2023年サウジアラビアロイヤルカップの注目馬を分析!
サウジアラビアロイヤルカップの特徴
GⅢサウジアラビアロイヤルカップは第4回東京開催初日に行われる2歳限定芝1600mの馬齢定量戦です。負担重量は牡・騙馬56kg、牝馬55kg。国際競走に指定され、外国調教馬は9頭まで優先出走権が与えられます。地方所属馬は3頭まで出走登録が可能です。
2014年に新設された2歳限定芝1600mの重賞競走のいちょうSが前身で、翌年にサウジアラビアロイヤルカップとしてGⅢに格付け。いちょうSは2013年までOP特別で、2012・13年は芝1800m、それ以前は芝1600mで開催しています。
OP特別の時代から2歳GⅠ朝日杯フューチュリティSや阪神ジュベナイルフィリーズを狙う有力馬が出走し、ここをステップにGIや重賞を制覇した馬が多数輩出している出世レースです。
過去10年のサウジアラビアロイヤルカップ入賞馬のデータを見たい方はこちら
2023年サウジアラビアロイヤルカップ出走表
枠番 | 馬番 | 出走馬 | 父 | 馬齢 | 騎手 | 生産牧場 |
所属 | 母の父 | 斤量 | 馬主 | |||
1 | 1 | シュトラウス | モーリス | 牡2 | C.ルメール | ノーザンファーム |
武井亮(美浦) | アドマイヤベガ | 56kg | キャロットファーム | |||
2 | 2 | ゴンバデカーブース | ブリックスアンドモルタル | 牡2 | 松山弘平 | 白老ファーム |
堀宜行(美浦) | ディープインパクト | 56kg | G1レーシング | |||
3 | 3 | ボンドガール | ダイワメジャー | 牝2 | 川田将雅 | ノーザンファーム |
手塚貴久(美浦) | Tizway | 55kg | 藤田晋 | |||
4 | 4 | エコロマーズ | シルバーステート | 牡2 | 戸崎圭太 | 藤本ファーム |
牧浦充徳(栗東) | Congrats | 56kg | 原村正紀 | |||
5 | 5 | ハッピーサプライズ | レッドファルクス | 牡2 | 大野拓弥 | 大作ステーブル |
佐藤吉勝(美浦) | クロフネ | 56kg | 田頭勇貴 | |||
6 | 6 | ウインアクトゥール | ゴールドアクター | 牡2 | 横山武史 | メイタイファーム |
栗田徹(美浦) | チチカステナンゴ | 56kg | ウイン | |||
7 | 7 | レーヴジーニアル | モーリス | 牡2 | 横山和生 | 社台ファーム |
松永幹夫(栗東) | ステイゴールド | 56kg | ライオンレースホース | |||
8 | 8 | マリンバンカー | エスケンデレヤ | 牡2 | 岩部純二 | 日高育成牧場 |
南田美知雄(美浦) | ヨハネスブルグ | 56kg | Mr.ホース | |||
8 | 9 | マイネルブリックス | ブリックスアンドモルタル | 牡2 | 津村明秀 | ビッグレッドファーム |
黒岩陽一(美浦) | アグネスタキオン | 56kg | TC・ラフィアン |
勝ち馬予想に役立つ!サウジアラビアロイヤルカップの注目馬分析
ボンドガール
ダイワメジャー | サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | ||
スカーレットブーケ | ノーザンテースト | |
スカーレットインク | ||
コーステッド | Tizway | Tiznow |
Bethany | ||
Malibu Pier | Malibu Moon | |
Blue Moon |
ボンドガールは前走6月の東京芝1600m新馬戦を2番人気で優勝。稍重の中、先行3番手で追走し、上りはメンバー中最速の33秒、勝ち時計は1分34秒6と早く、2着で逃げ粘った1番人気馬を0.1秒差で交わしています。
ボンドガールの父はダイワメジャー。米国産の母コーステッドは米GⅠBCジュヴェナイルフィリーズターフで2着している2勝馬。ボンドガールの半兄でハーツクライ産駒のダノンベルーガが共同通信杯勝ち、ドバイターフで2着しています。
血統的にも重賞級で、父は2歳マイル戦で強いダイワメジャー。前走で東京マイルを経験済み。本レースでは牝馬の成績が良くないものの、出走登録数が少なく4番人気以内が予想されるため馬券内。勝ち負け。
シュトラウス
モーリス | スクリーンヒーロー | グラスワンダー |
ランニングヒロイン | ||
メジロフランシス | カーネギー | |
メジロモントレー | ||
ブルーメンブイラッド | アドマイヤベガ | サンデーサイレンス |
ベガ | ||
マイワイルドフラワー | Topsider | |
Wildwook |
シュトラウスは前走6月東京芝1600m新馬戦を単勝1.4倍の1番人気で逃げ切り勝ち。不良馬場だったため勝ち時計は1分36秒9と非常に遅いものの、上りはメンバー中最速の34.5秒、2着に1.5秒差を付けての大楽勝。
シュトラウスの父はモーリス。アドマイヤベガ産駒の母ブルーメンブラッドはマイルチャンピオンシップ勝ち他8勝を挙げた活躍馬。母は既に9頭出産していますが目立った活躍馬はいません。シュトラウスは血統内にサンデーサイレンスの4×3、ノーザンダンサーの5×5×4の濃いクロスを持ちます。
父と母の父から見るとパワー型のマイラー。前走の馬体重も500kgと雄大で、前走は不良馬場も味方しての圧勝。母からすれば待望の素質馬でも、母も父も2~3歳戦では成績が振るわず、活躍したのは古馬になってから。前走は素質だけの競馬で、完成はまだ先か。抑えまで。
ゴンバデカーブース
ブリックスアンドモルタル | Giant’s Causeway | Storm Cat |
Mariah’s Storm | ||
Beyond the Waves | Ocean Crest | |
Excedent | ||
アッフィラート | ディープインパクト | サンデーサイレンス |
ウインドインハーヘア | ||
レディオブヴェニス | Loup Solitaire | |
Lacewings |
ゴンバデカーブースは前走6月東京芝1600m新馬戦を2番人気で逃げ切りがち。勝ち時計1分34秒8、上りはメンバー中3番手の34秒7、2着に0.3秒差を付けています。
ゴンバデカーブースの父は2019年の米国年度代表馬で芝中距離GⅠ5勝のブリックスアンドモルタル。ディープインパクト産駒の母アッフィラートは芝中距離の4勝馬。祖母レディオブヴェニスは海外で重賞3勝を含む7勝馬。ゴンバデカーブースは血統内にストームバードの4×4の濃いクロスを持ちます。
父は母の父ディープインパクトと相性が良いストームキャット系で、本年度の産駒がファーストクロップ。ディープインパクト×ストームキャットは1600~2000mで活躍する馬が多いので、ゴンバデカーブースもそのタイプか。
ただし父が米国のストームキャット系だとスピード任せの一本拍子のタイプが多く、クラスが上がって緩急の付くレースでは対応出ない可能性も。抑えまで。
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