2020年第61回G1宝塚記念予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

大阪杯を制したラッキーライラック、皐月賞馬で前走金鯱賞を楽勝したサートゥルナーリアをはじめ7頭のG1馬が出走登録している今年の宝塚記念。春のグランプリで果たして馬券になるのか、宝塚記念出走登録馬の中から注目馬をピックアップし分析します。

2020年宝塚記念の注目馬を分析!

宝塚記念の特徴

G1宝塚記念は第3回阪神開催8日目に行われる芝2200mの馬齢定量戦です。負担重量は3歳牡馬53kg、同牝馬51kg、4歳以上牡馬58kg、同牝馬56kg。

秋競馬の有馬記念と同様に出走馬はファン投票で決められ、ファン投票の上位10位以内は優先的に出走できます。それ以外は通算収得賞金と過去1年の収得賞金、及び過去2年のG1での収得賞金を加算し、総額が高い順に出走が可能です。

優勝馬には同年米国ブリダーズカップ・チャレンジ、豪州のコックスプレートへの優先出走権が授与されます。2019年にはリスグラシューがこの優先出走権を使い、豪州コックスプレートも優勝しています。

大阪杯、天皇賞春と共に春の古馬三冠レースのフィナーレを飾るレースです。しかし、馬が苦手な高温多湿の雨季に行われるため、ファン投票で上位に支持されても馬の消耗を嫌う陣営は出走を辞退するケースが多いレース。そのため有馬記念に比べ盛り上がりに欠けます。

ちなみに秋の古馬三冠(天皇賞秋、ジャパンカップ、有馬記念)は過去にテイエムオペラオーとゼンノロブロイが達成していますが、春の古馬三冠レースはまだ1頭も達成していません。

過去10年の宝塚記念入賞馬のデータを見たい方はこちら

2020年 宝塚記念出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 トーセンカンビーナ  ディープインパクト 牡4 浜中俊 社台ファーム
角居勝彦 (栗東) Hawk Wing 58kg 島川隆哉
1 2 ペルシアンナイト ハービンジャー 牡6 和田竜二 追分ファーム
池江泰寿(栗東) サンデーサイレンス 58kg G1レーシング
2 3 グローリーヴェイズ ディープインパクト 牡5 D.レーン レイクヴィラファーム
尾関知人 (美浦) スウェプトオーヴァーボード 58kg シルクレーシング
2 4 アフリカンゴールド ステイゴールド 騙5 藤井勘一郎 ゴドルフィン
西園正都 (栗東) Gone West 58kg ダーレー・ジャパン・F
3 5 サートゥルナーリア ロードカナロア 牡4 C.ルメール ノーザンファーム
角居勝彦(栗東) スペシャルウィーク 58kg キャロットファーム
3 6 トーセンスーリヤ ローエングリン 牡5 横山和生 エスティファーム
小野次郎 (美浦) デュランダル 58kg 島川隆哉
4 7 ワグネリアン ディープインパクト 牡5 福永祐一 ノーザンファーム
友道康夫 (栗東) キングカメハメハ 58kg 金子真人H
4 8 レッドジェニアル キングカメハメハ 牡4 酒井学 社台ファーム
高橋義忠 (栗東) マンハッタンカフェ 58kg 東京ホースレーシング
5 9 アドマイヤアルバ ハーツクライ 騙5 西村淳也 ノーザンファーム
須貝尚介 (栗東) Bernstein 58kg 近藤旬子
5 10 メイショウテンゲン   ディープインパクト 牡4 松山弘平 三嶋牧場
池添兼雄 (栗東) フレンチデピュティ 58kg 松本好雄
6 11 ラッキーライラック オルフェーブル 牝5 M.デムーロ ノーザンファーム
松永幹夫(栗東) Flower Alley 56kg サンデーレーシング
6 12 モズベッロ ディープブリランテ 牡4 池添謙一 村田牧場
森田直行 (栗東) Harlan’s Holiday 58kg キャピタル・システム
7 13 ダンビュライト ルーラーシップ 騙4 松若風馬 ノーザンファーム
音無秀孝 (栗東) サンデーサイレンス 58kg サンデーレーシング
7 14 キセキ ルーラーシップ 牡6 武豊 下河辺牧場
角居勝彦 (栗東) ディープインパクト 58kg 石川達絵
7 15 スティッフェリオ ステイゴールド 牡6 幸英明 社台ファーム
音無秀孝 (栗東) Mtoto 58kg 社台レースホース
8 16 クロノジェネシス パゴ 牝4 北村友一 ノーザンファーム
斉藤崇史 (栗東) クロフネ 56kg サンデーレーシング
8 17 カデナ ディープインパクト 牡6 鮫島克駿 グランド牧場
中竹和也 (栗東) フレンチデピュティ 58kg 前田幸治
8 18 ブラストワンピース ハービンジャー 牡5 川田将雅 ノーザンファーム
大竹正博 (美浦) キングカメハメハ 58kg シルクレーシング

 

勝ち馬予想に役立つ!宝塚記念の注目馬分析

サートゥルナーリア

ロードカナロア キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
レディブラッサム Storm Cat
サラトガデュー
シーザリオ スペシャルウィーク サンデーサイレンス
キャンペンガール
Kirov Premiere Sadler’s Wells
Querida

サートゥルナーリアはホープフルステークスと皐月賞の中距離G1を2勝。前走金鯱賞ではトップハンデを背負いながら直線は持ったままで後続を2馬身突き放して楽勝。G1馬の貫録を見せつけています。

サートズルナーリアの父はロードカナロア、母シーザリオという良血。脚が長く程よく筋肉がついている馬体で、父ロードカナリアというよりも母シーザリオやその父スペシャルウィークの血が強く出ており、基本的に2000~2400mで能力を発揮できる馬体です。

阪神コースは神戸新聞杯で経験しており、直線が短い阪神内回りもコース形態が似ている中山で経験済み。ホープフルステークスでは前で競馬をしても上がり最速を繰り出せるように器用な脚質で、一瞬の切れ味も持ち合わせています。

ロードカナロア産駒なので筋肉に疲労が蓄積しやすく、大阪杯を回避し宝塚記念に直行したのは吉と出る可能性が大。実際に感覚が中1カ月と間隔が短かったダービー、天皇賞秋では馬券に絡めませんでした。マイナス点はなく、今回は優勝候補筆頭とみて良いでしょう。

ラッキーライラック

オルフェーヴル ステイゴールド サンデーサイレンス
ゴールデンサッシュ
オリエンタルアート メジロマックイーン
エレクトロアート
Lilacs and Lace Flower Alley Distorted Humor
プリンセスオリビア
Refinement Seattle Slew
ステラマドリッド

ラッキーライラックは前走大阪杯を強力牡馬相手に優勝。逃げたダノンキングリーを3番手で終始がっちりマークし、最後の直線は図ったように差し切り。後続の追撃も凌いでいるので非常に強い勝ち方です。

ラッキーライラックは阪神ジュベナイルフィリーズ優勝馬なのでマイラーに思われますが、実際に強い競馬をしているのは中距離。古馬になってから世界の強豪が集う香港ヴァーズでも2着しているように父オルフェーブルの成長力を受け継いでいます。

ラッキーライラックの母ライラックスアンドレースは米オールウェザー中距離G1アッシュランドステークスの優勝馬。母系を遡るとG1を4勝したステラマドリッドにたどり着き、母系の底力も持ち合わせています。

今回は200mの距離延長ですがエリザベス女王杯を勝ち、2400mの香港ヴァーズでも2着なので問題ありません。またオルフェーブルと同様にピッチ走法なので急坂や荒れた芝も基本的に苦にしません。今回さらに相手が強化されますがサートゥルナーリアの相手筆頭とみて良いでしょう。

クロノジェネシス

パゴ Nashwan Blushing Groom
Height of Fashion
Moonlight’s Box Nureyev
Coup de Genie
クロノロジスト クロフネ フレンチデピュティ
ブルーアヴェニュー
インディスユニゾン サンデーサイレンス
ラスティックベル

クロノジェネシスは昨年の秋華賞馬。前走の大阪でラッキーライラックに首差2着しています。これまでG1を6戦し全10戦して掲示板を外したことはなく、馬券に絡まなかったのはエリザベス女王杯1度だけ。他はすべて馬券に絡んでいるという安定度を誇ります。

ただエリザベス女王杯、大阪杯と共にラッキーライラックに後れをとり、前走の大阪杯ではラッキーライラックと同じ位置から差し比べで負けているので格付けは終わっています。

前回大阪杯の時も指摘していますが父がパゴなので成長のピークは恐らくこの夏まで。200mの距離延長は特に問題ありませんが、ラッキーライラックのように強調できるわけではありまません。基本的に抑えまで。

ブラストワンピース

ハービンジャー Dansili デインヒル
Hasili
Penang Pearl Bering
Guapa
ツルマルワンピース キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
ツルマルグラマー フジキセキ
エラティス

ブラストワンピースは2018年の有馬記念の優勝馬。前走の大阪杯では優勝候補の一角として3番人気に押されましたが、最後の直線は同じ位置で競馬をしていたラッキーライラック、クロノジェネシスらから大きく引き離され0.6秒差7着と惨敗しています。

新馬から3連勝を飾っていますが、それ以降は優勝と凡走を繰り返しています。超重馬場の凱旋門賞を除けば過去に好走しているのは直線が短く馬力が必要なコース。稍重だった有馬記念やAJCC、また洋芝の札幌記念でも強い競馬をしています。優勝した新潟記念も良馬場ですが芝は荒れています。

ゴール前に坂があって直線も短い大阪杯で2年連続惨敗しているのは、大阪杯が開幕4日目で芝の状態が良好。540kg近い大型馬なのでパンパンの良馬は苦手な様子です。

今回の宝塚記念は芝が荒れ気味で時計がかかります。前走惨敗なので、今回は好走する可能性は十分あります。基本勝つか、馬券に絡まないかのどちらかの馬なので、単勝で。

グローリーヴェイズ

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere
メジロツボネ スウェプトオーヴァーボード エンドスウィープ
Sheer Ice
メジロルバート メジロライアン
メジロラモーヌ

グローリーヴェイズは昨年の香港ヴァーズの優勝馬。昨年の春の天皇賞でもフィーエールマンと首差2着で、3着以下は6馬身も引き離しています。日本の軽い馬場のG1でも勝てる実力を秘めています。

グローリーヴェイズの父は数多くのG1馬を輩出しているディープインパクト。母メジロツボネは父スウェプトオーヴァーボード産駒の短距離馬で条件戦を4勝。遡ると中央競馬初の牝馬三冠を達成したメジロラモーヌにたどり着きます。

母の父スウェプトオーヴァーボードは種牡馬としては短距離馬を多く出しますが、ブルードメサイアーでは短距離馬としての影響がほとんどなくなります。

香港ヴァーズではラッキーライラックを一瞬で置き去りにし楽勝しており、切れ味ではグローリーヴェイズが上。父ディープインパクトのように長く切れ味のある脚を使えます。

ただし、宝塚記念の行われる時期の阪神競馬場馬の芝は荒れており、軽い馬場が得意なディープインパクト産駒にはやや不利。実際に宝塚記念は1勝2着2回3着4回と、他の芝中距離G1に比べ相性が良くありません。

当日良馬場なら馬場の良い大外を回って伸びラッキーライラックより上の着順を狙えます。しかし、雨で時計がかかるようなら出番無しと判断します。

キセキ

ルーラーシップ キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
エアグルーヴ トニービン
ダイナカール
ブリッツフィナーレ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア
ロンドンブリッジ ドクターデヴィアス
オールフォーロンドン

キセキは昨年の宝塚記念の2着馬。2017年の菊花賞馬ですが、好走する距離は芝の2000~2400mで実際は中距離馬です。ただし昨年凱旋門賞で惨敗しから精彩を欠き、3番人気に押された前走の天皇賞春でも0.8秒差6着と惨敗しています。

前々走の阪神大賞典あたりから父ルーラーシップの気性難が顔を出し始め、鞍上の騎手が抑えるのが苦労するほど力んで走っています。ルーラーシップも古馬になってから出始めた出遅れ癖が治らず引退しているので、キセキもその傾向が出ていると考えられます。

鞍上を再び武豊を予定していますが、武は馬をなだめながらソフトに騎乗するタイプなので、馬力のあるキセキを抑えられるかは疑問。前走も抑えるのに苦労しており、力んで走れば再びスタミナ切れでガス欠を起こす可能性は大。

当日落ち着いていれば馬力があるので先行力を生かし馬券に絡む可能性はあります。当日キャンターに入るまで様子を見てから馬券に入れるかどうか判断した方が良い馬です。

ワグネリアン

ワグネリアンは2018年のダービー馬。神戸新聞杯以降は勝ち鞍から見放されていますが、この間掲示板は外していません。2019年の大阪杯、ジャパンカップで共に3着、今年の大阪杯でも0.4秒差5着しています。

ワグネリアンの父はディープインパクト。母ミスアンコールは1勝馬ですが、その母ブロードアピールは芝・ダート兼用の短距離馬として重賞5勝を含む13勝馬。母の父がキングカメハメハなので適距離は2000~2400mと見るのが妥当。

ディープインパクト譲りで末脚は安定しています。しかし、ワグネリアンが馬券に絡むのは東京や阪神外回りなど直線が長いコースで、切れ味は兼ね備えていない模様。今回は阪神内回りなので実力は認めても今回届かない可能性の方が高く、抑えまで。

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