャンクシー Zilzal
Rich and Riotous

ルプリュフォールはこれまで20戦5勝着1回3着4回。2走前に11番人気で初重賞だったスワンSで3着前走阪神カップでは優勝馬から0.6秒離され13着も、走破時計は1分20秒8と早く、上りもメンバー中2番目をマークしています。

ルプリュフォールの父はロードカナロア。サンデーサイレンス産駒の母マイノチカラは中央2勝、地方1勝の短距離馬。祖母シャンクシーは海外でGⅡ2勝、近親でダイワメジャー産駒のオリービンがアーリントンC2着他5勝を挙げています。

騙馬から分かるように気性難と考えられ、短距離の追い込み馬として定着。ここ12戦は全て芝1400m戦。中10戦でメンバー中最速、残り2戦も2番手の末脚を繰り出しています。12戦中10戦で掲示板を確保。

しかもコンスタントに1分20秒台で走破し、持ち時計も1分19秒6と時計勝負は得意阪神芝1400mも8戦2勝2着1回3着1回と走ります。成績はレースの流れ次第も、グレナディアガーズが引っ張るレースなので今回も得意の時計勝負が予想され、突っ込んでくる可能性が大。連下で。

ダディーズビビッド

キズナ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
キャットクイル Storm Cat 
Pacific Princess 
ケイティーズギフト フレンチデピュティ Deputy Minister
Mitterand
ケイティーズファースト Kris
Katies

ダディーズビビッドはこれまで19戦4勝2着4回3着2回重賞で馬券になったことはありませんが、昨年のオーシャンS、セントウルSで共に4着OP・Lクラスは11戦2勝2着3回3着2回なので、能力的にはGⅢクラスなら十分足ります。

ダディーズビビッドの父はキズナ。フレンチジュピティ産駒の母ケイティーズギフトはダート短距離の1勝馬。母の姉は2007年のJRA年度代表馬アドマイヤムーンを輩出。ダディーズビビッドの半兄でディープインパクト産駒のケイティプライドが函館記念で2着。

距離適性は母系から。芝1400mは6戦2勝2着1回3着3回。ただし芝1400m戦は左回りに集中し、阪神芝1400mの経験はありません。また阪急杯は前走OP・条件クラスからの出走馬の成績もあまりよくありません。見送り。

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