2023年第40回GⅠフェブラリーステークス予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2023年フェブラリーステークスの注目馬を分析!

フェブラリーステークスの特徴

GⅠフェブラリーステークスは第1回東京開催8日目に行われる4歳以上ダート1600mで行われる馬齢定量戦です。負担重量は牡・騙馬57kg、牝馬55kg。国際競走に指定され、外国調教馬は8頭まで優先出走権が与えられます。

JRA所属馬はレーティング5位以内、及び当年の東海Sと根岸Sの優勝馬に優先出走権が与えられます。それ以外の馬は本賞金+1年以内の獲得本賞金+過去2年内のJpnⅠの獲得賞金の合計で高い順に出走できます。また地方所属馬はJRAが独自に定める基準を満たした馬のみ4頭まで出走登録できます。

↓過去10年のフェブラリーステークス入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

2023年フェブラリーステークス出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 ジャスパープリンス Violence 牡8 田中勝春 Hill ‘n’ Dale Equine H Inc
森秀行 (栗東) Bernardini 58kg 加藤和夫
1 2 シャールズスパイト Speightstown 牡6 J.モレイラ Charles Fipke
アトフィ (米国) Perfect Soul 58kg C.フィプケ
2 3 ケンシンコウ パイロ 牡6 T.バシュロ 静内山田牧場
小西一男 (美浦) クリプティックラスカル 58kg 天野克彦
2 4 ドライスタウト シニスターミニスター 牡4 戸崎圭太 YGGホースクラブ
牧浦充徳 (栗東) アフリート 58kg 下河辺牧場
3 5 オーヴェルニュ  スマートファルコン 牡6 福永祐一 明治牧場
西村真幸 (栗東) タニノギムレット 58kg 杉山忠国
3 6 メイショウハリオ パイロ 牡6 浜中俊 三嶋牧場
岡田稲男 (栗東) マンハッタンカフェ 58kg 松本好雄
4 7 レモンポップ Lemon Drop Kid 牡5 坂井瑠星 Mr. & Mrs. Oliver S. Tait
田中博康 (美浦) Giant’s Causeway 57kg ゴドルフィン
4 8 アドマイヤルプス ヘニーヒューズ 騙6 内田博幸 ノーザンファーム
加藤征弘 (美浦) キングカメハメハ 58kg 藤旬子
5 9 ショウナンナデシコ オルフェーヴル 牝6 横山武史 天羽牧場
須貝尚介 (栗東) ダイワメジャー 56kg 国本哲秀
5 10 テイエムサウスダン  サウスヴィグラス 牡6 C.ルメール グランド牧場
飯田雄三 (栗東) Langfuhr 58kg 竹園正繼
6 11 ソリストサンダー トビーズコーナー 牡8 菅原明良 村田牧場
高柳大輔 (栗東) スペシャルウィーク 58kg 村上稔
6 12 セキフウ ヘニーヒューズ 牡4 M.デムーロ バンブー牧場
武幸四郎 (栗東) Kingmambo 56kg 中辻明
7 13 スピーディキック タイセイレジェンド 牝4 御神本訓史 加藤鈴幸
藤原智行 (浦和) サイレントディール 56kg 熊谷武
7 14 ヘリオス   オルフェーヴル 騙7 武豊 桑田牧場
寺島良 (栗東) フレンチデピュティ 58kg 桑田牧場
8 15 レッドルゼル ロードカナロア 牡6 川田将雅 社台ファーム
安田隆行 (栗東) フレンチデピュティ 57kg 東京ホースレーシング
8 16 ケイアイターコイズ キンシャサノキセキ 牡7 横山和生 新冠橋本牧場
新谷功一 (栗東) クロフネ 58kg ケイアイスタリオン

勝ち馬予想に役立つ!フェブラリーステークスの注目馬分析

レモンポップ

Lemon Drop Kid Kingmambo Mr. Prospector
Miesque
Charming Lassie Seattle Slew
Lassie Dear
Unreachable Giant’s Causeway Storm Cat
ariah’s Storm
Harpia Danzig
Razyana

レモンポップは前走の根岸Sで重賞初制覇。これまで10戦7勝2着3回、いずれもダート戦で掲示板を外したことはありません。

レモンポップの父は米国中長距離ダートGⅠ5勝・エクリプス賞馬のレモンドロップキッド。母アンリーティアブルは米国産の未勝利馬。祖母の全兄は大種牡馬デインヒルという良血。血統内にノーザンダンサーの5×5×4の濃いクロスを持ちます。

初重賞だった昨年の武蔵野Sでは1番人気で、2番人気のギルテッドミラーの強襲に遭いタイム差無しのハナ差2着の惜敗。前走根岸Sでも1番人気で、ギルテッドミラーに0.1秒差を付けて雪辱を果たした格好。

ダート1400m戦は7戦5勝2着2回に対し、1400mが得意と思われがちですが、1600m戦は2戦1勝2着1回なので1600mも十分走ります。また父はダート2000mのGⅠを勝っていることを考えれば1600mも十分守備範囲。馬体も520kg台と斤量負けの心配も余りありません。走り慣れた東京なら勝ち負け。

ギルテッドミラー (骨折→引退)

オルフェーヴル ステイゴールド サンデーサイレンス
ゴールデンサッシュ
オリエンタルアート メジロマックイーン
エレクトロアート 
タイタンクイーン Tiznow  Cee’s Tizzy 
Cee’s Song 
Ensnare  Seeking the Gold 
トラップパス 

ギルテッドミラーは昨年の武蔵野Sの優勝馬。これまで22戦4勝2着5回3着3回3歳時はNHKマイルカップで3着に入るものの芝路線ではOPクラスで勝ち切れず、昨年夏からダート路線に変更ダートは4戦2勝2着2回と馬券を外していません。

ギルテッドミラーの父はオルフェーヴル。母タイタンクイーンは米国産の未勝利馬。半兄でリーガルランサム産駒のストロングタイタンはGⅢ鳴尾記念の優勝馬。他にもアメリカのステークスウィナーを2頭輩出している活力ある母系。

ダート5戦はいずれもメンバー中3番手以内末脚を繰り出しており、重賞2戦は共に上り最速をマーク。またまた芝適性もあり、スタートからしばらく芝コースを走る東京ダート1600はギルテッドミラーに有利で、同コースは2戦1勝2着1回、負けても着差は0.1秒差。

またフェブラリーステークスは根岸Sをステップに出走してきた馬が好成績を上げているのもギルテッドミラーには好データ。ただし、過去10年で牝馬が馬券に絡んだのは昨年のソダシ3着が最高前走よりメンバーが揃う今回で実力を発揮できるかはやや疑問。抑えまで。

ドライスタウト

シニスターミニスター Old Trieste A.P. Indy
Lovlier Linda
Sweet Minister The Prime Minister
Sweet Blue
マストバイアイテム アフリート Mr. Prospector
Polite Lady
ビッグマリーン フジキセキ
ドラゴンマリーント

ドライスタウトは地方の国際ダートGⅠ全日本2歳優駿の優勝馬。これまで6戦4勝2着1回JRA所属馬ですが、重賞は地方で2戦。秋はJRAのダートOP、Lクラスを2戦し1勝2着1回なので、古馬相手でも十分対戦できる実力があります。

ドライスタウトの父はエーピーインディ系のシニスターミニスター。アフリート産駒の母マストバイアイテムはダート短距離の3勝馬。血統内にミスタープロスペクターの5×3の濃いクロスを持ちますが、近親にこれといった活躍馬はいません。

古馬相手はいずれも1400m戦。東京ダート1400mOPの勝ち時計は1分24秒7、フェブラリーステークスに参戦するレモンポップが1分22秒5の持ち時計があるため2秒2も遅く、能力的に差があるのは明らか。

またダート1600mのGⅠ勝ちがあるものの、距離を伸ばしたダート1870mのGⅡでは4着と、どちらかと言えば短距離志向勢いがある4歳馬とはいえ、パワーと経験がものをいう古馬ダート重量の常連が集まる本レースを突破できるかはかなり疑問。見送り。

レッドデゼル

ロードカナロア キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
レディブラッサム Storm Cat
サラトガデュー
フレンチノワール フレンチデピュティ  Deputy Minister 
Mitterand 
パープルホワイト フジキセキ
カノープス

レッドデゼルは一昨年のフェブラリーSの4着馬で、JBCスプリントの優勝馬。これまで23戦9勝2着7回3着2回。重賞は他に昨年の根岸Sと今年の大井GⅡ東京盃競走勝ちがあり、ドバイゴールデンシャヒーンは2年連続2着しています。

レッドデゼルの父はロードカナロア。フレンチジュピティ産駒の母フレンチノワールはダートマイルの4勝馬。近親にこれといった活躍馬はいません。

一昨年もフェブラリーSは3番人気4着、昨年は1番人気で6着と、本レースでの成績はイマイチ。馬券になっているのはいずれの1400mまでのスプリント戦で、1600mは明らかに距離が長い印象。実際に着差も0.5秒、0.8秒差なので息がもたない証拠。見送り。

メイショウハリオ

パイロ Pulpit A.P. Indy
Preach
Wild Vision Wild Again
Carol’s Wonder
メイショウオウヒ マンハッタンカフェ サンデーサイレンス
サトルチェンジ
アルペンローズ Kris S.
Amizette

メイショウハリオは昨年の帝王賞でGⅠ初制覇。これまで19戦7勝2着2回3着3回。一昨年秋から本格化。JRA重賞は2021年みやこS、昨年のマーチSを優勝、平安Sでも3着。前走東京大賞典は1番人気で3着と、重賞7連戦して掲示板を外したのは1度だけ

メイショウハリオの父はエーピーインディ系で米短距離GⅠ1勝のパイロ。マンハッタンカフェ産駒の母メイショウオウヒは地方の5勝馬。メイショウハリオの半弟にダイヤモンドS勝ちのテーオーロイヤルがおり、ダート適性は父から、距離適性は母系から。

重賞は1800m以上しか経験はありませんが、条件戦でダート1400mと1600mで共に1着の経験があるので対応可能。ただし前走東京大賞典からの出走馬は過去10年で2頭しか馬券になっておらず、また6歳馬以上の成績もあまりよくありません。抑えまで。

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