2021年第41回G1ジャパンカップ予想 注目出走馬分析

重賞レースの注目馬分析

2021年ジャパンカップの注目馬を分析!

ジャパンカップの特徴

G1ジャパンカップは第5回東京開催8日目に行われる3歳以上芝2400mの馬齢定量戦です。負担重量は3歳牡・騙馬55kg、同牝馬53kg、4歳以上牡・騙馬57kg、牝馬55kg。日本初の国際競走であり、出走登録した外国調教馬は10頭まで優先出走権が認められます。

また英国キングジョージョージ6世&クイーンエリザベスステーク及び仏国凱旋門賞の1、2着馬、愛国アイリッシュチャンピオンステークス・独国バーデン大賞、米国アーリントンミリオン及びブリダーズカップ・ターフの1着馬に優先出走権が与えられます。

JRA所属馬はレーティング上位5頭に優先出走権が与えられ、その他は通算獲得賞金+過去1年の獲得賞金+過去2年のG1レースにおける獲得賞金の総額が高い順に出走権が与えられます。また地方所属馬は選定馬のみ出走可能です。

近年は日本の高速馬場を嫌い有力な外国馬の出走は激減しており、過去10年で外国調教馬が馬券に絡んだことはありません。またJRA所属馬も同時期に香港で行われジャパンカップより賞金が高い香港国際競走に出走する馬が多数おり、出走馬のレベルが低下傾向です。

↓過去10年のジャパンカップ入賞馬のデータを見たい方はこちら↓

2021年ジャパンカップ出走表

枠番 馬番 出走馬 馬齢 騎手 生産牧場
所属 母の父 斤量 馬主
1 1 ムイトオブリガード  ルーラーシップ 牡7 柴田善臣 ノーザンファーム
角田晃一 (栗東) サンデーサイレンス 57kg 市川義美H
1 2 コントレイル ディープインパクト 牡4 福永祐一 ノースヒルズ
矢作芳人 (栗東) Unbridled’s Song 57kg 前田晋二
2 3 ブルーム Australia 牡5 R.ムーア Epona Bloodstock Ltd
オブライ (海外) Acclamation 57kg M. M & Mrs J. & M.T & D.S
2 4 シャフリヤール ディープインパクト 牡3 川田将雅 ノーザンファーム
藤原英昭 (栗東) Essence of Dubai 57kg サンデーレーシング
3 5 キセキ ルーラーシップ 牡7 和田竜二 下河辺牧場
角居勝彦 (栗東) ディープインパクト 57kg 石川達絵
3 6 グランドグローリー Olympic Glory 牝5 C.デムーロ A.F, J.D’A.& M.Pietrangelo
ビエトリ (海外) Daylami 55kg E.Haras de Bourgeauville
4 7 オーソリティ オルフェーヴル 牡4 C.ルメール ノーザンファーム
木村哲也 (美浦) シンボリクリスエス 57kg シルクレーシング
4 8 ウインドジャマー スピルバーグ 騙4 北村宏司 藤澤昭勝
藤沢和雄 (美浦) アフリート 57kg 多田信尊
5 9 アリストテレス エピファネイア 牡4 横山武史 ノーザンファーム
音無秀孝 (栗東) ディープインパクト 57kg 近藤英子
5 10 ロードマイウェイ ジャスタウェイ 牡5 三浦皇成 ロードホースクラブ
杉山 晴紀(栗東) ジャングルポケット 57kg ケイアイファーム
6 11 シャドウディーヴァ ハーツクライ 牝5 横山典弘 ノーザンファーム
斎藤誠 (美浦) Dansili 55kg スリーエイチレーシング
6 12 サンレイポケット ジャンブルポケット 牡6 鮫島克駿 様似共栄牧場
高橋義忠 (栗東) ワイルドラッシュ 57kg 永井啓弍
7 13 モズベッロ ディープブリランテ 牡5 池添謙一 村田牧場
森田直行 (栗東) Harlan’s Holiday 57kg キャピタル・システム
7 14 ユーバーレーベン ゴールドシップ 牝3 M.デムーロ TC・ラフィアン
手塚貴久 (美浦) ロージズインメイ 53kg ビッグレッドファーム
7 15 マカヒキ ディープインパクト 牡8 藤岡康太 ノーザンファーム
友道康夫 (栗東) フレンチデピュティ 57kg 金子真人H
8 16 ユーキャンスマイル  キングカメハメハ 牡6 藤岡佑介 ノーザンファーム
友道康夫 (栗東) ダンスインザダーク 57kg 金子真人H
8 17 ワグネリアン ディープインパクト 牡6 戸崎圭太 ノーザンファーム
友道康夫 (栗東) キングカメハメハ 57kg 金子真人H
8 18 ジャパン Galileo 牡5 武豊 Newsells Park Stud
オブライ (海外) デインヒル 57kg D.&Mrs.J.M&M.T& M.

勝ち馬予想に役立つ!ジャパンカップの注目馬分析

コントレイル

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
ロードクロサイト Unbridled’s Song Unbridled 
Trolley Song 
Folklore  Tiznow 
Contrive 

コントレイルは昨年の牡馬クラッシック3冠馬で、昨年のジャパンカップの2着馬。これまで10戦7勝2着2回3着1回今回が引退レースです。

コントレイルの父はディープインパクト母ロードクロサイトは未勝利も、祖母は米国G1ブリダーズカップ・ジュベナイルフィリーズ、メイトロンステークスの優勝馬。母の父アンブライドルズソングはケンタキーダービーとブリダーズカップを優勝した名馬です。

コントレイルの父、母の父を考えれば適距離は2000~2400m。10戦全てで上り3番手以内と末脚は堅実です。

前走の天皇賞秋では1番人気に推され、最後の直線でメンバー中最速の33秒の末脚を繰り出し、前を行くグランアレグリアは首差捉えましたが、優勝したエフフォーリアは0.1秒差で2着馬齢の関係で斤量差が2kgあったので同斤量なら差し切れた内容です。

ただし、天皇賞秋での走破時計は1分58秒と、最近の同レースの勝ち時計より若干遅めです。今回はダービーを制した2400m戦。ジャパンカップは天皇賞秋組が過去10年で6勝ディープインパクト系が10頭馬券に絡んでおり心強いデータ。

ただし、ディープインパクト直仔が優勝したのは1回のみ極端なレースになった場合は底力があるキングマンボの血を持つ馬に差されています。能力が高いので馬券は外さないか。連軸で。

シャフリヤール  

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
ドバイマジェスティ Essence of Dubai Pulpit
Epitome
Great Majesty Great Above
Mistic Majesty

シャフリヤールは今年のダービー馬。これまで5戦3勝3着1回重賞は他に毎日杯勝ちがあります。

シャフリヤールの父はディープインパクト母ドバイマジェスティは米国産でG1BCフィリー&メアスプリントの優勝馬で全12勝。シャフリヤールの全兄は皐月賞、大阪杯とG1を2勝したアルアインという良血。

前走神戸新聞杯では1番人気も、ディープインパクト産駒が苦手の不良馬場で能力が活かせず優勝馬から0.7秒差の4着に敗退そのため悲観する内容ではありません。

当初から菊花賞に向かわず秋はジャパンカップに絞っているように、父ディープインパクトのように中長距離以上でも距離が持つタイプではく、適距離は2000m前後。恐らく2400m近辺がギリギリです。

ダービーでハナ差負かしたエフフォーリアは天皇賞秋でコントレイルを負かしており、杓子定規に考えればコントレイルを負かせます。実際にダービーでマークした2分22秒5の勝ち時計は過去10年で最も早くコントレイルが制した同レースより1.6秒も早い時計。

またダービーを制した時計は、ジャパンカップ過去10年でアーモンドアイが2018年にマークした2分20秒6に次ぐ時計。叩き2戦目で額面通りの力が発揮できれば勝ち負け。

ワグネリアン

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
ミスアンコール キングカメハメハ Kingmambo
マンファス
ブロードアピール Broad Brush
Valid Allure 

ワグネリアンは2018年のダービー馬。これまで16戦5勝2着1回3着2回3歳秋に神戸新聞杯勝ちを収めて以降勝ち星がなく、馬券も2019年のジャパンカップ3着以降G1馬らしくないレースが続いています。

ワグネリアンの父はディープインパクト母ミスアンコールは1勝馬ですが、祖母ブロードアピールは芝・ダート兼用の短距離馬として重賞5勝を含む13勝馬。母の父はキングカメハメハで適距離は2000~2400m。

今年は喉鳴りの手術から長期休養明けの京都記念で2番人気も、優勝馬から0.7秒差5着に敗退。大阪杯でも12着とダービー馬らしくない競馬。大阪杯後再度休養に入り、前走の前走の富士ステークスは叩き台も、大阪杯より-6kgとあまり体調が良くない可能性が。今回も見送り。

マカヒキ

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
ウィキウィキ フレンチデピュティ  Deputy Minister 
Mitterand 
リアルナンバー Rainbow Corner 
Numeraria 

マカヒキは2016年のダービー馬。これまで24戦6勝2着2回3着2回3歳時に凱旋門賞挑戦のため渡仏し、前哨戦のG2ニエル賞を勝って以来勝ち星がなく前走の京都大賞典で実に5年ぶりの勝利を収めています。

マカヒキの父はディープインパクト。母ウィキウィキはフレンチデピュティ産駒で短距離~マイルのダートの1勝馬。マカヒキの全姉に京都牝馬ステークス、CBC賞と重賞2勝のウリウリがいます。マカヒキの場合は父ディープインパクトの血が強く出ています。

稍重や洋芝で走っているようにディープインパクト産駒の割にパワーがあるタイプ。今年の京都大賞典は阪神で行われたため、本馬のパワーが生きた格好です。ただし今回は東京で、比較的芝が軽いため本馬には不利。

一生懸命走る気性なので、重馬場で他馬が苦労する場合は入着の可能性が。基本的に見送り。

ユーバーレーベン

ゴールドシップ ステイゴールド サンデーサイレンス 
ゴールデンサッシュ 
ポイントフラッグ メジロマックイーン 
パストラリズム 
マイネテレジア ロージズインメイ Devil His Due
Tell a Secret
マイネヌーヴェル ブライアンズタイム
マイネプリテンダー

ユーバーレーベンは今年のオークス馬。これまで8戦2勝2着1回3着3回札幌2歳ステークでライバルとなるソダシとタイム差無2着その後も重賞で3度3着すれど勝ち切れずオークスで初重賞制覇を達成しています。

ユーバーレーベンの父ゴールドシップ。ロージズインメイ産駒のマイネテシジアは芝中距離の1勝馬。祖母マイネヌーヴェルはフラワーカップを優勝。ユーバーレーベンの半兄にステイゴールド産駒で今年新潟記念を制したマイネルファロンがいます。

ゴールドシップ産駒らしくスタートは不得手で後ろから競馬する馬。ただしゴールドシップ同様に長くいい脚を使い、7戦全てでメンバー中上り3番手以内。オークスも早めに仕掛け、押し切っています。

オークス後に屈腱周囲炎を発症し、秋華賞はぶっつけ本番で13着敗退。やっと間に合った程度の出来なので負けて当然の結果か。

今回はオークスと同じ舞台ですが、勝ち時計は1分24秒5と過去10年のオークスの勝ち時計の中では平凡。3歳でジャパンカップを制したアーモンドアイは1分23秒台でオークスを優勝てます。

またゴールドシップ産駒は長くいい脚を使うので長い直線は有利も、スタートが鈍く切れ味は無いので、トップレベルのレースでは自身の持ち味が活かせない可能性が大。今回は見送り。

オーソリティ

オルフェーヴル ステイゴールド サンデーサイレンス
ゴールデンサッシュ
オリエンタルアート メジロマックイーン
エレクトロアート 
ロザリンド シンボリクエスエス Kris S. 
Tee Kay 
シーザリオ スペシャルウィーク 
Kirov Premiere

オーソリティは前走アルゼンチン共和国杯を連覇。これまで10戦5勝2着1回3着1回重賞は他に3歳時にダービートライアルの青葉賞勝ちがありますが、G1はホープフルステークス4着、有馬記念14着、天皇賞春10着と結果を出していません。

オーソリティの父はオルフェーヴル母ロザリンドは未勝利も、母の全兄は菊花賞とジャパンカップを勝ったエピファネイア。祖母は日米オークスを制したシーザリオ、母の父は有馬記念連覇のシンボリクリスエスという良血。

オーソリティは血統内にサンデーサイレンスの3×4の濃いクロスを持ち、また父も母の血も菊花賞とゆかりが深く、血統内にサドラーズウェルズがあることからも長距離向きの配合です。

前走のアルゼンチン共和国杯ではトップハンデの57.5kgを背負い、3番手追走の押し切り勝ちという強い競馬。逃げ馬は殿負け、同じ位置にいた馬もブービー負けだったため、如何に強かったかが分かります。

東京は4戦3勝2着1回と相性が良く、有力馬が切れ味勝負の中オーソリティはスタミナ勝負型。ただし父オルフェーヴルは気性難を抱えるリスクがあり、如何に主導権を握り意識を集中させることができるかがカギ。暴走する可能性もあり、抑えで。

カレンブーケドール

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo 
Wishing Well 
ウインドインハーヘア Alzao 
Burghclere 
ソラリア Scat Daddy ヨハネスブルグ
Love Style
So Linda Seeker’s Reward
So Posh

カレンブーケドールはこれまで17戦2勝2着7回3着5回2019年のジャパンカップ2着を含めG1で2着回3着1回新馬以来16戦連続で掲示板を確保していましたが、前走天皇賞秋で初めて掲示板を外し、優勝馬から1.3秒離され12着に惨敗しています。

カレンブーケドールの父はディープインパクト母ソラリアはアルゼンチン産で、同国G1を3勝した活躍馬。母の父はフロリダダービー馬スキャットダディで、史上13頭目の米クラッシク三冠を制覇したジャスティファイを送り出しています。

前走の天皇賞秋は宝塚記念からのぶっつけ本番。追い切りの状況は良かったものの、実際にレースでは3コーナーから内にささるなど、気持ちは出来ていなかった可能性があります。昨年はオールカマーを叩き、2戦目のジャパンカップで4着も、2着のコントイルトは首+ハナ差。

今年はコントレイルが2kg増でカレンブーケドールは変わらずで、逆転の可能性はあります。ただし、勝ち切れない性格なので抑えまで。

ブルーム


Australia
Galileo Sadler’s Wells
アーバンシー
ウィジャボード Cape Cross
Selection Board
Sweepstake Acclamation Royal Applause
Princess Athena
Dust Flicker Suave Dancer
Galaxie Dust

ブルームは世界的に著名なアイルランドのエイダン・オブライエン調教師所属の5歳馬。これまで21戦7勝2着6回で、今年フランスの芝2400mのサンクール大賞を勝ちG1初制覇

ブルームの父はガリレオ産駒で英・愛国ダービーを制したオーストラリア。オーストラリアの母はG1を6勝したウィジャボードで、ジャパンカップに2度挑戦し、ジャパンカップでディープインパクトの3着に入っています。母スィープステイクはアイルランドの3勝馬。

凱旋門賞ではディープボンドに先着も、7着に入ったクロノジェネシスからは7馬身離され11着。ただし、前走9番人気だったブリダーズカップ・ターフでは2着に入っています。

ここ10年以上、外国馬はジャパンカップで馬券になっていないのは、日本の早い馬場に対応できないため。また参戦馬のほとんどが重い洋芝の欧州のG1で善戦している馬です。

一方で、過去にさかのぼるとレース間隔が短いため参加する馬が少ないのですが、ブリダーズカップで善戦した馬が参戦した場合は、2002年ジャパンカップ優勝のファルブラヴをはじめ好走しています。

実際に同日開催のブリダーズカップ・フィリー&メアターフでオークス馬のラヴズオンリーユーが日本馬として初めてブリダーズカップを優勝しているように、日本の芝の早い時計に対応できる可能性があります。さらに今年のブリダーズカップ・ターフはレコード決着でした。

外国馬として人気が内容なら妙味。抑えで。

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