2021年第69回G3クイーンステークス予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2021年クイーンステークスの注目馬を分析!

クイーンステークスの特徴

2021年のクイーンステークスは第1回函館開催10日目に牝馬限定3以上芝1800mの別定戦で開催されます。本来であれば札幌競馬場で開催されますが、オリンピックが札幌で開催されるため警備の関係で函館競馬場にて代替開催されます。

負担重量は3歳52kg(ただし開催が8月1日以前に行われる場合は51kg)、4歳以上55kg。獲得本賞金が3000万円以上の馬は2000万円毎に負担重量が1kg加算されます。

クイーンステークスは国際競走に指定され、外国調教馬は7頭まで優先出走権が与えられます。外国調教馬の場合は過去の重賞勝利実績で負担重量が加算されG1勝利馬5kg増、G2勝利馬3kg増、G3勝利馬は1kg増。また地方所属馬は2頭まで出走登録できます。

↓過去10年のクイーンステークス入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

2021年クイーンステークス出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 クラヴァシュドール ハーツクライ 牝4 藤岡佑介 下河辺牧場
中内田充 (栗東) Giant’s Causeway 55kg 山紫水明
2 2 イカット ディープインパクト 牝4 横山武史 ノーザンファーム
上村洋行 (栗東) Forestry 55kg 吉田和美
3 3 フェアリーポルカ ルーラーシップ  牝5 三浦皇成 ノーザンファーム
西村真幸(栗東) アグネスタキオン 56kg 山本剛士
4 4 ローザノワール マンハッタンカフェ 牝5 国分恭介 下河辺牧場
 西園正都 (栗東) Awesome Again 55kg 渡邉直樹
5 5 ドナアトラエンテ ディープインパクト 牝5 川田将雅 ノーザンファーム
国枝栄 (美浦) Bertolini 55kg サンデーレーシング
5 6 マジックキャッスル ディープインパクト 牝4 戸崎圭太 社台ファーム
国枝栄 (美浦) シンボリクリスエス 56kg 社台レースホース
6 7 マイエンフェルト ハービンジャー 牝5 川又賢治 ノーザンファーム
杉山佳明 (栗東) アグネスタキオン 55kg シルクレーシング
6 8 ウインマイティー ゴールドシップ 牝4 M.デムーロ コスモヴューファーム
五十嵐忠 (栗東) カコイシーズ 55kg ウイン
7 9 テルツェット   ディープインパクト 牝4 C.ルメール ノーザンファーム
和田正一 (美浦) Danehill Dancer 55kg シルクレーシング
7 10 サトノセシル Frankel 牝5 大野拓弥 Faisal Meshrf Alqahtani
堀宣行 (美浦) Observatory 55kg サトミホースカンパニー
8 11 シャムロックヒル キズナ 牝4 団野大成 社台ファーム
佐々木晶 (栗東) Tapit 55kg 社台レースホース
8 12 シゲルピンクダイヤ ダイワメジャー 牝5 和田竜二 天羽牧場
渡辺薫彦 (栗東) High Chaparral 55kg 森中蕃

勝ち馬予想に役立つ!クイーンステークスの注目馬分析

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
ソーマジック シンボリクエスエス Kris S. 
Tee Kay 
スーア  Fairy King 
Bold Starlet 

マジックキャッスルは今年の愛知杯の優勝馬。これまで11戦2勝2着5回3着1回重賞は9戦して掲示板を外したのは桜花賞のみ秋華賞2着、前走ヴィクトリアマイル3着しており、実績はメンバー中筆頭。

マジックキャッスルの父はディープインパクト。シンボリクリスエス産駒の母ソーマジックは桜花賞3着の4勝馬。マジックキャッスルの半兄にステイゴールド産駒でエプソムカップ2着、計7勝を挙げ現役のソーグリッタリングがいます。

洋芝は初ですが母の父がパワーとスタミナに優れたシンボリクリスエスなのでこなせると推察。ヴィクトリアマイルでは優勝馬グランアレグリアに0.7秒離されましたが、2着馬とは首差基礎能力がありどんな相手でも堅実に走ります。

ただし後ろから行く馬で長くいい脚を使えるものの勝ち身に遅くゴール前直線が全競馬場で一番短い函館コースは不利。また父と同じく馬体が430kg台と軽量で、今回初斤量56kgはやはりマイナス勝ち切るまでは難しいか。連下で。

テルツェット

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere 
ラッドルチェンド Danehill Dancer デインヒル
Mira Adonde
ラヴズオンリーミー Storm Cat
Monevassia

テルツェットはこれまで7戦5勝3着1回4連勝で今年のダービー卿チャレンジトロフィーを優勝し、前走ヴィクトリアマイルでは3番人気に押されましたが、14着に惨敗しています。

テルツェットの父はディープインパクトデインヒルダンサー産駒の母ラッドルチェンドは地方の1勝馬も、ディープインパクト産駒の半弟にドバイターフ優勝馬のリアルスティール、同半妹にオークス、クイーンエリザベス2世カップ優勝のラヴズオンリーユーがいます。

前走のヴィクトリアマイルは究極の瞬発力勝負で後方から33.5秒のあがりを繰り出すも、他馬も同じ脚を使ったため後方からの競馬したテルツェットはなだれ込みで終わり。展開が向かなかっただけで見限るのは早計か。

母系にディープインパクトと相性が良いパワーのあるストームキャットとスピード勝負に強いデインヒルが入っているのでマイル近辺が適鞍。血統的に洋芝の1800mの距離はこなせるものの、後ろから行く馬なのでゴール前直線が短い函館コースは不利連下で。

ドナアトラエンテ

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere 
ドナブリーニ Bertolini Danzig
Aquilegia
Cal Norma’s Lady リファーズスペシャル
June Darling

ドナアントラエンテはこれまで11戦4勝2着5回3着1回出走機会は全て1番人気で、前々走の中山牝馬ステークス以外は全て馬券。前走の福島牝馬ステークスで逃げて優勝したディアンドルとはハナ差で勝ちに等しい内容。

ドナアトラエンテの父はディープインパクト母ドナブリーニは英国産で英国芝1200mG1の優勝馬。ドナブリーニの産駒にドナアトランテの全姉に京都牝馬ステークスと関屋記念を優勝したドナウブルー、牝馬三冠馬でG1を7勝したジェンティルドンナがいる良血。

洋芝は初も母系はパワーのあるノーザンダンサー系の血が濃く、こなせると推察。また2、3番手でも競馬ができ、ゴール前直線が短い中山でも勝ち負けできるので函館コースはプラス55kgも2勝を挙げているので斤量も問題ありません。勝ち負け。

シゲルピンクダイヤ

ダイワメジャー サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
スカーレットブーケ ノーザンテースト
スカーレットインク
ムーンライトベイ High Chaparral  Sadler’s Wells 
Kasora 
ムーンライトダンス  Sinndar 
Style of Life 

シゲルピンクダイヤはこれまで17戦1勝2着3回3着3回重賞は15戦して掲示板に載ること8回桜花賞2着、秋華賞3着の実績があり、前走ヴィクトリアマイルでは5着同レース3着マジックキャッスルとは0.1秒差と相手なりに走ります。

シゲルピンクダイヤの父はダイワメジャー。母ムーンライトベイは未出走馬。母の父ハイシャパラルはサドラーズウェルズ産駒で英愛両国のダービーをはじめ欧米G1を6勝した名馬。ダイワメジャー産駒はマイラーが多い中、2000mの距離が持つのはこの血の影響か。

洋芝は初も、父がサンデーサイレンス系の中ではパワータイプのダイワメジャーで、母系にサドラーズウェルズの血もあるので恐らく問題ないでしょう。切れる脚が無いので基本的に雪崩れ込む競馬も、福島牝馬でドナアトラエンテに切れ負けしているので、このメンバーだと優勝は困難か。せいぜい紐まで。

シャムロックヒル

キズナ ディープインパクト サンデーサイレンス
ウインドインハーヘア 
キャットクイル Storm Cat 
Pacific Princess 
ララア Tapit Pulpit
Tap Your Heels
Rose of Summer El Prado
Cherokee Crossing

シャムロックヒルは前走のマーメイドステークスで重賞初制覇。これまで15戦4勝で、未勝利脱出まで9戦を要しましたが、その後は5戦3勝勝ち鞍は全て芝2000m洋芝の札幌で2勝を挙げています。

シャムロックヒルの父はキズナ母ララアは米ダート1700mG1の優勝馬シャムロックヒルの半姉でオルフェーヴル産駒のサラスもマーメイドステークスを優勝しているので影響力は母系から。

4勝中3勝が軽ハンデを活かしてのもの姉もマーメイドステークスを制してからは全て2桁着順と今が成長力のピークか。今後の成長という面では疑問。今回は前走より4kgも重い55kgを背負うのはやはり不利。見送り。

イカット

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
ロジャーズスー Forestry Storm Cat
Shared Interest
Fabulous Seeking the Gold
Gorgeous

イカットはこれまで9戦3勝2着1回3着2回洋芝は5戦3勝3着1回と好成績

イカットの父はディープインパクト。母ロジャースーは米国産の未出走馬。イカットの半姉に米ダートG1を4勝したタービュラントディセントがいます。母系にディープインパクトと相性が良いストームキャットの血が入っており、血統的にはまだ上を狙える馬。

まだ条件馬ながら洋芝経験が豊富なのはプラス。芝1800m戦は掲示板を外したことがありません。過去10年で前走条件戦からの優勝は1回しかないものの、2、3着は4回あります。血統的な魅力があり、紐づけで。

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