2023年第69回GⅡオールカマー予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2023年オールカマーの注目馬を分析!

オールカマーの特徴

GⅡオールカマーは第4回中山開催7日目に行われる3歳以上芝2200mで行われる別定戦です。負担重量は3歳牡・騙馬54kg、同牝馬52kg、4歳以上牡・騙馬57kg、牝馬55kg。過去の重賞優勝歴で負担重量が加算されます。加算条件は以下の通り。

2kg増・・・過去1年以内のGⅠ優勝馬

1kg増・・・過去1年以内のGⅡ及び牝馬限定GⅠ優勝馬、1年以上前のGⅠ優勝馬。

国際競走に指定され外国調教馬は9頭まで優先出走権が、また地方交流競走にも指定され地方所属馬は2頭まで登録できます。

オールカマー優勝馬には、同年の天皇賞秋の優先出走権が与えられます。他の重賞よりも実績馬の加算斤量が少なく、ゆったりしたローテションが組めるため天皇賞秋を目指す有力馬がたたき台として出走してくるレースです。

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2023年オールカマー出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 ロングラン ヴィクトワールピサ 騙5 丹内祐次 社台ファーム
和田勇介 (美浦) Kendargent 57kg 梅澤明
2 2 タイトルホルダー ドゥラメンテ 牡5 横山和生 岡田スタッド
栗田徹 (美浦) Motivator 58kg 山田弘
2 3 アサマノイタズラ ヴィクトワールピサ 牡5 嶋田純次 前野牧場
手塚貴久 (美浦) キングヘイロー 57kg 星野壽市
3 4 マテンロウレオ ハーツクライ 牡4 横山典弘 野毛牧場
昆貢 (栗東) ブライアンズタイム 57kg 寺田千代乃
3 5 アラタ キングカメハメハ 牡6 田辺裕信 社台ファーム
和田勇介 (美浦) ハーツクライ 57kg 村田能光
4 6 ジェラルディーナ モーリス 牝5 団野大成 ノーザンファーム
斉藤崇史 (栗東) ディープインパクト 56kg サンデーレーシング
4 7 ガイアフォース キタサンブラック 牡4 西村淳也 追分ファーム
杉山晴紀 (栗東) クロフネ 57kg KRジャパン
5 8 ゼッフィーロ ディープインパクト 牡4 戸崎圭太 社台ファーム
池江泰寿 (栗東) Danehill Dancer 57kg 社台レースホース
5 9 チェスナットコート ハーツクライ 牡9 田中学 下河辺牧場
田中一巧(兵庫) クロフネ 57kg 藤田卓也
6 10 エヒト ルーラーシップ 牡5 菅原明良 白井牧場
森秀行 (栗東) ディープインパクト 57kg 平井裕
6 11 ノースブリッジ モーリス 牡5 岩田康誠 村田牧場
奥村武 (美浦) アメージングムーン 58kg 井山登
7 12 ハヤヤッコ キングカメハメハ 牡7 浜中俊 ノーザンファーム
国枝栄 (美浦) クロフネ 57kg 金子真人H
7 13 ローシャムパーク ハービンジャー 牡4 C.ルメール ノーザンファーム
田中博康 (美浦) キングカメハメハ 57kg サンデーレーシング
8 14 マリアエレーナ  クロフネ 55 三浦皇成 日高大洋牧場
吉田直弘 (栗東) ディープインパクト 56.kg 金子真人H
8 15 ウインマリリン スクリーンヒーロー 牝6 松岡正海 コスモヴューファーム
手塚貴久 (美浦) Fusaichi Pegasus 57kg ウイン

勝ち馬予想に役立つ!オールカマーの注目馬分析

タイトルホルダー

ドゥラメンテ キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
アドマイヤグルーヴ サンデーサイレンス
エアグルーヴ
ペルヴィアンリリー フレンチデピュティ Deputy Minister
Mitterand
ラスティックベル Mr. Prospector
Ragtime Girl

タイトルホルダーは菊花賞、天皇賞春、宝塚記念のGⅠ3勝馬。これまで16戦7勝2着2回。重賞は他に3歳時に弥生賞勝ち、皐月賞で2着。日経賞を連覇。連覇を狙った前走天皇賞春は1番人気も、レース中に失速し競走中止。レース後右前肢跛行と診断断され春は全休。

タイトルホルダーの父は牡馬春クラッシック2冠のドゥラメンテ。母は古馬OPまで出世したメーヴェ。タイトルホルダーの半姉でオルフェーヴル産駒のメロディーレーンも芝2600m戦OP勝ちがあり、スタミナ溢れる母系。

前走競争中止は跛行なので競走能力自体に影響はありません。スタミナ豊富ですが、基本的にピッチ走法で筋肉に乳酸が溜まりやすく、祖父が筋肉質のキングカメハメハなので、年齢的に筋肉が硬くなりやすくなっているのか。

中山芝2000m以上は8戦3勝2着1回日経賞で59kgを背負って圧勝しているので、58kgで出走できる本レースはかなり有利。さらに今回も逃げが予想され、先行有利な中山2200mは適鞍。実績はメンバー中頭2つ抜けており、勝ち負け。

ジェラルディーナ

モーリス スクリーンヒーロー グラスワンダー
ランニングヒロイン
メジロフランシス カーネギー
メジロモントレー
ジェンティルドンナ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
ドナブリーニ Bertolini
Cal Norma’s Lady

ジェラルディーナは昨年オールカマーの優勝馬で、続くエリザベス女王杯でGⅠ馬の仲間入り。これまで20戦6勝2着2回3着3回前走宝塚記念では3番人気で、優勝馬イクノイックスから0.2秒差4着と好走しています。

ジェラルディーナの父はモーリスディープインパクト産駒の母ジェンティルドンナは牝馬三冠を含むGⅠ7勝の顕彰馬。父も母も海外GⅠ勝ちがあり、GⅠ計13勝の血を持つ良血馬。血統内にサンデーサイレンスの奇跡の血量4×3を持ちます。

母ジェンティルドンナ同様に牝馬にしては2000m超えのレースで好走。また2200m戦は4戦して2勝、4着2回と掲示板を外しておらず、着差も0.3秒以内。昨年のより負担重量が2kg増ですが、この斤量は宝塚記念で克服ずみ。

ただし、目標はあくまでエリザベス女王杯連覇。昨年と違いGⅠ出走条件を満たしており、ここは叩き台として余裕残しの可能性があります。連下で。

ウインマリリン

スクリーンヒーロー グラスワンダー Silver Hawk 
Ameriflora 
ランニングヒロイン サンデーサイレンス
ダイナアクトレス
コスモチェーロ  Fusaichi Pegasus Mr. Prospector 
Angel Fever 
Shorwon  Buena Shore 
April Wonder 

ウインマリリン昨年の国際GⅠ香港ヴァースの優勝馬で、2021年のオールカマーでも優勝。これまで19戦6勝2着2回3着1回。重賞は他にフローラS、日経賞勝ちがあり、オークスと昨年のエリザベス女王杯で2着しています。

ウインマリリンの父はスクリーンヒーロー。母コスモチェーロは1勝馬。ウインマリリンの半兄にマツリダゴッホ産駒のウインマーレライがラジオNIKKEI賞優勝。

ウインマリリンは天皇賞春でも5着と牝馬にしては珍しく距離が持つ馬。先行してバテないのが持ち味で前走札幌記念は3番手追走も、踏ん張りがきかずズルズル後退し優勝馬プログノーシスから2.5秒差を付けられ9着に敗退。昨年2着に好走したエリザベス女王杯時に比べ14kg増は明らかに太め残り。

今回は叩き2戦目で前進が見込めます。ただし、1年内にGⅠ勝ちがあるので牝馬には酷量の57kgで出走。同じGⅠ馬でも1年以上GⅠ勝ちが無いタイトルホルダーが58kg、牝馬限定GⅠ馬のジェラルディーナが56kgなので明らかに不利。抑えまで。

ガイアフォース

キタサンブラック ブラックタイド サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア
シュガーハート サクラバクシンオー
オトメゴコロ
ナターレ クロフネ フレンチデピュティ
ブルーアヴェニュー 
ロージーチャーム ダンスインザダーク
クリスマスローズ

ガイアフォースは昨年のセントライト記念の優勝馬。これまで9戦3勝2着3回2走前にマイル路線に変更し、マイラーズCでシュネルマイスターにタイム差無し2着、前走安田記念でも優勝馬ソングラインから0.2秒差4着と好走しています。

ガイアフォースの父は菊花賞馬で中長距離GⅠ7勝のキタサンブラック。クロフネ産駒の母ナターレは地方のマイル路線で9勝。血統内にノーザンダンサーの5×5×4のクロスを持ちます。

昨年オールカマーと同じコースのセントライト記念を優勝していますが、今春同じコースのAJCCでは1人気も優勝馬ノースリッジから0.5秒離され5着。

母がマイラーで、2戦連続マイル戦が1分31秒台と早い時計で走破していることからも、古馬になってマイラー向きの身体つきになっている可能性があります。過去の距離実績を鵜呑みにできず、見送り。

ローシャムパーク

ハービンジャー Dansili デインヒル
Hasili 
Penang Pearl Bering
Guapa 
レネットグルーヴ キングカメハメハ Kingmambo 
マンファス 
イントゥザグルーヴ サンデーサイレンス
エアグルーヴ

ローシャムパークは前走函館記念で重賞初制覇。これまで9戦5勝2着2回3着1回昨年オールカマーと同じコースで行われるセントライト記念で3着。ただし優勝馬ガイアフォースに0.5秒差を付けられています。

ローシャムパークの父はハービンジャー。キングカメハメハ産駒のネレットグルーヴは芝マイルの3勝馬。祖祖母はオークス馬のエアグルーヴで、一族にGⅠ馬多数も、血が薄くなると活力が低下する傾向。そのため近親に活躍馬はいません。

これまで掲示板を外しておらず、中山は4戦2勝3着1回。ゆったりしたローテーションを組んでいるので、前走の疲れも問題なしか。走により負担重量が1kg増も、斤量57kgは条件戦で2戦2勝。

ただし、今回はGⅠ馬が3頭出走し、前走よりメンバーがはるかに強力。しかも前走がハンデ戦で、自身はトップハンデ馬とは2.5kgも恩恵があったのに対し、今回はGⅠ馬相手に実質1kgしか恩恵がありません。良くて抑えまで。

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