2022年フェブラリーステークスの注目馬を分析!
フェブラリーステークスの特徴
G1フェブラリーステークスは第1回東京開催8日目に行われる4歳以上ダート1600mで行われる馬齢定量戦です。負担重量は牡・騙馬57kg、牝馬55kg。国際競走に指定され、外国調教馬は8頭まで優先出走権が与えられます。
JRA所属馬はレーティング5位以内の馬と当年の東海ステークスと根岸ステークスの優勝馬には優先出走権が与えられています。それ以外の馬は本賞金+1年以内の獲得本賞金+過去2年内のJpn1の獲得賞金の合計で高い順に出走できます。
また地方所属馬はJRAが独自に定める基準を満たした馬のみ4頭まで出走登録できます。
↓過去10年のフェブラリーステークス入賞馬のデータを見たい方はこちら↓
2022年フェブラリーステークス出走表
枠番 | 馬番 | 出走馬 | 父 | 馬齢 | 騎手 | 生産牧場 |
所属 | 母の父 | 斤量 | 馬主 | |||
1 | 1 | テオレーマ | ジャスタウェイ | 牝6 | C.ルメール | 笠松牧場 |
石坂公一 (栗東) | Sea The Stars | 57kg | 水上行雄 | |||
1 | 2 | ダイワキャグニー | キングカメハメハ | 牡8 | 三浦皇成 | 社台ファーム |
菊沢隆徳 (美浦) | サンデーサイレンス | 57kg | 大城敬三 | |||
2 | 3 | インティ | ケイホーム | 牡8 | 武豊 | 山下恭茂 |
野中賢二 (栗東) | Northern Afleet | 57kg | 武田茂男 | |||
2 | 4 | アルクトス | アドマイヤオーラ | 牡7 | 田辺裕信 | 須崎牧場 |
栗田徹(美浦) | シンボリクエスエス | 57kg | 山口功一郎 | |||
3 | 5 | レッドルゼル | ロードカナロア | 牡5 | 川田将雅 | 社台ファーム |
安田隆行 (栗東) | フレンチデピュティ | 57kg | 東京ホースレーシング | |||
3 | 6 | カフェファラオ | American Pharoah | 牡5 | 福永祐一 | Paul P. Pompa |
堀宣行 (美浦) | More Than Ready | 57kg | 西川光一 | |||
4 | 7 | タイムフライヤー | ハーツクライ | 牡6 | 横山武史 | 白老ファーム |
松田国英 (栗東) | ブライアンズタイム | 57kg | サンデーレーシング | |||
4 | 8 | サンライズノヴァ | ゴールドアリュール | 牡8 | 松若風馬 | ヤナガワ牧場 |
音無秀孝(栗東) | サンダーガルチ | 57kg | 松岡隆雄 | |||
5 | 9 | サンライズホープ | マジェスティックウォリアー | 牡5 | 大野拓弥 | ヤナガワ牧場 |
羽月友彦 (栗東) | スペシャルウィーク | 57kg | 松岡隆雄 | |||
5 | 10 | スワーヴアラミス | ハーツクライ | 牡7 | 松田大作 | 白老ファーム |
須貝尚介 (栗東) | Sligo Bay | 57kg | NICKS | |||
6 | 11 | ソダシ | クロフネ | 牝4 | 吉田隼人 | ノーザンファーム |
須貝尚介 (栗東) | キングカメハメハ | 55kg | 金子真人H | |||
6 | 12 | ミューチャリー | パイロ | 牡6 | 御神本訓史 | 芳住鉄兵 |
矢野義幸 (船橋) | ブライアンズタイム | 557kg | 石瀬丈太郎 | |||
7 | 13 | ソリストサンダー | トビーズコーナー | 牡7 | 戸崎圭太 | 村田牧場 |
高柳大輔 (栗東) | スペシャルウィーク | 57kg | 村上稔 | |||
7 | 14 | ケイティブレイブ | アドマイヤマックス | 牡9 | 菅原明良 | 岡野牧場 |
杉山晴紀(栗東) | サクラローレル | 57kg | 瀧本和義 | |||
8 | 15 | テイエムサウスダン | サウスヴィグラス | 牡5 | 岩田康誠 | グランド牧場 |
飯田雄三 (栗東) | Langfuhr | 57kg | 竹園正繼 | |||
8 | 16 | エアスピネル | キンングカメハメハ | 牡9 | M.デムーロ | 社台ファーム |
笹田和秀 (栗東) | サンデーレーシング | 57kg | ラッキーフィールド |
勝ち馬予想に役立つ!フェブラリーステークスの注目馬分析
テーオーケインズ
シニスターミニスター | Old Trieste | A.P. Indy |
Lovlier Linda | ||
Sweet Minister | The Prime Minister | |
Sweet Blue | ||
マキシムカフェ | マンハッタンカフェ | サンデーサイレンス |
サトルチェンジ | ||
カフェピノコ | ジェイドロバリー | |
ピノシェット |
テーオーケインズは昨年のチャンピオンズカップを1番人気で優勝。これまで15戦8勝2着3回3着3回。昨年は5戦4勝で、重賞は他にアンタレスステークス、地方GⅠ帝王賞勝ちがあります。
テーオーケインズの父はエーピーインディ系のシニスターミニスターで、日本で走る産駒はほぼダート。マンハッタンカフェ産駒のマキシマムカフェは未勝利馬。母系に一昔前に日本でダート馬を多数輩出したジェイドロバリーが入り、血統的にもダート馬。
15戦中14戦でメンバー中上り3番手以内と末脚は堅実。前走も6番手に付けて上り35.5秒でメンバー中最速。2着でGⅠ3勝、一昨年の優勝馬チュウワウィザードに1秒も差を付けています。1800mを中心に走っていますが、父がシニスターミニスターなので距離短縮は歓迎の口。
また今回が叩き3戦目で、馬体が充実している5歳馬。過去10年でチャンピオンズカップ→フェブラリーステークスを連勝した馬はいませんが、前走の圧勝劇なら可能性は十分あります。連軸で。
カフェファラオ
American Pharoah | Pioneerof the Nile | エンパイアメーカー |
Star of Goshen | ||
Littleprincessemma | Yankee Gentleman | |
Exclusive Rosette | ||
Mary’s Follies | More Than Ready | サザンヘイロー |
Woodman’s Girl | ||
Catch the Queen | Miswaki | |
Wave to the Queen |
カフェファラオは昨年のフェブラリーステークスの優勝馬。これまで10戦5勝。重賞は他にユニコーンステークスとシリウスステークスを制しています。
ズカップに2番人気で出走しましたが6着に敗れています。
カフェファラオの父は米国クラシック三冠でブリダーズカップ・クラシックも制したアメリカンファラオ。母メアリーズフォリーズは米国産で重賞2勝を含む4勝馬で、産駒は全てダート重賞を優勝しています。
昨年のフェブラリーステークス優勝後は、適性から考えれば不利な地方の船橋や、芝の函館記念を使うなど、かなり懐疑的な使い方。実際に2レースで惨敗しており、前走のチャンピオンズカップでは4番人気に推されるものの、優勝馬から2秒差11着に敗れています。
能力は高くても、もともと砂を被るとひるむなど精神面に不安を抱える馬。負け癖が付いている可能性があります。お手馬にしていたルメールが降り、福永に乗り替わりもあまりいいニュースではありません。今回は見送り。
レッドデゼル
ロードカナロア | キングカメハメハ | Kingmambo |
マンファス | ||
レディブラッサム | Storm Cat | |
サラトガデュー | ||
フレンチノワール | フレンチデピュティ | Deputy Minister |
Mitterand | ||
パープルホワイト | フジキセキ | |
カノープス |
レッドデゼルは前走地方統一GⅠJBCスプリントでGⅠ初制覇。これまで19戦8勝2着6回3着2回。昨年の根岸ステークスを優勝し、同年のフェブラリーステークスで3番人、4着に入っています。また海外GⅠドバイゴールデンシャフィーンで2着に入っています。
レッドベゼルの父はロードカナロア。母フレンチノワールはダート中距離の4勝馬。母の父がフレンチデピュティ、母の母の父がフジキセキなのでダート適正は母系から。
ダート1600mの実績は昨年のフェブラリーステークスのみ。それ以外は基本的に1400m以下。フェブラリーステークスで掲示板に載ったものの、1、2着からは0.5秒も離され基本的に得意な距離ではありません。末脚勝負の馬なので前崩れになれば出番も、絶対視はできません。抑えまで。
ソダシ
クロフネ | フレンチデピュティ | Deputy Minister |
Mitterand | ||
ブルーアヴェニュー | Classic Go Go | |
Eliza Blue | ||
ブチコ | キングカメハメハ | Kingmanbo |
マンファス | ||
シラユキヒメ | サンデーサイレンス | |
ウェイブウインド |
ソダシは昨年の桜花賞馬で、これまで9戦6勝。2歳時に阪神ジュベナイルフィリーズまで重賞2勝を含む無敗の4連勝。昨年の札幌記念では、後にブリダーズカップ・フィリー&メアターフ、香港カップを制するラヴズオンリーユーを退け優勝しています。
ソダシの父はクロフネ。キングカメハメハ産駒の母ブチコはダート中距離の4勝馬。母の半姉でクロフネ産駒のユキチャンがダート2100mの地方G3関東オークスを優勝し、NRA最優秀牝馬に輝いています。基本的に一族はダート馬。
父クロフネは地方だとダートの重賞勝ちを量産も、中央ではGⅡまで。中央では芝馬に偏っています。
秋華賞では1番人気も、ゲートに顔をぶつけて出血しながら走り10着敗退。前走初ダートのチャンピオンズカップでは前半調子よく逃げるも、直線に入ると早々に失速。母ブチコがゲート難で引退していることからも、母の気性難が出てきている可能性があります。
前走前半の走りではダートを苦にしている様子はなく、また東京ダート1600mはスタート後に芝を走るので、元々芝マイルのGⅠであるソダシには有利。あとはレースに手中させることができるか。人気になるものの、不安要素が多く抑えまで。
ソリストサンダー
トビーズコーナー | Bellamy Road | Concerto |
Hurry Home Hillary | ||
Brandon’s Ride | Mister Frisky | |
Mrs. Bumble | ||
ラヴソースウィート | スペシャルウィーク | サンデーサイレンス |
キャンペンガール | ||
キソティックラヴ | ブライアンズタイム | |
キソティック |
ソリストサンダーは昨年の武蔵野ステークスの優勝馬。これまで28戦6勝2着5回3着4回。昨年は地方GⅠのかしわ記念で2着、盛岡マイルチャンピオンシップで3着しています。
ソリストサンダーの父はノーザンダンサー系で米ダート中距離G1勝ちのあるトビーズコーナー。2016年から日本で繋養され、本馬がJRAダート重賞初勝利。スペシャルウィーク産駒の母ラヴソースウィートは地方で11勝。
地方競馬でもかなり小回りの船橋で中段から差して2着しているように、瞬発力に秀でた馬。逆に競り合うスタミナ勝負は苦手か。また最近は稍重~で好成績を挙げ、前走のように時計が掛かる馬場では成績を落としています。
前走根岸ステークスでは1番人気に推されましたが、当日は良。前半早く後半時計が掛かる展開で、道中優勝馬の後ろに付けて感じよく運べても、優勝馬から0.7秒離され9着に敗退とペースによって成績にムラがあります。当日稍重~なら抑えで。
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