2024年第84回GⅠ皐月賞予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2024年皐月賞の注目馬を分析!

皐月賞の特徴

GⅠ皐月賞は第3回中山開催8日目に行われる3歳限定芝2000mの定量戦です。負担重量は牡馬57kg、牝馬55kg。優秀な繁殖馬の選定が目的のため、生殖能力のない騙馬は出走できません。

国際競走に指定され、外国調教馬は9頭まで優先出走権が与えられます。また弥生賞3着以内、スプリングS3着以内、若葉S2着以内の馬に皐月賞の優先出走権が与えられています。地方所属馬は皐月賞トライアルで優先出走権を得た馬、及びJRA2歳GⅠ、同3歳重賞修勝馬は出走登録が可能です。

3歳牡馬三冠レースの第一冠目で、古くから「最も速い馬が勝つ」と言われている格式高いレースです。なお皐月賞で5着以内に入った馬に、ダービーへの優先出走権が与えられます。

↓過去10年の皐月賞入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

2024年皐月賞出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 サンライズジパング キズナ 牡3 菅原明良 追分ファーム
音無秀孝(栗東) Zoffany 57kg ライフハウス
1 2 メイショウタバル ゴールドシップ 牡3 浜中俊 三嶋牧場
石橋守(栗東) フレンチデピュティ 57kg 松本好雄
2 3 エコロヴァルツ ブラックタイド 牡3 武豊 下河辺牧場
牧浦充徳(栗東) キングカメハメハ 57kg 原村正紀
2 4 シリウスコルト マクフィ 牡3 三浦皇成 千代田牧場
宗像義忠(美浦) ゼンノロブロイ 57kg 飯田正剛
3 5 ミスタージーティー ドゥラメンテ 牡3 藤岡佑介 ノーザンファーム
矢作芳人(栗東) Sadler’s Wells 57kg 田畑利彦
3 6 アレグロブリランテ ディープブリランテ 牡3 横山和生 ノーザンファーム
上原佑紀(美浦) フレンチデピュティ 57kg サンデーレーシング
4 7 ルカランフィースト イスラボニータ 牡3 松山弘平 社台ファーム
鹿戸雄一(美浦) マンハッタンカフェ 57kg 社台レースホース
4 8 ジャンタルマンタル Palace Malice 牡3 川田将雅 社台ファーム
高野和友(栗東) Wilburn 57kg 社台レースホース
5 9 アーバンシック スワーヴリチャード 牡3 横山武史 ノーザンファーム
武井亮(美浦) ハービンジャー 57kg シルクレーシング
5 10 レガレイラ スワーヴリチャード 牝3 北村宏司 ノーザンファーム
木村哲也(美浦) ハービンジャー 55kg サンデーレーシング
6 11 ホウオウプロサンゲ キズナ 牡3 菱田裕二 ノーザンファーム
矢作芳人(栗東) Monsun 57kg 小笹芳央
6 12 コスモキュランダ アルアイン 牡3 J.モレイラ ビッグレットファーム
加藤士津八(美浦) Southern Image 57kg ビッグレットファーム
7 13 ジャスティンミラノ キズナ 牡3 戸崎圭太 ノーザンファーム
友道康夫(栗東) Exceed And Excel 57kg 三木正浩
7 14 シンエンペラー Siyouni 牡3 坂井瑠星 Ecurie Des Monceaux
矢作芳人(栗東) Galileo 57kg 藤田晋
7 15 サンライズアース レイデオロ 牡3 M.デムーロ ノーザンファーム
石坂公一(栗東) マンハッタンカフェ 57kg ライフハウス
8 16 ダノンデサイル エピファネイア 牡3 横山典弘 社台ファーム
安田翔伍(栗東) Congrats 57kg ダノックス
8 17 ビザンチンドリーム エピファネイア 牡3 B.ムルザバエフ ノーザンファーム
坂口智康(栗東) ジャングルポケット 57kg 吉田和美
8 18 ウォーターリヒト ドレフォン 牡3 幸英明 伏木田牧場
河内洋(栗東) ヴィクトワールピサ 57kg 山岡正人

勝ち馬予想に役立つ!皐月賞の注目馬分析

ジャンタルマンタル

Palace Malice Curlin Smart Strike
Sherriff’s Deputy
パレスルーマー Royal Anthem
Whisperifyoudare
インディアマントゥアナ Wilburn Bernardini 
Moonlight Sonata
Speed Wagon Tomorrows Cat
Rajica

ジャンタルマンタルは朝日杯フューチュリティSの優勝馬。これまで4戦3勝2着1回。デイリー杯2歳S勝ちもあり、前走共同通信杯でも1番人気を背負いましたが、前を行くジャスティンミラノが最後の直線で同じ脚を使ったため0.2秒及ばず2着

ジャンタルマンタルの父は米中距離ダートGⅠ2勝のパレスマリス。米国産の母インディアマントゥアナは米GⅢ勝ちを含む6勝馬。父の半弟は天皇賞春を制したジャスティンパレス。

母は中距離馬、父はベルモントS勝ちがあるとはいえ、父は古馬になってからマイル路線に変更。前走で勝ち馬と同じ脚色になってしまったことからも、本質的に距離に限界か。ダービーでは息切れの可能性があり、距離ギリギリの皐月賞が本番。共同通信杯組は1番人気で2着までは皐月賞で馬券内。抑えで。

レガレイラ

スワーヴリチャード ハーツクライ サンデーサイレンス
アイリッシュダンス
ピラミマ Unbridled’s Song
キャリアコレクション
ロカ ハービンジャー Dansili
Penang Pearl
ランズエッジ ダンスインザダーク
ウインドインハーヘア

レガレイラは牝馬ながらホープフルSを優勝。これまで3戦2勝3着1回3戦共1番人気で上りもメンバー中最速。前走ホープフルSではまくって追い上げ、前で抜け出したシンエンペラーと馬体を合わせ0.1秒差競り勝っています。

レイガラの父は大阪杯とジャパンカップを制したスワーヴリチャード。ハービンジャー産駒の母ロカは芝マイルの1勝馬。祖祖母はディープインパクトの母のウインドインハーヘアで、血統内にサンデーサイレンスの3×4のクロスを持ちます。

ホープフルSから皐月賞は近年の定番。ただし牝馬が皐月賞へ出走すること自体稀で、牝馬の皐月賞優勝は昭和23年のヒデヒカリまで遡ります。また相手は良血シンエンペラーだけだったホープフルSと違い、皐月賞ではさらにさらにメンバーが強化されます。

ただし、前走斤量面で1kg差だった牡馬とは今回2kg差。シンエンペラーを物差しにすれば、このメンバー相手でも十分勝算あり。勝ち負け。

シンエンペラー

Siyouni Pivotal Polar Falcon
Fearless Revival
Sichilla デインヒル
Slipstream Queen
Starlet’s Sister Galileo Sadler’s Wells
Urban Sea
Premiere Creation Green Tune
Allwaki 

シンエンペラーはNIKKEI杯京都2歳Sの勝ち馬で、ホープフルSで差のない2着前走弥生賞では3番に人気も、伏兵の優勝馬コスモキュランダに0.2秒差2着しています。

シンエンペラーの父はヌレイエフ系で仏国2歳芝1400mGⅠ勝ちのシユーニ。アイルランド産の母スターレッツシスターは未勝利馬。シンエンペラーの一つ上の全兄は凱旋門賞他欧州芝GⅠ3勝のソットサス、半姉にBCフィリー&メアターフ他GⅠ4勝のシスターチャーリーという良血。

またシンエンペラーは血統内にミスタープロスペクターの5×5×5×5、ノーザンダンサーの5×5×5、ミスワキの4×4の濃いクロスを持つ近親配合。

既に賞金面で皐月賞出走を確実にしているため、前走弥生賞は試走の意味が強く、それでも上りはメンバー中最速。また中山2000m重賞を2戦して共に2着は大きなアドバンテージ。時計も0.3秒詰めています今回が本番で、大崩れは考え難く、連下で。

ジャスティンミラノ

キズナ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
キャットクイル Storm Cat 
Pacific Princess 
マーゴットディド Exceed And Excel デインヒル
Patrona
Special Dancer Shareef Dancer
Caraniya

ジャスティンミラノは共同通信杯の優勝馬で2戦2勝新馬戦は11月東京2000mを2番人気で2着に0.3秒差、前走は朝日杯フューチュリティS優勝馬ジャンタルマンタルに先行して完封しています。

ジャスティンミラノの父はキズナアイルランド産の母マーゴットディドは英短距離GⅠ勝ちの4勝馬。ジャスティンミラノの半兄でガリレオ産駒のミッションインポッシブルは仏国マイルGⅡを含む4勝を挙げています。ジャスティンミラノは血統内にノーザンダンサーの5×5×5×4の濃いクロスを持ちます。

中山は初も、芝2000mは新馬戦で経験済み。共同通信杯組は過去10年で8頭が馬券になっているので十分馬券内。また先行脚質で、上り32秒台を出せるのも強みです。

ただし、2戦共基本的にスローペース。皐月賞では良馬場なら2分を切る場合が多く、早いペースでは血統的に距離延長は望ましくないジャスティンミラノだと息切れの可能性があります。抑えで。

ビザンチンドリーム

エピファネイア シンボリクリスエス Kris S. 
Tee Kay 
シーザリオ スペシャルウィーク
キロフプリミエール 
ジャポニカーラ ジャングルポケット トニービン
ダンスチャーマー
グリッターカーラ フレンチデピュティ
フサイチエアデール

ビザンチンドリームはきさらぎ賞の優勝馬で2戦2勝。12月阪神芝2000m新馬戦を2番人気で勝ち上がり、きさらぎ賞では1番人気で、最後方付近からメンバー中上がり最速の33秒7の脚で10頭をごぼう抜きしてきます。

ビザンチンドリームの父はエピファネイア。ジャングルポケット産駒の母ジャポニカーラは芝中距離の3勝馬。祖母の全姉にクイーンC勝ちのライラプス、半兄でクロフネ産駒のフサイチリシャールが朝日杯FS勝ちを含む重賞3勝。

一族にヴィクトリアマイル他GⅠ2勝を含む重賞5勝のノームコア、秋華賞・春秋グランプリ勝ちで重賞6勝のクロノジェネシスなど活躍馬多数。またビザンチンドリームは血統内にサンデーサイレンスの4×4の濃いクロスを持ちます。

2戦とも33秒台の脚を使い、メンバー中集上がり最速で、ほぼ最後方付近からの差し切り勝ち。ただし、きさらぎ賞で2着だったウォーターリヒトは次走のスプリングSで9着敗退だったことを考えると、メンバーが弱かった可能性があります。

クラシック登録されておらず、今回は追加料金を払っての出走なので陣営の本気度が伺えます。ただし過去10年できさらぎ賞からの出走馬は3着1回が最高早熟のエピファネイア産駒ですが、血統的には距離はもっと伸びた方が良く、脚質的にも今回は見送り。

コスモキュランダ

アルアイン ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
ドバイマジェスティ Essence of Dubai
Great Majesty
サザンスピード Southern Image Sadler’s Wells
Urban Sea
Golden Eagle Zabeel
Rising Eagle

コスモキュランダは弥生賞の優勝馬。これまで7戦2勝2着2回未勝利戦脱出まで4戦を要しラジオNIKKEI杯京都2歳Sでは14番人気で8着惨敗。前走弥生賞では6番人気の低評価を覆し、京都2歳S勝ちの2着シンエンペラーに0.2秒差を付けて押し切り勝ちをしています。

コスモキュランダの父はディープインパクト産駒で皐月賞と大阪杯を制したアルアイン。豪州産の母サザンスピードは豪州芝2400mGⅠコーフィールドC他重賞3勝を含む海外7勝。コスモキュランダは血統内にヘイローの4×4の濃いクロスを持ちます。

既に7戦を消化し素質面で前走はフロックに思われますが、血統的にも皐月賞を目標としていることが分かるローテーション。中山芝2000mは4戦して1勝2着2回で掲示板を外していません。また中山芝2000mを2回続けて1分59秒台で走破し、前走は先行、2走前はまくりで、共に上りは34秒9。

ペース次第で途中から動ける器用さがあります。過去10年で弥生賞優勝馬が皐月賞を勝ったことはありませんが、2着は3回。さらに皐月賞と相性が良い父もディープインパクト系。連下で。

メイショウタバル

ゴールドシップ ステイゴールド サンデーサイレンス 
ゴールデンサッシュ 
ポイントフラッグ メジロマックイーン 
パストラリズム 
メイショウツバクロ フレンチデピュティ  Deputy Minister 
Mitterand 
ダンシングハピネス ダンスインザダーク
メイショウサチカゼ

メイショウタバルは毎日杯の優勝馬。これまで5戦3勝3戦目の12月阪神芝2000m未勝利戦を勝ち上がると毎日杯まで3連勝毎日杯では重馬場をものともせず、シンザン記念の優勝馬で2着馬のノーブルロジャーを1秒もぶっちぎって優勝しています。

メイショウタバルの父はゴールドシップ。フレンチデピュティ産駒のメイショウツバクロは中央1勝・地方1勝。母の半兄でグラスワンダー産駒のメイショウカンパクが京都大賞典他全6勝を挙げています。またメイショウタバルはサンデーサイレンスの3×4の濃いクロスを持ちます。

母の父こそ短距離~マイルのフレンチデピュティですが、それ以外は中長距離の血で固められているため、前走より距離延長はOK。また毎日杯から皐月賞へ向かう馬は少ないものの、過去10年ではアルアインが皐月賞を優勝。

さらに腰の甘い産駒が多いゴールドシップ産駒のわりに、この時期に逃げ切り勝ちができるように先行力があります。当日雨が降って馬場が荒れるようなら出番も。穴で。

↓ここをクリックすると他の重賞の【データ】【注目出走馬分析】を検索できます。↓

コメント

タイトルとURLをコピーしました