2020年第15回G1ヴィクトリアマイル予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

現役最強GⅠ7勝牝馬アーモンドアイをはじめ、昨年レコード決着の1、2着馬ノームコア、プリモシーン、阪神ジュベナイルフィリーズ優勝ダノンファンタジー、オークス馬ラヴズオンリーユーなど豪華メンバーが集う今年のヴィクトリアマイル。出走登録馬の中から注目馬をピックアップし、勝ち負けできるか分析します。

2020年ヴィクトリアマイルの注目馬を分析!

ヴィクトリアマイルの特徴

G1ヴィクトリアマイルは第2回東京開催最終日に行われる4歳以上牝馬限定芝1600mの馬齢定量戦です。負担重量は55kg。国際競争に指定され、外国馬の出走も可能。1~3着馬にフランスのマイルG1ジャックルマロワ賞の優先出走権が与えられます。

古馬の牝馬は牡馬に比べ相対的に競争能力が低くなり、重賞路線で活躍できる牝馬少なく、馬主も競走馬として持ち続けるのは経済的な負担でした。そこで牝馬の重量路線が整備され、秋のエリザベス女王杯と並び、春の古馬の牝馬No.1を決める一戦として2006年に新設されます。

阪神牝馬ステークと福島牝馬ステークスがヴィクトリアマイルへのステップレースとして指定され、それぞれ2着以内に優先出走権が与えられています。

ヴィクトリアマイルの馬券の傾向

人気と馬券

過去10年で、1番人気の成績は2勝2着3回で連対率5割。馬券の軸としてはまずまず信用できる数字。一方2番人気は1勝3着1回、3番人気は0勝2着1回3着2回と、こちらは馬券的に信用できません。

5から8番人気が馬券に絡むことが多く、全30頭中11頭、全体の1/3を占めます。また2桁人気が突っ込んで来ることが過去10年6回と、非常に荒れるレースです。2015年には3連単で20,705,810円という超大穴馬券が出ています。

血統と馬券

サンデーサイレンス系の種牡馬が強いレースです。過去10年で馬券に絡んだ30頭中、実に21頭、70%がサンデーサイレンス系の種牡馬産駒です。また母サンデーサイレンスまで含めるとその割合は83%にまで昇ります。

その中でもディープインパクト産駒の成績が良く、3勝2着3回3着4回、占有率33%とハイアベレージです。またマイル戦ですが短距離志向よりも中距離志向の種牡馬がほとんどです。

馬齢と馬券

過去10年で馬券に絡んだ30頭中、4歳馬が圧倒的に強く6勝2着7回3着3回、占有率53%と過半数を占めます。5歳2勝2着2回3着5回、占有率30%。6歳1勝2着-1回3着2回、占有率13%。年齢が上がるごとに成績が悪くなります。

7歳馬に至っては優勝が1回あるだけ。その7歳馬は前年優勝したストレイトガールで、よほどの実力や実績がなければ高齢馬は馬券からは外して構いません。

馬券と前走

過去10年で馬券に絡んだ30頭中12頭がステップレースである阪神牝馬ステークス組。ただし阪神牝馬ステークスの優勝馬が馬券に絡んだことは1度しかありません。むしろ2着だった馬が馬券に絡むことが多く、2着馬は1勝2着1回3着2回と複勝率5割。

また阪神牝馬ステークスで優先出走権が得られなかった馬の好走が目立ち、前走2桁着順で馬券に絡んだ馬が3頭もいます。これは阪神牝馬ステークスをたたき台としている馬が多い証拠で、過去にG1や重賞などで好走実績がある馬なら注意が必要。

他のステップでは中山牝馬ステークス組が4頭で、こちらは前走人気も惨敗した組が目立っており、やはりたたき台として使っていることを伺わせます。

また前走牡馬混合重賞経験馬の好走が目立ちます。ことらは前走の成績に関わらず当該レースで上位人気になっていることが条件です。

ヴィクトリアマイルのレース及びコースの攻略法

ヴィクトリアマイルは前週のNHKマイルカップと同じコーナーを2つ回る東京芝1600mのコースが使われます。タートはスタンド向こう側の引き込み線からで、スタート後直線が長く、しかも下り坂なので加速が付けやすいコース設定。また東京のコーナーは径が大きく加速をつけたまま回れます。

開幕週から4週目とはいえまだ芝の状態は良く、内外の差はあまり大きくありません。非常に早い時計決着になることが多く、昨年の勝ち時計も1:30.5という驚異的なタイムです。そのため持ち時計は必須です。

またホームストレッチが長いため、差し・追い込みが有利。さらに牝馬は切れ味勝負になり勝ち馬の上がり時計は軒並み33秒台。どれだけ瞬発力能力が高いかが勝負を分けます。

過去10年のヴィクトリアマイル入賞馬のデータを見たい方はこちら

2020年ヴィクトリアマイル出走登録馬一覧

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 ラヴズオンリーユー ディープインパクト 牝4 M.デムーロ ノーザンファーム
矢作芳人 (栗東) Storm Cat 55kg DMMドリームクラブ
1 2 ビーチサンバ クロフネ 牝4 福永祐一 ノーザンファーム
友道康夫 (栗東) サンデーサイレンス 55kg 金子真人H
2 3 シャドウディーヴァ ハーツクライ 牝4 池添謙一 ノーザンファーム
斎藤誠 (美浦) Dansili 55kg スリーエイチレーシング
2 4 シゲルピンクダイヤ ダイワメジャー 牝4 和田竜二 天羽牧場
渡辺薫彦 (栗東) High Chaparral 55kg 森中蕃
3 5 プリモシーン ディープインパクト 牝5 D.レーン ノーザンファーム
木村哲也 (美浦) Fastnet Rock 55kg シルクレーシング
3 6 トーセンブレス ディープインパクト 牝5 大野拓弥 社台ファーム
加藤征弘 (美浦) ファルブラヴ 55kg 島川隆哉
4 7 ダノンファンタジー ディープインパクト 牝4 川田将雅 ノーザンファーム
中内田充 (栗東) Not For Sale 55kg ダノックス
4 取消 ディメンシオン ディープインパクト 牝6 松田大作 広尾レース
藤原英昭 (栗東) モンジュー 55kg 木村秀則
5 9 セラピア オルフェーヴル 牝4 田辺裕信 社台ファーム
藤岡健一 (栗東) Tapit 55kg 吉田照哉
5 10 メジェールスー ロードカナロア 牝5 岡田祥嗣 藤原牧場
藤原英昭 (栗東) フジキセキ 55kg 太田珠々子
6 11 サトノガーネット ディープインパクト 牝5 吉田豊 白老ファーム
矢作芳人 (栗東) Victory Note 55kg サトミホースカンパニー
6 12 アーモンドアイ ロードカナロア 牝5 C.ルメール ノーザンファーム
国枝栄 (美浦) サンデーサイレンス 55kg シルクレーシング
7 13 トロワゼトワル ロードカナロア 牝5 三浦皇成 社台ファーム
安田隆行 (栗東) ハーツクライ 55kg 社台レースホース
7 14 スカーレットカラー ヴィクトワールピサ 牝5 石橋脩 ノースヒルズ
高橋亮 (栗東) ウォーエンブレム 55kg 前田幸治
7 15 アルーシャ ディープインパクト 牝5 北村宏司 ノーザンファーム
藤沢和雄 (美浦) Tapit 55kg サンデーレーシング
8 16 ノームコア ハービンジャー 牝5 横山典弘 ノーザンファーム
萩原清(美浦) クロフネ 55kg 池谷誠一
8 17 コントラチェック ディープインパクト 牝4 武豊 ノーザンファーム
藤沢和雄(美浦) Halling 55kg キャロットファーム
8 18 サウンドキアラ ディープインパクト 牝5 松山弘平 社台ファーム
安達昭夫 (栗東) アグネスデジタル 55kg 増田雄一

勝ち馬予想に役立つ!重賞ヴィクトリアマイルの注目馬分析

アーモンドアイ

ロードカナロア キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
レディブラッサム Storm Cat
サラトガデュー
フサイチパンドラ サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
ロッタレース Nureyev 
Sex Appeal 

アーモンドアイは2018年の牝馬クラッシック3冠馬。その年のジャパンカップを芝2400m世界レコードで制し年度代表馬に輝いています。また昨年はドバイターフと天皇賞秋を優勝。G1の勝鞍は海外を含め6勝とJRAの芝部門では最多です。

アーモンドアイの父は短距離馬のロードカナロア。自身は生粋の短距離馬でしたが、産駒は距離をこなすものが多く、基本的に産駒の走破距離馬は母系に影響することが多い種牡馬です。

アーモンドアイの母は牝馬クラシック路線を賑わせ3歳でエリザベス女王杯を制したフサイチパンドラ。翌年のエリザベス女王杯も2着と中距離路線で活躍しました。母の父は大種牡馬サンデーサイレンス。血統内にヌレイエフの5×3、ノーザンダンサーの5×4のクロスを持っています。

競争成績から見れば、アーモンドアイの能力は出走メンバー中No.1。ただ古馬のマイル戦の今回はどうか?桜花賞レコード勝ちとはいえ、安田記念では1番人気も1.30.9の時計でタイム差無し3着。開催時期が違うものの、同年のヴィクトリアマイルの勝ち時計1:30.5より遅いタイムです。

また古馬になってから中距離路線を歩んでおり、これは母の父のフサイチパンドラの血の影響。フサイチパンドラは桜花賞、ヴィクトリアマイルでは2桁着順、マイラーズカップも9着でマイルはイマイチ。適正距離が母系に影響されるロードカナロア産駒だと絶対的な信頼は置けません。

前走有馬記念で9着に惨敗は出走予定の香港カップを微熱で回避し、さらにスタンドの歓声に驚き冷静さを欠いたのが原因。さらに今回はドバイターフ出走予定がコロナウイルスの影響で中止になるなど、ここ数戦は不幸が重なりリズムが良くありません。

この回のヴィクトリアマイル仕切り直しの1戦です。クラシック3冠を制するまで上がりは全て最速。全11戦中9戦で上がり3位以内と末脚は堅実。3着に敗れた安田記念でも32.4秒と究極ともいえる末脚を繰り出しています。

ほぼ5か月間を開けた天皇賞秋も圧勝しているのでポン駆けするタイプ。あとは当日の状態と昨年レコードで優勝したノームコアとの力関係がカギ。

ノームコア

ハービンジャー Dansili デインヒル
Hasili 
Penang Pearl Bering
Guapa 
クロノロジスト クロフネ フレンチデピュティ
ブルーアヴェニュー 
インディスユニゾン サンデーサイレンス
ラスティックベル 

ノームコアは昨年のヴィクトリアマイルを1:30.5のコースレコードで優勝。他にも3歳時に紫苑S、昨年の富士ステークスとG3を2勝。昨年の香港マイルでは世界の強豪相手に4着。この勝ち馬はアドマイヤマーズ、負かした相手はペルシアンナイトとインディチャンプで強力牡馬と渡り合える能力を証明。

ノームコアの父はキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス優勝馬のハービンジャー。産駒の走破距離は母系に影響される種牡馬です。母クロノロジストは1勝馬でしたが、ノームコアの半妹としてパゴを父に持つ秋華賞馬クロノジェネシスを輩出しています。

母の父はNHKマイルカップとジャパンカップダートとG1を2勝、レコード勝ち4回のクロフネ。産駒は芝のマイラーが多く、2000mまではこなします。ノームコアはこのクロフネに血が強く出ていると判断できます。

前走未経験距離1200mの高松宮記念に出走し15着と惨敗は、どう見てもヴィクトリアマイルへの布石。G1勝馬で本賞金も積んで他の重賞では負担重量が重くなるため、G1をたたき台として使った公算大です。

ノームコアは前に行っても33秒台の上がりを出せるのが武器。切れる脚というより長くいい脚を使うタイプなので早めスパートで押し切るレースが理想。G1牡馬とやり合える実績馬はアーモンドアイに次ぎ、血統上距離適性はノームコアの方が上です。馬券になる1頭です。

ラヴズオンリーユー

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
ラヴズオンリーミー  Storm Cat  Storm Bird
Terlingua
Monevassia  Mr. Prospector 
Miesque 

ラヴズオンリーユーは昨年負けなしの4連勝でオークスを優勝。しかも4戦すべて上がり最速。蹄の炎症で秋華賞は回避し、ぶっつけで古馬初対戦したエリザベス女王杯でも2番手でレースを進め、終い秒33.8の末脚を繰り出し0.2秒差3着と素質の高さ証明しました。

ラヴズオンリーユーの父はこのレースで2勝を挙げているディープインパクト。母ラヴズオンリーミーが未出走ながらその母はキングマンボの全妹。母の父は大種牡馬ストームカットという超良血。ラヴズオンリーユーの全兄はドバイターフを制したリアルスティール。

母の父にディープインパクトとニックスになるストームキャットがあり、この組み合わせは1600~2400mで非常に強い競馬をします。ただし強い競馬をする距離は産駒により異なり、その産駒の得意な距離の前後200m。距離に融通が利くわけではありません。

兄のリアルスティールは菊花賞2着もありますが、勝鞍や入賞は1800m~2000mに集中。掲示板を外したのは安田記念に2度挑戦し2番人気、4番人気に押されていますが、いずれも2桁着で優勝馬に1秒以上離されて惨敗。一方。掲示板を外したのは1回のみ1800m以上に比べ極端な結果。

ラヴズオンリーユーは1勝クラスで芝1600mを経験済みですが、実際の適性距離は2000~2400mの中距離馬。兄リアルスティールの実績を考慮すると、一級線が揃う今回のマイルはやや忙しい印象。

ポン駆けもしますが、前走より距離が600mも短縮されるのもやはりマイナスです。終いは堅実なので、東京の長い直線を利用し末脚勝負に徹すれば3着ぐらいは確保できるかもしれません。基礎能力が高いG1馬とはいえ、今回は他の有力馬に比べマイナス材料が多い印象です。

ダノンファンタジー

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere 
ライフフォーセール Not For Sale  Parade Marshal 
Love for Sale 
Doubt Fire  Ski Champ 
My Little Life 

ダノンファンタジーは阪神ジュベナイルフィリーズの優勝馬。桜花賞では1番人気、オークスでは1番人気に押され、4、5着。秋もローズステークスを勝ち、秋華賞では1番人気でしたが8着に敗れています。

ダノンファンタジーの父は東京マイルに高い距離適性があるディープインパクト。母ライフフォーセールはアルゼンチン馬で9戦8勝、G1ラプタラオークスやブエノスアイレス大賞を優勝した中距離馬。その父のナットフォーセールもブエノスアイレス大賞を勝ったG1馬です。

母の父ナットフォーセールは基本的にマイラーで、産駒の大半もマイラーです。ダノンファンタジーが強い競馬をしているのは1600m前後。それより距離が伸びるほど、優勝馬とタイム差が開いていることから、ナットフォーセールの血の影響が強いと思われます。

前走阪神牝馬ステークスでは1番人気でしたが、0.4秒差5着に敗れているのは前走より22kg増と明らかに太め残りが原因。逆に太め残りで0.4秒差なら改めて力を示した格好。ハンデ10kg背負ったようなもので、完全に仕上げてき来ていたら単純計算で1.6秒突き離しています。

そのため前走は完全にたたき台として使った印象。阪神牝馬ステークス上位人気惨敗馬がヴィクトリアマイルで好走するのが恒例なので、気にする必要はありません。

今回は前走より絞れているかがカギ。強い競馬をしている時の馬体重は460kg前半。成長を加味すれば470kg前半まで絞れているのが理想です。マイラー血統で、上がりも33秒台を使え瞬発力も兼備。G1馬なのに前走負けが原因で人気が落ちているなら馬券的に妙味のある馬です。

サウンドキアラ

ディープインパクト ディープインパクト Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
サウンドバリアー アグネスデジタル  Crafty Prospector 
Chancey Squaw 
スリーピングインシアトル  Seattle Slew 
Lady’s Secret 

サウンドキアラは前走でヴィクトリアマイルのトライアルレース・阪神牝馬ステークスの優勝馬。京都金杯、京都牝馬ステークスと重賞3連勝と波に乗っています。これまで17戦消化していますが、内13戦が芝1600mというマイラーまた12戦が上がり3位以内と終い堅実です。

サウンドキアラの父は芝のマイル戦に強いディープインパクト。母のサウンドバリアーはG2フィリーズレビューを優勝母の父のアグネスデジタルは天皇賞秋、安田記念、マイルチャンピオンシップ、フェブラリーステークス、香港カップ優勝と馬場を問わずマイルから中距離で活躍した名馬です。

血統内に5代までクロスがないアウトブリードの配合で、底力を発揮する血は入っていません。母は3歳春で成長が止まりましたが、サウンドアキラは古馬になっても成長を続けているので成長力はアグネスデジタル譲りか。

昨年1000万下勝利後にヴォクトリアマイルに挑戦し0.7秒差7着と健闘しています。昨年より馬体重が増加し、地力もアップ。今回は上位陣との差を詰められる可能性は十分あります。

ただし前走に比べ負担重量が1kg増える上、昨年秋から休みなく使っているのはややマイナス材料。前走負かした相手はヴィクトリアマイルへ向けて余裕残しの馬も少なくありません。

阪神牝馬ステークス優勝馬が馬券になったのも、過去10年で1度しかないというデータもあります。相手が強化される今回は良くて3着までと判断します。

プリモシーン

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere 
Mosheen Fastnet Rock デインヒル
Piccadilly Circus 
Sumehra ストラヴィンスキー
Miss Priority 

プリモシーンはマイルG3を3勝している典型的なマイラー。昨年のレコード決着だったヴィクトリアマイルでもタイム差無で2着しかも上がり最速をマークしています。本年度も牡馬混合重賞の東京新聞杯で実質トップハンデを背負い優勝しています。

プリモシーンの父はディープインパクト母モシーンは豪州でマイルG1の2勝を含めG1を4勝した名牝。その父ファストネットロックは豪州のスプリンターで、種牡馬としてもスピードに優れた産駒を多く輩出。マイラー血統として能力は上位人気馬に引けをとりません。

前走ダービー卿チャレンジトロフィーで0.5秒差5着に敗れていますが、これも実質トップハンデでの結果。基本的に直線の長いコースが得意で、直線の短い中山では仕方のない結果です。

他の牝馬が牝馬限定戦からのステップなのに比べ、プリモシーンはこれまでも牡馬混合重賞で揉まれてきており地力上位なのは明白。今回は牝馬限定戦で、前走より負担重量が軽くなり、直線の長いコースに戻るなどプラス材料が豊富。ここは人気薄でも馬券になると判断します。

スカーレットカラー

ヴィクトワールピサ ネオユニヴァース サンデーサイレンス
ポインテッドパス 
ホワイトウォーターアフェア Machiavellian 
Much Too Risky 
ヴェントス ウォーエンブレム Our Emblem 
Sweetest Lady 
ブラッシングブライド Distant Relative 
Dime Bag 

スカーレットカラーは昨年の東京芝1800mG2府中牝馬ステークスの優勝馬。前走、阪神牝馬ステークスで最速の上がりを繰り出し2着。他にもフェアリーステークス2着、マーメイドステークス3着、クイーンステークス2着と牝馬限定重賞で勝ち負けしています。

スカーレットカラーの父ヴィクトワールピサは3歳で皐月賞と有馬記念を制し、ダート2000mのドバイワールドカップも優勝した3冠馬。母の父ウォーエンブレムも米国3冠レースの2冠馬なので基本は中距離血統です。

ミスタープロスペクターの4×4のクロスがあり、ややスピード寄りの配合。そのため成績が安定しているのは1800m前後。しまい33秒台の脚を出せますが、成績にムラがあるのは血統内にある底力気性難を伝えるヘイローの4×5のクロスの影響か。

馬体の変動が大きく、新馬からレースごとに馬体を大きく成長させています。前走阪神牝馬ステークスでプラス16kgの余裕残しでも2着なのは成長分が入っている可能性が大。今回は前走より少し絞れ、終い徹する走りをすれば3着くらいまで来る可能性はあります。

ここをクリックすると他の重賞の【注目出走馬分析】を検索できます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました