2023年函館2歳ステークスの注目馬を分析!
函館2歳ステークスの特徴
GⅢ函館2歳ステークスは第1回函館開催5日目に行われる2歳限定芝1200mの馬齢定量戦です。負担重量は牡馬・牝馬共55kg。ただし南半球生産馬は負担重量が3kg減。国際競走に指定され、外国調教馬は8頭まで優先出走権が与えられます。
JRAでは最初の2歳重賞です。JRAの2歳新馬戦はダービー後から始まり、函館2歳ステークスまで2カ月無いので、この間に勝ち上がった馬が出走します。基本的にメンバーが手薄で、仕上がりが早い馬が勝つレースです。
優勝馬は早熟タイプが多く、ここを勝っても馬券的に期待できるのは2歳G1まで。多くの馬はクラッシク路線前半で成長のピークを迎えるので、古馬になって活躍する馬は少数派。むしろ2、3着馬が古馬になって息の長い活躍をします。
↓過去10年の函館2歳ステークス入賞馬のデータを見たい方はこちら↓
2023年函館2歳ステークス出走表
枠番 | 馬番 | 出走馬 | 父 | 馬齢 | 騎手 | 生産牧場 |
所属 | 母の父 | 斤量 | 馬主 | |||
1 | 1 | スカイキャンバス | ファインニードル | 牝2 | 横山武史 | 平野牧場 |
武井亮(美浦) | スニッツェル | 55kg | MYレーシング | |||
2 | 2 | ロータスワンド | ロードカナロア | 牝2 | 藤岡佑介 | ノースヒルズ |
中竹和也(栗東) | サクラバクシンオー | 55kg | 前田晋二 | |||
2 | 3 | チークタイム | キンシャサノキセキ | 牝2 | 和田竜二 | サンデーヒルズ |
鈴木孝志(栗東) | エイシンフラッシュ | 55kg | 岡浩二 | |||
3 | 4 | タヤスロンドン | シャンハイボビー | 牡2 | 丹内祐次 | 山際牧場 |
岩戸孝樹(美浦) | スズカマンボ | 55kg | 横瀬兼二 | |||
3 | 5 | ナスティウェザー | パイロ | 牡2 | 富田暁 | ダーレー・ジャパン・F |
加藤征弘(美浦) | ディープスカイ | 55kg | ゴドルフィン | |||
4 | 6 | バスターコール | ルーラーシップ | 牡2 | C.ルメール | ノーザンファーム |
田村康仁(美浦) | フジキセキ | 55kg | サンデーレーシング | |||
4 | 7 | クールベイビー | アルアイン | 牝2 | 佐々木大輔 | 久井牧場 |
矢野英一(美浦) | ケイムホーム | 55kg | 川上哲司 | |||
5 | 8 | カレンナオトメ | カレンブラックヒル | 牝2 | 黛弘人 | ミルファーム |
小野次郎(美浦) | チーフベアハート | 55kg | ミルファーム | |||
5 | 9 | ナナオ | ロードカナロア | 牝2 | 西村淳也 | 二風谷ファーム |
小栗実(栗東) | オルフェーヴル | 55kg | 増田和啓 | |||
6 | 10 | アガシ | エピファネイア | 牡2 | 武豊 | 笠松牧場 |
庄野靖志(栗東) | クロフネ | 55kg | ケイズジャパン | |||
6 | 11 | コルルディ | ダノンシャンティ | 牝2 | 鮫島克駿 | U・M・A |
高柳大輔(栗東) | クロフネ | 55kg | IZURUジャパン | |||
7 | 12 | レガテアドール | サトノクラウン | 牡2 | 斎藤新 | グランデファーム |
吉田直弘(栗東) | アドマイヤマックス | 55kg | ローレルレーシング | |||
7 | 13 | ベルパッション | ダノンレジェンド | 牝2 | 松田大作 | 三嶋牧場 |
西園正都(栗東) | ハーツクライ | 55kg | 山崎 太嗣 | |||
8 | 14 | ルージュレベッカ | キズナ | 牡2 | 横山和生 | 社台牧場 |
昆貢(栗東) | Luhuk | 55kg | 東京ホースレーシング | |||
8 | 15 | ゼルトザーム | ヘニーヒューズ | 牡2 | 浜中俊 | 富田牧場 |
加用正(栗東) | キングカメハメハ | 55kg | 宮川純造 |
勝ち馬予想に役立つ!函館2歳ステークスの注目馬分析
バスターコール
ルーラーシップ | キングカメハメハ | Kingmambo |
マンファス | ||
エアグルーヴ | トニービン | |
ダイナカール | ||
デグラーティア | フジキセキ | サンデーサイレンス |
ミルレーサー | ||
デフィニット | デヒア | |
Sister Dot |
バスターコールは6月東京芝1400m新馬戦を1番人気で逃げ切り勝ち。稍重の中勝ち時計は1分22秒3で、2着とは首差の勝利。
バスターコールの父はルーラーシップ。フジキセキ産駒の母デグラーティアは新馬戦から3連勝で小倉2歳Sを制し、古馬でも旧1600万勝ちがある4勝馬。母の半弟でダイワメジャー産駒のボールライトニングが京王杯2歳Sを制しています。
前走は芝の東京に対し、今回は洋芝の函館でしかも馬場が荒れて力がいる状態。父はパワータイプも、距離適性は母系から。また基本的に母系は早熟系。将来性は期待できず、しかも父ルーラーシップはキングカメハメハ系なので、このレースとの相性が良くありません。見送り。
スカイキャンパス
ファインニードル | アドマイヤムーン | エンドスウィープ |
マイケイティーズ | ||
ニードルクラフト | Mark of Esteem | |
Sharp Point | ||
アポロフィオリーナ | スニッツェル | Redoute’s Choic |
Snippets’ Lass | ||
ベルビオラ | ウォーニング | |
フリーウィル |
スカイキャンパスは6月函館芝1000m新馬戦を1番人気で逃げ切り勝ち。勝ち時計は57秒5で、2着に0.4秒差を付けています。
スカイキャンパスの父は同年度春秋短距離GⅠを制したファインニードル。スニッツェル産駒の母アポロフィオリーナは芝短距離の3勝馬。5代先までクロスが無いアウトブリードで、近親にこれといった活躍馬はいません。
母も2~3.歳時に短距離戦で3連勝を飾っているように早熟系。一方で父は晩成型なので血の影響は母系から。新馬戦の時計は早いものの開幕週での数字。開催が進み時計が掛かる現状で、馬体が420kg台のスカイキャンパスでは力負けする可能性が。抑えまで。
ナナオ
ロードカナロア | キングカメハメハ | Kingmambo |
マンファス | ||
レディブラッサム | Storm Cat | |
サラトガデュー | ||
バイザディンプル | オルフェーヴル | ステイゴールド |
オリエンタルアート | ||
バイザスポーツ | Devil’s Bag | |
Final Accord |
ナナオはこれまで2戦1勝着1回。6月の函館芝1200mで5人気も2着に好走。次走7月函館芝1200m未勝利戦では1番人気で優勝。2着に0.5秒差を付けていますが、勝ち時計は前走と同じ1分11秒1。
ナナオの父はロードカナロア。オルフェーヴル産駒の母バイゼディンブルはダート中距離の2勝馬。近親にこれといった活躍馬はいません。
馬体重が410kgしか無いにも関わらず、稍重で馬場が荒れた前走でメンバー中最速の脚を繰り出しているように、パワ-は母の父譲り。ただし、過去10年で父キングカメハメハ系は1頭も馬券に絡んでいないのがネック。見送り。
ロータスワンド
ロードカナロア | キングカメハメハ | Kingmambo |
マンファス | ||
レディブラッサム | Storm Cat | |
サラトガデュー | ||
ルシュクル | サクラバクシンオー | サクラユタカオー |
サクラハゴロモ | ||
アジアンミーティア | Unbridled | |
Trolley Song |
ロータスワンドは6月函館芝1200m新馬戦を2番人気で逃げ切り勝ち。勝ち時計は1分10秒2で、2着とは0.1秒差。
ロータスワンドの父はロードカナロア。サクラバクシンオー産駒の母ルシュクルは芝短距離の3勝馬。ロータスワンドの半姉のブランボヌール、半兄でキズナ産駒のビアンフェが共に函館2歳Sを制覇。
またブランボヌールの全妹から京王杯2歳S、アーリントンカップを制し今年のNHKマイルカップで3着したオオバンブルマイが出ているように、母系は短距離志向。
父がこのレースと相性の悪いキングカメハメハ系も、血の影響は母方のサクラバクシンオーが強いと考えられ、ここでも好勝負が可能か。連下で。
ゼルトザーム
ヘニーヒューズ | ヘネシー | Storm Cat |
Island Kitty | ||
Meadow Flyer | Meadowlake | |
Shortley | ||
ロザリウム | キングカメハメハ | Kingmambo |
マンファス | ||
ローズバド | サンデーサイレンス | |
ロゼカラー |
ゼルトザームは6月函館ダート1000m新馬戦を1番人気で優勝。勝ち時計59秒9、2着には0.2秒差、4番手で追走し、メンバー中がり最速の脚を繰り出しています。
ゼルトザームの父はヘニーヒューズ。キングカメハメハ産駒の母ロザリウムは未勝利馬。母の全兄に朝日杯フューチュリティS、ジャパンカップを勝ったローズキングダムで、近親に秋華賞馬のスタニングローズがいます。母系は芝系で、ヘニーヒューズ産駒は3歳春くらいまでは芝でも走ります。
前走がダートで人気が無いようならねらい目。勝ち負け。
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