2023年第18回GⅠヴィクトリアマイル予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2023年ヴィクトリアマイルの注目馬を分析!

ヴィクトリアマイルの特徴

GⅠヴィクトリアマイルは第2回東京開催最終日に行われる4歳以上牝馬限定芝1600mの馬齢定量戦です。負担重量は55kg。国際競走に指定され、外国馬の出走馬は9頭まで優先出走権が与えられます。

JRA所属馬はレーティング上位5位以内、及び阪神牝馬S及び福島牝馬S1着の馬に優先出走権が与えられます。それ以外の馬は獲得本賞金+1年間の収得賞金+過去2年内のGⅠ及びJpnⅠの収得賞金の合計で高い順に出走可能です。

地方所属馬は阪神牝馬S、福島牝馬S、高松宮記念、大阪杯のいずれかのレースで2着以内に入った馬に優先出走権が与えられます。

なおヴィクトリアマイルで1~3着に入った馬にフランスのマイルG1ジャックルマロワ賞の優先出走権が与えられます。

↓過去10年のヴィクトリアマイル入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

2023年ヴィクトリアマイル出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 ロータスランド Point of Entry 牝6 横山典弘 Dr. A.Sones & Dr. N.Yoshida
辻野泰之 (栗東) Scat Daddy 56kg 小林英一H
1 2 スターズオンアース ドゥラメンテ 牝4 C.ルメール 社台ファーム
高柳瑞樹 (美浦) Smart Strike 56kg 社台レースホース
2 3 サウンドビバーチェ ドゥラメンテ 牝4 松山弘平 三嶋牧場
高柳大輔 (栗東) Johan Cruyff 56kg 増田雄一
2 4 アンドヴァラナウト キングカメハメハ 牝5 R.ムーア ノーザンファーム
池添学 (栗東) ディープインパクト 56kg サンデーレーシング
3 5 スタニングローズ キングカメハメハ 牝4 吉田隼人 ノーザンファーム
高野友和 (栗東) クロフネ 56kg サンデーレーシング
3 6 ソングライン  キズナ 牝4 戸崎圭太 ノーザンファーム
林徹 (美浦) シンボリクリスエス 56kg サンデーレーシング
4 7 イズジョーノキセ ハーツクライ 牝5 岩田康誠 沖田哲夫
中内田充 (栗東) キングカメハメハ 56kg 泉一郎
4 8 ララクリスティーヌ ミッキーアイル 牝5 菅原明良 土井牧場
斉藤崇史 (栗東) タニノギムレット 56kg 斉藤崇史 (栗東)
5 9 クリノプレミアム オルフェーヴル 牝6 松岡正海 栗本博晴
伊藤伸一 (美浦) Giant’s Causeway 56kg 吉田ファーム
5 10 サブライムアンセム ロードカナロア 牝4 三浦皇成 ノーザンファーム
藤原英昭 (栗東) シンボリクリスエス 56kg サンデーレーシング
6 11 ナミュール ハービンジャー 牝4 横山武史 ノーザンファーム
高野友和 (栗東) ダイワメジャー 56kg キャロットファーム
6 12 ナムラクレア ミッキーアイル 牝4 浜中俊 谷川牧場
長谷川浩 (栗東) Storm Cat 56kg 奈村睦弘
7 13 ディヴィーナ モーリス 牝4 M.デムーロ ノーザンファーム
友道康夫 (栗東) ディープインパクト 56kg 佐々木主浩
7 14 ステラリア キズナ 牝5 団野大成 白老ファーム
相沢郁 (美浦) Motivator 56kg 社台レースホース
8 15 ルージュスティリア ディープインパクト 牝4 川田将雅 社台牧場
藤原英昭 (栗東) Storm Cat 56kg 東京ホースレーシング
8 16 ソダシ クロフネ 牝5 D.レーン ノーザンファーム
須貝尚介 (栗東) キングカメハメハ 56kg 金子真人H

勝ち馬予想に役立つ!ヴィクトリアマイルの注目馬分析

スターズオンアース

ドゥラメンテ キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
アドマイヤグルーヴ サンデーサイレンス
エアグルーヴ
サザンスターズ Smart Strike Mr. Prospector
Classy’n Smart
スタセリタ Monsun
Soignee

スターズオンアースは昨年の桜花賞・オークスを制し牝馬2冠を達成。これまで9戦3勝2着4回3着2回。牝馬三冠を駆けた秋華賞は故障明けぶっつけで0.1秒差3着。再び故障明けとなった前走大阪杯では優勝馬ジャックドールにハナ差2着と接戦

スターズオンアースの父は牡馬クラシック2冠のドゥラメンテ。英国産の母サザンスターズは海外1勝馬。祖母は米国エクリプス最優秀牝馬でGⅠ6勝のスタセリア、母の半妹でフランケル産駒のソウルスターリングが阪神ジュベナイルフィリーズ・オークスを優勝。

血統内にミスタープロスペクターの4×3の濃いクロスを持ちます。前走の大阪杯の走破時計は1分57秒4と早く、しかも後方からメンバー中最速で追い込んでいるように末脚が強力な馬。4戦ぶりのマイル戦ですが、桜花賞の1分32秒9は過去10年で3番目に早く、ミスタープロスペクターの血のなせる業。

ただし、その前年の桜花賞でレースレコードを持つソダシが参戦。ソダシの勝ち時計は1分31秒1、昨年のヴィクトリアマイルも1分32秒2で走っています。前が止まらない東京芝で飛ばすソダシを末脚勝負で捉らえられるかがカギ。

ヴィクトリアマイルは前半スローの後半瞬発力勝負になりやすいものの、今回はワンペースのソダシが飛ばすため、坂を上がった時に離されていると届かない可能性も。相手は切れを持ち合わせていないため、ペース自体で逆転可能。勝ち負け。

ソダシ

クロフネ フレンチデピュティ Deputy Minister
Mitterand
ブルーアヴェニュー Classic Go Go
Eliza Blue
ブチコ キングカメハメハ Kingmanbo
マンファス
シラユキヒメ サンデーサイレンス
ウェイブウインド

ソダシは昨年のヴィクトリアマイルの優勝馬で、阪神ジュベナイルフィリーズ、桜花賞と3連続牝馬限定マイルGⅠ勝ちを達成。これまで14戦7勝2着1回3着2回。前走マイルチャンピオンシップでは強力牡馬相手に優勝馬セリフォスから0.3秒差3着と好走。

ソダシの父はクロフネ。キングカメハメハ産駒の母ブチコはダート中距離の4勝馬。母の半姉でクロフネ産駒のユキチャンがダート2100mの地方GⅢ関東オークスを優勝し、NRA最優秀牝馬を受賞。基本的に一族はダート馬。

クロフネ産駒の牝馬の上級馬は古馬になっても能力を維持するタイプが多く、ホエールキャプチャ、アエロリットが古馬マイルGⅠで好走。実際にソダシも牡馬の一級線相手に好走を繰り返しています。

前走マイルチャンピオンシップでの走破時計は1分32秒8。レースの前後半で差が無く、スピードで押し切るレースが得意。持ち時計通りに走ります。今回は半年ぶりの実戦も、肉質で疲労が溜まりやすく、むしろ休養明け初戦の方が走ります。5歳春は馬としては充実期。持ち時計を考えれば勝ち負け。

ナミュール

ハービンジャー Dansili デインヒル
Hasili 
Penang Pearl Bering
Guapa 
サンブルエミューズ ダイワメジャー サンデーサイレンス
スカーレットブーケ
ヴィートマルシェ フレンチデピュティ
キョウエイマーチ

ナミュールは昨年のチューリップ賞の優勝馬。これまで9戦3勝2着2回3着1回昨年のオークスで3着、秋華賞で2着。前走東京新聞杯では牝馬としては酷量の56kgを背負い、昨年のサマーマイルチャンピオンのウインカーネリアン相手に頭差2着と好走

ナミュールの父はハービンジャー。ダイワメジャー産駒のサンブルエミューズは短距離の3勝馬。祖母は桜花賞馬のキョウエイマーチで、母の半妹でオルフェーヴル産駒のマルシュロレーヌが米国ブリダーズカップディクタス他地方重賞を4勝。

阪神ジュベナイルフィリーズと桜花賞では1番人気に推された素質馬。血統内にダンシングブレーヴが入っているので末脚は強力。ただし同世代のスターズオンアースとの末脚の比較ではと、残念ながら一枚落ち。

また前走牡馬の実力馬と接戦は好感も、スターズオンアースは前走で並みいるGⅠ級牡馬相手にGⅠで2着。実績でもやはり見劣りします。比較からも抑えまで。

ナムラクレア

ミッキーアイル ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
スターアイル ロックオブジブラルタル
アイルドフランス
サンクイーンII Storm Cat Storm Bird
Terlingua
Fountain of Peace Kris S.
Coup de Genie

ナムラクレアはこれまで12戦4勝2着3回3着3回芝1200m重賞3勝。これまで短距離重賞中心に10戦して掲示板を外していません。昨年のスプリンターズSで5着、今年の高松宮記念2着と一級線の牡馬相手でも見劣りしません。

ナムラクレアの父はディープインパクト産駒でマイルGⅠ2勝のミッキーアイル。ストームキャット産駒で米国産の母サンクイーンIIは海外で1勝。母の近親に日本で種牡馬として繋養されているパゴなど、欧州GⅠ馬多数。

マイル戦は阪神ジュベナイルフィリーズで5着、桜花賞で3着と、勝てないまでも距離は持ちますただし持ち時計は1分33秒、例年1分32秒台になるヴィクトリアマイルの早い時計に対応できるかは疑問。

また父ミッキーアイルはマイル重賞2勝も、産駒は短距離志向で平均走破距離1300m台。スプリント戦では強調できても、マイル戦ではスタミナ面で割引。見送り。

ソングライン

キズナ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
キャットクイル Storm Cat 
Pacific Princess 
ルミナスパレード シンボリクリスエス Kris S. 
Tee Kay 
ルミナスポイント アグネスタキオン
ソニンク

ソングラインは昨年の安田記念の優勝馬。これまで13戦5勝2着2回3着1回重賞は他に2021年の富士S、昨年のサウジのターフスプリント勝ち。3歳時にNHKマイルカップでもシュネルマイスター相手にハナ差2着と東京マイルは得意

ソングラインの父はキズナ。シンボリクリスエス産駒のルミナスパレードはダート短距離の4勝馬。母の半妹にクロフネ産駒のジューヌエコールが短距離重賞を2勝。

血統内にサンデーサイレンスの3×4の濃いクロス、ヘイルトゥリーズンの5×5のクロスがあるので爆発力を秘め、母系にシンボリクリスエス、アグネスタキオンとパワー型の種牡馬が重ねられています。

昨年のヴィクトリアマイルでは2番人気で5着。後方から追い上げるものの、前が止まらない馬場でソダシから0.3秒差。ただし2着のファインルージュとはタイム差無しなので、東京マイルなら能力を発揮できます。

しかしながら昨年秋はセントウルSに出走するなど、得意距離ではないレースに出走し、前走連覇を狙ったサウジのターフスプリントでは10着惨敗と、レース選定に疑問。ただし前走2桁負けから2度巻き返しているので、負けは尾を引かないタイプ

昨年と同じローテーション。昨年の安田記念では同年のヴィクトリアマイルの勝ち時計と同じ時計で走っているので時計勝負は問題無し。連下で。

スタニングローズ

キングカメハメハ Kingmambo Mr. Prospector
Miesque
マンファス ラストタイクーン
Pilot Bird
ローザブランカ クロフネ フレンチデピュティ
ブルーアヴェニュー 
ローズバド サンデーサイレンス
ロゼカラー

スタニングローズは昨年の秋華賞馬で、オークスでも2着重賞は他にフラワーカップ、紫苑S勝ちがあり、これまで12戦5勝2着2回3着1回前走中山記念では3番人気も、優勝馬ヒシイグナスから0.2秒差5着に敗れています。

スタニングローズの父はキングカメハメハ。クロフネ産駒の母ローズカサブランカは3勝馬。母の半弟に朝日杯フューチュリティS馬のローズキングダム、祖母ローズバドは重賞2勝と活力ある母系。

前走の中山記念はGⅠ級牡馬が3頭出走しレベルが高いレース。優勝馬ヒシイグナスから0.2秒差も、2着以下とハナ、首の接戦。4着でNHKマイルカップ馬のシュネルマイスターとは首差しかありません。

マイル戦は5戦2勝3着1回も、走破距離が確定していない3歳春までのもの距離を伸ばして成績も能力発揮もワンランクアップしているので、実際の適距離は2000m前後か。

またスピードで押すタイプも、マイルの持ち時計は1分34秒台と遅く、ワンペースで飛ばすソダシについて来られない可能性もあります。抑えまで。

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