2024年第28回GⅠ NHKマイルカップ予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2024年NHKマイルカップの注目馬を分析!

NHKマイルカップの特徴

GⅠNHKマイルカップは第2回東京開催6日目に行われる3歳限定芝1600mの馬齢定量戦です。負担重量は牡馬57kg、牝馬55kg。国際競走に指定され、外国調教馬は9頭まで優先出走権が与えられます。

JRA所属馬はニュージランドロフィーおよびアーリントンカップで3着以内に入った馬に、地方所属馬は前記以外に桜花賞と皐月賞で2着以内に入った馬に優先出走権が与えられています。それ以外のJRA所属馬は獲得本賞金が多い順に出走が可能です。

最近はオークスでは距離に不安がある桜花賞組や、直線が短い皐月賞を避けHHKマイルカップとダービーを目指す「変則二冠」にチャレンジする牡馬が増えています。

NHKマイルカップに優勝する馬は古馬GⅠ戦線でも優勝争いする可能性が高く、将来性を占う上でも注目の一戦です。

↓過去10年のNHKマイルカップのデータを見たい方はこちら↓

2024年NHKマイルカップ出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 ダノンマッキンリー モーリス 牡3 北村友一 ノーザンファーム
藤原英昭(栗東) Holy Roman Emperor 57kg ダノックス
1 2 ノーブルロジャー Palace Malice 牡3 松山弘平 Candy Meadows LLC
吉岡辰弥(栗東) More Than Ready 57kg ノルマンディーTR
2 3 ディスペランツァ ルーラーシップ 牡3 鮫島克駿 谷川牧場
吉岡辰弥(栗東) Medaglia d’Oro 57kg ターフ・スポート
2 4 イフェイオン エピファネイア 牝3 西村淳也 社台ファーム
杉山佳明(栗東) ゼンノロブロイ 55kg 社台レースホース
3 5 ボンドガール ダイワメジャー 牝3 武豊 ノーザンファーム
手塚貴久(美浦) Tizway 55kg 藤田晋
3 6 ロジリオン リオンディーズ 牡3 戸崎圭太 坂東牧場
古賀慎明(美浦) パイロ 57kg 久米田正明
4 7 チャンネルトンネル グレーターロンドン 牡3 岩田望来 大栄牧場
堀内岳志(美浦) Henrythenavigator 57kg 窪田芳郎
4 8 エンヤラヴフェイス エイシンヒカリ 牡3 菱田裕二 チャンピオンズファーム
森田直行(栗東) タイキアプローズ 57kg STレーシング
5 9 キャプテンシー モーリス 牡3 M.デムーロ ノーザンファーム
松永幹夫(栗東 ステイゴールド 57kg サンデーレーシング
5 10 ウォーターリヒト ドレフォン 牡3 菅原明良 伏木田牧場
河内洋(栗東) ヴィクトワールピサ 57kg 山岡正人
6 11 アレンジャー リアルスティール 牡3 横山和生 ヒサイファーム
昆貢(栗東) ネオユニヴァース 57kg 安原浩司
6 12 ゴンバデカーブース ブリックスアンドモルタル 牡3 J.モレイラ 白老ファーム
堀宜行(美浦) ディープインパクト 57kg G1レーシング
7 13 シュトラウス モーリス 牡3 北村宏司 ノーザンファーム
武井亮(美浦) アドマイヤベガ 57kg キャロットファーム
7 14 アスコリピチェーノ ダイワメジャー 牝3 C.ルメール ノーザンファーム
黒岩陽一(栗東) Danehill Dancer 55kg サンデーレーシング
7 15 マスクオールウィン ドレフォン 牝3 津村明秀 社台ファーム
牧光二(美浦) ハーツクライ 55kg 宮レーシング
8 16 ジャンタルマンタル Palace Malice 牡3 川田将雅 社台ファーム
高野和友(栗東) Wilburn 57kg 社台レースホース
8 17 ユキノロイヤル ディーマジェスティ 牡3 石橋脩 服部牧場
小野次郎(美浦) タイキシャトル 57kg 井上基之
8 18 アルセナール エピファネイア 牝3 横山武史 ノーザンファーム
木村哲也(美浦) ダイワメジャー 55kg キャロットファーム

勝ち馬予想に役立つ!NHKマイルカップ注目馬分析

ジャンタルマンタル

Palace Malice Curlin Smart Strike
Sherriff’s Deputy
パレスルーマー Royal Anthem
Whisperifyoudare
インディアマントゥアナ Wilburn Bernardini 
Moonlight Sonata
Speed Wagon Tomorrows Cat
Rajica

ジャンタルマンタルは朝日杯フューチュリティSの優勝馬。これまで5戦3勝2着1回3着1回。2歳時にデイリー杯2歳S勝ちがあり、共同通信杯では1番人気で2着、前走皐月賞では3番人気で優勝馬ジャスティンミラノの0.1秒差3着と惜敗。

ジャンタルマンタルの父は米中距離ダートGⅠ2勝のパレスマリス。米国産の母インディアマントゥアナは米GⅢ勝ちを含む6勝馬。父の半弟は天皇賞春を制したジャスティンパレス。

血統的に距離不安があった皐月賞でも掛かって逃げたメイショウタバルが作ったレコードペースを2番手でマークし、最後は抜け出したところを後続の2頭にゴールまで差されたのでこの世代のトップレベルにあるのは明らか。4着以下には0.3秒差を付けています。

今回は得意のマイル戦に戻ります。過去10年で皐月賞出走馬は2勝を挙げおり、距離適性からの出走なのでジャンタルマンタルは十分馬券内。ただし、前走レコード決着激走の疲れ気がかり調教が順調で、当日の気配が良ければ勝ち負けも、中間の調教が弱ければ抑えまで。

アスコリピチェーノ

ダイワメジャー サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
スカーレットブーケ ノーザンテースト
スカーレットインク
アスコルティ Danehill Dancer デインヒル
Mira Adonde 
リッスン Sadler’s Wells
Brigid

アスコリピチェーノは昨年の阪神ジュベナイルフィリーズの優勝馬で、前走桜花賞では1番人気で2着。これまで4戦3勝2着1回。新潟2歳S勝ちもあり、マイル戦はパーフェクト連対

アスコリピチェーノの父はダイワメジャー。デインヒルダンサー産駒の母アスコルティは短距離の2勝馬。祖母リッスンは海外のマイルGⅠ馬、母の半妹にディープインパクト産駒のタッチングピーチがローズS勝ち、同半弟のサトノクルーズが菊花賞で2着。

前走阪神ジュベナイルフィリーズの勝ち時計1分32秒6は過去10年で最速。前走桜花賞の走破時計1分32秒2は、レースレコードのソダシ、昨年の三冠馬リバティアイランドに次ぐ数字。また桜花賞出走馬も過去10年で2勝を挙げています。

時計だけの比較ならNHKマイルカップでシュネルマイスターとソングラインがハナ差の接戦を演じた1分31秒6に次ぐ時計なので十分勝ち負けできる能力があります。桜花賞出走組で、同レース1番人気で2着馬は過去にレシステンシアがNHKマイルカップで2着

また父は過去10年で2勝を挙げ、本レースで4度馬券になっているダイワメジャー。特にマイナスになる要素は無く、当日の気配が良ければ勝ち負け。

エコロブルーム

ダイワメジャー サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
スカーレットブーケ ノーザンテースト
スカーレットインク
シュガーショック Candy Ride Ride the Rails
Candy Girl
Enthusiastically Distorted Humor
Unbridled Hope

エコロブルームはNHKマイルカップのトライアルレース、ニュージーランドトロフィーの優勝馬。これまで4戦2勝2着1回3着1回。4戦全てがマイル戦です。

エコロブルームの父はダイワメジャー米国産の母シュガーショックは海外GⅢ勝ちを含む5勝馬。エコロブルームの半兄でオルフェーヴル産駒のラーゴムがきさらぎ賞勝ちを含む4勝。

シンザン記念では1番人気も優勝馬ノーブルロジャーに0.2秒差2着そのノーブルロジャーは次走の毎日杯でメイショウタバルに1秒差も付けられています。ま前走ニュージーランドトロフィーの2着馬は、重賞2着馬とはいえ長期休養明けでボンドガール

重賞2連対も、メンバーが弱かったとも考えられます。また1600m戦は4戦しても走破時計は1分34秒台が3回と、例年時計が早いNHKマイルカップのペースに追走できない可能性があります。さら過去10年でニュージーランドトロフィー組は5頭が馬券も、、優勝馬は馬券に絡んでいません見送り。

ディスペランツァ

ルーラーシップ キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
エアグルーヴ トニービン
ダイナカール
ルパンⅡ Medaglia d’Oro El Prado
Cappucino Bay
Promising Lead デインヒル
Arrive

ディスペランツァはアーリントンCの優勝馬で6戦3勝2戦目の9月阪神芝2000m未勝利戦で勝ち上がり、ラジオNIKKEI杯京都2歳S、ホープフルSでは結果が振るわず。マイル戦に路線変更し、阪神3月1勝クラス、アーリントンCは1番人気で連勝を飾っています。

ディスペランツァの父はルーラーシップ。米国産の母ルパンⅡは海外で未勝利。祖母プロミッシングリードは愛国芝2000mGⅠを含む4勝馬。ディスペランツァの半兄でハービンジャー産駒のファントムシーフが共同通信杯を優勝。

ファントムシーフも3歳春は1600~2000mで結果を出しているので、ディスペランツァも現状はマイル路線が適鞍か。6戦中4戦でメンバー中2番手以内の脚を使い、前走は2番目とはあがりは32秒4といかにも東京向き。またアーリントンCの優勝馬は過去10年で2勝を挙げています。

特に問題になる要素はなく、馬券内。

ゴンバデカーブース

ブリックスアンドモルタル Giant’s Causeway Storm Cat
Mariah’s Storm
Beyond the Waves Ocean Crest
Excedent 
アッフィラート ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア
レディオブヴェニス Loup Solitaire
Lacewings

ゴンバデカーブースはサウジアラビアロイヤルCの優勝馬で2戦2勝ホープフルSに登録も感冒で回避。その後喉頭蓋エントラップメントの手術を行っており、今回は長期休養明けのぶっつけ本番。

ゴンバデカーブースの父は2019年の米国年度代表馬で芝中距離GⅠ5勝のブリックスアンドモルタル。ディープインパクト産駒の母アッフィラートは芝中距離の4勝馬。祖母レディオブヴェニスは海外で重賞3勝を含む7勝馬。ゴンバデカーブースは血統内にストームバードの4×4の濃いクロスを持ちます。

父はディープインパクトとニックスになるストームキャット系で、本年度の産駒がファーストクロップ。ディープインパクト×ストームキャットは1600~2000mで活躍する馬が多く、前走は血統的にハマった印象です。

感冒も喉頭蓋エントラップメントの手術も競走能力を削ぐことははほとんどなく、グランアレグリアは術後にGⅠを勝ちまくっています。

サウジアラビアロイヤルCではニュージーランドトロフィーでも2着したボンドガールに圧勝。またサウジアラビアロイヤルCの勝ち時計1分33秒4は、同レース優勝馬のグランアレグリアより早い時計。能力的には足りています。

ただし、長期休養明け初戦がNHKマイルカップなのはかなりマイナス。過去10年で3歳春を1度も使わずNHKマイルカップで馬券になった馬はいません見送り。

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