2021年第16回G1ヴィクトリアマイル予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2021年ヴィクトリアマイルの注目馬を分析!

ヴィクトリアマイルの特徴

G1ヴィクトリアマイルは第2回東京開催最終日に行われる4歳以上牝馬限定芝1600mの馬齢定量戦です。負担重量は55kg。国際競走に指定され、外国馬の出走馬は9頭まで優先出走権が与えられます。

JRA所属馬はレーティング上位5位以内、及び阪神牝馬ステークスか福島牝馬ステークス1着の馬に優先出走権が与えられます。それ以外の馬は獲得本賞金+1年間の収得賞金+過去2年内のG1及びJpn1の収得賞金の合計で高い順に出走可能です。

地方所属馬は阪神牝馬ステークス、福島牝馬ステークス、高松宮記念、大阪杯のいずれかのレースで2着以内に入った馬に優先出走権が与えられます。

なおヴィクトリアマイルで1~3着に入った馬にフランスのマイルG1ジャックルマロワ賞の優先出走権が与えられます。

↓過去10年のヴィクトリアマイル入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

2021年ヴィクトリアマイル出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 マジックキャッスル ディープインパクト 牝4 戸崎圭太 社台ファーム
国枝栄 (美浦) シンボリクリスエス 55kg 社台レースホース
1 2 シゲルピンクダイヤ ダイワメジャー 牝5 和田竜二 天羽牧場
渡辺薫彦 (栗東) High Chaparral 55kg 森中蕃
2 3 クリスティ キズナ 牝4 斎藤新 薪浦英稔
杉山晴紀 (栗東) クロフネ 55kg 荻伏三好ファーム
2 4 イベリス ロードカナロア 牝5 酒井学 前田幸治
角田晃一 (栗東) ボストンハーバー 55kg 土居牧場
3 5 デゼル ディープインパクト 牝4 川田将雅 社台ファーム
友道康夫 (栗東) Le Havre 55kg 社台レースホース
3 6 グランアレグリア ディープインパクト 牝5 C.ルメール ノーザンファーム
藤沢和雄 (美浦) Tapit 55kg サンデーレーシング
4 7 マルターズディオサ キズナ 牝4 田辺裕信 天羽禮治
手塚貴久 (美浦) Grand Slam 55kg 藤田在子
4 8 ランブリングアレー  ディープインパクト 牝5 吉田隼人 社台ファーム
友道康夫 (栗東) シンボリクリスエス 55kg 社台レースホース
5 9 テルツェット   ディープインパクト 牝4 M.デムーロ ノーザンファーム
和田正一 (美浦) Danehill Dancer 55kg シルクレーシング
5 10 レッドベルディエス ディープインパクト 牝5 石橋脩 ノーザンファーム
鹿戸雄一 (美浦) Unbridled’s Song 55kg 東京ホースレーシング
6 11 ダノンファンタジー ディープインパクト 牝5 藤岡佑介 ノーザンファーム
中内田充 (栗東) Not For Sale 55kg ダノックス
6 12 サウンドキアラ ディープインパクト 牝6 松山弘平 社台ファーム
安達昭夫 (栗東) アグネスデジタル 55kg 増田雄一
7 13 プールヴィル Le Havre 牝5 三浦皇成 社台ファーム
庄野靖志 (栗東) Kendargent 55kg 吉田照哉
7 14 ディアンドル ルーラーシップ  牝5 団野大成 ノーザンファーム
奥村豊 (栗東) スペシャルウィーク 55kg シルクレーシング
7 15 アフランシール  ハーツクライ 牝5 大野拓弥 ノースヒルズ
尾関知人 (美浦) サクラバクシンオー 55kg 前田幸治
8 16 リアアメリア ディープインパクト 牝4 福永祐一 ノーザンファーム
中内田充 (栗東) Rockport Harbor 55kg シルクレーシング
8 17 スマイルカナ ディープインパクト 牝4 柴田大和 木田牧場
高橋祥泰 (美浦) Distorted Humor 55kg 岡田繁幸
8 18 レシステンシア ダイワメジャー 牝4 武豊 ノーザンファーム
松下武士 (栗東) Lizard Island 55kg キャロットファーム

勝ち馬予想に役立つ!ヴィクトリアマイルの注目馬分析

グランアレグリア

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
タピッツフライ Tapit Pulpit 
Tap Your Heels 
Flying Marlin Marlin 
Morning Dove 

グランアレグリアは一昨年、昨年と2年連続JRA賞を受賞。昨年は安田記念、スプリンターズステークス、マイルチャンピオンシップと短距離G1を3勝。安田記念では昨年の年度代表馬アーモンドアイを上回る末脚で0.4秒差を付けて圧勝しています。

グランアレグリアの父はディープインパクト母タピットフライは米芝マイルG1・2勝を含む7勝馬。母の父は米国リーディングサイヤーのタピットという良血。そのためマイル戦で驚異的なパフォーマンスを見せるグランアレグリアの能力は母系から。

前走大阪杯は2番人気も、優勝馬レイパパレに0.9秒離され4着に敗退距離云々より総じて重が苦手なディープインパクトの欠点が出たレース。今回は本来適距離のマイル戦。しかも牝馬限定戦で今まで戦ってきたメンバーを考えれば明らかに上。勝ち負け。

レシステンシア

ダイワメジャー サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
スカーレットブーケ ノーザンテースト 
スカーレットインク 
マラコスタムブラダ Lizard Island Danehill Dancer 
Add 
Mapul Wells Poliglote 
Pulma 

レシステンシアは2019年の阪神ジュベナイルフィリーズの優勝馬。これまで9戦4勝2着3回3着1回で、馬券を外したのは骨折明けぶっつけで臨んだ昨年のマイルチャンピオンシップのみ。前走高松宮記念では初距離で優勝馬ダノンスマッシュに首差2着しています。

レシステンシアの父はダイワメジャーレシステンシアの母はアルゼンチンのG1馬で、大種牡馬デインヒルの血を引いています。レシステンシアの半弟でハーツクライ産駒のグラティアスが今年の京成杯を優勝しているので母の血の影響力は強いと考えられます。

ダイワメジャー産駒は3歳秋までに馬体が完成してしまうことが多く、今後の成長という面ではあまり期待が持てません。しかし前走決して適距離とは言えない高松宮記念でG1牡馬2頭と勝ち負けできる能力は本物。今回は得意なマイル戦に戻ります。

持ち時計や切れ味はグランアレグリアに劣ります。ただし重でも好走できるので馬場が渋れば逆転は可能2着候補。

ダノンファンタジー

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere 
ライフフォーセール Not For Sale  Parade Marshal 
Love for Sale 
Doubt Fire  Ski Champ 
My Little Life 

ダノンファンタジーは2018年の阪神ジュベナイルフィリーズの優勝馬で、これまで15戦6勝2着1回重賞はG2を3勝、G3を1勝と2歳女王に恥じない成績。昨年のヴィクトリアマイルでは6番人気で5着しています。

ダノンファンタジーも父はディープインパクト母ライフォーセエールはアルゼンチン産でブエノスアイレス大賞などG1を2勝、全8勝の活躍馬。母の父ノットフォーセルもブエノスアイレス大賞を優勝しています。

一昨年のローズステークス以来勝てない競馬が続いていましたが、昨年年末の阪神カップで久々の重賞勝ち。ただし、その後の阪急杯、高松宮記念では優勝馬から0.6秒、0.8秒離され惨敗しています。また6歳以上の牝馬は苦戦傾向実績上位も、今回は見送り。

デゼル

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere 
アヴニールセルタン Le Havre  Noverre 
Marie Rheinberg 
Puggy  Mark of Esteem 
Jakarta 

デゼルは前走阪神牝馬ステークスで重賞初優勝。これまで7戦4勝3着1回で、オークスでは2番人気に押された素質馬ですが、同レースでは11着に敗れています。

デゼルの父はディープインパクト母アヴニールセタンは仏国1000ギニーと仏オークスのクラシック2冠馬という良血。母の父ルアーブルは仏国芝2100mG1ジョッケクルブ賞勝ちも、主戦は芝1600mなので、本質的にマイラー。

前走の走破時計1分32秒は1600mとなった阪神牝馬ステークスでは最速の時計。3歳時のスイトピーステークスと阪神牝馬ステークスで末脚32.5秒と父譲りの切れ味が武器良馬場条件で馬券内。

 

マジックキャッスル

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
ソーマジック シンボリクエスエス Kris S. 
Tee Kay 
スーア  Fairy King 
Bold Starlet 

マジックキャッスルは10戦2勝2着5回。前々走の愛知杯を優勝し重賞ウィナーの仲間入り。重賞は8戦して秋華賞をはじめ2着4回掲示板を外したのはどろんこ馬場だった昨年の桜花賞のみという堅実派。前走阪神牝馬ステークスでも優勝馬とはタイム差無し2着

マジックキャッスルの父はディープインパクト母ソーマジックはシンボリクリスエス産駒で桜花賞3着の4勝馬。マジックキャッスルの半兄にステイゴールド産駒でエプソムカップ2着、計7勝を挙げ現役のソーグリッタリングがいます。

父ディープインパクト譲りの末脚が売りで、掲示板を外した桜花賞以外は上りメンバー中3番手以内。前走も上り最速で32.4秒の末脚を繰り出しています。また前走でマイルの時計を1分32秒0に詰めており、時計勝負でも対応できることを証明。

ただし今回はメンバーが前走よりさらに強力。また秋以降休まず使われているため上がり目に乏しい印象。連下で。

サウンドキアラ

ディープインパクト ディープインパクト Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
サウンドバリアー アグネスデジタル  Crafty Prospector 
Chancey Squaw 
スリーピングインシアトル  Seattle Slew 
Lady’s Secret 

サウンドキアラは昨年のヴィクトリアマイルの2着馬で、これまで22戦7勝2着4回3着4回昨年は京都金杯、京都牝馬ステークス、阪神牝馬ステークスと重賞3連勝を飾っています。

サウンドキアラの父はディープインパクト母のサウンドバリアーはG2フィリーズレビューを優勝馬。母の父のアグネスデジタルは馬場不問でマイル~中距離G1を6勝した活躍した名馬です。

昨年は夏の休養を挟み重賞5戦するものの掲示板に載ったのは阪神カップの4着が最高。ただしG1級の強いメンバーが揃った重賞での結果なので悲観する内容ではありません。前走初距離の高松宮記念でも優勝馬から面0.4秒差の6着に好走しています。

6歳以上でヴィクトリアマイルの好走実績はあまりありませんが、本馬は4歳時に7着、昨年2着の実績があり、6歳でヴィクトリアマイルを優勝したストレイトガールは5歳時に3着しています。時計勝負は昨年経験しており、前走は明らかにたたき台穴候補。

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