2020年第69回G3ラジオNIKKEI賞予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

福島重賞でポイント参戦する際は勝ちに来る武豊が鞍上のパラスアテナが出走登録しているラジオNIKKEI賞。3歳限定戦でもハンデキャップマッチとう難解なラジオNIKKEI賞の出走登録馬の中から注目馬をピックアップし馬券になるか分析します。

2020年ラジオNIKKEI賞の注目馬を分析!

ラジオNIKKEI賞の特徴

G3ラジオNIKKEI賞は第2回福島開催2日目に行われる3歳限定芝1800mのハンデキャップマッチです。国際競争に指定され、外国調教馬は8頭まで優先出走権があります。

1967年まで出走条件が「除東京優駿(日本ダービー)の勝馬」とりダービーの敗者が多く出走したため、現在でも「残念ダービー」と呼ばれています。

過去10年のラジオNIKKEI賞入賞馬のデータを見たい方はこちら

2020年ラジオNIKKEI賞出走覧表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 バビット ナカヤマフェスタ 牡3 団野大成 大北牧場
浜田多実 (栗東) タイキシャトル 53kg 宮田直也
2 2 ディープキング ディープインパクト 牡3 戸崎圭太 社台ファーム
藤原英昭 (栗東) Acatenango 52kg 廣崎利洋HD
3 3 アルサトワ ルーラーシップ 牡3 田辺裕信 ダーレー・ジャパン・F
斉藤崇史 (栗東) ダイワメジャー 54kg ゴドルフィン
4 4 コンドゥクシオン ダイワメジャー 牡3 石川裕紀人 坂東牧場
中舘英二 (美浦) トニービン 53kg 吉田勝己
5 5 サクラトゥジュール ネオユニヴァース 牡3 石橋脩 谷岡牧場
堀宣行 (美浦) シンボリクリスエス 54kg さくらコマース
5 6 アールクインダム ローズキングダム 牝3 吉田豊 シンボリ牧場
伊藤大士 (美浦) キャプテンスティーブ 51kg 前原敏行
6 7 ベレヌス タートルボウル 牡3 西村淳也 ノーザンファーム
戸田博文 (美浦) デュランダル 53kg キャロットファーム
6 8 グレイトオーサ ノヴェリスト 牡3 D.レーン ノーザンファーム
堀宣行 (美浦) サンデーサイレンス 54kg キャロットファーム
7 9 パラスアテナ ルーラーシップ 牝3 武豊 木村秀則
高柳瑞樹 (美浦) スペシャルウィーク 52kg 広尾レース
7 10 コンドゥクシオン ダイワメジャー 牡3 武藤雅 坂東牧場
中舘英二 (美浦) トニービン 53kg 吉田勝己
8 11 パンサラッサ ロードカナロア 牡3 三浦皇成 木村秀則
矢作芳人 (栗東) モンジュー 54kg 広尾レース
8 12 ルリアン キズナ 牡3 坂井瑠星 ノーザンファーム
佐々木晶 (栗東) フレンチデピュティ 54kg サンデーレーシング

 

 

勝ち馬予想に役立つ!ラジオNIKKEIの注目馬分析

グレイトオーサ

ノヴェリスト Monsun Königsstuhl
Mosella
Night Lagoon Lagunas
Nenuphar
ディアデラノビア サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ポトリザリス Potrillazo
Chaldee

グレイトオーサは東京の未勝利芝1800m、1勝クラス芝2000mを使い2戦2勝。前走は差し、追い込みが有利な東京コースを逃げて33.7秒の早い上がりを繰り出し快勝しています。

グレイトオーサの父は欧州2400mのG1を4勝したノヴェリスト。日本では異種系統にあたるバーラム系で、サンデーサイレンス系やミスタープロスペクター系の血を持たないため社台スタリオンが導入した種牡馬です。

グレイトオーサの母はマイル~中距離で活躍し牝馬重賞3勝のディアデラノビア。その母はアルゼンチンG1勝ち馬で、ディアデラノビアの仔に牝馬G3を3勝してディアデラマドレ、京都大賞典勝ちのドレッドノータスがいるように活力ある母系です。

母の父がサンデーサイレンスなので血統上スピード能力があるのは確か。馬体は500kgを超えがっちりした大型馬なので、父ノヴェリストの血が濃く出ている印象です。

前走逃げて買っているので逃げ、先行有利の福島コースは合っています。ノーザンファーム生産で、系列のクラブ所有馬なのでここは勝ち負けを期待しての出走。特に捨てる要素はなく、馬券に入れておきたい1頭です。

サクラトゥジュール

ネオユニヴァース サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ポインテッドパス Kris
Silken Way
サクラレーヌ シンボリクリスエス Kris S.
Tee Kay
セダンフォーエバー マルゼンスキー
サクラセダン

サクラトゥジュールはここまで6戦2勝2着3回3着1回と馬券を外さない安定感があります。負けた4戦中3戦の勝ち馬が後に3歳重賞路線で活躍しているので相手が悪かったと言えなくもありません。

サクラトゥジュールの父は皐月賞、ダービーの二冠馬ネオユニヴァース。母サクラレーヌは未勝利馬。母の兄弟に中距離重賞3勝で皐月賞2着馬のサクラプレジデントがいます。一方、サクラトゥジュールの全姉にサクラユニヴァースがいますが、2勝クラスで留まっています。

ネオユニヴァースこれまで後継種牡馬のヴィクトワールピサをはじめ4頭の牡馬中距離G1馬を輩出していますが、牝馬の活躍馬は多くないためるので、サクラトゥジュールはもう少し前進が見込めます。

安定感はありますが、その分勝ち味に遅い馬。近親も古馬になってから活躍するタイプが多いので、やはりここでも善戦止で、良くても3着までか。

パラスアテナ

ルーラーシップ キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
エアグルーヴ トニービン
ダイナカール
ステラリード スペシャルウィーク サンデーサイレンス
キャンペンガール
ウェルシュステラ Zafonic
カタリスト

パラスアテナはこれまで4戦2勝。前々走の未勝利芝2000で福島コースを体験しており、この時は上がり最速で2着に0.9秒差をつけて優勝。続く1勝クラスの東京芝1800mも上がり33.3秒の最速の脚を繰り出し0.3秒差をつけて優勝しています。

パラスアテナの父はルーラーシップ。基本的には古馬になって中距離以上で活躍する産駒を多く出す種牡馬です。母ステラリードは函館2歳Sの勝ち馬。古馬になっても走り続けましたが、この勝利以降勝ち星を挙げることはありませんでした。

パラスアテナはここにきて勝ち星を挙げているように、父ルーラーシップの血が強く出ている感じです。血統内にミスタープロスペクターの4×5、ノーザンダンサーの5×5のクロスを持ち、すらっとした馬体からも瞬発力とスピードに秀でた馬と見て取れます。

ただし過去10年の中、ラジオNIKKEI賞で馬券に絡んだ牝馬はわずか1頭。前走オークスからの参戦で、他にも重賞で勝ち負けしている実績がありました。パラスアテナは前2戦で強い勝ち方をしたとしても、重賞狙いの強力牡馬と勝ち負けできるかは疑問。

前走鞍上武豊から引き続きわざわざ福島まで騎乗しに来るので、それなりには期待されますが馬券になるかは五分五分。基本的には連下の馬と判断します。

パンサラッサ

ロードカナロア キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
レディブラッサム Storm Cat
サラトガデュー
ミスペンバリー モンジュー Sadler’s Wells
Floripedes
Stitching ハイエステイト
Itching

パンサラッサはこれまで8戦2勝。新馬戦以外は全て芝2000mを逃げており、前走1勝クラスの阪神芝2000mも初の古馬相手に2.00.0の時計で勝ち上がっています。パンサラッサの父はスピード能力に秀でたロードカナロア。短距離馬ですが、産駒の距離適性は母系に拠るところが大きな種牡馬です。

パンサラッサの母ミスペンバリーは未勝利馬ですが、父に欧州最強馬と呼ばれたモンジューの血を持っています。産駒にディープインパクト駒を父に持ち青葉賞2着のエタンダール、同じく京王杯オータムハンデ2着、阪神牝馬特別3着のディメシオンがいます。

母系が強く出ているのでスタミナはあると思います。しかし、過去8戦で早い時計をマークしたことはなくスピード能力は疑問。福島コースは逃げ、先行が有利ですが、この時期はまだ芝が速いので消耗戦には持ち込めない可能性があります。

また必ず逃げるため有力馬に目標にされるというデメリットも。今回は見送るのが賢明か。

ルリアン

キズナ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア
キャットクイル Storm Cat
Pacific Princess
フレンチバレリーナ フレンチデピュティ Deputy Minister
Mitterand
バレークイ―ン Sadler’s Wells
Sun Princess

ルリアンはこれまで3戦2勝。先行馬で勝ち時計は早くありませんが、上りを全て3位以内でまとめており、レースセンスが光る馬です。

ルリアンの父はこの世代が初産駒のキズナ。ディープインパクトの後継種牡馬としてこれまで5頭の重賞勝ち馬を輩出しておりブレイクしています。

母フレンチバレリーナは未出走馬ですが、半兄にダービー馬のフサイチコンコルド、半弟に皐月賞馬のアンライバルド、近親に皐月賞馬ヴィクトリーをはじめ重賞で活躍する馬を多く輩出する母系の出身。

母の父がフレンチデピュティで、ディープインパクト×フレンチデピュティの組み合わせは多くの重賞勝ち馬を輩出しています。またノーザンダンサーの5×5×4という濃い血をもっているため成長力も見込めます。

血統面のスケールを見てもメンバー中随一。前で競馬ができ、しまいも早くまとめられる脚質は福島コースで大変有利です。勝ち負けを期待できる1頭です。

ここをクリックすると他の重賞の【注目出走馬分析】を検索できます。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました