2021年第46回G1エリザベス女王杯予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2021年エリザベス女王杯の注目馬を分析!

エリザベス女王杯の特徴

2021年のG1エリザベス女王杯は第5回阪神開催4日目に3歳以上牝馬限定芝2200m馬齢定量戦で行われます。負担重賞は3歳54kg、4歳以上56kg。本来であれば京都競馬場で開催されますが、昨年同様に同馬場改修工事のため阪神競馬場で代替開催されます。

エリザベス女王杯は国際競走に指定され、外国調教馬は9頭まで優先出走権が与えられます。また地方所属馬は京都大賞典、府中牝馬ステークス、秋華賞のいずれかのレースで2着以内に入った馬に優先出走権が与えられます。

JRA所属馬の場合、レーティング上位5頭及び府中牝馬ステークスの優勝馬に優先出走権が与えられ、その他は通算獲得賞金+過去1年間の獲得賞金+過去2年間のG1(Jpn1を含む)の獲得賞金の総計で多い順に出走が可能です。

1年の牝馬No1を決定するレースで、クラッシク路線を歩んだ3歳馬と、古馬の牝馬の実績馬が事実上初対戦するレースで、世代間の実力を見極める必要があります。

↓過去10年のエリザベス女王杯入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

2021エリザベス女王杯出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 レイパパレ ディープインパクト 牝4 C.ルメール ノーザンファーム
高野友和 (栗東) クロフネ 56kg キャロットファーム
1 2 クラヴェル エピファネイア 牝4 横山典弘 ノーザンファーム
安田翔伍 (栗東) キングカメハメハ 56kg キャロットファーム
2 3 アカイトリノムスメ ディープインパクト 牝3 戸崎圭太 ノーザンファーム
国枝栄 (美浦) キングカメハメハ 54kg 金子真人H
2 4 イズジョーノキセ ハーツクライ 牝4 和田竜二 沖田哲夫
中内田充 (栗東) キングカメハメハ 56kg 泉一郎
3 5 ステラリア キズナ 牝3 松山弘平 白老ファーム
相沢郁 (美浦) Motivator 54kg 社台レースホース
3 6 ランブリングアレー  ディープインパクト 牝5 吉田隼人 社台ファーム
友道康夫 (栗東) シンボリクリスエス 56kg 社台レースホース
4 7 シャムロックヒル キズナ 牝4 団野大成 社台ファーム
佐々木晶 (栗東) Tapit 56kg 社台レースホース
4 8 テルツェット   ディープインパクト 牝4 M.デムーロ ノーザンファーム
和田正一 (美浦) Danehill Dancer 56kg シルクレーシング
5 9 ウインマリリン スクリーンヒーロー 牝4 横山武史 コスモヴューファーム
手塚貴久 (美浦) Fusaichi Pegasus 56kg ウイン
5 10 ムジカ エピファネイア 牝3 秋山真一郎 ケーエスHD
鈴木孝志 (栗東) ディープインパクト 65kg 前谷武志
6 11 ソフトフルート ディープインパクト 牝4 岩田望来 ダーレー・ジャパン・F
松田国英 (栗東) Kingmambo 56kg ゴドルフィン
6 12 デゼル ディープインパクト 牝4 武豊 社台ファーム
友道康夫 (栗東) Le Havre 56kg 社台レースホース
7 13 リュヌルージュ モンテロッソ 牝6 富田暁 坂東牧場
斉藤崇史 (栗東) メジロマックイーン 56kg 窪田芳郎
7 14 ロザムール  ローズキングダム 牝5 池添謙一 静内坂本牧場
上原博之 (美浦) Caerleon 56kg 栗山良子
8 15 ウインキートス ゴールドシップ 牝4 丹内祐次 コスモヴューファーム
宗像義忠 (美浦) ボストンハーバー 56kg ウイン
8 16 アカイイト キズナ 牝4 幸英明 辻牧場
中竹和也 (栗東) シンボリクリスエス 56kg 岡浩二
8 17 コトブキテティス ハービンジャー 牝4 柴田善臣 斉藤スタッド
田島俊明 (美浦) キングカメハメハ 56kg 尾上松壽

勝ち馬予想に役立つ!エリザベス女王杯の注目馬分析

アカイトリノムスメ

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
アパパネ キングカメハメハ Kingmambo 
マンファス 
ソルティビッド Salt Lake 
Piper Piper 

アカイトリノムスメは前走で牝馬三冠の最後の一冠、秋華賞を制覇。これまで7戦4勝2着1回で、重賞は他にクイーンステークス勝ち、桜花賞4着、オークスで2着と、現3歳牝馬ではトップクラスの能力を持っています。

アカイトリノムスメの父はディープインパクトキングカメハメハ産駒の母アパパネは牝馬3冠に輝き、JRA賞を2度受賞した名牝。アカイトリノムスメの全兄に新潟記念2着2回のジナンボー、東京スポーツ杯2歳ステークス3着のラインベックがいます。

前走秋華賞ではそつのない競馬で2着のファインルージュの追撃をかわしています。ただしライバルだったソダシがスタート直後にトラブル、オークス馬のユーバーレーベンも順調さを欠いているので、多少恵まれたレースだったと言えなくもありません。

過去10年でディープインパクト産駒が10頭馬券に絡んでいるのは良い材料も、秋華賞の優勝馬が同年のエリザベス女王杯も制したのは1回のみ秋華賞組は2勝2着3回3着1回ですが、過去5年で見れば1勝のみと1頭しか馬券に絡んでいません。能力上位も、連軸には難しく連下で。

レイパパレ

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere 
シェルズレイ クロフネ フレンチデピュティ
ブルーアヴェニュー
オイスターチケット ウイニングチケット
ナムラビアリス

レイパパレは今年の大阪杯の優勝馬。これまで8戦6勝3着1回3歳時は牝馬クラシック路線に乗れませんでしたが、5戦無敗でG3チャレンジカップを制し、その勢いで三冠馬コントレイルが参加した大阪杯まで制覇続く宝塚記念でも3着しています。

レイパパレの父はディープインパクト母シェルズレイは3勝馬もチューリップ賞とローズステークスで2着。母の全弟にNHKマイル2着、ダービー3着のブラックシェルまたレイパパレの全兄はG2ホープフルステークス、G3CBC賞勝ちのシャイニングレイ

五代までクロスが無いアウトブリードで母系はマイラー気味に出ますが、本馬の場合は馬体が小柄からも分かるようにディープインパクトの影響が強いと考えられます。母系から考えれば適距離は2000mまでで、距離経験があるとはいえ2200mはレイパパレにとって必ずしもプラスではありません。

前走オールカマーでは1番人気も、実質トップハンデ56kgを背負っていたため0.4秒差の4着。ただし優勝馬ウインマリリンも55kgで、同斤量でも0.2秒差で負け。今回は抑えまで。

ウインマリリン

スクリーンヒーロー グラスワンダー Silver Hawk 
Ameriflora 
ランニングヒロイン サンデーサイレンス
ダイナアクトレス
コスモチェーロ  Fusaichi Pegasus Mr. Prospector 
Angel Fever 
Shorwon  Buena Shore 
April Wonder 

ウインマリリンはG2フローラステークス、日経賞、オールカマーと重賞3勝。これまで11戦5勝2着1回で、オークスでは三冠馬デアリングタクトに0.1秒差2着ハイレベルだった昨年のエリザベス女王杯では3歳世代で最先着しています。

ウインマリリンの父はスクリーンヒーロー。母コスモチェーロは1勝馬。ウインマリリンの半兄にマツリダゴッホ産駒でラジオNIKKEI賞優勝のウインマーレライがっています。血統内に大種牡馬ダンジグの4×4の濃いクロスを持っています。

牝馬ながら天皇賞春でも5着に入っているように、中長距離路線で活躍したスクリーンヒーローの血が強く出ており、牝馬にしては珍しく距離が持つ馬2200mのエリザベス女王は適鞍。しかも牡馬混合中長距離G2を2勝しているように勝負強く、牝馬の中では実力上位。

3歳時にエリザベス女王杯で4着し、前走でレイパパレにも先着。リピーターが多い同レースの傾向から考えても最右翼の存在。勝ち負け。

ウインキートス

ゴールドシップ ステイゴールド サンデーサイレンス 
ゴールデンサッシュ 
ポイントフラッグ メジロマックイーン 
パストラリズム 
イクスキューズ ボストンハーバー Capote 
Harbor Springs 
クリスティキャット Majestic Light 
Toll Booth 

ウインキートスは今年のG2目黒記念の優勝馬。これまで18戦5勝2着6回3着3回で、昨年夏から本格的に中長距離路線に舵を切り、2200m以上だと10戦4勝2着4回3着1回前走オールカマーでもウインマリリンに2着しています。

ウインキートスの父はゴールドシップボストンハーバー産駒の母イクスキューズはクイーンカップの優勝馬している3勝馬ウインキートスの半兄でマンハッタンカフェ産駒のウインイクシードの中山金杯2着など計4勝を挙げ、母系は父に影響されるタイプ。

前走のオールカマーでは優勝馬ウインマリリンに0.3秒差を付けられていますが、上りは同タイムで結果は位置取りの差。ゴールドシップ産駒の割に前に行ける脚もあります。ただしゴールドシップ産駒らしく長くいい脚を使うタイプ切れ味は有りません

ゴール前の急坂を2度駆け上るのは阪神2200mは前走のオールカマーと同じで、スタミナが問われため本馬に有利ただしゴール前直線が短いため、切れ味の無いウインキートスでは届かない可能性があります。抑えまで。

テルツェット  

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ウインドインハーヘア Alzao
Burghclere 
ラッドルチェンド Danehill Dancer デインヒル
Mira Adonde
ラヴズオンリーミー Storm Cat
Monevassia

テルツェットは今年に入りダービー卿チャレンジトロフィーとクイーンステークスを優勝。これまで8戦6勝3着1回で、掲示板を外したのは初G1だった今年のヴィクトリアマイルのみ8戦中7戦でメンバー中上り3番手以内と末脚は堅実です。

テルツェットの父はディープインパクトデインヒルダンサー産駒の母ラッドルチェンドは地方の1勝馬も、母の半弟でディープインパクト産駒のリアルスティールがドバイターフを、同半妹のラヴズオンリーユーがオークス、クイーンエリザベス2世カップを優勝しています。

テルツェットの父がスプリンター~マイルタイプを多く出すデインヒルダンサーなので、ディープインパクト産駒とはいえ距離適性はマイル前後か3歳時唯一の敗戦は2000m戦であり、以後はマイル戦で連勝を重ね、前走クイーンステークスも1800mです。

そのためプラス400mは本馬にとっては未知数も、血統から考えれば必ずしもプラスではありません。直線が短い中山でも後方から差し切っており、ディープインパクト産駒らしいれ味勝負の馬。前半スローで流れれば台頭する可能性はあります。抑えまで。

クラヴェル

エピファネイア シンボリクリスエス Kris S. 
Tee Kay 
シーザリオ スペシャルウィーク
キロフプリミエール 
ディアデラマドレ キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
ディアデラノビア サンデーサイレンス
ポトリザリス

クラヴェルはこれまで12戦3勝2着2回3着3回3勝クラスで足踏みしていましたが、3勝クラスのままハンデ戦のマーメイドステークスに出走し2着に好走。その後同じハンデ戦で牡馬混合の中京記念、新潟記念と連続で3着に入っています。

クラヴェルの父はエピファネイアキングカメハメハ産駒の母ディアデラマドレは重賞3勝で、エリザベス女王杯3着の実績。祖母ディアデラノビアも重賞3勝で、G1で3着3回。一族も重賞で活躍する馬が多く、母の半弟ドレッドノータスも重賞で2勝しています。

クラヴェルは血統内にサンデーサイレンスの4×3の濃いクロスを持っており、父、母共大レースに強い血が重ねられています。

今回はハンデ56kgで、前走よりプラス4kg。父がエピファネイア、母の父キングカメハメハなのでパワーがあると考えられますが、古馬になってから54kg以上を背負って馬券に絡んだことはありません

ただし、夏を越して馬体を440台から460kgと大幅に増やし成長していることから56kgをこなす可能性があります。牡馬重賞を使って勝ち負けできる根性もあり、連下で。

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