2021年第38回G1マイルチャンピオンシップ予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2021年マイルチャンピオンシップの注目馬を分析!

マイルチャンピオンシップの特徴

2021年のG1マイルチャンピオンシップは第5回阪神開催6日目に行われる3歳以上芝1600mの馬齢定量戦です。本来なら京都競馬場で開催されますが、昨年同様同競馬場改修工事のため阪神競馬場で開催されます。負担重量は3歳牡・騙馬56kg、同牝馬54kg、4歳以上牡・騙馬57kg、同牝馬55kg。

国際競走に指定され、外国調教馬は9頭まで優先出走権が与えられます。

またJRA所属馬は富士ステークス及びスワンステークス1着馬、レーティング上位5頭に優先出走権が与えられています。それ以外は通算獲得賞+過去1年の獲得賞金+過去2年のG1(Jpn1を含む)の獲得賞金の総額で多い順に出走可能です

地方所属馬はスプリンターズステークス、富士ステークス、スワンステークス、天皇賞秋で2着までに入った馬に優先出走権が与えられています。

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2021年マイルチャンピオンシップ出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 ホウオウアマゾン キングカメハメハ 牡3 坂井瑠星 ノーザンファーム
矢作芳人 (栗東) アグネスタキオン 56kg 小笹芳央
1 2 クリノガウディー スクリーンヒーロー 牡5 岩田望来 三輪牧場
藤沢則雄(栗東) ディアボロ 57kg 栗本博晴
2 3 シュネルマイスター Kingman 牡3 横山武史 Northern Farm
手塚貴久 (美浦) Soldier Hollow 56kg サンデーレーシング
2 4 サリオス ハーツクライ 牡4 松山弘平 ノーザンファーム
堀宣行 (美浦) Lomitas 57kg シルクレーシング
3 5 サウンドキアラ ディープインパクト 牝6 武豊 社台ファーム
安達昭夫 (栗東) アグネスデジタル 55kg 増田雄一
3 6 ケイデンスコール ロードカナロア  牡5 岩田康誠 ノーザンファーム
安田隆行(栗東) ハーツクライ 57kg サンデーレーシング
4 7 インディチャンプ ステイゴールド 牡6 福永祐一 ノーザンファーム
音無秀孝(栗東) キングカメハメハ 57kg シルクレーシング
4 8 ダーリントンホール New Approach 牡4 和田竜二 Canning Bloodstock Ltd
木村哲也 (美浦) Pivotal 57kg ゴドルフィン
5 9 グレナディアガーズ Frankel 牡3 池添謙一 ノーザンファーム
中内田充 (栗東) Harlington 56kg サンデーレーシング
5 10 ロータスランド Point of Entry 牝4 田辺裕信 Dr. A.Sones & Dr. N.Yoshida
辻野泰之 (栗東) Scat Daddy 55kg 小林英一H
6 11 カテドラル ハーツクライ 牡5 戸崎圭太 ノーザンファーム
池添学 (栗東) ロックオブジブラルタル 57kg キャロットファーム
6 12 グランアレグリア ディープインパクト 牝5 C.ルメール ノーザンファーム
藤沢和雄 (美浦) Tapit 55kg サンデーレーシング
7 13 ダノンザキッド ジャスタウェイ 牡3 川田将雅 ノーザンファーム
安田隆行 (栗東) Dansili 56kg ダノックス
7 14 リプレーザ リオンディーズ 牡3 幸英明 高岸順一
大根田裕 (栗東) マンハッタンカフェ 56kg 奥裕嗣
8 15 サウンドカナロア ロードカナロア  牡5 藤岡康太 飛渡牧場
村山明 (栗東) ダンスインザダーク 57kg 増田雄一
8 16 レインボーフラッグ ジャングルポケット 牡8 小崎綾也 社台ファーム
小崎憲 (栗東) ダンスインザダーク 57kg グリーンファーム

勝ち馬予想に役立つ!マイルチャンピオンシップの注目馬分析

グランアレグリア

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
タピッツフライ Tapit Pulpit 
Tap Your Heels 
Flying Marlin Marlin 
Morning Dove 

グランアレグリアは昨年のマイルチャンピオンシップの優勝馬で、短距離~マイルG1を5勝。これまで14戦8勝2着2回3着2回今年もヴィクトリアマイルをぶっちぎりで優勝

さらに決して適距離とは言えない大阪杯・天皇賞秋にもチャレンジし、大阪杯では4着、天皇賞秋では先行策で優勝馬エフフォーリアとは0.2秒差、2着コントレイルとは首差と改めて能力の高さを見せつけています。

グランアレグリアの父はディープインパクト母タピットフライは米芝マイルG1・2勝を含む7勝馬。母の父は米国リーディングサイヤーのタピットという良血。そのためマイル戦で驚異的なパフォーマンスは母系の底力と父のパフォーマンスの賜物。今回は適距離に戻ります。

安田記念で土を付けられたダノンキングリーは今回不出走。人気の一角インディチャンプとは3戦連続で勝ち越し格付けは終わっています。敵は安田記念3着で成長が見込めるシュネウマイスターか、まだ未対決のグレナディアガーズぐらい。普通に走ればまず負けないでしょう。

シュネルマイスター

Kingman Invincible Spirit Green Desert
Rafha
Zenda Zamindar
Hope
セリエンホルデ Soldier Hollow In the Wings
Island Race
Saldenehre Highest Honor
Salde

シュネルマイスターは今年のNHKマイルカップの優勝馬。これまで6戦4勝2着1回3着1回。3歳で臨んだ安田記念ではダノンキングリー、グランアレグリアに0.1秒差の3着古豪インディチャンプに0.1秒先着しています。

シュネルマイスターの父は欧州芝マイルG1を4連勝したキングマン。母セリエンホルデはドイツオークスの優勝馬という良血。血統内にクリスの4×5の濃いクロス、ノーザンダンサーの5×5のクロスを持ち、母系にスタミナを強化のサドラーズウェルズの血が入っています。

前走の毎日王冠では安田記念優勝のダノンキングリーとマッチレースを演じ、頭差捉えて優勝。勝ち時計1分44秒8は過去10年の毎日王冠で3番目早く、さらに馬体を8kg増やし、しかもメンバー中上り最速での差し切り勝ちなので成長力も伺えます。

主戦のルメールがグランアレグリアを選んでいるため、鞍上は今年ブレイクしている横山武史を予定。出走メンバーではグランアレグリア以外に負けておらず、後はどのように乗るかがカギ。対抗。

インディチャンプ

ステイゴールド サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ゴールデンサッシュ  ディクタス
ダイナサッシュ
ウィルパワー キングカメハメハ Kingmanbo
マンファス
トキオリアリティー Meadowlake 
What a Reality 

インディチャンプは2019年のマイルチャンピオンシップの優勝馬同年の安田記念も制し、その年のJRA最優秀短距離馬に輝いています。これまで21戦8勝2着2回3着5回昨年のマイラーズカップ以来優勝から遠ざかっていますが、出走機会全てで掲示板を確保

インディチャンプの父はステイゴールド。母ウィルパワーは短距離の4勝馬も、祖母に短距離からマイル戦でG1や重賞勝ち馬を多くは輩出しているトキオリアリティーの血を持ち、インディチャンプの距離適性も母系から。父は晩成血統で6歳でもさほど力は落ちていないと思われます。

昨年も安田記念からぶっつけ本番でグランアレグリアに0.1秒差の2着を確保。決して適距離ではない高松宮記念で0.1秒差3着と能力の高さは折り紙付き。ただし、グランアレグリアとはマイル戦3戦して全負完全にお株を奪われた格好です。

またマイルチャンピオンシップでは6歳以上の高齢馬は過去10年で3頭しか馬券になっていませんが、、過去G1好走馬は例外なので、一応G1勝ちのあるインディチャンプは好走の余地が残されています連下で。

サリオス

ハーツクライ サンデーサイレンス Halo
Wishing Well 
アイリッシュダンス トニービン
ビューパーダンス 
サロミナ Lomitas Niniski 
La Colorada 
Saldentigerin  タイガーヒル 
Salde 

サリオスは2019年の朝日フューチュリティステークスの優勝馬。これまで9戦4勝2着2回3歳時は三冠馬コントレイルのライバルとして皐月賞・ダービーで2着秋は対決を避けるようにマイル路線に変更毎日王冠を優勝

しかし、その後のG1はマイルチャンピオンシップ5着、大阪杯5着、安田記念8着と善戦止まり。

サリオスの父はハーツクライ母サロミナはドイツオークス馬、祖母サルデは違う父からもドイツオークス馬のセリエンホルデを送り出している底力のある母系です。父、母共にクラッシックディスタンスの馬なので、サリオスも血統的には本来2000~2400mが適鞍。

昨年のマイルチャンピオンシップではメンバー中上り最速をマークしていますが、グランアレグリアとは0.4秒差、インディチャンプには0.2秒差で負けています。しかも今年は年齢による斤量の恩恵を受けられず明らかに不利。血統的にもスピードタイプではありません。見送り。

グレナディアガーズ

Frankel Galileo Sadler’s Wells
Urban Sea
Kind デインヒル
Rainbow Lake 
ウェイヴェルアベニュー Harlington Unbridled
Serena’s Song
Lucas Street Silver Deputy

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グレナディアガーズは昨年の朝日フューチュリティステークスの優勝馬。これまで7戦2勝2着2回3着1回重賞は他にファルコンステークス2着、NHKマイルカップ3着、京成杯オータムハンデキャップで3着と、出走機会全てで馬券を確保。

グレナディアガーズの父は14戦無敗、欧州中長距離G1を10勝したフランケル。母ウェイヴェルアベニューは米国ダート1400mG1ブリーダーズカップ・フィリー&メアスプリントの優勝馬という良血。距離適性は母系から。

朝日フューチュリティの勝ち時計は過去10年で最も早く、前走の京成杯オータムハンデキャップでは斤量56kgと実質トップハンデを背負いながら走破時計1分32秒1の好時計で、優勝馬とは0.1秒差と時計勝負は得意。

ただし、スローペースだと折り合いを欠く性格で引っ張る馬が必要NHKマイルカップでは3番手追走でしたが、逃げたピクシーナイトと2番手のホウオウアマゾンが早々に脱落したため直線折り合いを欠き、シュネルマイスターとソングラインに差された格好です。

今夏はグランアレグリアが参戦するため早い時計決着が予想され、グレナディアガーズには有利。朝日フューチュリティステークスの成績はサリオスより良いので、少なくとも同馬よりは先着できると予想できます。連下で。

ダノンザキッド

ジャスタウェイ ハーツクライ サンデーサイレンス
アイリッシュダンス
シビル Wild Again
Wild Again
エピックラヴ Dansili デインヒル
Hasili 
Leopard Hunt Diesis
Alcando

ダノンザキッドは昨年のホープフルステークスの優勝馬。これまで6戦3勝3着1回。2歳時は東京スポーツ杯2歳ステークスも制し春のクラシック制覇が期待されましたが、弥生賞では1番人気で3着、本番の皐月賞では15着とブービー負けダービー直前で骨折が判明し休養に入っています。

ダノンザキッドの父はジャスタウェイ。母エピクラヴはアイルランド産でフランス芝1800mG3の勝ち馬で、芝2000mG1サンタラリ賞でも2着しています。またダノンザキッドの半兄でディープブリランテ産駒のミッキーブリランテは阪急杯2着、シンザン記念・函館スプリントステークス3着の実績。

新馬戦から弥生賞までメンバー中最速の上りを繰り出しているように、爆発力ある末脚は父譲り。ただし燃えすぎる気性で、コントロールが難しい馬です。

前走の富士ステークスでは2番人気も、同年代でNHKマイルカップ2着の優勝馬ソングラインとは0.5秒差、弥生賞で負かしたタイムトゥヘブンにさえ先着を許し4着に敗退。馬体が前走より22kgの大幅増とはいえ、ホープフルステークス優勝時とは10kg差しかないので、成長分を加味しても負けすぎ

ただし、富士ステークス上位組はマイルチャンピオンシップでの成績が良く2番人気で4着のダノンザキッドにもチャンスはあり。ひと叩きがガス抜きとなって調教が良さそうなら抑えで。

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