2022年第17回G1ヴィクトリアマイル予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2022年ヴィクトリアマイルの注目馬を分析!

ヴィクトリアマイルの特徴

GⅠヴィクトリアマイルは第2回東京開催最終日に行われる4歳以上牝馬限定芝1600mの馬齢定量戦です。負担重量は55kg。国際競走に指定され、外国馬の出走馬は9頭まで優先出走権が与えられます。JRA所属馬はレーティング上位5位以内、及び阪神牝馬ステークスか福島牝馬ステークス1着の馬に優先出走権が与えられます。それ以外の馬は獲得本賞金+1年間の収得賞金+過去2年内のG1及びJpn1の収得賞金の合計で高い順に出走可能です。
地方所属馬は阪神牝馬ステークス、福島牝馬ステークス、高松宮記念、大阪杯のいずれかのレースで2着以内に入った馬に優先出走権が与えられます。
なおヴィクトリアマイルで1~3着に入った馬にフランスのマイルGⅠジャックルマロワ賞の優先出走権が与えられます。

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2022年ヴィクトリアマイル出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 デアリングタクト エピファネイア 牝5 松山弘平 長谷川牧場
杉山晴紀 (栗東) キングカメハメハ 55kg ノルマンディーTR
1 2 ソングライン  キズナ 牝4 池添謙一 ノーザンファーム
林徹 (美浦) シンボリクリスエス 55kg サンデーレーシング
2 3 メイショウミモザ ハーツクライ 牝5 鮫島克駿 三嶋牧場
池添兼雄 (栗東) フレンチデピュティ 55kg 松本好雄
2 4 マジックキャッスル ディープインパクト 牝5 戸崎圭太 社台ファーム
国枝栄 (美浦) シンボリクリスエス 55kg 社台レースホース
3 5 ソダシ クロフネ 牝4 吉田隼人 ノーザンファーム
須貝尚介 (栗東) キングカメハメハ 55kg 金子真人H
3 6 ディヴィーナ モーリス 牝4 武豊 ノーザンファーム
友道康夫 (栗東) ディープインパクト 55kg 佐々木主浩
4 7 レシステンシア ダイワメジャー 牝5 横山武史 ノーザンファーム
松下武士 (栗東) Lizard Island 55kg キャロットファーム
4 8 クリノプレミアム オルフェーヴル 牝5 松岡正海 栗本博晴
伊藤伸一 (美浦) Giant’s Causeway 55kg 吉田ファーム
5 9 アブレイズ キズナ 牝5 菅原明良 ノースヒルズ
池江泰寿 (栗東) ジャングルポケット 55kg 前田幸貴
5 10 ローザノワール マンハッタンカフェ 牝6 田中勝春 下河辺牧場
西園正都 (栗東) Awesome Again 55kg 渡邉直樹
6 11 ファインルージュ キズナ 牝4 C.ルメール ノーザンファーム
木村哲也 (美浦) ボストンハーバー 55kg 六井元一
6 12 ミスニューヨーク キングズベスト 牝5 M.デムーロ 高昭牧場
杉山晴紀 (栗東) マンハッタンカフェ 55kg 高昭牧場
7 13 レイパパレ ディープインパクト 牝5 川田将雅 ノーザンファーム
高野友和 (栗東) クロフネ 55kg キャロットファーム
7 14 アカイイト キズナ 牝5 幸英明 辻牧場
中竹和也 (栗東) シンボリクリスエス 55kg 岡浩二
7 15 アンドヴァラナウト キングカメハメハ 牝4 福永祐一 ノーザンファーム
池添学 (栗東) ディープインパクト 55kg サンデーレーシング
8 16 デゼル ディープインパクト 牝5 藤岡康太 社台ファーム
友道康夫 (栗東) Le Havre 55kg 社台レースホース
8 17 シャドウディーヴァ ハーツクライ 牝6 坂井瑠星 ノーザンファーム
斎藤誠 (美浦) Dansili 55kg スリーエイチレーシング
8 18 テルツェット   ディープインパクト 牝5 D.レーン ノーザンファーム
和田正一 (美浦) Danehill Dancer 55kg シルクレーシング

勝ち馬予想に役立つ!ヴィクトリアマイルの注目馬分析

レイパパレ

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere 
シェルズレイ クロフネ フレンチデピュティ
ブルーアヴェニュー
オイスターチケット ウイニングチケット
ナムラビアリス

レイパパレは昨年の大阪杯の優勝馬で、今年の同レースでも2着。これまで12戦6勝2着2回3着1回昨年秋は不振でしたが、今年に入り再び調子を取り戻しています。

レイパパレの父はディープインパクト母シェルズレイは3勝馬もチューリップ賞とローズステークスで2着。母の全弟にNHKマイル2着、ダービー3着のブラックシェル。またレイパパレの全兄はGⅡホープフルステークス、GⅢCBC賞勝ちのシャイニングレイ。

2000mを中心に使われていますが母系を見る限りマイラーで、血統的に距離短縮は歓迎の口新馬戦、1勝クラスでは芝1600mを連勝し、東京マイルでは他場であれば1800m戦を勝ち切る力が必要なので、対応可能。

今年の金鯱賞は1分57秒6、大阪杯で1分58秒5とジャックドールが引っ張る早い流れでも先行して粘り切り、例年早い時計決着になるヴィクトリアマイルでも十分対応できます。また父も本レースと相性が良いディープインパクト強い牡馬とのレースを続け勝ち負けしているのも強み。勝ち負け。

ソダシは2020年阪神ジュベナイルフィリーズと昨年の桜花賞でマイルGⅠを2勝。これまで10戦6勝3着1回今年はダートGⅠのフェブラリーステークスに挑戦し、強力牡馬相手に3着するなどマイル戦では安定した成績を残しています。

ソダシの父はクロフネ。キングカメハメハ産駒の母ブチコはダート中距離の4勝馬。母の半姉でクロフネ産駒のユキチャンがダート2100mの地方G3関東オークスを優勝し、NRA最優秀牝馬に輝いています。基本的に一族はダート馬

父クロフネは地方だとダートの重賞勝ちを量産していますが中央ではGⅡまでで、中央では芝馬に偏っています。またクロフネ産駒は過去にホエールキャプチャ、アエロリット、クラリティスカイが東京マイルGⅠを優勝しており、この舞台は得意です。

またマイルの持ち時計はメンバー中No1。阪神ジュベナイルフィリーズから桜花賞を制したように休養明けも走ります。今回は同型馬のレシステンシアとの兼ね合いがカギ。レシステンシアに比べスタミナがるので多少無理してもハナを主張する可能性も。レースを自分で作れれば勝ち負け。

デアリングタクト

エピファネイア シンボリクリスエス Kris S. 
Tee Kay 
シーザリオ スペシャルウィーク
キロフプリミエール 
デアリングバード キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
デアリングハート  サンデーサイレンス
デアリングダンジグ 

デアリングタクトは2020年の牝馬三冠馬。これまで8戦5勝2着1回3着2回前走香港芝2000mGⅠクイーンエリザベス2世カップで1番人気に推されましたが、ラブズオンリーユー、ゴローリーヴェイズに続く3着に敗れ、その後右前肢繋靭帯炎で戦線離脱

デアリングタクトの父はエピファネイアキングカメハメハ産駒の母デアリングバートは未勝利も、祖母デアリングハートは芝1600~1800mが主戦場で牝馬GⅢを3勝、NHKマイルカップでも2着している活躍馬。

デアリングタクトは血統内にサンデーサイレンスの4×3の濃いクロスと、ヘイルトゥリーズンとノーザンダンサーの5×5のクロスを持ち、爆発力と成長力も秘めています。

マイル戦は桜花賞まで3戦負け無し。ただし時計は1分33秒6が最高で、マイル戦は2年振りさらに肢繋靭帯炎は屈腱炎と並ぶ治り難い故障。調教でも強い負荷が掛けられず、馬場が硬く早い時計の馬場で強く追えば再び故障する可能性もあります。

そのため、復帰初戦の本レースは様子見の可能性があり、レース中に勝負が見えた場合は無理に追わないことも考えられます。またエピファネイア産駒は古馬になってから重賞路線で勝ち倦んでおり、ピークが過ぎている可能性も捨てきれません。今回は抑えまで。

レシステンシア

ダイワメジャー サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
スカーレットブーケ ノーザンテースト 
スカーレットインク 
マラコスタムブラダ Lizard Island Danehill Dancer 
Add 
Mapul Wells Poliglote 
Pulma 

レシステンシアは2019年の阪神ジュベナイルフィリーズの優勝馬。これまで14戦5勝2着5回3着1回。他にも桜花賞、NHKマイルカップ、高松宮記念、スプリンターズステークス、香港スプリントとGⅠで2着5回と、短距離~マイルまでなら実績最上位。

レシステンシアの父はダイワメジャー母マラコスタムブラダはアルゼンチンのGⅠ馬で、大種牡馬デインヒルの血を引いています。

ダイワメジャー産駒は早熟で3歳マイル戦で活躍し、古馬になっても能力の衰えは緩やかでますが、古馬の芝GⅠ勝ちは4歳でコパノリチャードが1勝を挙げたのというジンクスがあります。

また古馬になってから筋肉が発達して馬格はスプリンタータイプ。昨年のヴィクトリアマイルでは2番人気6着に敗れています。とは言え、走破時計は1分31秒9と持ち時計は走ります

今回は同型馬のソダシとの兼ね合いですが、スタミナが持たないためハナは主張せず、ソダシを見ながらのレースか。上りは早くないので基本的にそのままなだれ込み。切れ味の鋭い馬に後方から差される可能性も。抑えまで。

ファインルージュ

キズナ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
キャットクイル Storm Cat 
Pacific Princess 
パシオンルージュ ボストンハーバー Capote
Harbor Springs
セクシーココナッツ ダンスインザダーク
ココパシオン

ファインルージュはフェアリーステークス、紫苑ステークスとGⅢを2勝。これまで8戦3勝2着3回3着1回。桜花賞ではソダシに0.1秒差3着、秋華賞でもアカイトリノムスメに0.1秒差2着し、前走東京新聞杯では牡馬相手に1番人気に推され2着と安定した成績。

ファインルージュの父はキズナ。母パシオンルージュは短距離の3勝馬。母の半弟にホワイトマズル産駒で新潟2歳ステークス勝ちのザラストロがいます。血統内にサンデーサイレンス3×4の濃いクロスとノーザンダンサーの5×5のクロスを持ちます。

母の父が短距離馬のボストンハーバーで、キズナも短距離向きのストームキャットの血を持ち、桜花賞の早い時計にも対応したように基本にマイラー。マイルの持ち時計もソダシに次ぐ1分31秒2。牡馬相手の東京新聞杯でも1分32秒6で走破しています。

後方から競馬をする馬で、切れ味より長くいい脚を使うタイプ。今回は先行馬が強力で流れが速くなり、展開的には本馬に有利。連下で。

アカイイト

キズナ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
キャットクイル Storm Cat 
Pacific Princess 
ウアジェト シンボリクリスエス Kris S.
Tee Kay
リーチトゥピース Mud Route
Waki Betty

アカイイトは昨年のエリザベス女王杯の優勝馬。これまで23戦5勝2着4回3着2回。今年は金鯱賞、大阪杯と芝2000mを2戦し、金鯱賞では3着も、大阪杯では10着と大敗しています。

アカイイトの父はキズナ。シンボリクリスエス産駒の母ウアジェイトは芝マイルの2勝馬。近親に活躍馬はおらず、血統も5代先までクロスが無いアウトブリードです。

これまで23戦中19戦で上り3番手以内、さらに13戦で上り最速、しかも5回も34秒を切る上りを繰り出しているように、基本的に末脚勝負の馬レース振りは展開がはまるか嵌らないかで、成績は安定していません。

また基本的に1800~2000m中心に使われ、マイル戦は初時計が早く前残りも多いヴィクトリアマイルでは届かない可能性が大。今回は見送り。

ソングライン

ソングラインは好メンバーが揃った昨年の富士ステークスの優勝馬で、これまで9戦4勝2着2回3着1回NHKマイルカップでシュネルマイスター相手にハナ差の接戦を演じ、今年のドバイGⅢ1351ターフスプリントで重賞2勝目を飾っています。

ソングラインの父はキズナ。シンボリクリスエス産駒のルミナスパレードはダート短距離の4勝馬。母の半妹にクロフネ産駒のジューヌエコールが短距離重賞を2勝しています。

血統内にサンデーサイレンスの3×4の濃いクロス、ヘイルトゥリーズンの5×5のクロスがあるので爆発力ある馬。母系にシンボリクリスエス、アグネスタキオンとパワー型の種牡馬が重ねられています。

昨年の桜花賞ではソダシ相手に15着と惨敗しましたが、NHKマイルカップで1分31秒6の早い時計を経験済み。また左回りは6戦3勝2着2回3着1回と馬券を外しておらず、典型的なサウスポーの可能性が。連下で。

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